はじめまして!ページをご覧いただき、ありがとうございます。
たった二箱の無人図書館「いろり文庫」と申します。
かつて京町家にあった囲炉裏(いろり)のように、本を中心に人と人との新しい出会いをつくりだすことを目指し、昨年5月から活動を開始しました。


最近、ゆっくりと「本」を手に取る時間はありましたか?
情報過多な現代において、私たちの周りから、静かに物語と向き合う空間が失われつつあります。2023年には、全国の約3割もの自治体で書店が一つもないという深刻な状況です。
本との出会いが減ることは、単に読書人口が減るだけでなく、知的好奇心の低下、地域社会のコミュニケーション不足にもつながりかねません。スマホを開けばあらゆる情報が手に入る時代だからこそ、私たちは、紙の本が持つ特別な価値を信じています。

1)「所有」できる喜び
紙の本は、一度自分のものになれば、これからも永く手元に残り続けます。
たとえばインターネットで購入した電子書籍。1000円で1冊購入しても、あなたの手元には残りません。デジタルコンテンツは、提供元のサービスが終了してしまえば、手元には何も残らないのです。
誰にも邪魔されず、一生大事にし続けられる。これが紙の本の大きな価値です。
2)「交換」で生まれるつながり
交換したり、売り買いされた中古の本には、前に持っていた人の記憶が残っています。
ページの折り目、残っている付箋、途中で引かれなくなった線……痕跡から前の持ち主を想いながら、その物語を引き継ぐことができます。
古本は、紙の上に印刷されたストーリーだけではない。人と人が会わずともゆるやかに繋がることができるものなのです。
こうした紙の本の魅力を多くの方に再発見してほしい。本を手に取る人を一人でも増やしたい。
——そんな想いから誕生したのが、自宅前に設置した交換型図書館「いろり文庫」です。

いろり文庫京都本店は、京都市左京区・京都大学前の京町家に佇んでいます。
通りに面して小さな本棚を設置し、24時間いつでも誰でも気軽に本を手に取ることができます。
▲いろり文庫 京都本店
1)交換型図書館「つながる本棚」

本棚にある本と、ご自分の本を交換するシステムです。
借りたものを返す、という仕組みではなく交換とすることで、本棚のラインナップはたえず更新されていきます。
交換が進むほど、利用する人に新たな本との出会いが生まれ続け、循環する仕組みです。
京都本店では、約10ヶ月の間に、のべ1500冊ほどの本が交換されました。およそ1日5冊ほどのペースです。
利用者の方からは「思いがけない本と出会えた」「普段手に取らないジャンルの本を読むきっかけになった」という声をよくいただきます。
2)ブラインドブック「ガチャ本」

京都本店ではブラインドブック「ガチャ本」を販売しています。
本の中身を封筒で隠して、キャッチコピーだけで選ぶ「ガチャ本」は、普段本を手に取らない方にもご購入いただいており、気軽に本と触れ合えるような工夫を凝らしています。
※古本の販売には古物商の許可が必要です。詳しくはページ末尾「特記」をご確認ください。

来店されたお客さまとお話しするなかで、
「わたしもしてみたいな」「これなら私もできそう」
というお言葉をよく頂戴しました。
私たちが約1年間培った運営ノウハウを活かして、本を愛する人々の思いを実現するお手伝いをしながら、全国に「本のある空間」を広げていく——そんな壮大な計画が生まれました。
1)本棚
リターン【いろり文庫スタートコース】をお選びいただいた方に、スターターキットをお届けします。

スターターキットには、
・専用の本棚(組立て済)
・本棚に入れる状態の良い中古本10~15冊
・本棚に貼るステッカー
・設置・運営のアドバイス満載のスタートガイド
が入っているため、届いたその日から「いろり文庫」を始められます。
設置場所・設置時間は自由です。まずは負担にならない範囲で始めてみましょう。
本棚は36cm(横幅)×22cm(奥行)×28cm(高さ)サイズ。最小でA4サイズほどの場所があれば、ご自宅の玄関先やお店の一角、オフィスのエントランスなど、様々な場所に設置いただけます。
また本棚は全天候型ですので、風雨のなかでも常時設置していただけます。アクリル製で軽量なので、撤収・設置も楽々です。
設置する場所がない方でも大丈夫。不定期・移動型のいろり文庫、「うごくいろり文庫」もご用意しています。(→ページ末尾「FAQ」をご覧ください。)

▲本棚は風雨対策のため横置き下開きをおすすめしますが、ご要望に応じて縦置き・上開きとすることも可能です。
※ 設置場所に机・椅子などが必要な場合は、恐れ入りますがご用意ください。
2)呼びかた
いろり文庫を運営する方は「店主」と呼ばれ、運営する本棚は、「いろり文庫 〇〇」といったオリジナルネームで運営していただきます。
〇〇には設置エリアの地名、または屋号(店舗・会社の場合)が入ります。こちらから名称案をいくつかご提案させていただきますが、なるべくご希望に沿った形でスタートできればと思います。なお「うごくいろり文庫」の場合は、おなまえ(ペンネーム・ハンドルネーム可)が入ります。
例)いろり文庫 吉田本町 など
3)本当に、永く愛される本棚をつくるために
「いろり文庫」は小さな図書館です。蔵書数は10~30冊ほどで、公立の図書館とはとても比べものになりません。
ですが「いろり文庫」は本の貸出〜返却ではなく「交換」を基本とするため、本棚の内容は日々変化します。
本の交換が進むほど、運営する人も、利用する人も新しい本と出会い続けられる仕組みです。
しかしながら、一年間の運営を通して、交換だけに任せていてはどうしてもラインナップが偏ってしまうことがわかりました。同じジャンルの本ばかりになると利用していただける方が少なくなりますし、状態の良くない本はなかなか交換されません。
本当の意味で永く愛される図書館をつくるには、定期的に新しい本を取り入れる「換気」(=本の入れ替え)が必要です。そこで「いろり文庫」はサブスクリプション型のサービスとしました。
4)いろり文庫定期便
「いろり文庫」を始めたあとも、継続的に魅力的な本棚を維持していくために、月額2,500円の定期便をご用意しました。
・厳選された本との出会い (月1冊): あなたの本棚に、いろり文庫スタッフが丁寧に選んだ1冊の本を毎月お届けします。新刊や話題の本、思わぬジャンルの掘り出し物など、あなたの本棚を常に新鮮に保ちます。(本はすぐに本棚に入れていただいてもいいですし、一読なさってから入れてもかまいません。)
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・運営をサポートする情報満載の「いろり文庫だより」 (月1回): 運営のコツ、最新の読書トレンド、そして楽しいイベント情報など、あなたの「いろり文庫」運営を強力にバックアップします。
・全国の仲間と繋がるコミュニティ: チャットアプリ(Discord)を通じて、全国の「いろり文庫」店主と交流できます。本の情報交換はもちろん、運営の悩み相談やアイデア共有など、心強い仲間と繋がることができます。
この定期便は、あなたの「いろり文庫」を単なる本の交換場所ではなく、地域にとってなくてはならない、活気あふれる「知の交流拠点」へと成長させるためのエンジンです。
※万一「いろり文庫」の運営を継続できなくなった場合でも、本棚と在庫の本はそのままお手元に残りますので、ご安心ください。サブスクリプションは最低契約期間なしで、いつでも解約可能です。
5)サポート体制について
私たちは、みなさまの「いろり文庫」運営を全力でサポートします。
メールでのサポートがご利用になれますので、お困りごとがあればいつでもご連絡ください。
「いろり文庫」は、まちの読書インフラです。
あなたの空間をつくって、街をもっとよくするお手伝いをしませんか?

▲いつでも本と出会える街を。
私たちの挑戦は、単に本棚を街角に置くだけではありません。想像してみてください。あなたの街の片隅に置かれた「いろり文庫」には、いつも誰かが立ち寄り、真剣な眼差しで本を選んでいます。ここに会話が生まれて、物語が交差する。
書店のない街に、再び本との出会いが生まれ、地域の人々の心豊かな暮らしが広がっていく。私たちは、そんな未来を創りたいのです。
「いろり文庫」は、一冊の本をきっかけに、人と人、街と街とを結びつけ、全国に温かいコミュニティを育んでいく、日本の新しい読書インフラとなることを目指しています。
1)交換する図書館を全国に!
交換する図書館「いろり文庫」を全国に展開し、日本各地に本と出会える場所を創出します。現在深刻化している「本のある場所」の減少に歯止めをかけ、読書文化を守ります。
2)本好きの夢を実現する仕組みづくり
「いつか小さな本屋さんを開きたい」。そんな夢を持つ方々に、本棚の提供や、運営ノウハウの共有を通じて、リスクの少ない形で第一歩を踏み出すお手伝いをします。「いろり文庫」は無人運営なので、多忙な方でも気軽に参加できます。
3)読書を通した新たなつながりの創出
本は人と人をつなぐ「記憶の架け橋」です。誰かが手放した本との出会いが、新たな視点や考え方をもたらし、心の豊かさを育みます。身近に本に触れられる場所を増やすことで、読書の楽しさを広めていきます。

とにかくいろり文庫を応援したい!という方は【シンプル応援コース】を、
届いたその日から「いろり文庫」を始められる【いろり文庫スタートコース】を、
京都本店で人気の「ガチャ本」と珈琲が気になる方は【ガチャ本&珈琲コース】を、
いろり文庫を応援してくださる法人さまは【スポンサーコース】をご覧ください!

2025年5月:クラウドファンディング終了・各種リターン発送開始
2025年6月:第1期 全国展開開始(営業開始)
2025年7月:リターン発送完了・第1回 店主さま交流会開催(オンライン)
2025年9月:第2期 全国展開準備開始
読書文化が衰退する今だからこそ、私たちは活動を始めました。
開かれた居心地の良い空間を全国に広げ、こころの拠り所となる場所をつくりたい。
小さな図書館から始まる地域活性化。 誰かの心に灯をともす一冊との出会い。
本を愛するあなたの力で、この挑戦を支えていただけませんか?
わたしたちと一緒に、日本中に「こころの拠り所」をつくりましょう。
そして私たちの夢は、ここで終わりません。いつの日か、日本全国すべての街に「いろり文庫」が設置され、どこに住んでいても本との出会いが生まれる国にすること。
この大きな一歩を、あなたと共に踏み出したいと思います。

Q:ほかの私設図書館(ライブラリー)とは何が違いますか?
A:「いろり文庫」は、交換を基本として運営しています。交換は通常の貸出〜返却よりも本棚の流動性が高く、ラインナップは随時更新されていきます。これにより飽きのこない、いつまでも本との出会いを楽しんでいただける本棚をつくることができます。
あわせて、定期的に本が届く「いろり文庫定期便」により、ジャンルの偏りを防ぎ、どなたでもご利用いただける本棚になっています。
また本棚と在庫の本、スタートガイドをお送りしますので、誰でも簡単に始められることも魅力のひとつです。
Q:「いろり文庫」を始めたいけど、場所がありません…
A:大丈夫です!「いろり文庫」は、本棚を設置する場所がない方にも「うごくいろり文庫」として運営していただけます。
設置日時・設置場所はもちろん自由。本棚は軽量かつ分解できますので、天気のいい日に公園で、本好きが集まるイベントで、ぜひお気軽に設置してください。リターンでは通常の「いろり文庫」と同様、【いろり文庫スタートコース】をお選びください。
(サブスクリプションも通常の「いろり文庫」と同様です。)
Q:実際、どのような本が交換されていますか?
A:京都本店では一日あたり平均5冊ほどが交換されていますが、そのジャンルは多岐にわたります。文学・小説が約40%、ビジネス書が約20%、その他教養・趣味・実用書が約30%、絵本・児童書が約10%という割合です。文庫本のなかでも、とくに読みやすい短編集が好まれる傾向にあります。
Q:本棚は雨でもそのままで大丈夫ですか?
A:本棚には目地に防滴加工を施しておりますので、通常の降雨であれば全く問題ございません。ただし台風等の荒天時には撤収いただくか、屋根のある場所への設置をおすすめしています。スタートガイドには「理想的な設置場所」のガイドラインも記載しており、初めての方でも安心して始められます。
Q:本棚の品質管理はどうなっていますか?
A:みなさんに交換していただける図書館をめざすため、交換には簡単なルールを設けています。京都本店では、以下のルールを設けて、利用者の方にご協力いただいています。
・交換はおひとりさま1日1冊まででお願いします。
・著しい日焼け・折れやスレがある本はご遠慮ください。
・交換できるのは書籍(文庫本・単行本・ZINE)のみで、雑誌や雑貨の交換はできません。
Q:仕事をしながらでも運営することはできますか?
A:もちろん可能です!本棚の設置・撤収も簡単で、本棚に常駐する必要もありません。週に数回(できれば1日1回)、本棚の確認と清掃をお願いしています。またお困りごとがございましたらメールでのサポートをご利用いただけます。
Q:企業や団体がコミュニティスペースなどの「屋内に」設置することは可能ですか?
A:もちろん可能です。屋号には貴社・貴団体名をつけることも可能です。みなさまが集まるところに「いろり文庫」は最適ですので、ぜひご検討ください。
Q:設置にあたり営業許可は必要ですか?
A:通常必要ありません。ただし、独自に古本の買取や販売(「ガチャ本」の販売を含む)、有償での交換を行う場合には、古物営業法により古物商許可が必要ですので、詳しくは最寄り警察署の生活安全係までお問い合わせください。また設置場所が賃貸住宅・公共施設等の場合、事前に管理会社や施設管理者に確認されることをおすすめします。
特記
・掲載されている画像はイメージです。本棚のデザインは予告なく変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。
・「いろり文庫」は登録商標です。(登録6917099号)
最新の活動報告
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2025/04/25 11:22ページをご覧いただき、ありがとうございます。交換する本棚「いろり文庫」です!先日、3号店となる「いろり文庫 美濃加茂」がオープンしました!地元自治会の方からのご要望をいただいての設置です。岐阜県南部に位置する美濃加茂市は、川幅100mを超える木曽川を控えることから、かつては中山道の宿場町として栄えました。自然豊かな街ながら、名古屋・岐阜まで約1時間の距離にあることから、現在でも住宅地や商業地、そして工業団地を有する利便性の高い街として発展しています。近年では、その住みやすさから移住先としても注目を集めています。このたび、2015年まで街の酒屋さんとして営業していた店舗前に、「いろり文庫 美濃加茂」を設置しました。△「いろり文庫 美濃加茂」住所:岐阜県美濃加茂市古井町下古井181営業時間:24時間営業Google Maps設置後すぐに近隣の方に本を交換いただきまして、幸先のいいスタートを切りました。【わたしたちのプロジェクトはこちらからチェック!】【京都から全国へ】交換する本棚をすべての街に!本のある空間を守る学生の挑戦 もっと見る
【2号店オープン!】お酒と音楽にのせて、すてきな本との出会いを。「いろり文庫 北白川リンクス」
2025/04/18 17:17ページをご覧いただき、ありがとうございます。交換する図書館「いろり文庫」です!本日4月18日、いろり文庫2号店となる「いろり文庫 北白川リンクス」がスタートしました!京都は銀閣寺のふもと、哲学の道からもほど近い「ダイニングバー リンクス」さまの店内に設置しています。いろり文庫は自宅前のみならず、お店のなかにも設置していただけるんです!そして実はここ、スタッフふたりの行きつけのバーなんです!▲「ダイニングバー リンクス」マスターの冨澤さん。明るく個性的な人柄で、話せば話すほど惹かれます。お店は「リンクス」のなまえで親しまれ、京都大学や京都芸術大学からのアクセスがよいことから、学生を中心に近隣の方や観光客の方で賑わう気取らないBARです。▲マスターがつくるカクテルはなんと一杯300円から。ほかにも注文が入るたびにマスターが作ってくれるオムライス(600円)は絶品!何を頼んでもとても良心的なおねだんで、毎日でも通えるお店です。「いろり文庫 北白川リンクス」のごあんないお店には普段から本を読まれる学生の常連さんが多いことから、哲学書をはじめとする文庫本のラインナップを充実させました。またゆっくりと座って本を選んでいただけることから、「交換ノート」も設置しています!みなさまも、京都にお越しの際は京都本店とあわせてぜひお立ち寄りください!ほかにもいろり文庫では「うごくいろり文庫」として、場所がない方でも不定期・移動型の図書館もはじめられる仕組みもご用意しています。詳しくはプロジェクトページをチェックしてみてください!いろり文庫 京都本店店主 ナカジマシン【わたしたちのプロジェクトはこちらからチェック!】【京都から全国へ】交換する本棚をすべての街に!本のある空間を守る学生の挑戦☆「ダイニングバーリンクス」詳細情報☆住所:〒606-8411 京都市左京区浄土寺東田町20 バス停「銀閣寺道」南東徒歩一分営業時間:19:00~翌3:00ウイスキー・カクテル1杯300円〜(チャージ300円)ホームページ Google Maps もっと見る








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