実施理由/背景
「ちょっとそこまで」をグリスロで!
葛飾区には、狭い道幅や一方通行などが原因で路線バスが運行できず、近くの駅やバス停まで公共交通機関で移動しづらい地域が存在します。
また、自宅から数百メートル離れたスーパーや診療所などへの移動が、高齢になるにつれて億劫になってしまうという声も多くなっています。
葛飾区東立石地区では、こうした現状を改善しようと自治町会が中心となった「東立石グリスロ運営協議会」が設立され、住民自らがグリーンスローモビリティを運転し、お年寄りなどの移動を助けるのと同時に、地域の中でのコミュニケーションを活性化させようという取組をスタートしました。
区は、グリーンスローモビリティを協議会へ無償提供することで活動を支援しています。
今後、こうした取組を他地域へも展開していくためには、皆様からのご賛同、ご支援が必要です。
取組を行う地域住民の皆様の励みになりますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。
プロジェクト内容説明
地域住民同士の「つながり」が動かす乗り物、それがグリスロ!
令和5年10月、葛飾区と東立石グリスロ運営協議会の協働事業として、グリーンスローモビリティの実証運行をスタートさせました。
東立石地区内および周辺のスーパーや診療所などをめぐるルートを設定し、最寄駅である京成立石駅や四ツ木駅へも行くことができます。
グリーンスローモビリティとは、「時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス」です。
今回使用するグリーンスローモビリティは8人乗りで、協議会の運転手が運転し、乗客を目的地まで乗せて運行します。運賃は無料です。
車両には、安全確認や乗降補助、予約確認を行う補助員も同乗し、令和6年3月まで、毎週水、土曜日に2コース、合計8便を運行します。
今後、利用者のご意見を聞きながら、もっと利用しやすくなるよう、随時見直しを行っていきます。
今後、区内にこの取組を広げることも見据え、実証運行の分析・検証を踏まえて、
令和6年度以降もグリーンスローモビリティの活用に取り組んでいきます。
目指すところ
乗る人、住む人、運転する人、運営する人、みんなの「楽しい」で盛り上げましょう!!
グリーンスローモビリティは、電気を動力とすることで、地域が抱える交通等の課題解決と脱炭素社会の確立を同時に実現する次世代型モビリティであり、従来の交通ネットワークを補完する「低速の小さな移動サービス」です。
葛飾区で使用しているグリーンスローモビリティは、窓が非常に大きいため、乗っている人と歩いている人の双方で「顔が見える」関係づくりに役立ちます。
手を振ったり、声をかけたり、運転手と乗客や乗客同士、乗客と歩行者などのコミュニケーションが弾む機能を持つ「乗って楽しい移動サービス」のため、地域の賑わいの創出や、高齢者の見守り、子どもたちと地域社会の交流促進など、多くの効果が期待できます。
葛飾区では、グリーンスローモビリティを住民自らが運転することで、地域の交通手段の確保から、持続可能な地域社会の実現を目指していきます。
★★★グリーンスローモビリティの特徴★★★
(1)Green:電動車を活用した環境にやさしいエコな移動サービス
(2)Slow:景色を楽しむ、生活道路に向いている、重大事故発生を抑制
(3)その他:同じ定員の車両と比べて小型、開放感がある、乗降しやすい
寄付の使い道
葛飾区が地域活動への支援として無償で貸し出す車両(グリーンスローモビリティ)のリース料金に充当させていただきます。
<リース料金に含まれるもの>
・車両代、納車にかかる諸経費、付属品代等の経費
・自動車税、登録諸費用、自賠責保険
・メンテナンスサービス(スケジュール点検、法定点検、車検、一般整備、故障修理)
自治体からのメッセージ
皆様からのご賛同、ご支援で、この取組を盛り上げてください!!
このたびは、当プロジェクトに興味を持っていただいてありがとうございます。
この取組は、自治体と地域住民の方の協働により、グリーンスローモビリティを活用して地域内での移動手段を確保するものです。
葛飾区では、これをきっかけに地域内のコミュニケーションが活発になり、まちがもっと元気になっていくことを期待しています。
グリーンスローモビリティを運行する地域の方々にとっても、みなさまからの応援が大きな励みになり、この取組の大きな追い風になりますので、ぜひご支援のほど、よろしくお願いいたします。
事業スケジュール
令和5年5月:グリーンスローモビリティ賃貸借契約(5年リース)
9月:グリーンスローモビリティ納車
10月:グリーンスローモビリティを活用した地域主体交通について、東立石地区をモデル地区とした実証運行を開始
通年:葛飾区内各地域におけるデモ走行、実証運行、地域イベントでのPR
東立石地区での実証運行では、毎週水、土曜日に2つのコースで運行を行い、1日合計8便の運行を行います。
実証運行は令和6年3月までを予定しており、期間中に利便性向上の評価や運行体制の評価を行い、分析・検証することで、次年度以降の継続運行に向けて取り組んでいきます。
あわせて、モデル地区での実証運行の状況を踏まえながら、葛飾区内で希望する他地域でのデモ走行、区内各種イベントでの車両展示・事業PRを行っていきます。