【自己紹介】
ご挨拶
はじめまして、田中完と申します。私は産業医として長年、労働者の健康管理と企業の安全衛生に携わってきました。2022年に神栖産業医トレーニングセンターを設立し産業医の育成を始め、2023年に株式会社HJ Link-doを設立し、産業医のDX化やハイブリッド診療の導入に取り組んでいます。本プロジェクトを通じて、より多くの企業や労働者に質の高い産業医サービスを提供し、日本の労働環境の改善に貢献したいと考えています。ぜひみなさまのお力をいただければ幸いです。
田中完の経歴
2005年産業医科大学卒業。名古屋徳洲会総合病院救急総合診療科勤務の後、2009年新日本製鉄(現 日本製鉄)に産業医として入社。2022年に同社を退社し、民間医療機関では日本初となる産業医育成機関である神栖産業医トレーニングセンターを設立(統括指導医)。2023年-(現任(株)HJ Link-do設立代表取締役就任
日本産業衛生学会指導医、社会医学系専門医協会指導医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)、茨城産業保健総合支援センター産業医学相談員、厚生労働省「東電福島 第一原発廃炉等作業における被爆低減対策の強化事業」技術審査委員委員長、 国土交通省「事業用自動車に係る飲酒運転対策WG」委員、産業保健東洋医学研究会代表世話人
著書:高齢者雇用に役立つエイジマネジメント(2011)、保健・医療従事者が被災者と自分を守るためのポイント集(2011)、職場巡視ストラテジー(2015)、使える!健康教育・労働衛生教育65選(2016)、新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン(2018)、職場の健康がみえる(2019)、日本で働くベトナム人のための健康ハンドブック(2022)、内科医・かかりつけ医のためのアルコール使用障害治療ハンドブック(2023)、はじめての減酒治療(2023)、嘱託産業医のためのQ&A(2023)
【このプロジェクトで実現したいこと】
本プロジェクトでは、産業医向けのDXサービスを開発し、全国の中小零細企業および労働者に産業保健サービスを提供することを目指しています。具体的には、企業と契約し産業保健/診療のハイブリッドサービスを構築できるシステムを構築することで、企業には主に産業保健サービスを提供し企業の安全衛生上の課題を解決します。労働者には産業医がオンラインと対面を組み合わせたハイブリッド診療を行い、健康上の課題を早期に発見・対応します。本システムを基に、全国の産業医が学べる研修・教育体制を構築し、産業医の質を向上させます。
【プロジェクト立ち上げの社会的課題】
中小零細企業への産業保健サービスの未提供:
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多くの中小企業では、人的・経済的資源の不足から、産業保健サービスが十分に行き届いていません。特に、産業医の配置義務がない企業では、労働者の健康管理が企業側の裁量に委ねられ、十分なサポートを受けられない現状があります。健康診断を実施しても、その結果を適切にフォローアップする専門家がいないため、重大な疾患が見逃されるケースも多いのです。労働者の健康は、企業の生産性や持続的な成長にも直結するにもかかわらず、制度的な欠陥により見過ごされてしまっています。
さらに、地方や中小企業では産業医の確保が難しく、診察や健康指導を受ける機会が限られています。こうした状況を打破するため、私たちは産業医DXシステムを活用し、リモート診療やオンライン健康指導を通じて、中小企業にも専門的な産業保健サービスを提供できる体制を整えます。
私たちは、これまでの産業医活動の中で、数多くの労働者が自身の健康を後回しにし、病気が進行するまで適切な診療を受けていない現実に直面してきました。ある工場の作業員は、健康診断で異常が見つかっても「仕事が忙しいから病院に行けない」と受診を先延ばしにしていました。数年後、彼は倒れ、復職が難しい状態に…。
重症の生活習慣病の半分以上が未治療状態
労働者の生活習慣病の未受診率は糖尿病で50%、高血圧で70%、脂質異常で97%と報告されています。つまい、非常に多くの労働者が自分の健康問題を放置し、治療を受けないまま働き続けている現状があります。産業保健のサポートを強化することで、こうした未治療の人々に適切なケアを届けることが必要です。
健康寿命の延伸の必要性:
人生100年時代において、働き世代が健康でいられるよう、産業保健を通じた支援が重要になっています。
産業医の人材育成の不足:
産業医資格を取得しているのは10万人を超えていますが、実際に産業医として働いているのは3万人程度と報告されています。その背景には、産業医資格を取得しても、産業医として働くためのノウハウもなければ、育成環境がないからです。また、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が不足し、実践的なスキルを持つ産業医の育成が難しい状況です。産業医の質の問題は、産業医制度の根幹に関わる問題であり、神栖産業医トレーニングセンターのような育成機関がもっと必要です。
産業保健の社会的認知度の低さ:
まだまだ社会全体で産業保健の重要性が十分に認識されておらず、その価値が適切に評価されていません。ILO(国際労働機関)の第161号条約(日本は未批准)は、すべての労働者が産業保健サービスを受ける権利を持つことを明確にしています。企業の規模に関係なく、どの地方にいようとも、中小零細企業や非正規労働者、フリーランスの労働者も含めて、産業保健サービスはすべての労働者が利用できるように日本も環境を整備する必要があります。産業保健をもっと普及するためには、産業医がもっと活躍できるような環境を整備していく必要があります。
【私たちがやろうとしていること】
yachtの機能
オンライン診療プラットフォーム
この産業医向けDXプラットフォームの開発にも着手し、すでに特許を取得済みです。今後は、さらなるシステム開発と研修コンテンツの充実を図っていきます。
会員向け電子カルテシステム
クラウド型電子カルテを採用し、産業医がPC・スマホを用いて、どこからでもアクセス可能な環境を提供します。健康診断結果やストレスチェックデータと連携し、企業・労働者の健康管理業務を効率化します。
会員向け交流機能
産業医向けコミュニティを実装し、経験の共有や相談ができる場を提供します。Q&A機能やケーススタディのディスカッションを通じて、実践的な知識の向上を支援します。
【これまでの私たちの実績】
2022年の神栖産業医トレーニングセンターを開設し、地域の中小零細企業に対して産業保健サービスを提供し始め、現在80社の企業と契約をしています。しかし、神栖・鹿島地域は工業地帯であり、6000 以上の企業があり、地域の医師不足も相まって産業保健サービスを届いていないまだまだ多く企業があるのが現状です。
最近では、海外からの労働者の健康問題も大きな社会的課題です。私たち神栖産業医トレーニングセンターは、海外からの労働者に対しても産業保健サービスとを届ける取り組みを行なっています。
日本放送協会. 茨城 鹿嶋 外国人労働者健康診断 医師結果説明の取り組み |nhk 茨城県のニュース. NHK NEWS WEB.
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20241118/1070025812.html
"産業医の田中さんは「健康診断をしても、外国人労働者の中には自分の健康状態を理解していない人がいると感じていました。結果を説明したところ安心してくれてよかったです」と話していました。
「神栖産業医トレーニングセンター」は、外国人労働者がいる企業などを対象にこうした取り組みを行っていくことにしています。"
質の高い産業保健サービスを提供することで実際の労働者の健康データも改善しています。
上図は、某企業での血圧と血糖の有所見率の2015年から2018年の推移です。神栖産業医トレーニングセンターの産業医が着任してから、所見率は大きく改善しています。比較として、同企業の他拠点(A〜D)にも産業医は選任されていますが、労働者のデータは改善しています。
また、別の企業では、神栖産業医トレーニングセンターの産業医が着任する前には、30%だった胃がん・大腸がん検診の受診率が、着任後には98%まで改善しています。
働き世代の方々に適切な産業保健サービスを届けることで、在職中の労働災害や脳卒中や心臓病、がんなどの疾病の予防、在職死亡を減らすことが期待できます。
神栖産業医トレーニングセンターは日本で唯一の「産業医」育成民間医療機関であり、「社会医学系専門医」認定施設です。日本産業衛生学会指導医・専門医による質の高い産業医の研修プログラムが提供されており、職場巡視の同行(OJT)、定例のカンファレンス、事例検討会、専門医試験合格も見据えた勉強会などが開催され、産業医のイロハから学ぶことが可能です。神栖・鹿島地域には、コンビナートを包括していることから、鉄鋼・化学・IT・食品・小売・製薬等の幅広い業種で産業医経験を積むことができます。ヘルスケアDX、ウェアラブルデバイスを使った研究も行っていますので、学会発表も行うことができます。さらに、産業医科大学の産業衛生教授の梶木繁之先生にも定期的に来訪いただき指導の機会を設けています。若手からベテランまで幅広く志を同じとした仲間がいますので、知識を共有することで加速度的な成長が見込めます。
私たちの取り組みは、新聞・ニュースにも数多く取り上げていただいております。
民間初 産業医の育成拠点 茨城・神栖市、医師確保に力 工場集積、研修の環境整う. 日本経済新聞.
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65349320R21C22A0L60000/
これまでに神栖トレーニングセンターで20名の産業医を育成・輩出しており、現在10名がセンターの医局に所属していますが、ここで産業医としてトレーニングを積みたい、産業医をもっと学びたいという要望が毎年多数寄せられていて、2025年にはセンターの医局に所属する産業医は20名程度になる見込みです。現在、神栖セントラルホテル近くに事務職を建設しており、大人数で学べる環境を構築している最中です。
神栖・鹿島および近隣地域の企業・労働者に産業保健サービスを届けるには、まだまだ産業医が足りません。さらに産業医を募り、より多くの企業・労働者に産業保健サービスを届ける予定です。そして、日本全国の労働者6000万人に産業保健サービスを届けていきたいと考えています。
ぜひ応援してください!
【いただいたお金の使い途】
すでに事業として5000万円を調達していしますが、まだまだ足りません。
基盤となるシステムの開発および、その維持のためには多くの方の協力が欠かせません。
最終的には10,000,000万円をこのクラウドファンディングでは目指したいと考えています。
2025年
会員管理システム作成:1000万円
電子カルテ使用料 :初期費用200万円(月使用料24万円)
2026〜2028年
独自電子カルテ:3000万円
プラットフォーム作成:2億円
【リターンについて】
以下のリターンのコースをご用意しました(詳細はリターン欄より)。
[プチ応援コース] 1,000円
感謝のメッセージ[応援コース] 3,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告[めっちゃ応援コース] 5,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告+動画(お礼+進捗報告)[応援&お名前掲載コース(小)コース] 30,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告+センターボードやサイトにお名前掲載(小サイズ)[応援&お名前掲載コース(大)コース] 50,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告+センターボードやサイトにお名前掲載(大サイズ)[応援・鹿島工場地帯見学ツアーコース] 50,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告+鹿島工場地帯の企業を産業医目線で紹介するツアーご招待[応援&田中完講演コース] 100,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告+田中完の講演
法人向けプランもご用意しています。[応援&お名前掲載コース(小)コース] 50,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告+サイトに法人名・ロゴ掲載(大サイズ)[応援&お名前掲載コース(大)コース] 100,000円
感謝のメッセージとプロジェクトの進捗報告+サイトに法人名・ロゴ掲載(大サイズ)
【スケジュール】
2024年4月末:クラウドファンディング終了
2024年8月:システム開発・研修プログラムの準備開始
2025年8月:サービス提供開始
【最後に】
産業医制度をより実効性のあるものにするためには、DXの活用と質の高い研修が不可欠です。本プロジェクトを通じて、産業医が企業や労働者をより良い形でサポートできるよう、皆様のご支援をお願いいたします。一緒に、日本の労働環境をより健康的なものへと変えていきましょう!
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