実施理由/背景
太子町に新たな産業を、新たな名産と雇用を生み出すまちづくりに挑戦!
私の故郷でもあります太子町は、豊かな自然と聖徳太子の御廟をはじめとした歴史的な文化遺産に囲まれた大変魅力的な町ではありますが、若い世代や子育て中の人々が働くための環境が限られており、地域の活力が十分に発揮されていない現状があります。私は、太子町に新たな産業を立ち上げ、働く場を創出し、地域の発展に貢献したいと考えています。その新たな産業とは、国産養殖鰻の加工です。当社グループ企業では、特注のコンテナハウスにおいて完全無投薬で徹底した衛生管理により、こだわり抜いた希少価値の高い国産メスうなぎを育てています。今回のプロジェクトでは、当社グループ企業で養殖している国産メスうなぎを誰しもが同等レベルの水準を維持して捌き焼くことが出来るオートメーション化された加工場を設立します。雇用の創出に加え、学校給食の食材はもちろん、加工場見学の受け入れ等、太子町の子どもたちの食育にも役立てたいと考えています。持続可能な未来を見据え、自然と共存しながら、地域全体の発展に寄与する取り組みを進めていきます。
プロジェクト内容説明
鰻加工をオートメーション化!雇用創出を実現する新工場の設立
従来、鰻は【串打ち三年捌き八年焼一生】と言われ、江戸時代より職人の技術によって高級品として提供されてきました。近年、スーパーには海外から輸入された安価な鰻が出回っている一方で、美味しいホンモノの鰻を食べたことのない若者の鰻離れが起きているといった話も聞きます。私たちは安心・安全でおいしい国産鰻が身近にあることをもっと多くの方に知って食べてもらいたい!そして、故郷の太子町からお求め頂きやすい価格帯で希少価値の高い国産メスうなぎを提供し、太子町の新たな産業として確立したい!という思いから始まりました。
今回のプロジェクトでは、老若男女問わず、誰しもが一定の水準で鰻の加工が可能となる鰻加工機(鰻自動捌き機)、スチームコンベクション(焼き機)等を導入した加工場を設立します。
目指すところ
養殖から加工まで一貫した施設を構築し、雇用創出と『聖鰻』のブランド化を目指して
今回のプロジェクトでは、まず大きく2つの目的を達成させます。1つ目は故郷である太子町に新たな産業を確立する。2つ目は鰻の加工場を設立し、老若男女問わず働ける環境を創出する。当社は鰻養殖の権利を保有しています。将来的には特注のコンテナによる陸上養殖施設の設立も町内で検討しています。
完全無投薬によってこだわり抜いた希少価値の高い国産メスうなぎを育てるとともに、聖徳太子のゆかりの地として新たな鰻ブランド『聖鰻(ひじりうなぎ)』の開発にも取り組んで参りたいと考えております。太子町内に新たな雇用を生み出し、沢山の方に立ち寄って頂ける施設を作り上げることで、地方創生の当事者として町の活性化にもつなげていきたいと考えます。また、将来を担う子どもたちにも鰻の魅力を知ってもらう為にも学校等への出前講座、学校給食への食材提供等、太子町教育行政にも積極的に協力していきたいと考えております。
寄付の使い道
加工場設立の為、以下機材の購入費等に充当します。
鰻加工機(鰻自動捌き機)、焼き機(スチームコンベクション、両面焼オーブン)等の鰻の加工に必要な機材等の備品購入費。
太子町特産品ぶどうを使用したタレの研究開発費等。
自治体からのメッセージ
太子町長 田中 祐二からご挨拶
大阪府の東南部に位置する太子町は、豊かな緑と歴史につつまれ、聖徳太子の御廟があることからゆかりの地として、太子町と名づけられました。町の東にらくだの背のような美しい姿でそびえている「二上山」は町のシンボルの山です。かつては「ふたかみやま」とも呼ばれ、万葉集にも詠われるなど数多くの歴史エピソードに彩られた山として知られています。
昨今の急激な人口変動の中、本町におきましても少子高齢化が進み、地域産業の担い手不足など深刻な局面を迎えることが予測されます。
今回のプロジェクトでは町内に国産鰻の加工場を設立していただきます。そして、将来的には町の新たな地域産業として「鰻の養殖」までご検討されていることについてもご活躍を祈念しております。町の活性化につながる大変魅力的なプロジェクトであると期待しておりますので、皆様のご支援を心よりお願い申しあげます。
お礼品について
希少価値の高い国産養殖メスうなぎの『新仔』をお届けします。
◆鰻へのこだわり◆
美味しさの秘密は『メスうなぎ』にありました!
鰻は生まれながらに性別が決まっているのではなく、環境によって決まる『雌雄同体』です。養殖うなぎの大半は雄になります。当社グループ企業では、餌に大豆イソフラボンを混ぜる事で、メスのみの鰻を育てる事が可能となりました。雄は大きくなりすぎると、身や皮が硬くなりますが、メスの鰻は雄より大きく育ち、身や皮も硬くならず柔らかく育ちます。徹底した品質管理のもと、完全無投薬でストレスを与えない環境で育て『全ての人に安全でおいしい鰻を食べてもらいたい』と大切に育てたメス鰻です。
さらに今回の返礼品は「新仔」をお届けいたします。1歳未満の若い新仔うなぎの為、皮も身も柔らかい貴重な鰻です。新仔のメスうなぎをお届けできるのは、独自技術を有する当社だからこそ!!
◆タレのこだわり◆
太子町は昔からぶどうの産地になります。そのぶどう等を使ったフルーティでコクのあるタレに仕上げます。
ぶどうのフルーティーな爽やかさが隠し味になり、鰻の美味しさを引き立てます。
鰻本来の旨みはもちろんの事、ふっくら柔らかい美味しい鰻を是非ご賞味くださいませ。
事業スケジュール
2024年8月 プロジェクト開始
2024年10月 建築許可等の許可申請、各機械の発注(受注生産5カ月)
2025年1月 基礎工事、建物工事完了
2025年2月 機械の導入開始
2025年3月 完成
2025年6月 第一号「聖鰻」出荷
鰻捌き機は非常に特殊である為、メーカーの受注生産になります。機械の納品が2025年3月頃になるため、並行して建物の建築確認及び保健所等の指示を受けながら基礎工事等を進めていく予定です。基礎工事、加工場の工事が11月から約3カ月程度要しますので、2月頃から順次必要機材等の導入を開始し、3月に完工、事業開始となる予定です。