注目のリターン
自己紹介
初めまして、鹿又陸(かのまたりく)と申します。2023年8月より宮城県女川町の地域おこし協力隊として活動しています。
小学校からの幼馴染で、同じく女川町地域おこし協力隊に所属している大山海渡(おおやまかいと)と一緒に本プロジェクトを進めています。
数年前、大山と2人でサウナイベントに参加した帰り道、サウナつくろうと誘ったら一緒にやりたいと言ってくれ、そこから2人で活動してきました。
大山は大工で、写真のトレーラーサウナはほとんど彼1人で造り上げました。
なぜ宮城県の離島でサウナ?
13年前、宮城県塩釜市にあった私の家は流されました。当時高校生で進路の決まってなかった私は、地震と津波によって一瞬でぐちゃぐちゃになる光景を見て、ふんわりと、土木系の大学を志望するようになりました。
その後、気持ちは変わらずに、大学では土木を専攻。海の土木、それもできるだけ規模の大きい仕事をしたいと横浜市役所に入庁し、希望してた港湾局に。
上京してから10年が経ち、都会の生活も十分だと思っていたタイミングで、父が自営業をしていることもあり、自分で何かやりたい気持ちが湧いてきました。
そんな時、たまたま地元の宮城県、女川町で出会った方に紹介されたのが人口約90人の離島、出島(いずしま)でした。島民のほとんどは漁業を営んでいます。
島には、コンビニはおろか、店がありません。ガソリンは入れられますが、区長に連絡して入れてもらうような島です。あるのは自販機が一つだけ。
島内の学校も震災の数年後に廃校になりました。
それでも、放置された杉林があり、沢が少し流れていて、海が見える。
宮城の本土から数十分で本当に何もなくて、時間がゆっくり流れる島に来た時に、
自分で買ったテントサウナを持って友達と自然の中でサウナを楽しんだこと、友達に喜んでもらえて、提供する喜びを感じたことを思い出し、
震災でボロボロになった地元に恩返しをしたい、父が経営する会社は水産業であり、ずっと育ててくれた海に対して何か貢献できるのではないか、
そんな思いから、「出島(いずしま)でサウナをやろう」と決心しました。
日本全国のサウナ、フィンランドやエストニアにも視察へ
サウナを作るとなってからは、日本全国のサウナを周り、
北海道でログを作るための技術を学びに行き、
自由大学(東京)のサウナ創造学という講義で実際にサウナを作りたい人向けの講義を受講しました。
フィンランドとエストニアにも視察に行き、自然の中に溶け込んでいる本場のサウナを肌で感じてきました。
日本では当たり前になっている黙浴も、フィンランド、エストニアのサウナではそのようなルールはありません。当たり前に話すし、みんなでカフェみたいにコミュニケーションをとる社交場。
その空気感もとても良かったです。
また、フィンランドとエストニアで体験した伝統的なスモークサウナの蒸気浴体験が忘れられないものになりました。
自分もスモークサウナを日本につくりたい。でもストーブに煙突もない本物のスモークサウナは日本の法律上営業することが難しいのが現実です。
そこで、スモークサウナに近い体験ができるフィンランドの伝統的なストーブを使用して、フィンランドスタイルのサウナをつくることにしました。
いわば半スモークサウナをつくります。
どんなサウナを作りたいのか?
①時間を忘れて自然、非日常を感じ、心も身体も健康になれる場所
②女川の自然の全てが循環し、山にも、海にも良い影響が与えられるサウナ
③コミュニケーションを大事にし、スモークサウナのような蒸気浴体験ができるサウナ
そのために、こんなこだわりがあります。
【 木材は島の間伐材を使用 】
森を豊かにするために、昔植林され管理が行き届いていない杉林を間伐(密集した木を間引いてあげること)することで、太陽が地表に届くようになり、下層の植生が育ち森の様々な機能が回復します。
間伐した杉は丸太としてそのままサウナの建材に、建材として使用できないものはサウナストーブ用の薪として活用、薪を燃やした後の灰を森に撒くことで土壌の改善を促し、枯れた沢に水が戻ることを目指します。
サウナづくり、サウナ運営を通して出島の豊かな森づくりを進めていきます。
【 ログサウナを自分たちで設計・施工 】
【 外気浴は海を眺めながら、森の中で自然の音を聞きながら 】
【 フィンランド視察で決めたサウナストーブ 】
使用するサウナストーブは、現状国内ではおそらくここでしか体験できません。
フィンランドのNarvi(ナルヴィ)社製の伝統的なサウナストーブAitokiuas-95(アイトキウアス)を使用しています。
高さ146cm、直径95cm、約500kgのサウナストーンを搭載できる大型の蓄熱式サウナストーブです。
約4時間サウナストーンを薪の直火で温め、消火後、約12〜16時間ものあいだストーンの余熱だけでサウナを楽しむことができます。
まるでフィンランドのスモークサウナのような柔らかい蒸気浴体験をお楽しみください。
【 島の地下水を汲み上げた水風呂 】
県内で使用されなくなった醤油樽と、島内で使用されていない漁業者が使用する大きいタンクを再利用して水風呂にします。
※地下水の汲み上げは架橋後に工事を行うため、2025年1月中まで水風呂は上水道の掛け流しになります。地下水による水風呂は2025年2月以降を予定しています。冬なので上水でも水は冷たいです。
【 こだわりのサウナ飯 】
本格的な自家製タコスの他、出島近海で獲れたタコを使用したタコ飯などご用意しています。
「海と共に生きる」宮城県女川町と出島について
「還暦以上は口を出さず」
2011年当時、震災でボロボロになった街を復興しようとした、当時の商工会長の言葉。これが復興の大方針。これから生活をしていく、そんな意志のある言葉。
そして、海と共に生きる。
東北の多くの地域では、今後の津波に備えて海沿いに防潮堤をつくっていますが、女川にはありません。
女川町は漁業の町。つまり、海に生かされた女川だからこそ、これからも海と共に生きようと、防潮堤を作らずどこからでも海の見えるまちづくりを選択をしたのです。
13年が経ち、多くの人が観光に訪れる場所になりました。
僕自身も塩釜という港町で育ち、水産加工会社を経営する家族に育てたられたので、海と共に生きていく姿勢に強く感動しました。
建設地について
サウナは、島内唯一の民宿だった「民宿いずしま」の敷地内に建設しています。
前オーナーの若いものに託したいという想いもあり、島唯一の民宿を交渉して取得させていただきました。
施設名:JUURI SAUNA(ユーリサウナ)
住所:宮城県牡鹿郡女川町出島字別当浜2-33
駐 車 場:あり(2024年12月19日に橋が開通)
営業時間:10:30〜19:30
定 休 日:火曜
※当面の間はサウナだけの営業になります。
※宿泊については来年以降に民宿を改装してリニューアルオープン予定です。
いよいよ12月19日に橋が開通するので、今まで1日3便しかない船で1時間かかってましたが、女川駅から15分程度で来れるようになります。
ちなみにこの橋は、島のおばあちゃんが嫁に来る時に「橋ができる」と言われて、60年弱が経過しできた橋です。長年の悲願でもあります。
島民も橋ができるおかげで、本土との往来も楽になります。
施設名は「JUURI SAUNA(ユーリサウナ)」
”JUURI” とはフィンランド語で根っこ、根源という意味があります。
出島に来てくださる方が、心の底、根っこからリラックスして欲しいという意味を込めています。
自然に寄り添ったアウトドアサウナの気持ちよさにもっと気づいてもらえる場所を作りたい。
そんな思いで立ち上げた私たちのサウナです。
また、JUURI SAUNAのコンセプトは ”循環” です。
間伐材を活用したサウナを通した森づくりによって沢に水が戻る。
森の栄養が海に運ばれれば豊かな海をつくることにも繋がります。
薪に火をつけるのは人。
人が循環の一部となり出島の豊かな自然を育て守り続けます。
<お金の使い道>
今回みなさまにクラウドファンディングをお願いしたい金額は、300万円です。
集まった資金は、人件費以外の下記の費用に充てさせていただきます。
・水風呂用の地下水汲み上げ費用
・サウナのストーブ
・外気浴スペースのウッドデッキ用木材
・宿泊施設のリノベーション、修繕費
・産業廃棄物の処理費
<応援コメント>
カワちゃん(川田直樹さん)
SAUNaiDEA 共同創業者
JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE 共同代表
コクヨ サウナ部 部長 /一級建築士
フィンランドサウナアンバサダー
「こんなにエネルギーを持った若者たちがいるのか」と感動しました。私も講師を務める東京で開催されていたサウナビルダー向けのスクールに、毎回宮城から新幹線で通うその情熱と真剣さ。
若いのに、自分たちの街をより良くしたい、魅力を伝えたい、という強い思いで、自ら学び、実行に移している姿は本当に心を打たれます。
思いだけにとどまらず、一つ一つの丸太を丁寧に選び、運び、すべてを手作りで進めている姿勢は、まさに実行力の証です。私も現地を訪れましたが、そこで感じたワクワク感、地域を支える豊かなキャラクターの仲間たちとのつながりは忘れられません。
彼らの取り組みは、食事や生活にもエシカルな配慮を持っており、地域全体を豊かにするビジョンがしっかりと見えています。 建設予定地の民宿から見える海、あの景色を眺めながらのサウナ休憩は、きっと最高の贅沢でしょう。そして、これまでもモバイルトラックでクオリティの高いサウナを提供してきた彼らだからこそ、完成するサウナも間違いなく素晴らしいものになるはずです。
一級建築士としてサウナ構築に携わってきた私としても彼らのこだわりに触れることがとても幸せです。
何もない、でもその「何もない」にこそある豊かさ。完成したら、仲間を連れて、夕暮れを見ながら語り合いたい、そんな居場所ができるのが本当に楽しみです。
島田大輔さん
自由大学サウナ創造学:教授
サウナイデア株式会社:代表取締役
フィンランド政府観光局公認サウナアンバサダー
リクちゃんとの出会いは、彼が「サウナ創造学」を受講してくれたときまで遡ります。
「東北の宮城県女川町の出島(いずしま)で、自分たちの理想のサウナをつくりたい。だから、本格的なサウナ作りを学びたいんです。」と熱意を持って講座を受けに来たことを今でも鮮明に覚えています。
彼はサウナ創造学を学ぶだけに留まらず、その後もフィンランドへ本場のサウナ研修に行き、全国のサウナを巡り歩いて、サウナの本質を探究してきました。
サウナ小屋の木材には地元の材料を使用し、地元で自分たちの手で切り出して木材を確保し、セルフビルドを行っています。また、島内の間伐材をサウナの建材や薪として活用し、サウナで燃やした薪の灰を森へ戻すことによって、森の再生を進めています。サウナづくりを通じて地元に還元していこうという愛情が感じられる取り組みです。
また、サウナの心臓ともいえるストーブには、私もお気に入りのヘルシンキの「UUSI SAUNA」でも採用されている蓄熱式ストーブと同方式のサウナストーブをセレクトしています。手間がかかりますが、その分、通常のサウナストーブでは得られない格別な気持ちよさを体感できる逸品です。これを多くの方に体験してほしいと思います。
ぜひ、リクちゃんとカイトくんの情熱がぎっしりと詰まったこのサウナに、実際に足を運んでみてください。皆さんの応援が、彼らの新たな一歩を後押しし、出島に素晴らしいサウナの物語が紡がれることを、心から願っています。
<プロジェクトメンバー>
<スケジュール>
2024年 7月中旬
物件契約完了
2024年10月
サウナ工事開始
2024年12月10日以降
公式ホームページ(予約サイト)公開
2024年12月19日〜21日
プレオープンイベント実施
※この期間ご利用いただけません。
2024年12月22日
プレオープン
※返礼品のサウナ貸切チケット利用開始
2024年12月31日
クラウドファンディング終了
2025年 1月中旬から下旬
リターン発送
今後の動きについては、CAMPFIREの活動報告やインスタグラムにて随時アップしていきます。
ホームページ(予約サイト):2024年12月10日以降に公開予定です。
Instagram:https://www.instagram.com/juuri_sauna/
最新の活動報告
もっと見る【ご支援のお礼と目標金額達成のご報告】
2024/12/14 19:30ご支援いただいた皆様のおかげで本日目標金額の300万円を達成することができました。たくさんのご支援本当にありがとうございます。来週のオープンに向けて最後頑張ります。またこれまで活動報告を更新できず申し訳ありませんでした。先日サウナも無事完成し、消防の検査も終わりました。あとは保健所の検査を経てオープンとなります。引き続き皆様の応援よろしくお願いします。サウナの利用開始は12月22日からとなります。予約サイトももうすぐ公開予定です。サウナ利用券ご購入の方には予約サイト公開前に無料コードをお伝えしますので今しばらくお待ち下さい。※2024年12月19日〜21日はプレオープンイベント実施※2024年12月25日〜2025年1月3日まで休み もっと見る
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