自己紹介
数多いプロジェクトの中、当ページをご覧いただき誠にありがとうございます。
Blue Kettle合同会社の福士(フクシ)と申します。
私はこれまでマーケターとして流通・食品・飲料メーカーのセールスプロモーションに関する業務に約20年従事し、お客様の抱えている様々な『課題』に対し、手口はニュートラルを信条に様々な施策を通じ事業を推進してきました。
その中で、2011年に発生した東日本大震災での被災からの復興のプロセスを見ていく中で、出身が岩手県という事もあり、自分が持つスキルをいつか地方の課題解決に繋げたいとも考え続けておりました。
2021年に新たに立ち上がったチャレンジナガノという官民連携のオープンイノベーションによる自治体の課題解決に向けた取り組みを通じ地方自治体様とご縁をいただき、課題解決に向けたお取り組みを開始することとなり2024年現在では長野県・新潟県で6つの自治体様と地域課題解決に向けた取り組みを行うまでに至りました。現在ではマーケター以外に、埼玉県の地域プランナーに任命いただくなど6次産業化プロデューサーとして地域が抱えている課題解決に向けて日々アイデアを沸かせております。
今回は長野県の南信州に位置する下條村でのプロジェクトになります。
※チャレンジナガノ!では自治体と民間の企業間で様々な取り組みが行われております。(https://challenge-nagano.com/)
プロジェクト立ち上げの背景
下條村では蕎麦をはじめとした様々な地産品があり、弊社はその地産品を活用した地域ブランディングに関わるプロジェクトを推進しているのですが、下條村で梨の栽培を行なっている瀧井梨園の瀧井さんから収穫された梨の中で全体の2〜3割が規格に乗らなかったり痛んでしまい出荷ができない作物が出てしまう問題を解決したいというご相談があり、それではこの市場に出る事なく廃棄されてしまう梨に新たな価値を作り、生産者・消費者が喜ぶような新しい商品にアップサイクルしよう!と下條村役場・瀧井梨園・弊社の3者で商品開発に関するプロジェクトを立ち上げました。
長野といえばりんごが有名ですが、実は梨の栽培も盛んです。梨は「遅場産地」と位置付けられ、青梨の二十世紀やサンセーキ、赤梨の幸水・豊水・南水等、多くの品種を生産しています。盛んに栽培されている中でどうしても発生してしまう規格外や傷んでしまった作物に新たな価値をつけ、別なプロダクトとして世に送り出すことができれば生産者も商品を購入される方もハッピーになれると思っております!
梨農家:瀧井さんのご紹介
瀧井さんは地域おこし協力隊として2020年から下條村で活動を開始。任期後半に差し掛かり協力隊卒業後を考えていた際、高齢の為、農園の運営を辞めようとしている梨農家様とのご縁があり運営していた農場を承継。現在では夫婦で力を合わせて農園の運営に日々汗を流されています。
そんな瀧井さんが栽培されている梨の品種『幸水』は果汁が多くてジューシー。歯応えもシャキシャキとして心地よく爽やかな風味が特徴で、甘さの中に程よい酸味も感じられます。日本梨の中で「豊水」「新水」と共に『梨の三水』とも呼ばれる大人気の品種でもあります。
このプロジェクトで実現したいこと
この問題に取り組むにあたり何故このような問題が発生してしまうのか。その点についてもう少し深く触れてみる必要があるかと思いました。畑で捨てられる農作物は通常「圃場廃棄」と呼ばれているのですが、調べてみたところ梨に限らず規格に乗らない・廃棄してしまう作物が2017年度の調査では192万トン、果物だけでも27万トンもあり、それだけの量が生産されたにも関わらずに事業者や消費者の手に渡ることなく消えているということがわかりました。これが発生する要因として大きく3つ挙げられるそうです。一つは豊作による供給過多。市場への供給が増えることで生産者の販売価格が低くなってしまい、出荷にかかる物流コストを考えると出荷するたびに赤字になってしまう事情のため、やむなく廃棄をしているパターン。もう一つが規格です。農作物は商品ごとに大きさが異なります。その為一定の基準を設けランク付けして取引が行われます。これは基準を設けることで取引がしやすくなる反面基準に満たないものが規格外として流通から排除されてしまうデメリットがあります。あとは栽培中に発生してしまう害虫や病気により傷んでしまったもの。農家様も必死に頑張られているのですが、どうしても一定数出てしまうようです。
このような事情からやむ無く市場に出る事なく廃棄されてしまう商品が出てしまうのが現状であり、弊社としてもこの課題を解決できれば農家様も新しい収益源にも繋がり、サーキュラーエコノミーの観点からも取り組む意味のあるプロジェクトだと思いました。
なぜシードルなのか
梨をアップサイクルするにあたり、今回なぜシードルにしたのかについても触れておく必要があるかと思います。このように廃棄・規格外品を活用する取り組みは昔から行われており、果物をジュースやジャムなどに加工し販売されているのはよく目にしているかと思います。今回も梨をアップサイクルするにあたり候補としてもちろんジュースやジャムも考えましたが、これらの商品は既にある程度市場へ供給ができており、この領域で勝負をしても価格での勝負となる可能性も大いにありました。
その為まず第一に「ストーリーがしっかり伝えられること」「下條村の新しい特産品として税収含め地域に貢献できること」「価格勝負にならないこと」を軸に検討した結果お酒というワードが出てきました。市場を調べてみたところ梨のシードルは流通量が少ないこともあり、農家様や税収への貢献を考えた際にメリットが高いのではないかと思いました。
シードルを作りにあたり、まず考えなければならなかったのは「誰にお願いするか」だったのですが、以前別件を通じコンタクトを取っていた飯綱町にある北信五岳シードルリーさんにご相談をしてみたところ、梨のシードル製造にご協力をいただける事となりました。和梨のシードルは日本でもあまり前例がない為高い技術を要するそうですが、そこはさすがプロ。美味しく仕上げていただきました。
※北信五岳シードルリーさんは長野県飯綱町にある廃校を活用した複合施設に工場を構えています。
果肉を絞る圧搾の工程はりんご専用の絞り機を使い時間をかけて圧力を高めていくことで歩留まりもよく、さらに果肉の搾りかすは飼料として活用することで無駄なく使い切ることができました。
パッケージのデザインもこだわりました
パッケージのデザインは同じく長野県で小諸市の農ライフアンバサダーとして活躍されている武藤千春さんにお願いをいたしました。武藤さんは16歳でFlower/E-girlsのメンバーとしてデビューし19歳で独立。東京と長野の2拠点で生活をされており、アーティスト・タレント・実業家等、マルチな活動をしながら長野では4ヶ所の田畑を持ち多品種の農作物を栽培されるなど、半農半Xを実践している方でもあります。今回ご縁あって弊社の取り組みのお話をさせていただきましたところ、パッケージのデザインをお引き受けいただける事となりました。
リターンについて
このプロジェクトは、「林檎学校醸造所」で醸造された初醸造のシードルを主なリターンとしています。
リターン①:
●純粋にプロジェクトを応援!コース
1,500円
リターン②:
●初醸造『梨シードル』750mL×1本
→4,500円 限定50本
リターン③:
●初醸造『梨シードル』750mL×2本
→9,000円 限定20セット
リターン④:
●初醸造『梨シードル』330mL×3本
→4,500円 限定30セット
リターン⑤:
●初醸造『梨シードル』330mL×6本
→9,000円 限定20セット
スケジュール
10月 クラウドファンディング終了
2024年11月より順次 リターン発送
資金の使い道
この度ご支援いただきました資金に関しましては本年度新たに醸造するシードルの製造並びに
現在制作を予定しているECサイトの運営費として活用させていただきたいと思っております。
<酒類販売管理者標識>
1.販売場の名称及び所在地:Blue Kettle合同会社 埼玉県川口市北原台2-12-32 アルモニー北原台203
2.酒類販売管理者の氏名:福士 竜
3.酒類販売管理研修受講年月日:令和5年9月20日
4.次回研修の受講期限:令和8年9月19日
5.研修実施団体名:東京小売酒販組合
最後に
ここまで様々なことを語ってはきましたが、畑で捨てられてしまう果物や野菜があること、それを勿体無いと思いつつも構造の関係上なかなか打ち手が見つからず悔しい思いをされている方がいらっしゃる事を自分もこの事業を行うまで恥ずかしながらわかっていませんでした。
この世界に足を踏み入れ現場の状況を知り、自分で何ができるのか?をずっと考え動き続け、ご協力くださる方の話に真摯に耳を傾けた結果、解決策の一つとしてこの梨のシードルが生まれました。
弊社はこのプロジェクトを通じ、顕在化している食品ロスの問題において関わるすべてのステークホルダーが喜ぶ状況を少しでも多く作り出し、勿体無いと考える農家様を0にする社会の実現を目指したいと願っております。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
<注意事項>
「※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。」
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