実施理由/背景
富士山麓の環境美化活動を継続しています
私たち富士山クラブは、「古いごみは徹底的に拾う、そしてごみは捨てられないようにする」をモットーにボランティアの皆様とコツコツと清掃活動を続けています。
ごみの量が小規模な場合は、完全に撤去できますが、大規模な廃棄物は、原因者消息不明等さまざまな理由で全容解明されないまま、大切な自然の中に長年放置されてしまう場合があります。不法投棄された廃棄物は、地下水や土壌などの環境を汚染し続けてしまいます。富士山クラブは、世界に誇れる美しい環境を守るため、本事業をとおしボランティアの皆様と長年放置されている大規模廃棄物を撤去・処分等をすることで、廃棄物の量を減少させたいと考えています。人の手で分別することによって、金属、がれきなどリサイクルできるものは専門業者が資源として再生します。
富士山クラブは、いつの日か不法投棄されたごみがなくなるまで、ごみの処理を徹底的に続けたいと考えています。
富士山クラブホームページ:https://fujisan.or.jp/
プロジェクト内容説明
自然環境を守るため、長年放置されている廃棄物の清掃活動をします。
山梨県南都留郡鳴沢村で、ボランティアの皆様とともに、廃棄物混じりの残土、鉄骨、木材等の投棄物の撤去を行います。実施期間は、令和6年12月までであり、スケジュールを調整し、複数回実施する予定です。
事業の流れは次のとおりです。
①事業の実施にあたり必要に応じて、不法投棄現場の草刈りを行います。
②撤去活動ごとに、分別撤去する廃棄物の種類を特定し、必要に応じて回収、運搬用のコンテナを設置します。
③廃棄物の種類によっては、事前に重機を利用し、ボランティアの皆様による撤去活動ができるように掘り起こします。
④がれき等の廃棄物が混じった土の中から、廃棄物を取り出し、回収。運搬用のコンテナ、指定された袋等に分別します。
⑤分類した投棄物は、「産業廃棄物」として、専門業者に適切に処理してもらいます。
目指すところ
美しい富士山を子どもたちに残していくために
誰もが知る富士山。美しい富士山を子どもたちに残していくために、富士山麓地域に放置されているごみを掘削し、土砂の中から取り出しふるいにかけ、ごみだけを取り出し、処分することで、少しでも元の自然に戻したいと考えています。
活動現場は、野鳥がさえずり木々を飛び交い、野生動物の姿や痕跡が多くみられる森の中。春には新緑、秋には紅葉と季節の移ろいを実感できる、豊かな自然が残る静かな場所です。
土砂に覆われた廃棄物を処分するには手間と費用がかかります。専門業者にお願いすれば手っ取り早いのですが、莫大な費用がかかるため、ボランティアの皆様の協力の元、手作業での撤去活動を地道に続けています。
ごみがすべてなくなるにはまだ時間が掛かると思いますが、ごみが取り除かれ、きれいな土地になったら、自然体験活動のフィールドになるような美しい森に復活させたいと思っています。
寄付の使い道
・撤去した廃棄物の処理に要する費用に使用します(例えば廃プラスチック1立方メートルを処分するのに500円ほどかかります!)。
・廃棄物を掘削するために使用した、重機の費用に使用します(重機を一回借りるだけで10万円近くかかります!)。
・廃棄物撤去現場の安全管理に要した費用に使用します(安全に活動できるように作業用具の点検は欠かせません!)。
自治体からのメッセージ
本事業を応援していただける皆様へ
この度は、「富士山クリーンアップ事業」にご興味を持っていただきありがとうございます。
本県において、世界遺産に登録されている富士山の山麓の環境美化のため、長年放置されている大規模廃棄物を一掃することは重要であると考えております。本事業は13年目であり着実に廃棄物の撤去・処理の成果をあげております。富士山麓の美しい環境を保全するため、皆様のご協力をお願いいたします。
また、是非ボランティアとして撤去活動に参加していただき、美しい富士山を子どもたちに残していきましょう。
事業スケジュール
2024年4月-5月 年間スケジュールの企画、調整
2024年6月 第1回撤去活動の実施
2024年6月-12月 ボランティアによる活動を複数回実施。進捗状況を見ながら重機による現場整備と回収した産業廃棄物の撤去・処分を依頼
2024年12月下旬 ボランティア活動終了
2025年1月初旬-中旬 最終活動で排出された廃棄物の排出・処分、来年度に向けた現場整備、活動報告書の作成
2025年2月中旬 活動報告書の提出
認定NPO富士山クラブがボランティアの募集・活動統括し、重機や産業廃棄物の処分の依頼を一般社団法人山梨県産業資源循環協会と山梨県カーリサイクル協同組合に委託する。処分等に掛かる費用を山梨県が負担する。