実施理由/背景
障害があっても輝く姿を見てもらいたい!
山梨県では、障害者の文化芸術活動の計画の中で「文化芸術活動を通した障害のある方と地域との交流・障害者理解の促進」を県が行うべき支援のうちの1つとして定めています。障害の有無や種別にかかわらず、お互いの違いを認め合い、障害のある人とない人がともに楽しんで参加できるイベントとして目をつけたのが「ファッションショー」です。2019年に県の別イベント(山梨県障害者芸術・文化祭)内で試行的に実施した際に出演者・来場者の皆様から好評をいただきました。より多くの方に見ていただくために、2022年、2023年と障害のある方とない方が共演する「ユニバーサルファッションショー」として、夏休み期間中の土曜日に県内大型ショッピングモールにて開催。今年度は「やまなしユニバーサルフェス2024」と題した交流イベントとして開催することとなりました。
プロジェクト内容説明
ファッションショーを中心とした交流イベント「やまなしユニバーサルフェス」の開催
今年度の「やまなしユニバーサルフェス2024」は、過去2回開催したファッションショーに加え、第2部で障害のある方とない方が共演するダンスパフォーマンス、第3部では手話言語を身近なものとして感じながら楽しく学べる普及啓発のイベントを実施。
(第1部)障害者モデルと学生によるファッションショー
・県内各地から応募して集まった15名の障害者モデルが事前にウォーキングレッスンを受講し、その成果を披露。
・当日はショッピングモール内の店舗の衣装を身につけるとともに、ヘアメイクによるトータルコーディネートを実施。
・世界で活躍するゲストモデルや県内大学生に協力をいただき、ランウェイまでモデルをエスコート。
(第2部)障害者グループと学生によるダンスパフォーマンス
・ダンス部の大学生が考えたオリジナルの振り付けをもとに、ダンスサークルと学生がコラボして披露。
(第3部)手話言語の啓発イベント
・よしもと手話ブ!のお笑いステージ、手話言語を用いた落語、手話クイズを実施し、来場者が参加して楽しめるイベントを展開。
目指すところ
ランウェイの先から共生社会の実現へ
障害のある方にとっては、衣装やヘアメイクにより着飾りながらランウェイを歩く姿が多くの人の賞賛を受けることで、出演者本人をはじめ、その家族や支援者、さらにその姿を見た別の障害者の方々が、障害について自信を持つことにつながります。イベントでの自己表現をきっかけに、障害のある方の社会参加を促進させることを目的の一つとしています。また、障害のない方にとっては、障害者がランウェイで輝く姿を見ることで障害に対する認識や距離感が変わり、お互いの違い(個性)を認め合うことで、障害者理解の促進につながります。本イベントをとおして、障害の有無等に関わらずすべての人が分け隔てなく暮らしていくことができる社会(=共生社会)の実現に努めてまいります。
寄付の使い道
ご支援いただきました寄付につきましては、「やまなしユニバーサルフェス2024」の経費に充当させていただきます。このようなイベントを来年度以降も継続的に開催していくためには、皆様からのご支援が必要となります。
自治体からのメッセージ
ご支援いただく皆様へ
この度は興味を持っていただき誠にありがとうございます。このイベントは、決して障害者のためだけのイベントではありません。参加した方全員がお互いを認め合えるような場を今後も作っていくためには、障害の有無だけでなく、性別、年齢、住んでいる地域等に関係なく、幅広い層の方々からのご理解とご支援が不可欠です。共生社会の実現の一助として、県内外から多くの皆様のご支援をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。
事業スケジュール
2024年5月 ファッションショー出演モデルの募集周知、ゲストモデル等の出演調整
2024年6月 ファッションショー出演モデルの選考
2024年7月 事前ウォーキングレッスン(2回)
2024年8月 イベント本番(県内大型ショッピングモールにて)
2024年9月~ 来年度以降の開催検討
ファッションショーの出演モデルは、県内の特別支援学校や障害福祉サービス事業所等への周知により募集し、応募動機等をもとに15名を選考。出演モデルは事前に都内から専門の指導者を招いたウォーキングレッスンを2回受講。イベント詳細は県のホームページでも公開しています。(https://www.pref.yamanashi.jp/shogai-fks/r6universalfes.html)