新たにリターン品のひとつとして加わったHachiのLIVE切り絵パフォーマンス。幅1m、高さ1,5mほどの大きな紙を切り抜き、作品が完成していくライブ「切ル・観ル」はこれまで11年にわたってあらゆる会場で開催しました。昨年4月、クラファンのリターン品として倉敷にある、オルタナティブスクール「竹林のスコレー」で、子供さんを中心に多くの方々にごらんいただきました。これは「竹林のスコレー」を応援する、主婦の方がお買い上げくださったリターン品で、日時や現地に在住するピアニストYURIさんへのオファーなどは、会場となるスコレーさんが手配してくださりました。子供たちのための芸術鑑賞。このテーマについてはピアニストYURIさんといろいろな考えを話し合いました。最終的に、演奏する曲は大人向けのものにし、切り絵のほうは老若男女、だれがみてもわかりやすい絵にし、深いメッセージを伝える、ということに。とても暖かいライブとなりました。昨年4月、ライブ公演後のHachiのブログを下記、掲載しますのでぜひともその一部始終を感じてください!!↓↓↓↓自身による解説~LIVE切り絵「はばたき」。今回の作品の完成後、来場者の方々の心に残ったところはやはり「作中の人物のマスクをはぎ取った」シーンではないだろうか。 もちろん、八田が描く切り絵の中の登場人物のことである。 八田のLIVE切り絵パフォーマンスで描かれる作品は、完成作品をふむふむと言って鑑賞することにあまり意味はない。なぜなら完成に至るまでのプロセス自体がストーリーとなっているからだ。 切り絵のなかで「マスクをはぎ取る」シーン↓↓↓↓ 完成=結末はあくまでおまけ。 優れたナラティブ(物語)が、登場人物や情景そのものに感情がふくまれているように、その結末自体はただの副作用でしかない。八田の切り絵はパフォーマンス中にどんどん変化を遂げていく。その過程で悲劇だったものが喜劇に転じていったり、あたかも本当の人生のように道程を味わう。 2023年4月1日当日。 倉敷でオープンした竹林のスコレーは、古民家を再利用したオルタナティブスクール。 「はばたき」と題した記念イベントで八田はいくつものモチーフを浮かび上がらせては消し、また浮かび上がらせた。 まずは「はばたき」という文字。それらの一字一字はやがて鳥そのものの姿になり、桜の花びらに変わっていく。マスクをつけた二人がその上空を眺めている。ピアニストYuriによる演奏が進みカタルシスに達したあたりで、八田のカッターナイフはその二人からマスクを切り取った。そこに現れたのはうっとりとした表情で、笑顔になる寸前の至福なものだった。表現したかったことは「マスクがだめ」「良い」ということではない。なにが大切かを知る機会が、われわれには必要なのだ。 アーティスト八田員成は、この作品をサポートする言葉や知恵を持ち合わせていない。見てくれた人々が、この日のパフォーマンスと作品を強靭なものにしてくれる。もちろん耳障りの良い言葉だけがそのすべてではない。 八田員成 拝@junichi_iida000 さんのインスタから。 当日のライブ完全版動画!↓↓↓↓