こんにちは 未来につなぐ委員会 広報係リーダーの市川弘美です。今回のチャリティの寄付先のひとつである、NPO法人災害救援レスキューアシスト 副代表理事 津田啓史氏より、今まさに支援活動をしておられる現地からレポートとメッセージが届きましたのでご紹介させていただきます。行政とNPO法人と民間ボランティアは、活動の範囲も規模感も違えば、物資支援のタイミングも違うので、どれも必要なのですが、今回は日本の災害支援の現実や、支援活動の具体的な内容をぜひ知ってください。―――――――――――被災地における「現地に長期間張り付いて、可能な限り困りごとに対応しようとするNPOの活動」を知ってください。基本的に公的な機関(自衛隊・消防・救急・警察、自治体)というのは、被災地での人命救助と公(おおやけ)の部分を担当します。たとえば水害であれば、道の土砂は公が撤去し、堤防は復旧しますが、自宅やお店の土砂は消防も自衛隊も撤去はしてくれません。法律がそうなっているのです。そこでボランティアセンターをつくり、民間の有志に手伝ってもらいます。しかし災害の現場では、危険の少ない単純作業の人海戦術で片付くことばかりではありません。たとえば機械や重機を扱う専門技術が必要なことや、業者を頼みたくてもいつ来てもらえるか分からないといったことが、山のようにあります。災害時のそんな隙間を災害系のNPOが埋めようとしているのが今の日本の被災地です。「特定非営利活動法人・災害救援レスキューアシスト」は、石川県珠洲市の外浦と呼ばれる外海に面した日置地区を中心に、1月2日現地入りし、今日までずっと活動を続けています。能登半島の先端に当たります。過疎地です。若い人はとても少ないです。そこに代表他スタッフが常駐し、地元からニーズを拾い集め、過去の災害でつながった多くの個人や災害系救援団体を受け入れて、ほんとうにさまざまな困りごとに対応しています。日々の活動はFacebookで見て頂けると嬉しいです。https://www.facebook.com/rescueassist/今回のプロジェクトでは、活動中のNPOを応援してくださるとのこと、ほんとうにありがたく思っています。現地で活動する災害系NPOがあることで、被災された方に直接募金が届くよりも被災地に価値を生み出せる場合もあることを知っていただく機会にもなります。たとえば、珠洲市内でレスキューアシストとも連繋している重機系ボランティア団体の集計では、発災後2月中旬までで合計すると120台の壊れて走れない車を撤去したり、自走できる車を救出したりしました。何十台という車を、持ち主の足としてお返しすることができました。救援活動がなければ、いまだ道をふさぎ、家や車庫の下敷きになっていた可能性の高い車です。露骨に言えば何十万円、何百万円の金銭的な被災地の方の負担を軽減したことになります。そんな大掛かりなこともあれば、一緒に避難できなかった飼い猫との再会のお手伝いもあります。二次避難に出発する日までに飼い猫を捕まえられず、泣く泣く非難された方がおられました。数週間かけてスタッフが餌付けして仲良くなり、捕獲してペットレスキュー団体に託して、元の飼い主に届けてもらったような活動もありました。1月初期の避難所支援中心の活動から、少しずつ被災家屋が傷まないような簡易補修の活動が増え、ようやく個人宅の片付けや災害ゴミの搬出などの活動が増えてきたところです。過去の地震災害に比べてずいぶん遅いです。それは復興までの活動が長期にならざるを得ないということを指しています。支援いただいたおひとりおひとりの気持ちを背負って、現地でこれからも活動してまいります。ご支援本当にありがとうございます。特定非営利活動法人 災害救援レスキューアシスト副代表理事 津田啓史―――――――――――津田様、現地で支援活動中のお忙しい中、メッセージをいただき本当にありがとうございます。写真はすべてFacebookページより使わせていただきました。わたしたちは、能登地方の復旧・復興には時間がかかり、まだまだ日常に戻れない人たちがたくさんいるということを忘れてはいけないと思います。支援活動をされている団体に寄付をすることの価値を、理解していただければ嬉しいです。さらなるご支援をよろしくお願いいたします!