今回、被災地NGO恊働センターを通じて、大阪ボランティア協会の仲間とともに海原さんのプロジェクトに関わるご縁をいただき、5月には、大阪からのボランティアバスの活動先のひとつとして受け入れていただきました。参加者からは「またボランティアでも来たいし、キャンプ場がオープンしたら必ず来たい」という声が寄せられ、物理的な距離はとても遠い大阪と能登がぐっと近くなったように感じました。地元の方とお話しするたびに、ボランティアが一方的に「支援」しているのではなく、お互いに声をかけあいながら「一緒に元気になる」ということを実感しています。これからも続く復興への道のりの中で、より多くの人に能登の自然や人と出会ってもらい、新たなつながりを生み出したい。そのためには、人と人が出会い、語り合い、つながりあえる「場」が必要です。このプロジェクトの魅力は、そんな「場」を私たちひとりひとりが様々な関わり方で一緒に創っていけるところにあると思います。すでに多くのボランティアがここで汗を流して道を拓き、眼前に開けた美しい海のある景色を眺めながら、七尾のまちへの愛着と未来への希望を感じておられることと思います。私もコーディネーターとして、もっと多くの方たち、これからも共に歩みたいと思います。ぜひみなさまもご一緒ください。青山 織衣 社会福祉法人大阪ボランティア協会 事務局主幹大阪府岸和田市生まれ。ボランティアコーディネーター、コミュニティワーカーとして、ボランティアと応援を求める人をつなぐとともに、多様な立場の人たちのパートナーシップを支え、市民参加の裾野を広げることを目指している。また、全国でボランティアコーディネーターやNPO、地域のリーダーを対象とした研修の講師を務めるなど、現場の人材育成にも携わっている。2024年4月から、大阪ボランティア協会の災害支援担当者として能登半島地震の支援活動に取り組むこととなり、七尾市中島地区の小牧に拠点を置いて活動する「被災地NGO恊働センター」と連携して、大阪、関西からひとりでも多くのボランティアを能登につなぎたいという思いで活動している。