教員から起業へ-子どもたちの未来のために
私は小学校教諭として15年間勤め、2024年3月に退職しました。
そして同年4月、教育課題の解決を目指す「株式会社Bright-EST」を立ち上げました。この会社は営利を目的とするのではなく、社会的な使命を果たすことを第一に運営しています。
教員時代、私は教材研究も学級経営も好きで、時間を忘れて仕事に取り組んでいました。
しかし、その一方で、我が子との時間を犠牲にしている現実に直面し、「子どもが大きくなったとき、この選択を後悔するのではないか」と思うようになりました。
まずは我が子を一番に、でも多くの子どもたちを、教育を通して笑顔にしたい。その思いが、退職と新たな挑戦を決断させました。
現在、私は放課後教室を運営しながら、非常勤講師として地域の小学校で教壇にも立っています。
そして、「学校ではできないこと」「学校ではないからできること」を提供できる場を創るべく、事業に取り組んでいます。
八戸市にオルタナティブスクールを立ち上げ、
・子どもたちの学びの選択肢を広げたい
・子どもたちに「学びは楽しい!」と思える場所を届けたい
・変化の激しい時代に対応できる柔軟性と創造性を育む教育を提供したい
と考えています。
そして、子どもたちがキラキラ輝く社会を目指します。
オルタナティブスクールとは?
「オルタナティブ(alternative)」とは「主流の方法に変わる新しいもの」という意味で、オルタナティブスクールは、公立でも私立でもない「新しい選択肢の学校」とされています。
フリースクールが「不登校支援の場」、オルタナティブスクールが「新しい学びの場」として考えています。
オルタナティブスクールを選択した一番の理由は、不登校の子どもたちに限らず、希望する子どもたちに学びの環境を提供したいと考えたからです。
オルタナティブスクールCOCO
オルタナティブスクールの名称は、「オルタナティブスクールCOCO」です。
COCOとは、『共同(CO)』と『お気に入り(COCO)』の意味をかけてつけた名前です。
・子どもたちが「望むとき」に「望む内容」を学べる環境の実現
私たちは、「~~すべき」「みんなと同じ」という固定観念にしばられない「自由な学び」「楽しい学び」を提案します。
分かることの楽しさを味わうことで、もっと知りたい、もっと学びたいという意欲を引き出すことができるからです。
また、教科書で習うことだけが学びではありません。あらゆる知識や雑学は、人生を豊かにしてくれます。ゲストティーチャーの活用により「知りたい」「学びたい」という気持ちに応える柔軟な教育を提供します。
・学びを通じて、子どもたちが「自分らしく生きる力」を身につける手伝い
現代社会は情報であふれています。未来を生き抜く子どもたちに必要なのは、「見極める力」と「自分で決める力」だと考えています。
そこで、子どもたちが自分で目標を決め、自分のペースで学びを進めることを大切にしていきます。スタッフは教師ではなく「伴走者」として寄り添い一緒に考えます。
オルタナティブスクールを立ち上げようとした背景には、教員時代に直面した3つの課題があります。
・画一的な教育が生む「学びの楽しさ」の喪失
・不登校がもたらす「学びの機会」の損失
・「多様な学びの場」の不足
画一的な教育が生む「学びの楽しさ」の喪失
日本の教育は、多くの子どもたちに学力を身につけさせる仕組みとして機能しています。
しかし、
・学びのスピードについていけない子
・自分のペースで学びたい子
がいることも現状です。
学びのスピードについていけない子は、「分からない」が積み重なり、学びが「苦痛」に変わってしまいます。
自分のペースで学びたい子は、「もう分かっているのに、ゆっくり進む授業が退屈」になってしまいます。
この結果、学びが「楽しくない」と感じる子が増えています。
不登校がもたらす「学びの機会」の損失
現在、日本では不登校児童生徒が増加しています。
青森県は、全国に比べ不登校児童生徒の割合が高く、八戸市は特に高い状況です。
「不登校は不幸ではない」と言われることがありますが、不登校による学びの機会の損失は、将来の選択肢を狭める可能性があるため、大きな課題であると考えます。
家庭で自ら学びを進められればよいのですが、家庭ではなかなか学びが進まないのが現状です(自分のペースで学べている子は少数です)。
ゲームや動画に夢中になることで昼夜逆転の生活になり、さらに学校から足が遠のいてしまうケースもあります。
学校以外の環境でも「家から出て過ごす時間」が、自分を律する力につながってきます。
「多様な学びの場」の不足
県内には、こども支援センターなどの公共施設や民間のフリースクールがあります。
公共施設は、相談業務など不登校支援としては機能していますが、「多様な学びの場」としては機能していません。
民間のフリースクールは、「多様な学びの場」としては機能していますが、利用者が少ない場合、継続が困難な施設が多くあります。
また、総務省のアンケート調査では、支援施設の利用が少ない要因として、利用料の高さや情報不足が指摘されています。
放課後教室の運営
現在、放課後教室(小学生を対象にした民間学童)を運営しています。
放課後教室の理念も、オルタナティブスクールと同じく「学びを楽しみ、生きる力を育てる」というものです。
放課後教室は、放課後の預かりだけではなく、以下のような内容を提供しています。
・元教員スタッフによる宿題の指導と確認
・子どもが理解していない学習内容の補充
・学習の場を地域に広げる体験活動のサポート
・子どもたちが企画するイベント準備のサポート
不登校のきっかけは、いじめ、友人関係、先生との関係など多岐にわたりますが、学業の不振も原因の一つに挙げられます。
学業の不振は、学習内容が理解できないことが原因であり、「宿題」も関係していると教員時代から考えていました。
授業についてくることが難しい子は、一人で宿題をすることも難しいと思いませんか?
おうちの方が間違いを指摘すると不機嫌になり、親子喧嘩になることがありませんか?
そこで、放課後教室では、学校から出された宿題も大切にして過ごさせています。
宿題の指導と確認、学習内容の補充を通して、「学校に行きたくない」と言う原因の芽を摘み「学校に行きたい」という気持ちにさせます。
このような取組によって、放課後教室を利用している保護者の方だけではなく、学校の先生からも嬉しい言葉をいただいています。
・家に帰ってくると宿題がしっかり終わっているので、家庭で笑顔で過ごす時間が増えました
・分からない内容も教えてくれるので、安心して授業を受けているようです
・学校でも子どもたちが自信をもって活動しています
オルタナティブスクール プレオープン
放課後教室の運営は15時~18時のため、現在、月曜日と水曜日にオルタナティブスクールをプレオープンしています。
学べる環境はある程度整っていますが、現在は、一人一人の多様な学びに柔軟に対応するため、子どもや保護者の要望などを確認しながら運営をしています。
皆様からご支援いただいた資金は、以下のような資金に充てます。
・設備費 ▶充実した学びの環境
・利用料減額 ▶だれもが学べる環境
▼設備費
以下のような物品を購入し、充実した学びの環境をつくります。
・パソコン購入費 20万円 (1台10万円×2台)
・電子モニター購入費 6万円 (1台3万円×2台)
・図書購入費 4万円
▼利用料減額
ご支援いただいた資金に応じて1年間の利用料を減額し、だれもが学べる環境をつくります。
利用料減額の意図
民間が運営している施設の利用者が少ない原因の一つとして考えられるのが、利用料の高さです。
民間施設は、公的な支援がほぼないため、良い環境やサービスを提供するには、どうしても利用料が高くなります。
学校に通うことができない子どもがいる家庭では、子どもを一人にできない状況から、働き方を変えたり、仕事を休んだりすることになり、高額な利用料は大きな負担になります。
そこで、本プロジェクトでは、ご支援いただいた資金に応じて1年間の利用料を減額し、家庭の負担を少なくすることにも挑戦します。
また、経済的な理由で学びを諦めることがないように、皆様に支えていただき持続可能な運営を目指します。
このクラウドファンディングを通じて、持続可能なオルタナティブスクールを八戸市に設立し、地域に根付いた新しい学びの場として運営を続けていきます。
【お礼のメッセージ】
感謝の気持ちを込めて、お礼のメッセージをお送りします。
1,000円
3,000円
5,000円
10,000円
※すべて同じリターン内容になります。
【チケット】
オンライン相談(1回30分) または COCO利用(1回3時間)
3,000円:1回分
5,000円:2回分
10,000円:5回分
【お名前掲載】
ホームページや広告に、支援者様のお名前(ニックネーム可)や企業名を掲載します。
5,000円:6ヶ月間掲載
10,000円:1年間掲載
30,000円:3年間掲載
50,000円:5年間掲載
【八戸市特産品】
八戸市の特産品をお送りします。
10,000円:1,000円相当の特産品
30,000円:3,000円相当の特産品
50,000円:5,000円相当の特産品
100,000円:10,000円相当の特産品
1月 オルタナティブスクールプレオープン
2月 クラウドファンディング開始
3月 クラウドファンディング終了
※3月までInstagram、Facebookで活動報告
4月 オルタナティブスクールオープン
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このプロジェクトは、すべての子どもが学びの楽しさを感じられる場を創る挑戦です。
不登校増加、学びの機会の多様性という社会課題の解決につながり、日本の未来を明るくするためのものです。
教育に対する、世間の関心も高まっており、2025年2月9日の「デーリー東北」では、オルタナティブスクールCOCOについての記事が掲載されました。
掲載後、多くの反響をいただきました。オンラインニュースランキングでは、1位となるほどです。
教育への関心の高まりにより、多くの議論がなされることは、教育がより良いものになるためにとても大切なことだと思います。
教育は、国の根幹です。日本の未来を担う子どもたちが、キラキラ輝くよう、オルタナティブスクールで新たな学びの形をつくっていきます。
わたしは、教育に関心をおもちの皆さまと、子どもたちの笑顔のためにプロジェクトを進めていきたいと考えています。一人でも多くの子どもたちに笑顔を届けるために、皆さまの応援が必要です。
ぜひご支援をいただき、一緒に新しい未来を築きましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
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