
深草こどもの家は、創立から45年。
京都の一角で、子どもたちが「自分で考え、選び、育つ」ことを大切にしながら、その力を引き出す環境をつくり続けてきました。日本におけるモンテッソーリ教育の実践園のひとつとして、長年にわたり多くの子どもたちと保護者に寄り添ってきました。
そして今、“学校法人化”と“新園舎建設”という新たな一歩を踏み出します。
子どもが自ら育つ力を信じ、その歩みを支えるこの営みを、次世代へとつなぐために。
どうか、あなたの力をお貸しいただけませんか?

この園を未来へ残すには「新しい園舎」が必要です
現園長の根岸美奈子と年長児 蝶の観察(2013年)
旧園舎は1970年代に建てられており耐震工事が出来ず、2022年に安全確保を優先して解体されました。現在は京都市山科区の仮園舎で保育を続けていますが、学校法人化の実現にあたっては、京都府・京都市との協議を経て、元の深草の土地に現行基準を満たす新園舎を建設する必要があるとされました。
ところが、その土地は「市街化調整区域」に指定されており、銀行融資や公的補助を受けにくい状況です。建築資材や人件費の高騰も重なり、総工費は約4億円にのぼる見込みです。
筍が竹になった。新しい竹に白い粉がいっぱい!深草の竹林で(2015年)
旧園舎跡地(2024年)
この大きな挑戦に向け、私たちは以下の手段で資金調達を進めています。
1.自己資金の投入
2.卒園生や関係者からのご寄付
3.教師養成コース・教具販売事業の再構築
(園の理念を支える二本柱の事業を立て直し、そこから得られる収益を直接、園舎建築費に充てるための自己資金として確保していきます)
4.金融機関との長期交渉
これまでに、日本各地の支援者のみなさま、そしてドイツからも多くのご支援をいただいてきました。
そして今、次のステージへ踏み出すために——
クラウドファンディングでの資金を〈土地造成費の一部〉と〈事業再建準備金〉に充てたいと考えています。


深草こどもの家 1983年
戦後の混乱期、15歳で敗戦を迎えた赤羽惠子(初代園長)は、「自分で考え、判断すること」の大切さに強く目覚めました。中学校の音楽教師や幼稚園教諭として働く中で、大人の言うことに従わせる教育や、行事中心の形式的な保育に疑問を抱きます。子どもたちは自分の頭で考えていない。このままでいいのか——その強い思いから相談を重ね、ある日、ドイツ人神父から「あなたの答えはヨーロッパにあるかもしれない」と背中を押され、1959年、単身で渡欧します。
たどり着いたドイツ・ケルンで出会ったのが、モンテッソーリ博士の弟子であり「モンテッソーリ教育の使徒」と呼ばれたヘレネ・ヘルミング女史でした。大人の指示で動くのではなく、自分で選び、助け合いながら育つ子どもたちの姿に、「これこそがこれからの日本に必要な教育だ」と確信。赤羽恵子は、1963年、日本人で初のモンテッソーリ教師となりました。
初代園長 赤羽惠子と子どもたち(うめだ子供の家にて)1960年代
帰国後、うめだ子供の家の初代園長や、上智大学内にあった教員養成などを通じて、その理念を広めていきます。1973年には、京都にてモンテッソーリ教師養成コースを設立。そしてその附属園として、1979年、「深草こどもの家」が誕生しました。子どもが自ら考え、選び、育っていく姿を丁寧に支える保育が、ここから始まりました。
戦争の記憶と平和への願いから生まれたこの園は、今も子どもたちの手の中に、未来を育んでいます。
深草こどもの家初期 岡山眞理子(コース前委員長)と子ども 1980年代
重量板 旧深草園舎 2016年
数字と玉(奇数と偶数) 旧深草園舎 2018年
年長児の活動:西暦について 勧修寺園舎(仮園舎)2025年
「子どもたちの学びを支える大人」を育てる場として
京都モンテッソーリ教師養成コースは、初代園長・赤羽惠子の「日本にモンテッソーリ教育を広めたい」という強い使命からスタートしました。以来、国内でも数少ない本格的な養成機関として、現在までに51期・1932名のモンテッソーリ教師を全国に送り出してきました。
京都モンテッソーリ教師養成コース・第41期
(2014年)
ここでは、単に理論を学ぶだけでなく、実践を通じて子どもと向き合い、自らの在り方を問い直す時間でもあります。この園は、子どものためだけでなく、“子どもから学ぶ”大人たちの学び場でもあるのです。
新園舎の建設は、この教師養成の場をより充実させ、未来の教育を担う人材を育て続けるためにも、どうしても必要な一歩なのです。
京都モンテッソーリ教師養成コース・第51期
(2024年)
また、京都モンテッソーリ教師養成コースは、赤羽惠子が蒔いた種から広がった学びの輪の中心として、今も全国の園と手を取り合いながら歩みを続けています。理念を分かち合う実習園・見学園と連携し、子どもと深く関わる実践的な学びの場を築いてきました。

実習生たちは、それぞれの園が持つ地域性や文化、子どもとの関わり方に触れながら、多様な現場で学びを深めています。
参加・見学実習園の1つ
亀田平和の園保育園(新潟県)
今回のクラウドファンディング以降、土地の造成や開発協議、設計、学校法人化の申請など、段階的に準備を進めていきます。2028年の新園舎竣工を目標に、子どもたちが安心して過ごせる環境と、教師養成の学びの場を整えていく計画です。

プロジェクトに携わるメンバーについてご紹介します。
保育主任 長谷川美枝子
・JAM(日本モンテッソーリ協会)3–6歳教師資格取得(2002年)
・ドイツDMV(Deutsche Montessori Vereinigung)幼児〜小学生資格取得(2007年)
・深草こどもの家 保育主任/モンテッソーリ小学生クラス代表
・京都モンテッソーリ教師養成コース講師/JAM常任理事(2016年~)
日本とドイツでモンテッソーリ教育を深く学び、保育現場と養成の場をつなぐ架け橋に。
京都コース委員長/
深草こどもの家園長
根岸美奈子
・元公立幼稚園教師/東京学芸大学教育学部卒業
・上智モンテッソーリ教員養成コース2期生(JAM3‐6歳教師資格取得)
・実姉である赤羽惠子を支えるために深草こどもの家へ。
モンテッソーリ教育実践 33年目/京都モンテッソーリ教師養成コース講師
・2016年~ 深草こどもの家園長
・2024年7月~ 京都モンテッソーリ教師養成コース委員長
保育の現場で培った確かな経験をもとに、今もなお子どもと学びを紡ぎ続けている。

京都市ケルン市姉妹友好都市50周年記念式典
(京都市長、ケルン市長、深草こどもの家年長児、
みどりの会伏見桃山、藤城小の子どもたち)

「深草で学んだ“試行錯誤の楽しさ”が研究生活の原点」—大阪大学 研究者
「自由な環境が、いまの発想力と判断力につながっている」—30代 製造業経営者
「ルールや前例がないところで、周りの協力を得ながら、企画を立ち上げることが得意。」
「1人1人が自由に『正解』を見つけて、かつそれを先生や大人ではなく、子供同士がお互いに認め合い、最適解を探す環境だった」ー 30代公務員
その他、多くの卒園生・保護者・教育関係者から温かい声が届いています。
https://fukakusakodomono.sakura.ne.jp/wp3/messages/#t1






子どもが自分らしく育っていける深草こどもの家と、その育ちを支える大人を育てる京都モンテッソーリ教師養成コース。私たちは、このふたつの場を未来へとつなげていきたいと願っています。
どうか、その歩みに力を貸してください。心からの感謝をこめて。
教育哲学者・苫野 一徳先生の来園記念に
深草こどもの家スタッフとプロジェクト事務局長の杉山
「モンテッソーリ教育を多くの子ども達へ」
京都コース・深草こどもの家紹介動画(16分程度)
最新の活動報告
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【クラウドファンディング終了のご報告と御礼】
2025/08/06 15:48【クラウドファンディング終了のご報告と御礼】7月31日をもちまして、クラウドファンディングを無事に終了いたしました。ご支援・ご声援をお寄せくださった多くの皆さまに、心より感謝申し上げます。目標金額には達しなかったものの、今回の大きな目的の一つであった「より多くの方に本プロジェクトを知っていただくこと」は、十分に達成できたと実感しております。終了間際までたくさんの方々がご支援くださり、私たち一同、感激と感謝の気持ちでいっぱいです。皆さまの温かい応援とともに、プロジェクトが多くの方のもとへ届いたことを何より嬉しく思っています。今回ご支援くださった179名の皆さまの想いをしっかりと受け止め、今後の一歩一歩を大切に進んでまいります。リターンのお届けまでに少々お時間を頂戴いたしますが、楽しみにお待ちいただければ幸いです。改めて、リターンの発送時期や、学校法人化プロジェクトの進捗についてもご報告させていただきます。この度は、本当にありがとうございました。京都モンテッソーリ教師養成コース・深草こどもの家学校法人設立準備会長谷川美枝子 もっと見る
まもなく終了!最後まで応援お願いいたします!
2025/07/30 21:37京都発・モンテッソーリ園を未来へ!クラウドファンディングへの温かいご支援、本当にありがとうございます!皆さまのお力添えにより、CAMPFIREでのクラウドファンディングは現在**目標金額の33%**を達成しました。いよいよ終了まであとわずか。どうか最後の最後まで、子どもたちの未来を育むこの挑戦に、お力をお貸しください!▶先週末、京都モンテッソーリ教師養成コース主催の講習会「自由をこどもに…」は、のべ410名もの方々にご参加いただき、学びと感動に満ちた時間となりました。ご参加くださった皆さま、そしてご講演くださった先生方へ、心より感謝申し上げます。▶そして本日からは、日本モンテッソーリ協会(学会)全国大会が横浜で開催中です。日本の教育に新たな風を吹き込もうと集った方々の熱い思いが満ちています。私たちも京都コース・深草こどもの家の学校法人化プロジェクトのチラシを配布させていただいています。この願いが、さらに多くの方の心に届きますように──。▶プロジェクトをご支援くださった皆さまへのリターンは、終了後に順次準備を進めてまいります。どうか楽しみにお待ちください。子どもたちが自らの力で育ち、輝く未来を歩めるように。私たちの挑戦は続きます。どうか、ラストスパートの応援をよろしくお願いいたします! もっと見る
26%達成しました!今晩インスタライブ開催します!
2025/07/05 18:30京都発・モンテッソーリ園を未来へ!クラウドファンディングを応援くださり、誠にありがとうございます。皆さまの温かいご支援のおかげで、CAMPFIREでのクラウドファンディングは目標金額の26%を達成することができました!心より感謝申し上げます。【お知らせ】クラファン応援企画 インスタライブ開催!本日 7月5日(土)夜9時〜 配信スタート!スペシャルゲスト:あべようこ先生・田中昌子先生テーマ:「子どもが輝く教育には理由がある!」大変お忙しい先生方が今晩応援に駆けつけてくださいます。子どもが輝く教育について熱く語っていただきます!どうぞお楽しみに!▶貴重な映像公開中! 実践記録映画「深草こどもの家の5月」1980年代、深草こどもの家の創立初期に撮影された記録映画。岡山眞理子先生が保育を担当し、解説は赤羽惠子先生。原点ともいえる映像を、ぜひご覧ください!https://youtu.be/LXWrnHi7Y_E▶プロジェクト動画もぜひご覧ください!モンテッソーリ教育を多くの子どもたちにhttps://youtu.be/dG48doy92jI深草こどもの家を未来へhttps://youtu.be/xCJkYH3oPns引き続き、応援をどうぞよろしくお願いいたします! もっと見る







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