実施理由/背景
板橋区では社会的養護経験者(ケアリーバー)を全面的に支援しています!
社会的養護経験者(ケアリーバー)って?
社会的養護経験者(ケアリーバー)とは、児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)第 27 条第1項第3号の規定に基づき、里親等への委託や、児童養護施設等への入所の措置等を経験し、18歳で措置が解除され自立をする子どものことです。
社会的養護経験者(ケアリーバー)に支援が必要な理由
社会的養護経験者(ケアリーバー)の子どもたちは、養育が困難、保護者がいない・虐待を受けたなど、様々な事情で措置されており、措置解除され自立すると頼ることがなく、精神的・経済的に不安定な状況に置かれてます。
標記の表は、全高校生卒業後の進路と、児童養護施設卒園者の進路を比較した表です。
一般家庭では進学が多数派ですが、児童養護施設の場合、高校卒業後多くは就職して自立します。
児童養護施設を卒園すると経済的自立の上、精神的にも不安があり、学業の継続は困難となると思い進学を諦めているようです。(表:こども家庭庁支援局家庭福祉課「社会的養育の推進に向けて」をもとに作成)
このことより、自立した生活を行うための経済的不安と、精神的不安を解消できるようにしたいと考えました
プロジェクト内容説明
板橋区の支援について
板橋区の支援制度
令和元年より開始しました本支援制度ですが、皆様のおかげで、現在では様々な支援を実施しております。
【支援対象期間】
措置解除後から最大6年間にわたり支援します。
【経済的支援】
〇支度金助成
一人暮らしの準備のための経費としてかかった実費を上限20万円まで助成しています(1回限り)
〇家賃助成
1か月あたりの家賃月額の2分の1(上限3万円)まで助成しています
〇医療費助成
医療機関にかかった実費を年間2万4千円助成しています
【相談支援】
〇なんでも相談支援
LINEやメールで不安や悩みの相談を受け付けます
役所や病院などへ付き添う同行支援も実施しています
また、状況に応じ食糧支援も実施しています
〇居場所事業支援
同じような経験を持つ若者が集まれるユースサロンを定期的に開催しております
目指すところ
今後の支援予定
支援対象者について
令和5年度については、23名の社会的養護経験者(ケアリーバー)を支援してきました。
板橋区では措置解除から6年間継続的に支援を行っていき、生活をサポートしていきます!
また、新たに児童養護施設等を退所し自立していく子たちについても、毎年約2~30名いらっしゃいます。
同様にサポート行い、年間で約150名の生活を支援していきます!
令和6年度より新しく常設的な居場所を開設しました
令和6年より、東武東上線大山駅徒歩5分の所に「いたばしおおやまセンター」を開設しました。
毎週火曜日と毎月第4土曜日の12:00から19:00に社会的養護経験者(ケアリーバー)の方が利用できます。
中では楽器が演奏できたり、カラオケやゲームなどで自由に過ごしてもらっています。
寄付の使い道
集まった寄付は、「いたばし応援基金」で管理します。寄付額が上回って集まった場合、後年度の助成のために活用させていただきます。また、目標額に到達しなかった場合は、いたばし応援基金で経費を賄います。
※やむを得ない理由により、このプロジェクトが終了することになった場合、他の子育て施策等に活用されることがあります。ご容赦ください。
自治体からのメッセージ
板橋区から寄付者の皆さまへ
板橋区より
子どもの自立時期がかつてに比べて遅くなる中、保護者等からのサポートが必ずしも期待できない状況で施設を卒園しなければならないことは、自己実現を妨げる大きなリスクです。子どもたちが公平に社会生活をスタートする上で、皆さまのご支援が大きな後押しとなります。無限の可能性を持つ子どもたちの未来にぜひご支援をお願いします。
ケアリーバーからのメッセージ
「思っていたよりも学校が忙しく、アルバイトが思うようにできない中、家賃補助をいただくことができ、とても助かっています。ありがとうございます。」
「 将来の事を考え高校生活中に自分の好きな部活をアルバイトのために我慢する事が殆どだった。自立への支援をいただきとても助かった。」
事業スケジュール
R7.4~ 社会的養護経験者(ケアリーバー)応援プロジェクト
集まった寄付について、社会的養護経験者(ケアリーバー)の経済的支援や相談支援のために使わせていただきます