税金も、人手も、使う人の希望も
ー”もったいない”が多すぎる福祉用具の世界を変える挑戦。ー
こんにちは。
元オリエンタルモーターで生産管理を担当し、現在は福祉用具現場で働く住吉です。
私は大手メーカーで「在庫ゼロの現場づくり」を経験した後、福祉用具の世界へ飛び込みました。

はじめにー現場で見た「もったいない」の正体
最初に衝撃を受けたのは、「どこもかしこも“もったいない”だらけ」という現実です。
・借り手・使い手が“本当に欲しいもの”が情報不足や介護保険制度の規制で届かない
・介護保険を使うので、業務の半分以上が書類作成・申請・担当者会議・・
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付随業務が多すぎる。
・新商品を触りたくても業務が多忙すぎて触れる機会がない(展示会は大抵平日開催)
・作り手の情熱が、現場の声とつながらず埋もれている。
・いい商品も広報が足りずに廃盤・販売中止や事業撤退に追い込まれる。
国家予算の中でも、介護保険だけで約11兆円が使われ、
その一部を占める福祉用具は約4,000億円規模
それでも、「制度外の人(若い障害者など)」はほぼ放置状態
しかも、こうした「もったいない」は税金・人手・希望すべてに及んでいます。
「どんなに優れた製品も、現場の声とつながってこそ本当に価値を発揮する」——この原点を学んだのがその時です。オリエンタル退職後は結婚を機に広島に移住。その後は福祉用具の現場にも身を置き、制度の制約や人手不足、情報の分断といった課題に直面しました。
貸与事業所・専門職・メーカー、それぞれが努力しているのに、仕組みがバラバラなせいで力が合わさっていない。「ここをつなげられたら、業界はきっと変わる」——そう確信し、私は新しい挑戦を決意しました。
現場のリアル ― 誰も悪くないのに、みんなが疲弊している
ある日、私が出会ったOT(作業療法士)出身の営業マンは、既製品では叶わない利用者の希望に応えるため、自費でパーツを購入して車椅子を改造していました。「この人の生活を変えたい」その一心です。しかし、会社から返ってくる言葉は「利益率の高いレンタルを優先してくれ」。現場の志と、組織の経営が真っ向からぶつかるのです。一方、貸与事業所の社長だって必死です。締め付けられる上限価格、終わらない書類業務、採用難と人件費の高騰。利益を追わなければ会社が潰れる現実の中で、誰も悪くないのに、現場は疲弊していくのです。

私たちが挑戦すること
― 福祉用具版クラウドファンディング× 現場アシスト
こうした課題を根本から解決するために、私たちは**「follo FUKU市」**という仕組みを立ち上げます。これは一言で言えば、**福祉用具版のクラウドファンディング**のような存在。メーカー・貸与事業所・行政がつながり、「本当に必要なもの」が現場に届くための“接着剤”です。
具体的な機能やサービスは?
まずは
小規模事業者様向けの営業代行(メーカー様の製品を貸与事業者様にご紹介する)と
follo FUKUの2本柱サービスを提供したいと思います。
詳細は下記の通りです↓ ↓ ↓
①現場とメーカーをつなぐ提案マッチング機能
メーカーが新商品・改良品の情報を記載貸与事業所(福祉用具専門相談員)がいいねボタンとともに現場の声を投稿双方がオンライン上でマッチングして必要な現場に必要な用具を提案できるようになります。
②専門家の知見が可視化される専門家認証バッチ機能
掲載された商品対してOT(作業療法士)やPT(理学療法士)など身体の動きのプロもコメントといいねができる機能を搭載し、身体のプロのお墨付きが可視化され開発のヒントとしてだけでなく
選定現場での提案の安心材料にすることができます。
③匿名での導入実績データ掲載機能
貸与事業者様同士ではどうしても似通った商品を取り扱うことが多いので情報共有は活発ではありません。しかしそこを匿名投稿にすることにより、お互いのお客様を奪い合うことを警戒することなく導入実績を閲覧できることなり疾患や状態の近い利用者様に安心して提案ができます。
④行政・現場・企業が同じテーブルで話せるデータ可視化機能(将来的)
地域・疾患・要望別など利用動向データを匿名で集計
行政は介護予算の最適化に、メーカーは開発戦略に活用可能
声が届かない縦割り構造を根本から変えます。
上記のような機能を通して 現場から届いた声をもとに、メーカーが製品化・改善 制度の外に置かれた人たちにも、情報と選択肢を届け、 バラバラな縦割り構造をつなげ「1つの現場」にするこの仕組みがあれば、現場は業務の合間にも負担なく利用でき、メーカーは“声なきニーズ”を開拓し、行政は制度設計に必要なデータを得られます。

社会へのインパクト ― 税金も、人手も、「希望」も救える
私たち現役世代の税負担率はすでに 約48%。しかも40歳を過ぎれば、これに「介護保険料」がさらに上乗せされるんです。でも「ぼったくり」なんて一言では片付けられません。事業者だって、利益を出さなければ会社は潰れます。みんな、それぞれの立場でギリギリを戦っているんです。
問題は“仕組み”そのもの。
今の福祉用具業界は、メーカー・貸与事業所・行政 この3者が完全に縦割りです。それぞれが自分の領域だけを見ていて、連携も情報共有もありません。その結果、現場は必要な情報にたどり着けず、「利用者に本当に合った用具」が届きづらい構造になっているんです。
誤解も多い「ぼったくり論争」に終止符を
この仕組みが全国的に広がると、私たちの暮らしそのものにも大きな恩恵があります。 介護保険の約1兆円規模の用具費用のうち、仮に5%最適化で年間200億円単位の削減が可能(保育士約6,000人分の年収・人口5万人規模の自治体における子育て支援予算の年間総額 約20億✖️10自治体分) 人手不足の介護現場への人材シフトを後押し 子ども・教育への再投資など、行政の財源活用が柔軟になり若年障害者など「制度の外」にいた人にも支援が届くそして何より、「選ぶ人・使う人・つくる人」の全員が、“誰かのため”に働ける社会になるのです。SNSでもたびたび炎上する「福祉用具って高すぎない?」という声。正直、私の税金もカツカツですし、「当たり前だよね」と思います😢
でも、実際は「誰かがぼったくっている」わけではありません。制度の仕組みが古く、情報が分断されているだけで、みんなが苦しいのです。だからこそ、私たちは“仕組み”から変える挑戦をします。現場の声を可視化し、最適な選択肢を社会全体で共有できる世界をつくります。
最後に ― 次の世代へ「希望のバトン」を
私は、今年で28歳。今後子どもを産み育てる現役ど真ん中世代の女性として、この挑戦が「次世代の希望」につながると信じています。行政や公共政策の専門家や金融・財政分野の有識者、その他行政関係者の方々とも話しましたが、皆様口を揃えて仰るのは 高齢者福祉は間違いなくこのままいくと現役世代の重い負担となる。だけれども課題が複雑すぎて有効的な施策がいち省庁や役所単体ではできないことがほとんどなのが歯がゆい・・と。こうなると福祉用具の構造改革はもはや待ったなし。このままでは、税金も人材も制度も立ち行かなくなるのは目に見えています。そんな今だからこそ激動の時代にあっても、しなやかに、でも確かに人に寄り添う用具の未来を一緒につくりませんか?
ご支援の使い道
プラットフォーム「follo FUKU市」構築費(サーバー代等)
小規模事業者向け営業代行 営業・現場導入用の広報資料制作費
登記・法人設立諸費用
各リターンの共有会運営費・テスト運用費用
※法人登記は2025年11月24日(“いい福祉”の日)前後を予定しています。
上記のように皆さんからいただいた資金でプラットフォームと情報配信機能の開発費・現場との接点を増やす営業・啓発活動費・法人登記・体制整備費などに充て、2025年11月24日(良い福祉の日)に法人登記を予定しています。
※なお、制度対応や開発の進行状況などにより、公開時期が前後する可能性がございます。 その場合は、支援者の皆様へ進捗状況と新しいスケジュールを随時報告し、安心してお待ちいただけるように努めます。
この挑戦はまだ始まったばかり。でも、今なら間に合います。「福祉用具の選び方」を変えることは、未来の日本を変えること。激動の時代に、“しなやかに、でもしっかり寄り添う”用具の未来を、共につくっていきませんか?
住吉真由(follo FUKU代表)
リターンについて
3,000円|応援プラン(活動報告付き)
内容:本プロジェクトを応援いただく支援プランです。支援者の皆さまへ活動報告や進捗ニュースをメールでお届けします。プロジェクトの裏側や立ち上げ過程も共有しながら、共に新しい福祉の仕組みをつくっていく仲間としてご参加いただけます。
提供予定時期:2025年12月中旬〜順次メール配信開始予定
10,000円|オンライン共有会+資料PDF
内容:登記完了後に開催するオンライン共有会への参加権と、当日使用する資料PDFをお届けします。プロジェクトの進捗報告や今後の展望、現場課題への具体的なアプローチについてお話しします。福祉用具専門相談員、開発者、現場従事者など幅広い方に役立つ内容です。
広島人らしく軽快に、だけれども真剣に福祉用具の未来についてざっくばらんに皆様にお話ししたいと思います。
提供予定時期:2025年12月中旬〜下旬頃(詳細日時は事前にご案内いたします)
30,000円|優先掲載(初月掲載料提供➕限定共有会【人数制限なし】
内容:2026年1月ローンチ予定の「follo FUKU市(福祉用具プラットフォーム)」にて、初月掲載料提供の優先掲載枠をご提供します。通常、Taisコード申請には年間約10万円の費用がかかりますが、本サービスではその半額程度の掲載料で販路開拓を支援予定です。また、創業者による**限定共有会(オンライン)**への参加権も含まれます。
提供予定時期:2026年1月中 〜 掲載・共有会開催予定(※掲載開始月はご希望に応じて調整可能です)
50,000円|初期パートナー枠(5社限定)2ケ月分掲載料提供+特別枠掲載+広島での共有会参加権
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内容:初期フェーズから共に歩んでくださる事業者さま向けの特別枠です。2か月分掲載料提供優先掲載枠に加え、特集枠への掲載(最低1回保証)をお約束します。さらに、現地(広島)での戦略共有会への参加権、打ち上げイベントへのご招待、今後の連携施策の優先案内など、初期パートナーだけの特典をご用意しています。提供予定時期:2026年1月中 〜 掲載開始予定 共有会は2月上旬〜下旬開催予定(詳細スケジュール・日時場所は随時ご案内いたします)
※支援金額に応じて内容が変わります。詳細はリターン欄をご覧ください。
最後に
税金も、人手も、現場の志も。
「もったいない」で終わらせない仕組みを、ここから一緒につくっていきましょう。
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最新の活動報告
もっと見るあと一日 今夜を迎えて…
2025/11/07 21:48このクラウドファンディングを通して、感じたことを素直に書かせていただきました長文になりますので最後までお付き合いください。ここまで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。福祉用具の世界を少しでも明るくしたい。そんな気持ちで始めた挑戦が、気づけば多くの方に届いていました。最後の1日。現場から、もう一歩前へ。HCR初日にクラファンを始めてから、ビッグサイト会場や交流会で有り難いアドバイスや応援を頂けただけでなく、広島に帰ってきてからも、30日間毎日イイねしていただける方、拡散して頂ける方、無料で動画を編集しより分かりやすく説明してくださる方…沢山の方々に支えられてここまで来ました。もちろん、表に出る以上いい声ばかりではありませんでしたが、その中でも続けてこれたのは「こういうものを求めていた!」といった沢山の応援の声があったからです。あの一言が無ければ今ごろ、折れてしまっていたかもしれません。それくらい皆さまの言葉や支援が心の支えとなりました。気持ちばかりの支援です、と謙遜なさる方が沢山いらっしゃいますが、新しいモノ・サービスを作る人間にはその気持ちが暗闇の中の月明かりほどに輝いて見えるのです。誇張でもなく、それを見るだけで幾らでも頑張れるのです。それくらい新しい概念、サービスを広める・伝えるというのは孤独で、ハードルが高いものなのです。それでも変えたかった。私が目にしてきたメーカー、貸与事業所、当事者の方――様々な立場の「憂い」を晴らしたい。その一心でここまで来ました。「君のエンジンは何なの?」と聞かれますが、本当にこの一心なんです。クラファンはあと一日で終わりますが、そんな素敵な皆さまへの恩返しは明日から始まります。どうかこれからも見守っていてください。こんなにも不器用でちょっと言葉足らず、いや、だいぶ言葉足らずな私ですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。 もっと見る残り4日!
2025/11/04 22:19クラファン終了まで4日となりました。これまでやすさん、後藤さんのYouTube撮影、沢山の方の拡散や共感、そして応援をうけ、ここまで進んでくることが出来ました。テーマも普通のクラファンとは違いますし、なにか手元に残るリターンをお渡しできるわけでもない。それなのにこんなにもたくさんの方当事者や福祉用具関係者に応援いただけるなんて夢にも思っていませんでした。士業の方も偶然ながら福祉方面に強い先生が付いてくれて、ご縁に恵まれるとはまさにこのことだなと夜な夜な噛み締めています。私は正直、不器用ですし完璧な人間ではありませんが、製造と福祉の両面を見てきた人間として真っ直ぐにこの業界に貢献したいと思っています!思いの丈を書こうとして何がいいたいか分からなくなってきましたが、最後まで走り切ります!応援よろしくお願いします! もっと見る
高額リターンの拡張のお知らせ
2025/11/03 18:12ご支援いただいている皆様、いつも本当にありがとうございます。folloFUKU代表の住吉です。これまで3万円・5万円のリターンについては、主にメーカー様向けとして設計しておりましたが、現在では貸与事業所・相談員・福祉用具貸与関連事業者の皆様からも多くのご支援をいただいております。 そのため本日より、これらの事業者様にも同条件でご参加いただける形に拡張いたします。対象となるリターン:3万円リターン(掲載料無料+限定共有会)現在はメーカー様を想定したリターンでしたが貸与事業所・福祉用具専門相談員・貸与関連事業者の方も対象となります具体的には・1月のオンライン共有会(β版の発表会)への参加権 β版のオンライン共有会にご招待します。住吉がβ版を発表・説明させていただくだけでなくこちらにご支援いただいたメーカー様と貸与事業者・福祉用具専門相談員さまそれぞれの視点で情報共有やご意見を交換していただけます。また、共有会ではテスト段階のfollo FUKUをいち早く体験できるため、皆様が現場で感じている課題やアイデアを反映することも可能になります。・β版ホームページ上の協賛者欄に無料掲載(希望者のみ)希望者の方のみになりますがβ版follo FUKUサイト内での協賛者紹介ページへの掲載を行います。5万円リターン(オフライン意見交換会+掲載)β版開発後の現地(広島)での意見交換会・戦略共有会にご招待します。(交通費は各自負担)用具の現場と開発者が垣根を超えて交流し、福祉用具界全体の新しい連携を模索する場です。β版の意見交換会よりさらに一歩進んだ本番リリースに向けた共有会となっております。また従来のリターン同様の特別枠掲載や、連携施策の優先案内などもご用意いたします。※これまでにご支援いただいた方も、追加手続きは不要です。※掲載・共有会のご案内はβ版リリース時(2025年1月予定)に改めてご連絡いたします。今回の拡張は、「福祉用具メーカーだけでなく、現場で日々支援を行う事業所や相談員の声も反映したい」という思いから決定いたしました。現場とものづくりの“橋渡し”をするために、これからも皆様と一緒に歩んでまいります。おかげさまで残り5日となりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします! folloFUKU代表 住吉 真由 もっと見る





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