静岡県富士宮市の居場所支援施設 宮っ子「ちっとらっつ」です。プロジェクトをご覧いただきありがとうございます!
年々増加する不登校の子どもたち。まだまだ不登校に対する理解が追い付いていない社会で、1人だけ取り残されたように感じている子も少なくないと思います。そんな気持ちから、気づいたら引きこもりになっている子、家族以外の大人と接することが難しくなっている子たちに対して、安心して過ごせる居場所になれたらという思いから開所いたしました。小学生から高校生まで、幅広い年齢の子どもたちを対象としています。
今現在の活動内容は、学習支援や学習支援センターへの通所、おやつ作り、野菜作り体験などです。活動内容は、できるだけ個々のニーズに合わせた内容になっているので、随時改善しています。
支援員や他の子どもとの関わりの中で、自分は1人ではないこと、不登校がマイノリティではないことを伝え、少しでも積極的に生活していけるようになれたら良いと考えています。



はじめまして。居場所支援施設 宮っ子「ちっとらっつ」代表の、井出啓之と申します。
この度は、私たちのプロジェクトページをご覧いただきありがとうございます!
私は、昭和56年から37年間教師をしていました。現在は富士宮市で『とがみえん児童クラブ・とがみえん北児童クラブ』を運営しています。毎日子供たちと過ごす中で、生きづらさを抱えている子が増えていることを知り、令和6年4月に、この『居場所支援施設 宮っ子 ちっとらっつ』を開所いたしました。
子供たちには、安心して過ごせる居場所と、耳を傾けちゃんと話を聞き、「エクボ捜し」(良いところ捜し)をしてくれる人がいる環境をあたえ、自己肯定感を高めていって欲しいと考えています。
まずは、1人でも多くの不登校児に「ちっとらっつ」の存在を知ってもらい来所してもらうことを目標に活動しています。のんびりと家庭で過ごすのも大切ですが家庭から一歩踏み出し、同じような感性をもつ仲間がたくさんいるということを知って欲しいです。また、子どもだけではなく、同じように悩む保護者の心の居場所にもなれるよう支援をしていきたいと考えています。その支援の一環として子ども食堂を開き、不登校に対する理解を深める場を提供することを企画しています。子ども食堂は今年の夏休みからスタートします!このプロジェクトが成功した時には、子どもも大人も、たくさんの方が利用できる子ども食堂を、断続的に開催します。
より充実した毎日になるよう、子どもたちと相談しながらみんなで一緒に居場所づくりができる、そんな居場所になりたいと考えています。


私たちは元々、放課後学童「とがみえん児童クラブ」の支援員でもあり、そちらで携わっている子どもたちの何人かが登校渋りや引きこもり状態にあることを知りました。
とある親は学校に行かせたいから半ば強引に学校に連れて行ったそうです。学校の先生も不登校にさせたくないので強引に教室に連れていき強制的に学習させましたが、学校に行きたくない子どもは同級生の前で泣きながら、ただ自分の席に座るしかない状況になってしまったそうです。その日は登校できた事になりますが、はたして子ども自身はそれに達成感を感じているでしょうか?きっと子どもの心はズタズタになり、学校に対する嫌な気持ちが増幅するだけでなく、子どもにとって絶対に安心、安全だと思っていた“親・家庭”という居場所がなくなってしまうことにもなりかねません。そうなれば親の心も……そんなゾッとするような事態は絶対に阻止しなければなりません。
この親子のズタズタの心を何とかしたい!そんな気持ちから「ちっとらっつ」は開所しました。
その子は「ちっとらっつ」という居場所を得たことで少しずつ表情が明るくなり、親はそれを見て学校だけがすべてではないということに気づき、子どもは安心して「ちっとらっつ」に通っています。
このように、最初は親でも受け入れにくい“不登校”という現実は他の家族にとっても同じで、段々と子どもの居場所を奪ってしまいます。そんな時に家庭とは別に“居場所”を作ることができたら、子どもにとっても親にとっても心の支えになれるのではないかと考えています。
「ちっとらっつ」というのは富士宮の方言で「少しづつ」という意味です。これに因み、子どもたちには少しづつ歩んで行って欲しいというメッセージを込めています。
すでに「ちっとらっつ」が開所して1年が経ちます。現在利用している子どもたちは、最初は引きこもりがちでした。全員の顔が揃う事もまばらでしたが、現在は毎朝揃って野菜の世話をしています。今まではほとんどやらなかった学習にも自分から取り組み、今では一人は高校進学、他の子はを青少年センターに通い個々に合った学習がんばっています。また、小学生の子たちは無理のない範囲で学校に行き、給食を食べたり楽しく過ごしています。
昨年開所したころに比べ人数も増え、何より子どもたち自ら活動し始めてくれたことをとても嬉しく思います!私たちはただ送迎をしたり見守っているだけなのに、ここまで子どもたちが変わったのは「ちっとらっつ」が、ちゃんとこの子たちの居場所になっていて、活動していくなかで自信をつけることができていたんだなと思います。うちの子たち日々前進しています!!
今どこかで悩んでいる子どもたちにも「ちっとらっつ」を知ってもらうためにSNSや各方面での講演活動、チラシの配置などの広報活動を行っています。
地域によって、まだまだ不登校に対する自治体のサポート体制にはばらつきがありますが、ここ富士宮市では少しずつ目が向けられるようになってきています。「ちっとらっつ」にも社会福祉協議会や市議会議員の方、民生委員の方も見学に訪れています。一日も早く今悩んでいる子どもたちに「ちっとらっつ」を知ってもらえるよう、これからも活動を続けていきます。
昨年、「とがみえん児童クラブ」で開催されたハロウィンイベントで「ちっとらっつ」のブースではペットボトルのキャップをアップサイクルしたキーホルダーを作るワークショップを開きました!
色々な色のキャップを集め細かく切って、それをアイロンで溶かしてカラフルなキーホルダーを子どもたちに作ってもらいました!廃材から生まれる色とりどりの作品に子どもたちは夢中で、楽しそうに作品を作ってくれて、私たちもとても楽しかったのを覚えています。子どもたちが楽しんで制作でき色も鮮やかなので、
このプロジェクトの感謝の印にはぴったりだと思い、お礼の品に選びました。 子どもたちからの感謝の気持ちが詰まった作品を贈ります。


今は多様性の時代です。いろいろな働き方があるように、義務教育にもいろいろな学び方があればいいのになと思います。「ちっとらっつ」の子どもたちは今「学校に行かない選択」をしました。とても勇気が要る選択だったと思います。大切なのは選択をしたときにどれだけの味方がそばにいるかではないでしょうか。家族や親戚、近所の大人、学校の先生や学童の支援員、社会全体が「学校に行かない選択」を理解し味方になれたら、子どもたちは安心したくさんの居場所を作ることができると思います。
学校に行かないから自分はダメな人間だとか、勉強が同級生より遅れているから自分は勉強が苦手だとか、自分自身を決めつけずに、いろいろな事に挑戦して好きなことや得意な事をみつけ、自分を彩っていって欲しいと考えています。「ちっとらっつ」でその断続的な支援ができるよう、みなさまからのご支援をいただけましたら幸いです。
最新の活動報告
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プールにお出かけしました!
2025/08/05 11:42夏休みに入り学習支援センターへの通学もお休みになったのでみんなで芝川のプールに行きました!ここのプールはのどかで、人が多くないので思いっきり遊べました。スタッフの方も親切なので穴場スポットですよ!この夏はたくさんプールに行く予定です! もっと見る『ちっとらっつ子ども食堂』開催しました!
2025/08/05 11:22以前からの目標である『子ども食堂』を開催することができました!夏休み中に6回、その後も定期的に開催していく予定です。ちっとらっつの子どもたちも一緒に調理や配膳をしています。みんなで協力して作る食事は、一味違ったおいしさです!すでに3回開催しており、ちっとらっつで採れたゴーヤをお客さんに食べていただいたり、何回もおかわりをしていただいて、とっても嬉しそうな子どもたちでした。夏休み中の残りの開催日は、8月6日、19日、21日です!11時30分~13時30分までオープンしていますので、お誘いあわせのうえご参加ください。 もっと見る










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