実施理由/背景
貴重な民俗文化の継承と情報発信を行っていきます!
民俗文化は、古来より現代に人から人へと受け継がれるもので、途絶えてしまえば取り戻すことができません。井川の民俗文化は、全国的にも珍しい貴重な山村文化ですが、昨今の後継者不足や、施設、衣装、道具に老朽化が見られ、今、保存や継承に取り組まなければ失われてしまいます。
また、民俗文化を継承していくためには、多くの人々に知ってもらい、この地を訪れてもらうことが重要となりますが、ユネスコエコパークである「井川」では、自然と共生した文化の継承や発信が特に重要となります。地域の魅力を高めていくため、民俗文化の継承とともに、雄大な南アルプスの風景と調和した桜の参道づくりに令和3年度から取り組んでいます。
プロジェクト内容説明
民俗文化財の継承と桜の参道づくり
このプロジェクトでは、3年間をかけて、民俗文化を後世に伝えていくため、老朽化した道具や衣装の修繕、行事の記録、子どもたちや村人会への伝承などを行っていきます。また、諏訪神社までの参道の雑木や草を処理して桜を植え、自然と観光が共生する井川をPRしていきます。
1年目(令和3年度) 民俗文化の記録、参道整備・桜の植樹 ⇒実施済み
2年目(令和4年度) 子どもたち、村人会への伝承、参道整備・桜の植樹 ⇒今年度実施予定
3年目(令和5年度) 子どもたち、村人会への定着、参道整備・桜の植樹 ⇒今回募集事業
諏訪神社の紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=cqiY_dJxMj8&feature=emb_logo
目指すところ
自然との共生を考えた地域活性化を目指します!
農業、林業とともに井川の重要な産業である観光業は、新型コロナウイルス感染症の影響による観光客の落ち込みのため、困難な状況にあります。また、これらの産業では高齢化が著しく、近い将来、担い手不足から継続できなくなることが予想されます。
これらの課題に対して、将来を見据えて取り組んでいくことが重要であり、民俗文化を将来に伝え、また雄大な南アルプスの風景と調和した諏訪神社の桜の参道づくりを行うことで、貴重な山村文化の継承とともに観光業の活性化を図ります。
寄付の使い道
いただいたご支援は、民俗文化の継承、桜の参道づくりなどに必要となる以下の用途に活用させていただきます。
(1)神楽指導、参道整備等に係る経費
(2)桜の苗木の購入費 など
※今回は3年目(令和5年度)の活動として、上記の活動についての寄附を募集いたします。
自治体からのメッセージ
静岡市はこの活動を応援します!
市民ニーズが多様化・複雑化し、行政だけでは社会課題に対してきめ細かく対応することが困難な状況にある中、地域に住む方々が自ら課題を解決していこうとする自治会・町内会の活動は、社会に欠かせない存在となっています。
しかし、自治会・町内会の活動は、その資金調達が大きな課題となっていたことから、令和2年度から地域団体が行う公共性の高い事業を対象として、ふるさと納税制度を活用した支援を行っています。
貴重な山村文化の継承と新たな魅力づくりを実現するこのプロジェクトにより、静岡市内外の多くの方々に、ぜひ井川を訪れていただきたいと思います。
長期的な視点に立ち、自然との調和を考慮した地域活性化の取組が、井川にとどまらず、今後の地域振興の指針となることを期待しています。
静岡市は当プロジェクトを応援します。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。
静岡市長 田辺 信宏
井川自治会連合会について
静岡市葵区の井川地区は、南アルプスの大自然に囲まれ、その自然を守り、共に生きる人々によって受け継がれる貴重な歴史・文化が残る地域です。2014年には井川地区を含む南アルプスがユネスコエコパークに登録され、世界的にもそれらの価値が認められています。
井川自治会連合会は、環境整備、防災、福祉などの暮らし全般に関わる活動はもちろんのこと、地域のイベントなどを通じて、これらの自然や伝統を後世に伝えるべく日々活動しています。
事業スケジュール
令和5年5月~ :○衣装、小物等の修繕 ○神楽の指導
令和5年5月末 :○焼畑、種蒔きの指導実施
令和5年8月下旬 :○魚釣祭り、ヤマメずしづくり実施 ○伝統行事の実施
令和5年10月~12月 :○参道整備、桜苗木の植樹 ○粟収穫
3年目となる令和5年度は、令和4年度に引き続き、小中学校などと連携して神楽などの民俗文化を継承していくとともに、諏訪神社までの参道の雑木処理や桜の苗木の植樹を行っていきます。