この話を書くか否か、かなり悩みました。私は中学生の頃、学校に通うのが怖く、当時としてはまだ珍しかった不登校児でした。その頃から自律神経失調症、不眠症ときて、うつ病（抑うつ神経症）に。現在も定期的な通院と投薬・カウンセリング治療が必要な生活をしています。小さな頃から空想で遊び、たくさんの夢を持っていました。高校を卒業した頃は大好きな演技が活かせ、アニメ業界で仕事ができる声優を目指していましたが進学先の人間関係で挫折。社会で生きていくのに向いていないのだと、20代は酷く心を閉ざした期間も長かったように思います。そんな私にも何度かのターニングポイントがあり、結婚。地元豊岡へ戻り、これからは療養と家庭の安定に生きるのだなと思っていましたが、なかなか子宝に恵まれず。私の人生は夢見た地図を辿る事なく、しかしこれがまた不思議なもので『だからこその今』を大切に過ごした結果が、まさに『今の私』なんだろうな。としみじみ感じます。何度となく挫折を繰り返し、なんの為に生きているのかと自問自答し続けた人生でした。正直今だって、決して健康と言い切れるような状態ではありません。それでも、ちょっとずつ。本当に一歩ずつ、その時できる事をやり続けた結果今がある。今回のライブだって、積み上げてきた塵が山となり、雨が降り、地が固まって、ようやく上に乗れる代物になった。そんな舞台だったのではないだろうか、と感じています。そしてきっと、それの繰り返しが『何かを成す』事に繋がるのだと思います。苦難の過去も振り返れば無駄な事などひとつもありませんでした。失敗も挫折も、全てが掛け替えのない『経験』で、それがこれからの自分を作っていくのでしょう。今、苦しい思いをしている方。今、悲しい思いをしている方。理解したい、寄り添いたい。なんて簡単には言えません。しかし、もし今の私の姿が誰かの希望になるのならば、それは本当に嬉しいことだな。と思います無責任な事は言えません。言葉ではなく行動の結果で、夢を見る事を肯定していければいいなと。そう考えていますこれからも困難な道がいくつも待っている事でしょう、それでも、どれだけ回り道をしても夢を追い続けていきたいです。最後まで読んでいただきありがとうございます