自己紹介
はじめまして!
学生国際協力NGOのFEST TOKYOと申します!

私たちFESTは、「世界から向こう見ずな支援をなくす」というビジョンのもと、日々活動を行っています。
FESTには支援を行う上での3本柱があり、「住民のニーズに合った支援・住民主体・短期撤退」という軸を大事にしながら活動しています。
そして、私たちは団体がこれまでに積み上げてきたFEST独自の支援モデルを用いて、実際にフィリピン・セブのスラムでの支援活動を実施しています。
もし皆さんが少しでも、国際協力という分野や、海外での支援活動にご興味・ご関心をお持ちであれば、どうかぜひ読んでくださると嬉しいです。
団体について
私たちFESTは、「世界から向こう見ずな支援をなくす」というビジョンを掲げて活動しています。まず簡単に、この「向こう見ずな支援」について説明します。
向こう見ずな支援とは例えば、
・現地のニーズに合っていない支援
・長期的な見通しのない支援
・結果的に現地にマイナスな影響を与えてしまう支援
などを指します。現地に必要とされていない物資の過剰支援や、将来的な費用の見積もりも浅いままに行われる学校建設、活動資金の収集が目的化した、名ばかりの支援など。
もちろん言うまでもなく、現地の人たちのために何かしたいというその「善意」自体は、非常に尊く、また大切なものです。しかし、もしそれが現地の人々が求めているものと違った形で使われたり、ましてマイナスの影響を与えるものになってしまっては本末転倒です。私たちFESTは、その尊く大切な「善意」だからこそ、このような「向こう見ずな支援」にではなく、本当に現地の人々が必要としている支援に活かすべきだと考えています。それが私たちFESTが掲げる国際協力のビジョンです。
私たちはそのビジョンを実現するため、「最良の国際協力」を探求・実行・啓発する活動を行っています。
探求→現地で行った活動だけでなく、国内でのミーティングでの話し合いや文献を読むことなど
実行→活動の中で得た知見をもとに、私たちの考える「裁量の国際協力」について行動を起こすことなど
啓発→啓発を担う部が外部に対して発信活動を行うことなど
さてそんな私達ですが、活動におけるとして軸として大切にしている大仮説と呼ぶものがあります。
それは、「スラム地域の住民達は、自分達で問題を解決する能力を有している」というものです。
すなわち、住民達はNGOなど外部の力がなくとも自分達の力で問題を解決する能力を有しており、本来であれば自立的に問題を解決できるということです。そのため、私達も「私達が地域の問題を解決する」のではなく、「住民達が自力で問題解決できるよう支える」というスタンスで日々の活動に取り組んでいます。ただし、この「自立的に問題を解決できる」という姿は、現状としてはそれが成し遂げられていない状況になります。そして、この本来持つはずの力の発揮を阻んでいるものを私達は「阻害要因」と呼んでいます。
この阻害要因を取り除き、住民が自分達で問題を解決できるようにするため、プロジェクトを通じて様々な試みに取り組んでいます。
プロジェクトの背景・概要
さて、私達は前述した通りフィリピン・セブ島のスラム地域で支援活動を行っております。
そして現在、支援地において支援の一環のプロジェクト活動を行っています。
それは「ビジネス支援プロジェクト」です。
始めにこのプロジェクトを実施するに至った経緯を説明します。
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ビジネス支援プロジェクトに決定した経緯として
①阻害要因との関連と②地域のニーズという2つの側面があります。
まず①阻害要因との関連について、先ほど述べたように、私達はこれまで各支援地において「阻害要因」というものを設定しています。そして今回の支援地における阻害要因は「初動機会の不足」であると考えました。これはどういうことかというと、住民達にインタビュー調査を行う中で、以下のような声が聞かれました。
・職につきたいがそのためのスキルがない
・子どもを大学に行かせたいがそのためのお金がない
・排水溝の氾濫が問題だが現状改善策は採られていない
etc....
このような調査結果から私達は、「住民は地域の問題や自分達が直面している問題について認識はしているが解決のための行動を起こせていない」現状があると考えました。そしてそこから、「行動を起こすことを妨げる問題を解決すれば住民の問題解決能力は十分に発揮される」のではないか、と考えました。そのような議論を重ね、住民の初動機会の不足=問題解決のための最初の1歩が踏み出せていない、ことが阻害要因ではないかと結論づけました。そして、まずは初動してみるということをFESTのサポートのもと実施する必要性を感じ、その趣旨に沿うプロジェクトを考案しました。

次に、②地域のニーズという側面についてです。
私達は、支援地にて最初にニーズ調査というものを実施しています。これは、その地域のどんな問題があるのか・住民はどのような問題に取り組みたいと考えているのかを明らかにするために行うものです。住民から直接話を聞く中で、以下の3つが特に多く出された問題でした。
①子どもを学校に通わせたい
②職を安定させたい
③排水溝を整備したい
この出された3つの意見を住民に提示し、話し合いを行い、取り組むニーズを決定しました。話し合いの結果、ニーズは「職を安定させたい」に決定しました。
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このような流れから、私達はこの2つの側面から支援地で実施するプロジェクトを考えました。そしてその結果、「ビジネス支援プロジェクト」を行うことに決定しました。このプロジェクトは、ニーズである「職を安定させる」のニーズ解消をメインに据えつつ、阻害要因の解決のための1stステップとして「初動してみる」という経験をするという狙いも併せ持っています。
具体的なプロジェクトの中身としては、支援地においてスモールビジネスを始めたい住民や現在行っている事業を拡大したい住民などがいます。そのような住民を対象として、私達FESTがビジネスを始めるもしくは拡大するサポートを行うのがこのプロジェクトの概要です。実際、2024年の夏渡航においてプロジェクトを開始し、いくつかのステップを行ってきました。行ったことは以下になります。
①プロジェクトについての説明ガイダンスの実施
②ビジネスのための企画書を記入・提出
③企画書の添削・精査
④②と③を繰り返す
⑤結果通達

現状としては、結果通達を終え精査を通過した15名のビジネス計画のサポートを行っています。
プロジェクトで実現したいこと
ここまで話が長くなりましたが、以上がプロジェクトの内容とそれに至る経緯になります。
そして、ここから私達がクラウドファンディングで達成したいことについてお話しします。
私達は、このクラウドファンディングを通じて「プロジェクトのための資金」を集めたいと考えています。
上で述べたプロジェクトについて、ビジネスを始めるためには初期資金が必要になります。
これについて、私達は住民とビジネスのために必要な資金は住民とFESTは半分ずつ出すということとしました。これは、全額を住民に負担させるのは経済的に厳しい一方で、FEST側から全額出すと住民の自主性を損ないかねないという懸念からこのような形となりました。
このクラウドファンディングで入れていただいたお金は全て、支援地の住民のプロジェクトのために充て、住民がビジネスを始めるないしは拡大するための一助とするべく使う所存です。
なお、皆様からお預かりした資金は直接お金として住民に渡るのではなく、食材など、事業に必要な物資として住民に届きます。また、物資は現地で事業に必要な物資を住民と一緒に購入します。

リターンについて
リターン品についてはページに記載している通りですが、何点か補足で説明させていただきます。
”〇〇したい”住民を応援
これらは、ご支援くださった分は記載している内容の事業を行う住民に対してお使いします。他との相違点としては、他はプロジェクト全体に対する支援となる一方で、これらはより住民への直接的な支援に近いものとなっております。
手紙交換
このリターンは私達が媒介して現地の方とのお手紙をやりとりする内容になっております。そのためにはまず支援者様からのお手紙を送っていただくことが必要になります。手紙の送り先の住所等は、こちらから指定させていただく形となります。このプランでご支援してくださる方はメッセージからご一報いただけますと幸いです。
リターン品の一部は、手作りという性質上デザインが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
最後に
ここまで読んでくださり誠にありがとうございます!
私達FEST TOKYOは「世界から向こう見ずな支援をなくす」というビジョンのもと、日々よりよい国際協力とは何かという問いについて探求し行動してきました。コロナ禍を経て、昨年からは現地への渡航も再開し、現地へ何を還元できるのか・住民にとってよりよい支援の形は何か、を問い続けながらより一層励んで今も活動を行っています。

現在支援を行っている地域は、本当に笑顔あふれる地域で温かな人ばかりです。しかしその一方で、経済的に苦しい事情を抱え、子ども達の進学率は低いなどの現実もあります。私達は、常に住民と同じ目線で共に取り組む姿勢を大切にしながら、これまでもこれからも支援地の住民達と問題に取り組んでいきます。
もし今これを読んでくださっているあなたが、少しでも私達の理念・思いに共感してくださったのであれば、それを支援という形で届けてくださると幸いです。少額の支援でも私達と支援地の住民達の励みになりますので、何卒お力添えのほどお願い申し上げます。






学生だけでやってるのですか