◆はじめに
このページを読んでくださりありがとうございます。
「特定非営利活動法人 子ども自立の郷ウォームアップスクールここから」です。ちょっぴり長いこの名前を、私たちみんなは省略して「ここから」と呼んでいます。

当施設は、滋賀県余呉町にある廃校となった小学校の旧校舎を利用して、NPO法人からおよそ20年ほど前に寄宿制の不登校児童のための自立支援施設として立ち上げました。
お陰様でこれまでに100名以上の生徒が元気に施設を卒業しています。
校舎から見渡せる風景場所は、あたりを山あいに囲まれた自然豊かなのどかな地域です。四季折々の美しい景色が広がり、虫や動物たちの賑やかな鳴き声が、時折静まり返った町並みに心地よく響き渡ります。
校舎内廊下 木造の温かみがそのまま残る設立68年の古い木造校舎は小学校だった頃の面影が色濃くまだ残っており、どこか懐かしさと温もりに包まれ、その雰囲気が疲れた心と身体を自然と落ち着かせてくれます。
玄関この自然豊かな環境と木造でできた校舎の温もりが、子どもたちを元気にさせてくれる最もベストな環境だと考え、我々はこの地域を選んで「ここから」を開設しました。
◆現在の状況 プロジェクトの意図
ーープロジェクトを成功させることで、深刻な老朽化した建物の修繕や、職員の雇用さえ厳しい状況を打開し、子どもを受け入れられる環境を整えるーー
まず始めに施設の現状からお伝えしますと、
「ここから」は数年ほど前から運営が厳しい状況が続いております。コロナ禍を経てその様相もさらに深刻さが増してきました。
現在では指導員を雇う余裕もないほどの経営状況が続いており、そのために生徒を増やすのにも限界がある状態です。築何十年と経過した建物も年々老朽化が進み、あらゆる箇所が修繕の必要に迫られています。現状ではそれらの資金を捻出するのさえ難しく、日々頭を悩ませています。
雨漏りが酷いのでブルーシートで応急処置このままではいつ経営が成り立たなくなるかわかりません。ギリギリの状態でなんとか経営を続けています。
バケツで水を、これが校舎のあちこちにある
校舎裏の壁に空いた大きな穴
このプロジェクトで成し遂げたいことは、この先しばらくの運営資金と、校舎の修繕費用です。指導員を雇い、生徒を受け入れられる環境を整え、早急にできる校舎の修繕を行います。
私たちは、この先も何年も続く施設を運営していくための前段階として、今回のプロジェクトを絶対に成功させたいと考えております。どうか一人でも多くの方のご協力を宜しくお願い致します。
◆主な活動内容
ーー「日常生活」「体験活動」「地域との交流」を通して 生活力や自信を養い、元気を取り戻す活力を身につけ、他者と関わることの楽しさを学ぶーー
「ここから」は、主に不登校児童を対象とした寄宿制の自立支援施設として20年ほど前に設立いたしました。営業は木曜〜月曜までの4泊5日での寄宿をメイン(通いでも可)としております。

主な活動の内容は大きく分けて三つ。①日常の生活、②体験活動、③地域との交流です。
①日常の生活では、なるべく自分のことは自分でやるように指導し、生活力を養うと同時に自信をつけさせることを目的としています。掃除や洗濯から、毎日のご飯作りも全部自分たちで行います。
日常のご飯作りの様子②体験活動では、子どもたちの好きなことや興味に合わせて一人ひとりにあった活動を考えます。陶芸体験や、木工体験、山登り、カヤック、サイクリングなど、地域性を活かした活動だけでなくさまざまなことに挑戦します。活動の幅は無限です。それら活動を通して自分の好きなことへの気づきを促し、また元気を取り戻すための活力に繋げます。
みんなで余呉湖をサイクリング③地域との交流では、地域の奉仕作業に参加したり、地域のイベントに参加、または主催して、地域の人々と関わる機会を積極的に作ります。いろんな人と関わる機会を作ることで、コミュニケーション能力を養い、他者と関わることの楽しさや大切さを実践的に学びます。
地域の人とピザ釜作り
地域のイベントに参加して生徒自ら子どもにやり方を教える
◆施設の役割
ーー利用する生徒、卒業生、地域の人々による三つの役割によって求められる、「ここから」が存在することへの意味ーー
当施設の役割として、子どもたちが生徒として「ここから」を利用する役割、「ここから」を過去に卒業した卒業生たちにとってのサード・プレイス(第三の居場所)としての役割、そして地域の人々が集まれるコミュニティとしての役割の三つが挙げられます。
みんなで校舎にイルミネーションを設置◉生徒の場合
親元や学校から離れ自然豊かな環境で生徒一人ひとりに適したペースで活動を行うことは、生徒が元気を取り戻すのに最も適した環境だと考えます。何者の影響を受けることなく、それぞれが自分自身を見つめ直し、受け入れ、活動を通して新たな気づきをもたらします。
また、寄宿という形で密に他者と関わる中で、生徒自身も誰かを助けたり助けられたりする経験が、その子どもの成長に大きく影響を与えます。だからこそ余呉という自然豊かな環境でやる意味と、寄宿であるという意味は、当施設にとってなくてはならない大事な要素です。
卒業生と一緒にカフェを営業
◉卒業生の場合
元気になって「ここから」を卒業した卒業生にとっても「ここから」は大切な居場所です。生きてる限り人はあらゆることで悩み行き詰まります。元気になって卒業した彼らも同様で、学校や仕事や私生活で疲れて立ち止まってしまった時などに、癒しを求めて「ここから」に帰ってきます。
自分が自分らしくあるためにも、サード・プレイスとしての居場所として、卒業生にとって「ここから」は、これからもいつでも帰って来られる場所として存在することに意味があります。
地域の人を集めてサロン活動
◉地域の人々の場合
地域の人々にとっては、コミュニティの触れ合いの場として「ここから」が求められています。サロン活動や忘年会や同窓会など、過疎化が進む余呉町にとって、「ここから」は地域の人々同士が交流するための大切な場所です。地域の人々に場所を開放することは、同時に生徒や「ここから」と地域住民が接する機会を増やすことにもなります。
地域の人々同士の交流に加え、生徒や「ここから」に関わる人々と接することで、地域の人々も元気をもらい、お互いが助け合うことで地域に根差した役割として「ここから」が求められています。
卒業生や地域のみんなと一緒に作り上げた夏祭り
◉それぞれが交わることで生まれる効果
これら三つの役割は、それぞれが交わることによって相乗的にプラスの効果をもたらします。生徒は卒業生や地域の人々との関わりを通して社会性を育み、それぞれが助け合う中で成長していきます。
卒業生は生徒にとって経験者でも理解者でもあり、未来の自分の姿でもあります。生徒と卒業生が関わることで、生徒に安心感と希望を与える心強い存在となります。
地域の人々は「ここから」で生徒や卒業生など、多くの人と関わる機会を増やすことで、過疎化した地域の活性化へと繋ぐことができ、それが日々の活力の原動力にもなります。
◆今後実現したいこと

ーー施設をより長く存続させ、「ここから」を必要とする多くの人々にとってのもう一つの居場所であり成長する場として、この先も地域に根ざしていくーー
私たちは今後、これら三つの役割をさらに大きく拡大していき、利用者の生徒たちだけでなく、より多くの人々にとっての必要な居場所として存在し続けることを目的としています。
「ここから」が「ここから」としてこれからも存在すること。それこそが学校やお家に居場所が見つけられない子どもたちにとっての新たな居場所として。また、卒業生や地域の人々が日常を元気よく過ごすためのもう一つの居場所として。
そして、私たち指導員やボランティアなど、「ここから」に関わる人々みんなが明るく元気に助け合い成長していける居場所としても。
私たちはこの地域で、この校舎で、「ここから」を必要とする人々と一緒に、この先もずっと「ここから」を運営していきたい。
それが、我々の目的でありここから始まる新たな希望です!
◆ここからメンバー紹介


◆応援メッセージ
卒業生 安藤姫香さん
自分のことをちゃんと考えられる大切な居場所
「『ここから』には、中学生の頃からお世話になりました。辛く苦しかったとき、周りの人たちがすごく真剣になってくれたおかげで、自分の事を本当にちゃんと考えてやっていけるようになりました。
今でも他の卒業生たちともお邪魔したりして、近所の方や、今の生徒とも楽しく過ごすことができる、私たちの大切な居場所です。
今、辛い思いをしている人が、1人でも来てホッとできる場所になればいいなと思っています。」
卒業生の保護者 酒井加奈子さん
学校では学べない生きる力を身につけた息子
「学校で頑張れば頑張るほど疲弊していく息子に、学び方が違うと思い寄宿を決めました。
寝食を共にする先生と生徒の強い絆、地域の方の温かいまなざし、余呉の森林セラピー。自分と同じように苦しさを抱えながら頑張る寄宿生に刺激され、何度くじけてもまた立ち上がろうとする息子。学校では学べない生きる力を身につけて、自分らしく生きる成人になりました。
『ここから』が子どもたちのどんな『今』にも寄り添う場であり続けますように!」
地域の人 山根義信さん
生まれ育った小学校が子どもの笑顔を取り戻す場所へ
「この地域は、高齢化がかなり進んでいます。ですが、ここには若い子たちがよく手伝いに来たり、遊びに来たりしていて、地域行事や、掃除を手伝ってくれる地域にとっても頼りにしている場所です。
子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくると、いつも元気をもらえます。
生まれ育った旧丹生小学校が子どもの笑顔を取り戻す場所として、これからも続いてくれるように願います。」
教育相談担当 元中学校教諭 木野智子さん
家庭や学校以外で子どもたちが自信と希望を取り戻す居場所として
「長年、不登校生や別室登校生に関わってきましたが、学校に居場所を見出せない子を学校に通わせようとすることに無理があるように思っていました。家庭や学校以外で『ここに居ていいんだよ』と言ってくれる居場所があれば、この子たちはどんなに気持ちが楽になるだろうと…。
私は『ここから』の理念とシステムを知った時、そうだこれだと思いました。自然豊かでノスタルジックな建物の中で、親元を離れ、自分を見つめ直す静かな時間は、自己肯定感を失いかけた子どもたちに自信と希望を取り戻してくれるに違いない。
子どもたちに居場所はここにもあるよと伝えてあげるために、『ここから』には、ぜひ頑張り続けてほしいと願って止みません。」
◆これまでの歩み
・2006年2月 法人設立
・2006年6月 旧余呉町立丹生小学校を無償貸与
・2009年8月 大学コンソーシアム京都よりインターン受け入れ開始(以降、毎年継続)
・2011年8月 当施設を会場として夏祭りを開催(以降毎年開催)
・2012年4月 地域高齢者向けサロンスタート
・2013年6月 校内にてコミュニティカフェ「cocokafe」オープン
・2019年6月 余呉町菅並・妙理の里にて就労支援カフェレストラン「cocokafe simple 心風流」運営開始
・2024年9月 経営難により「cocokafe simple 心風流」の運営を休止
・2024年 第76回 保健文化賞受賞
◆リターン内容
◯【お礼の手紙】 :3,000円
◯【手作り箸置き+お礼の手紙】 :5,000円
◯【陶芸で作ったマグカップ(生徒が絵付けした)+お礼の手紙】 :50,000円
◯【応援プラン】活動冊子の配布+お礼の手紙 :10,000円
◯【もっと応援プラン】活動冊子の配布+お礼の手紙 :50,000円
◯【もっともっと応援プラン】活動冊子の配布+お礼の手紙 :100,000円
◯【校舎にお名前掲載(個人用)+お礼の手紙】校舎内のどこかにお名前を記載した手作りプレートを掲載します :10,000円
◯【校舎にお名前掲載(法人用)+お礼の手紙】校舎内のどこかに法人名を記載した手作りプレートを掲載します ※希望者にはパンフレットにもご記載いたします :30,000円
◯【報告会のご招待】報告会(理事長による講演、校舎見学、ピザ試食会)+お礼の手紙 :30,000円 ※9月14日(日)実施予定です
◯【体験プラン】希望者に体験活動の実施(体験内容:陶芸体験・ピザ焼き体験・日常体験)※どれか一つを選択+お礼の手紙 :100,000円
◯【いろいろプラン】報告会のご招待+陶芸で作ったマグカップ+お礼の手紙 :100,000円
New◯【報告会のご招待】報告会(理事長による講演、校舎見学、ピザ試食会)+お礼の手紙 :10,000円 ※9月14日(日)実施予定です
New◯【半日体験プラン】ここからの日常を半日だけ体験できるプランです :50,000円
New◯【陶芸絵付け体験プラン】陶芸の絵付けのみ体験できるプランです :30,000円
◆支援金の使い道

◎校舎修繕費《雨漏り修繕・窓の断熱》 3,000,000円
◎除雪機購入費 1,000,000円
◎正職員雇用費 600,000円
(1人✖️20万✖️3ヶ月)
◎アルバイト 150,000円
(1人✖️10万✖️3ヶ月✖️1/2)
◎リターンにかかる経費 150,000円
◎ボランティア謝礼 100,000円
◾️目標金額◾️ 合計 5,000,000円
さらに今後必要となる経費
◎校舎修繕費《壁の補修等》 2,000,000円
◎正職員雇用費 600,000円
(1人✖️20万✖️3ヶ月)
◎アルバイト雇用費 150,000円
(1人✖️10万✖️3ヶ月✖️1/2)
◾️最終目標金額◾️ 合計 8,000,000円
ご支援していただいた支援金は主に上記内容に使用させていただきます。今回はAll-In方式を採用しておりますので、目標金額に届かなくても大切に使わせてもらいます。
目標の金額は最低限必要となる500万円からのスタートですが、最終目標は800万円で考えております。とても大きな金額ですが、上記内容は今後活動していく上で絶対に必要となるものです。ご理解ご協力をどうか宜しくお願い致します。
◆スケジュール
・4月15日 クラウドファンディング受付開始
・6月30日 クラウドファンディング受付終了
・7月中旬頃 リターン送付開始(活動冊子、手作りマグカップは完成後に送付)
・9月14日(予定) 当施設内にて報告会(リターン支援者のみ)の実施
◆おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。改めまして「子ども自立の郷ウォームアップスクールここから」にご支援を宜しくお願い致します。ご支援くださったお金は大切に使わせていただきます。
と同時に、「ここから」では継続的なご支援のご協力も随時行なっております。もしよろしければそちらの方にも参加していただけますと幸いです。
この20年間、施設を運営していくことの大変さを身に沁みて実感しました。我々の想いや努力だけではうまくいかないという現実に打ちのめされ、毎日頭を抱えている現状です。
近年受け入れられつつある不登校やひきこもりという事象も、軽度の問題であれば寄宿までする必要はありません。ですが、中には家庭に問題があったり、ひきこもりが長引いて義務教育から外れてしまい、あらゆる支援のネットワークから外れてしまうケースがあります。寄宿制であることは、そういった子たちにも広く適した形だと私たちは考えております。
また、利用する校舎は地域で廃校となった校舎の中で現在も使用されている唯一の校舎です。使わなくなった建物はいずれ朽ち果てます。地域の人々や私たちにとって、余呉というこの町、この校舎は、そういった意味からもかけがえのない守るべき大切な居場所です。
我々を含め「ここから」を必要とするみんなの居場所を守るため、私たちはこの余呉で、この校舎で、これからも「ここから」を運営していきたい。そのためにも、
これから先の「ここから」は、多くの人の手を惜しまず借りたいと思います。みんなの居場所を守るために、是非このプロジェクトにご支援ご協力を宜しくお願い致します!
◆施設詳細

特定非営利活動法人 子ども自立の郷ウォームアップスクールここから
住所 滋賀県長浜市余呉町上丹生1570番地
営業日 木曜日〜月曜日
電話番号 0749−86−3578
施設ホームページ プロフィールにURL記載(上から①番目)
支援金募集はこちら プロフィールにURL記載(上から②番目)
インスタアカウント プロフィールにURL記載(上から③番目)※クラファンのことや活動情報などを発信しています
インスタユーザーネーム warm.up.school.cocokara


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