実施理由/背景
子どもの声を聴き気持ちに寄り添う
2021年度の栃木県内公立小中学校の不登校が過去最多を更新し、2022年度は子どもの自殺が過去最多を更新しました。
コロナ禍以降子どもたちのストレスの大きさを感じています。リストカットや希死念慮が伺える場合もあります。
子どもたちにとってもその影響は大きく、チャイルドラインにも多くの子どもたちの声が届いています。
大変な情勢の中で「子どもたちの気持ちが取り残されている」そう思えてなりません。
そして、SNSをはじめとするインターネットでのトラブルやいじめも増えており、
貧困や大人のストレスが家庭の問題や虐待にまで及ぶ場合もあります。
また、心と体の性に違和感をもち一人で悩み誰にも相談できない子どももいます。
精神疾患や不眠・発達障害を告白する子どもたちも増えています。情報は多いけれど、誰にも理解されずに苦しんでいます。
子どもたちは行きどころのない気持ちや寂しさ、深刻な悩みを打ち明けてきます。
そのようなことから、たくさんの子どもたちに「チャイルドライン」を知ってもらいたいと思っています。
プロジェクト内容説明
たくさんの子どもたちに「チャイルドライン」を知ってほしい
わたしたちは子どもたちの声を聴き、受けとめ、社会発信をしています。
どの年齢の子どもも、電話をかけてきた動機に「話を聴いてほしい」があげられます。
子どもたちへの周知としてカードの配布はとても重要であると考えています。
以下は子どもたちの声です。 (プライバシーに配慮し内容は再構成してあります)
・もう生きていく方法がわからなくなってしまった。
・卒業式にマスクを外すように言われたが、マスクの生活が長いので顔を出すことになれていない。
・戦争のニュースを聞いて不安になる。怖くて、そのうち私たち殺されるんじゃないかって。
・外見は男で心は女。制服や服装、薄着の時などがつらい。
・両親が毎日殴ったりけったり、ケンカをしている。誰か止めてほしい。
・同性の子を好きになった。好きと言えないし、嫌と思われたらどうしよう。
・リスカの傷を隠したいがいい方法がない。もうすぐ新学期が始まる。
・お母さんが夜仕事なので、妹の面倒をみて洗濯や食器洗いをしている。
・自分はよく笑うおバカキャラ。でも本当はそうではない。
・SNSを見ているとみんな楽しそうで孤独を感じる。
目指すところ
子どもたちが安心できる「こころの居場所」
「チャイルドライン」ですべての問題が解決できる訳ではありませんが、子どもの権利条約の理念のもと、「私たちはいつでもあなたの話を聴くために待っているよ」「一緒になんでも考えるよ」と子どもたちに伝え続けていきます。
わたしたちはどんな話、気持ちもまずは受けとめることから始めます。
そして子どもをひとりの人間として尊重し、話を聴いていくなかで、できることを一緒に考えていきます。
子どもは話をすることで気持ちを整理していき、解決のための次への一歩を踏み出すことができます。
話を聴いてもらうことで自分への理解者がいると感じることもあるでしょう。
一人でも多くの子どもの気持ちが軽くなるよう子どもの話に耳を傾け、安心できる「こころの居場所」を目指していきます。
誰一人取り残さない社会に、子どもが安心して暮らしていける社会に、そのゴールに向け積極的に取り組んでいきたいと考えております。
寄付の使い道
「チャイルドライン」につながる情報(フリーダイヤルの電話番号・チャットつながるQRコード)が書かれたカードを200,000枚作成します。
カードは宇都宮市内、近隣市町の小中学校・高等学校・特別支援学校・サポート校を通じて配布してもらい、また地域のイベントでも配布をします。
自治体からのメッセージ
ご支援いただく皆様へ
宇都宮市では,市民協働のまちづくりを推進していく上で,市民の公益活動の維持・強化を図ることが重要であると考えております。
公益活動を行う団体の資金調達を支援するとともに,ふるさと納税を通じて,公益的な団体による活動や特定の事業を応援いただくことにより,全国の皆様に,本市への愛着や親しみを持っていただければ幸いです。
どうぞ皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
事業スケジュール
2023年5月:カードの作成・配布 100,000枚
2023年8月:カードの作成・配布 50,000枚
2024年1月:カードの作成・配布 50000枚
チャイルドライン支援センターにカード作成を依頼する。
小中学校・高等学校・特別支援学校・サポート校ごとに児童生徒数分のカードを封筒に入れ、教育委員会、学校にご協力いただき配布をする。
また、地域のイベントでも配布をする。