実施理由/背景
孤立しがちな親子のために、継続的な支援が必要です。
「NICUを卒業してからは1日中子どものケアに追われていました。心を打ちとけて話す相手がなく 通院以外に出かける場所もなくて。不安でつぶれてしまいそうで もう地獄でした。生まれて1年余りが、今までで一番辛かったです」こんな声からカンガルーポーが生まれました。
24時間続く赤ちゃんの医療的ケア(吸引や呼吸管理、経鼻経管栄養や胃瘻等)で復職を諦め社会との接点がなくなり、体調や発達についての悩みと不安が尽きない時期であるにも関わらず、親たちが孤立し問題を抱え込むことが多いのが現状です。医師から外出許可が出ても医療施設に通うのが精一杯で家庭にこもり孤独に過ごす状態が長く続きます。
カンガルーポーは小さく生まれた赤ちゃんや医療的ケアの必要な赤ちゃんが育つ地域において、これら親子同士が自然に出会い相談もできる居場所としての継続をめざしています。
カンガルーポーのスタッフ・サポーターは、先輩父母をはじめ、NICU・GCUを経験する小児看護師、小児発達外来看護師,保育士、管理栄養士・公認/認定心理師、言語聴覚士などですが その活動はほぼボランティアで、会場費など含めて年間約60万円が必要です。
プロジェクト内容説明
カンガルーポーの活動継続に支援をお願い致します。
現時点でカンガルーポーには、安定的な支援につなげるための高い認知度があるとは言えません。「一生懸命な赤ちゃんとご家族の思い」と「スタッフの願い」を広め、支援継続につなげたいと考えています。そこで私たちの活動の趣旨に共感し,理解くださるみなさんに もっと広く多く届けるために、カンガルーポーのロゴマークを使ってメッセージタグを作ろうと考えました。
いくつか色のある「ポーのメッセージ タグ」を見て、赤ちゃんとその家族同士が仲間であることを知り、応援されていると知り、助けを求めてよいと分かればどれだけ勇気がわくでしょう。カンガルーポー活動継続のために、この会の趣旨にご賛同、サポートを頂く事ができれば幸いです。
カンガルーポーは乳児を持つどの親も幸せな子育てができる地域作りに貢献します。
【実施体制】
毎月開催(8月を除く)。カンガルーポー当日:4〜5家族程度。
【内容】
毎回絵本の読み聞かせや親子遊びをします。そして楽しい企画としてベビーマッサージや、産後パパ・ママヨガ、ポーおんがく隊の生演奏などを、参加者全員で楽しんでいます。またリクエストに応えてサポータの先生方に講師になって頂き、座談会形式でお話をしてもらったりもしています。
気分がほぐれたあとには、参加家族さん同士でお茶など飲みながらリラックス交流タイム。企画参加中は、スタッフが同室内で赤ちゃんやきょうだい児の保育をします。
スタッフ: 先輩父母、絵本の会 会員、ヨガ講師、ベビーマッサージ指導者(日本タッチケア協会)、小児看護師、助産師、NICU看護師、保育士、ポー音楽隊、言語聴覚士など4~5名 (きょうだい児参加により増員あり)
サポーター :管理栄養士 、臨床心理師、 公認心理師、 遺伝カウンセラー など 講師としての参加や、スタッフの知識をサポートする役割
【開催場所】
立花すこやかプラザや尼崎市内の生涯学習プラザなどの公共施設を利用
【参加費用】
初回・見学は無料、2回目から大人一人100円(保険料)
目指すところ
私たちはカンガルーポーの活動継続をめざします。
カンガルーポーは植物の名前で、その花はカンガルーの手のような形をしています。親同士の手と手をつなぎ、その手に安心と勇気と情報を渡すことができればと思い名付けました。
令和3年より、地域の保健師さんが対象ご家族に直接説明しパンフレットを手渡して下さった事が、会の安心と安全の確保につながりました。そして保健師さん達の励ましがご家族の背中を押し、参加につながったと考えます。 また、これまで兵庫県社会福祉協議会「ひょうごボランタリープラザ」から貴重なアドバイスと助成金を頂くことで安定した会の運営を継続する事ができました。
優しく志ある素晴らしいスタッフに恵まれた事でカンガルーポー当日の内容が充実し、令和5年度には1,500g以下で生まれた赤ちゃんの保護者に尼崎市で配布される「あまっ子すくすく手帳」に掲載されました。また令和6年度には「尼崎市子育てサークル育成事業」に登録頂き、サークル紹介情報誌にカンガルーポーが掲載頂けた事で、参加を希望下さる方が増え喜んでいます。しかしそれに伴うスタッフの増員や必要経費の増加は必須です。
もし活動の趣旨にご賛同を頂けましたらご支援をお願い致します。
寄付の使い道
いただいたご寄付は「ポーのメッセージタグの試作からの作成費用」と「今後の活動費」に使用いたします。ポーの意味と存在を知って頂き、応援・支援下さる方の環を広げたいと思います。
【タグの特徴】
タグには色ごとに意味があります。
➀ピンクは赤ちゃんと家族に。すれちがって仲間と分かるって素敵です。
➁水色は趣旨に賛同下さる方に。「応援してるよ」のメッセージとして。
➂緑色は「私達の子どもも あの時は」と同じ経験を持つ家族や「見て♡大きくなったよ」という、元赤ちゃんの大人だったり。
➃黄色は医療・発達などのスタッフやサポーターで「何かあったら声をかけてね」など。
そっと思いを伝え合う事ができます。
自治体からのメッセージ
NPO法人の取組へのご支援をお願いいたします!
尼崎市では、市民、NPO法人をはじめとした市民活動団体、事業者、行政など多様な立場の個人・団体が互いの強みを活かしながら、課題解決や魅力向上に取り組んでいます。
「特定非営利活動促進事業」は、皆さん一人ひとりの力を「寄付」という形で結集し、地域の様々な課題に取り組んでいるNPO法人を支える制度です。地域の課題に主体的に取り組むNPO法人の活動を継続し、拡大していくためにも本事業への温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
事業スケジュール
令和6年10月~12月 タグのデザイン試作を開始・タグの大きさや材質など試作し決定まで行う。
令和7年1月~2月 いくつかの業者さんに相談。業者さんを決定し、試作開始~タグ試作品を何点か完成させる。
令和7年3月 家族さんにモニターになって頂き、意見交換をして最終作品を決定から発注まで行う。
令和7年4月 完成したタグを、カンガルーポーに参加されたご家族や、色ごとの対象者にお渡しを開始する。
カンガルーポーのタグ作成が実現し、その思いと支援が日本中に広がればと思います。夢を言えば、世界中でがんばっている赤ちゃんとそのご家族への応援体制が広がり、思いある人たちと家族の手のひらにこのタグが届くことを望んでいます。
そのためにも、目をひき親しみあるデザイン 形状、材質である上に、携帯しやすいものを作らなければなりません。タグデザイン試作を開始する所から、スタッフやサポーターだけではなく、対象となる赤ちゃんのご両親、ご家族さん達と一緒に楽しく作って行くことが出来ればと考えています。