実施理由/背景
芥川龍之介が居住した「北区田端」で
芥川龍之介は、大正期を中心に活躍した、日本を代表する作家です。その作品は40を越える国・地域で翻訳され、現在も日本のみならず世界の人々に愛され、高い評価を受けています。
芥川龍之介は、東京帝国大学(現・東京大学)学生であった大正3(1914)年から亡くなる昭和2(1927)年まで、北区田端に暮らしました。「田端文士芸術家村」の中心人物でもあり、当時の田端の家での様子が映像に残されています。
芥川龍之介の没後、田端の家にはご遺族が居住していましたが、昭和20(1945)年の空襲により焼失し、ご遺族は転居しました。その後、集合住宅1棟と個人住宅2棟が建ちましたが、平成29(2017)年にそのうち1棟が売却されることとなり、翌平成30(2018)年に北区はその土地を購入、(仮称)芥川龍之介記念館を建設することになりました。
プロジェクト内容説明
記念館のシンボルとなる、書斎
芥川龍之介記念館設立にむけた検討委員会で、当初から一貫していた「芥川龍之介をfeel(体感する)」場を創るということ。
芥川龍之介記念館の目指す姿である、芥川龍之介の生きた時代、創作を支えた雰囲気を「体感(feel)」できる施設とするため、調査研究に基づき、当時の書斎の内装、書籍・備品等を、可能な限り忠実に再現したいと思っております。また、当時の再現を補うため、映像やICT技術の活用も検討しております。
再現した書斎内は立ち入り可能として、芥川龍之介の作品や、それらが生み出された空気、近代文学に大きな役割を果たした大正期の東京の文士の暮らしを、鑑賞者が「五感で体感」することができるようにします。
目指すところ
芥川龍之介の生きた時代、創作を支えた雰囲気を「体感」できる施設を目指して
芥川龍之介は日本を代表する作家ですが、これまで芥川龍之介を単独で顕彰する記念館・文学館は設置されていません。
芥川龍之介が居住し、多くの作品を生み出したまさにその地「北区田端」に、日本初となる記念館を整備することは、大きな意義があるものと考えます。
芥川龍之介の旧居跡という唯一無二の土地の記憶を最大限に活かし、芥川龍之介の生きた時代、創作を支えた雰囲気を「体感」できる施設を目指します。
寄付の使い道
全て芥川の書斎再現の工事費や複製品製作のために使わせていただきます。
多大なるお力添えをよろしくお願いいたします。
自治体からのメッセージ
ご支援いただく皆さんへ
本施設のコンセプトに多くの皆さんにご賛同いただき、一緒に魅力ある記念館を作り上げたいと思っています。
皆さんからのご支援は、記念館の書斎再現にかかる経費に使わせていただきます。
1万円以上のご寄附をいただいた方にはお礼状をお送りいたします。また、5万円以上のご寄附をいただいた方で希望される場合は、館内に銘板を設置いたします。(開館前は北区ホームページへのお名前の掲載、開館後に原則3年間、設置予定)
皆さんのご支援・ご協力をお願いします。
事業スケジュール
平成30(2018)年度 用地取得 (仮称)芥川龍之介記念館検討委員会設置(~令和元(2019)年度)
令和元(2019)年度 「(仮称)芥川龍之介記念館の基本的な考え方及び基本構想」北区長へ答申
令和2(2020)年度 設計(基本設計・実施設計)
令和5(2023)年度 再設計(法改正等への対応など設計の一部見直し)
令和6(2024)年度 建築工事及び展示工事(~令和7(2025)年度)
令和8(2026)年度 開館予定