はじめまして。

美しいアンティークの着物生地や帯のアップサイクルしたバッグ「室町呉袋」を作っております、松本商店と申します。

私たちのブランド「室町呉袋」についてご存じない方が大半かと思いますので、まずどういうアイテムなのか、お話をさせてください。

室町呉袋は、着物に仕立てられないまま呉服商の蔵に眠っていた、アンティークの着物生地や帯から作った、一点もののバッグです。

京都中京区にある室町は、江戸時代から栄えた呉服問屋街。その中心である室町通には、今も多くの呉服商店があります。

数十年前まで、日本人が毎日着ていた着物。その着物用の生地には、日本の織物職人や染め職人らの熟練した技術が惜しみなく発揮されています。

一反一反に超絶技巧が凝らされており、着物用の反物や帯は、紛れもなく日本が誇れる工芸品のひとつであると私たちは考えています。

しかし、ライフスタイルの変化と共に、日本人が着物を着る機会、買う機会はぐっと減り、近年京都の呉服出荷率は全盛期から激減しています。

そういったなかで、日本の工芸技術の結集品である着物反物や帯は、呉服商の蔵に取り残されたまま、ずっと日の目をみない状態が続いておりました。

そこで2019年頃、室町通の呉服商とともに

「着物に仕立てられることがないまま、蔵に眠ったままの着物生地をアップサイクルさせて、価値あるものは作れないか」

と始まったのが室町呉袋というブランドです。

「室町」はともに歩む京都の呉服商の集まる通り「室町通（むろまちどおり）」から、「呉袋」は、呉服用の反物生地から作った袋を縮めて呉袋としました。

糸づくりから織り、染めなど、日本の工芸技術の結集した着物生地で作ったバッグが、現代の暮らしをより鮮やかに彩る一品になるよう、想いを込めて作っています。

１.希少価値の高い一点ものの素材で作るバッグ

「室町呉袋」の素材である反物は、着物になる前のアンティークの呉服用着物生地です。

反物の中には、古いものでは50年くらい前に作られたであろう希少価値の高い生地も多くあります。

反物の種類も、大島紬、結城紬、黄八丈などの高級呉服生地をはじめ、浴衣用の生地、訪問着や羽織用の生地など多岐にわたります。

また最近はアップサイクルさせる生地の幅を拡げて、袋帯や名古屋帯、西陣織や博多帯を使用したバッグの製作も多くなっております。

２.ユニークな反物のデザインを最大限活かしたバッグ作り

呉服用の着物生地には日本中の反物職人たちの技術が集結しています。呉服商の蔵に眠っていたアンティーク着物生地のすべては、彼ら職人が技術を出し惜しみせず、手間ひまかけて作りあげた反物たちです。

ぜひ「室町呉袋」を通じて、かつての呉服用反物のユニークで大胆な柄行きや色使いを楽しんでください。現在ではなかなか出会えない、見ているだけで楽しくなるデザイン性の高い逸品ばかりです。

１.生地のユニークな柄をいかした平面バッグ

アンティーク着物生地は、それぞれがユニークで個性的な色味やデザインを持っています。そのため「室町呉袋」では、反物職人たちが丹精込めて作った美しい生地の持ち味を最大限引き出せるよう、平面でのバッグづくりを中心に行なっています。

２.生地の個性を見極めた素材の組み合わせ

室町呉袋の表地となるアンティーク着物生地には、絹、綿、ポリエステルなどさまざまな素材があり、色味も多種多様です。

私たちはそれらの生地各々の個性を見極め、一つひとつの表地に対して、裏地、持ち手の組み合わせを全て考えています。

3.デザイン性も、丈夫さも

室町呉袋の裏地には、麻と綿の混紡糸で織ったワッシャー加工の生地や、アンティーク生地との風合いがそろう生地、最近ではキャンバス地なども選定しています。

また、持ち手は茶道具や帯締めに用いられる真田紐、最近では皮紐などを使用し、デザイン性はもちろん、バッグの丈夫さも常に追求しています。

４.すべてのアイテムが一点もの

大柄のデザインの着物生地は、裁断する位置によって雰囲気が全く異なるバッグになります。細かい総柄のデザインの生地でも、裁断する位置によって微妙に個体差が出るので、室町呉袋は、すべての商品が一点ものというおもしろさがあります。

表地に使用する生地は、アンティーク着物生地のため、汚れがある部分は丁寧に取り除いて、利用できる部分を最大限に活用して商品にしています。

５.ゴミを出さないモノづくり

型抜きをしたあとの反物生地 可能なかぎりゴミを出さないよう裁断の仕方にもこだわっています

私たちは、最大限アンティーク着物生地を活用すべく、生地に余りを出さないよう裁断の仕方も工夫しています。例えば、ブランドスタート時から作り続けているトートバッグは、反物の幅をそのまま生かしたサイズ、またミニトートバッグは、反物幅から２つ分型取りできるよう工夫しました。

今回のリターンには、室町呉袋の人気のバッグの種類で３タイプ、全部で８柄ご用意しました。

バッグのオモテ面、ウラ面、マチの部分にアンティークの着物帯を使ったBOXトートバッグです。日本の誇る生地工芸品を、普段にも特別な日にもお使いいただける一品に仕上げました。

濃淡のある金銀糸で鳥と花々をデザインしたアンティーク着物帯をアップサイクルさせたBOXトートバッグ。

＜左＞マチ        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

マチには小さな花柄の帯、ウラ面には黄色や橙色の亀甲模様が鮮やかな帯を使用して鮮やかに仕上げています。

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中はカーキ色、内ポケット１つ付き

赤と黒のコントラストの生地に大きな菊の花が美しいアンティーク着物帯をアップサイクルさせたBOXトートバッグ。

＜左＞マチ        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

マチは黒、ウラ面紫ベースの縦縞の帯を使用して仕上げています。

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中はからし色、内ポケット１つ付き

美しい浅葱色にエスニックな模様が織り込まれたアンティーク着物帯をアップサイクルさせたBOXトートバッグ。

＜左＞マチ        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

マチは光沢のある桃色の帯地、ウラ面にも光沢ある白の帯地を使用して仕上げています。

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中は浅葱色、内ポケット１つ付き

バッグのオモテ面、ウラ面、マチの部分にアンティークの着物帯を使ったMINIBOXトートバッグです。現代にはなかなかない斬新な柄の帯を使って、普段にも特別な日にもお使いいただける一品に仕上げました。

緑、橙、黄色、黒と配色が斬新なアンティーク着物帯と赤の帯で仕上げたMINIBOXトートバッグ。

＜左＞マチ        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

マチは赤色の帯地、ウラ面は緑色の帯地を使用して仕上げています。

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中はからし色、内ポケット１つ付き

ショルダー紐もついて２WAYでお使いいただけます。

カラフルな多角形が散りばめられたアンティーク着物帯と緑の帯で仕上げたMINIBOXトートバッグ。

＜左＞マチ        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

マチは緑色の帯地、ウラ面は赤色の帯地を使用して仕上げています。

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中は浅葱色、内ポケット１つ付き。ショルダー紐もついて２WAYでお使いいただけます。

縦縞に流れるような木の葉模様が美しいアンティーク着物帯で作ったMINIBOXトートバッグ。

＜左＞マチ        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

マチは赤色の帯地、ウラ面は茶色の帯地を使用して仕上げています。

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中は水色、内ポケット１つ付き

ショルダー紐もついて２WAYでお使いいただけます。

今では非常に珍しい絵画のような柄のアンティーク着物生地で作ったマチ付きトートバッグ。

水面に映り込む植物を描いたような柄が美しいアンティーク着物生地をアップサイクルさせたマチ付きトートバッグ。

＜左＞真横から        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

底面のマチは、約10cmあります

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中は黄色の帆布、内ポケット１つ付き

大柄の花が描かれたアンティーク着物生地をアップサイクルさせたマチ付きトートバッグ。

＜左＞真横から        ＜真ん中＞斜めから       ＜右＞ウラ面

底面のマチは、約10cmあります

※裁断する位置により、柄の出方が異なります。商品の特性としてご了承ください。

中は白色の帆布、内ポケット１つ付き

はじめまして、株式会社松本商店と申します。

私たちは、日本のモノづくりにこだわりを持つ繊維製品の企画会社です。日本各地に点在するさまざまな工芸品。それらの誇るべき工芸技術を継承しながら、作る人、売る人、使う人全てが笑顔になるモノづくりを続けていくため、日々、日本中を駆けまわっております。

今回は、2019年頃より弊社一丸となり取り組んでまいりました、「室町呉袋」という一点もののバッグをもっと皆さんに知ってもらいたい、それ以前に、「着物になるはずであった反物に注ぎ込まれた、着物職人さんたちの工芸技術を目でみて、使ってみて、感じ取っていただきたい」という思い でクラウドファウンディングに挑戦いたしました。

「室町呉袋」というアイテムを通じて、幅広い世代の方に日本の工芸技術のすばらしさを少しでもお伝えすることができればと思っています。

25年1月末頃   クラウドファンディング終了

25年２月頃     リターン生産開始

25年４月頃 　 リターン発送予定

■ 着物用の反物は、約12〜13mであることがほとんどであるため、一反からお作りできるバッグの数に限りがあります。また裁断する位置で少しずつバッグの表情が変わります。リターンに関しても、１点１点柄の出方に個体差が出る商品である点、ご了承いただけますと幸いです。

■ 本製品は一点、一点、手作業により生産している為、同じ商品でも若干のサイズ違いなどに個体差がございます。「室町呉袋」の商品特性となりますので、何ぞとご了承ください。

■ 絹を使用している商品が大半であるため、洗濯は生地が縮む可能性が高く推奨しておりません。軽い汚れはブラッシングで落として下さい。重度の汚れは専門のクリーニング店様へご相談下さい。

■ 本製品には保護性がございません。容量以上のものを詰めたり、先端が鋭利なものや極めて重いものを入れて使うと、破損する場合がございます。

■ 太陽光や照明、汗などにより、黄変や変色する事や摩擦や汗・雨などの水濡れにより衣類などへの色移りをする事がございます。