初めまして。イタリア出身で、日本に10年住んでいるフランチェスコと申します。
現在、東京都葛飾区、千葉県鴨川市、三重県伊勢市を行き来しながら生活しています。今年12月をもって、東京でのマーケティング職として約7年間のキャリアに一区切りをつけることを決めました。そして、2020年からサイドビジネスとして取り組んできた中古物件の再生と民泊運用に専念し、新たな人生を歩む覚悟を固めました。
私にとって日本は、高校時代からずっと憧れの国でした。「大人になったら日本に住みたい」と夢見ていた日々が、実際のものとなり、現在では永住者として日本で生活しています。
日本での初出勤日の写真
そんな中で、日本という特別な場所での暮らしを心から楽しむことができ、充実感を得ていた時期もありました。しかし、年月が経つにつれ、日常の忙しさや職場環境の影響で、自分の理想とは違った方向へ進んでいるように感じることが増えていきました。
「せっかく日本にいるのに、日本にいる時間を自己実現のために使うべきなのにな」と思うことが多くなり、自分に合わない仕事や職場を選び続けた結果、朝起きることが憂鬱になる日々が続きました。それまでも辛い出来事を経験してきたことはありましたが、これほど長期間にわたって心が動かなくなる感覚は初めてでした。「イタリアを離れ、家族や友人との時間を犠牲にしてまで、今の生き方を続ける意味があるのか?」と問いかける日々の中で、自分自身の生き方を見つめ直す必要があると感じ始めました。
そんな時、八木仁平著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本に出会いました。この本を通じて、自分の価値観や個性を深く掘り下げて考えた結果、「私にとっての特別な国である日本への愛情を他人へ伝えること」と、「日本のさまざまな地域で民泊をもつ」という2つのことが、自分を本当にワクワクさせるものだと気づきました。これが仕事にできるかどうかは別として、この2つの方向性が、自分の心からやりたいことだと確信したのです。
この本は、自己理解を深めたいと考えている方にぜひ読んでいただきたい一冊です。自分の価値観ややりたいことを明確にするための方法が、シンプルかつ実践的に書かれており、多くの気づきを得ることができました。私にとって、この本との出会いがそれまでの人生を大きく変えるきっかけとなりました。
この気づきは、それまでの私にとって大きな転機となりました。まだ正社員として働きながらも、この発見を心の軸として生活を見直していったところ、今回の伊勢でのプロジェクトの話が巡ってきました。この話をきっかけに、自分の理想とする生き方を実現する第一歩として、具体的な行動に移す決意をしました。
私と民泊運用への興味の経緯2017年、東京葛飾区に移住した際、友人が所有・管理していたシェアハウスに住む機会を得ました。その生活を通じて、ただ「住む場所を提供する」だけではなく、「その場所を利用する人にとって特別な体験を提供する」という住宅宿泊事業に強く興味を持つようになりました。
2018年、当時のハウスメイト達とかつしかさくら祭を満喫しているところ
その後、2020年には千葉県の鴨川市と立山市の間に位置する江見市で、例の友人と共に中古戸建てを購入し、リノベーションを実施しました。この物件は「鴨川オーシャンフロントヴィラ」という名前で民泊として運用を開始し、利用者から大変好評を得ることができました。
リノベーション前 千葉県鴨川市江見吉浦にある「鴨川オーシャンフロントヴィラ」のビフォーアフター
リノベーション後 千葉県鴨川市江見吉浦にある「鴨川オーシャンフロントヴィラ」のビフォーアフター
ライトアップされた夜の「鴨川オーシャンフロントヴィラ」
「鴨川オーシャンフロントヴィラ」のウッドデッキを作っているところ
2023年には、鴨川市安房鴨川駅の近くで、第二の物件を例の友人ともう一人加わって、3人で共同購入し、再びリノベーションを行いました。この物件は「鴨川ビーチサイドヴィラ」として運営され、特に家族旅行やグループ旅行の宿泊先として支持されています。
リノベーション前 千葉県鴨川市貝渚にある「鴨川ビーチサイドヴィラ」
リノベーション後 千葉県鴨川市貝渚にある「鴨川ビーチサイドヴィラ」
「鴨川シーサイドヴィラ」のガーデン作りに取り掛かっているところ①
「鴨川シーサイドヴィラ」のガーデン作りに取り掛かっているところ②
千葉県で民泊のプロジェクトについてよく話していた友人が、本企画の中心になる伊勢の物件の話を取り上げて、私がリノベーションし民泊としての運用をやらないかと、2023年の夏、三重県伊勢市の物件の話が舞い込んできました。
この物件は20年間空き家となっていたもので、友人から「家族がもう使わなくなったが、手放すのは惜しい」という相談を受けたのがきっかけです。私は「地域の特性を活かした宿泊体験を提供する」という自分の理念にこの物件が合致すると直感し、友人の家族と相談を重ねる中で、本プロジェクトを立ち上げる決意を固めました。
2024年8月に最初に伊勢の物件を見に行った時の写真①
2024年8月に最初に伊勢の物件を見に行った時の写真②
当時は離が草木で覆われている状況で、中に入ることができませんでした。
母屋のリビング 当時の写真
母屋の寝室 当時の写真
母屋の畳部屋 当時の写真
上の写真からもわかるように、20年間も空き家だったということもあり、建物全体がかな劣化していました。しかし、そこに潜んでいるポテンシャルを強く感じて、「この物件を絶対生き返らせるぞ!」と決心しました。
伊勢市は歴史的・文化的価値が高く、内外から多くの観光客を迎える地域です。この場所に特別な宿泊体験を提供できる施設を創り上げることで、地域の魅力をさらに広げられるのではないかと考えました。
このプロジェクトは、単なる宿泊施設のリノベーションにとどまらず、伊勢市の豊かな自然や文化を最大限に生かした空間づくりを目指しています。訪れる方が心からリラックスできるよう、室内のインテリアや寝具、カーテンといった細部にまでこだわり、地元の老舗家具店「イセヤ家具」と協力して、厳選したアイテムを取り揃える計画です。
イセヤ家具は、1965年に創業し、半世紀以上にわたって地元の人々に愛されてきた歴史ある家具店です。もともとは婚礼家具の販売を主としながら、時代のニーズに合わせて進化を続けてきました。その基本理念である「健康・環境・品質」のもと、ホルムアルデヒドなど人体に有害な化学物質を極力排除し、自然素材を活用した家具作りを行っています。また、デザイン性や機能性を兼ね備えた家具を、どこよりもお求めやすい価格で提供する姿勢が、多くの人々に支持される理由です。
さらに、イセヤ家具は単なる家具販売にとどまらず、納品まで店主自らが責任を持って行う点も特徴的です。「家具を通じてお客様に満足と感動を提供したい」という店主の熱意は、私のプロジェクトへの強い共感を呼び、今回の協力が実現しました。
イセヤ家具との協力により、この貸別荘では「伊勢らしさ」と「質の良さ」を感じられる空間を作り上げます。伊勢市の歴史や文化に触れると同時に、洗練された家具やインテリアがもたらす快適さを楽しんでいただける特別な場所を提供することを目指しています。この空間で、訪れる方々が心身ともにリチャージできる滞在を実現します。
今回のプロジェクトでは、昭和42年築の木造平屋の母屋と鉄筋コンクリート造りの一階建ての離れを改修し、宿泊施設として再生することを目指しています。建物は20年以上空き家の状態であり、土地も含めて大幅な改修が必要です。
リノベーション前 - 伊勢市楠部町の物件敷地図
下の母屋と離れの俯瞰図面および全体イメージイラストからもわかるように、改修後の施設では母屋の裏側にBBQスペースと焚き火台を設け、離れの横にウッドデッキとバレルサウナ(未定)を設置する予定です。これにより、宿泊客がより楽しい時間を過ごせる施設に仕上げたいと考えています。
リノベーション後 - 伊勢市楠部町の物件敷地図(サウナを設置する予定は未定。)
伊勢市では、大人数で宿泊できる施設や、こういったアウトドアレジャーが楽しめる場所がまだ少ないと聞いています。このプロジェクトを通じて、こうしたニーズに応える施設を提供したいと思いました。
以下は、このプロジェクトで必要とされる主な費用項目とその見積もりです:
- 家財道具の整理・処分:55万円
- 草木伐採と草木の処分:30万円
- 母屋と離の諸修理:900万円
- 建物の塗装(内部と外壁):100万円
- 家具類・寝具類・カーテン類:150万円
- 家電:30万円
- ウッドデッキ:50万円
- バレルサウナ:100万円
現時点では、総額は1,415万円と見積もっています。このうち、900万円は私と友人、さらにもう一人の企画にかかわっている共通の友人で調達する予定です。この資金で母屋と離れの主要な修理を進めます。
それ以外の費用については、クラウドファンディングや、DIYでの工夫を通じて賄っていく予定です。特に家具やカーテンの設置、庭の手入れ、ウッドデッキの作成については、DIYでコストを抑えつつも高い品質を目指します。また、地元企業や友人たちとの協力を得ることで、地域の魅力を反映した独自の宿泊施設を作り上げたいと思っています。
母屋のイメージ画像
離のイメージ画像(サウナを設置する予定は未定。)
今回のCAMPFIREプロジェクトでは、伊勢の老舗家具店「イセヤ家具」さんの協力のもと、宿泊施設の寝具類を購入するための資金を募ります。宿泊の快適さを大きく左右する寝具をしっかりと揃え、訪れる方々にリラックスできる空間を提供することが目的です。
今回の資金の使い道
-
寝具類購入費
- ベッドパッド&シーツセット × 6
- コンフォーター(布団) × 6
- コンフォーターカバー × 6
- 枕カバー × 12
- 布団セット(カバー含む)× 6
リターン実行費およびCAMPFIRE手数料
資金の合計目標額:300,000円
今回は「All-in方式」での実施となります。目標金額に達成しなくても、集まった資金はすべてプロジェクトのために活用させていただきます。
この金額を目標として、CAMPFIREプロジェクトを進めていきます。皆様のご支援を心よりお待ちしております。
プロジェクトの進行は以下の通りに進める予定です。
9月初旬より伊勢市にアパートを借り、一時的に移住しています。この間に、家財道具の整理、草木の伐採および処分作業を行い、工務店との立ち会い調査や改修工事費の見積もり作成などを進めています。
タイムスケジュール:
- 9月中旬~11月末: 家財道具の整理、草木伐採、解体調査
- 12月中旬~3月末: 家屋の内部および外部の改修工事
- 3月中旬~5月末: CAMPFIRE企画の実施期間
- 6月: 家具類、家電類、寝具類、カーテン類の購入
- 6月末: 民泊施設としてオープン
イセヤ家具
地元に根付いた老舗家具店「イセヤ家具」。高品質な家具やインテリアを取り揃え、地域の暮らしを豊かにする提案を続けています。今回のプロジェクトでは、厳選された家具やインテリアを提供していただきます。
イセヤ家具:地元に根付いた老舗家具店「イセヤ家具」。今回のプロジェクトでは厳選された家具やインテリアを提供していただきます。
古仁屋
手作りの和スイーツが人気の「古仁屋」。地元の素材を活かした絶品スイーツを提供し、多くの人々に愛されています。プロジェクトの返礼品として、特製わらび餅やスイーツセットをお届けします。
古仁屋:手作りの和スイーツが人気の「こびとや」。プロジェクトの返礼品として、特製わらび餅やスイーツセットをお届けします。
照公社
三重県伊勢市を拠点に活動する一般社団法人「照公社」。地域最安値で迅速かつ丁寧な不用品回収サービスを提供し、ゴミ屋敷の清掃や遺品整理にも対応しています。今回のプロジェクトでは、2トントラックの積み放題サービスを特別プランで提供していただきます。
照公社:地域密着型の不用品回収サービスを提供する「照公社」。迅速かつ丁寧な作業でお客様の暮らしをサポートします。
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