注目のリターン
はじめに・ご挨拶
はじめまして。鳥取市の作業療法士・原田伸吾です。
平成25年からデイサービス・居宅介護・訪問看護・こどもの支援事業などを展開する 株式会社つむぎ を運営しています。

医療介護福祉の現場に向き合う中で、高齢者の「孤独・孤立」の問題、特に「身寄りのない高齢者」の抱える社会課題を痛感してきました。
例えば、
・身元保証人がいないために介護施設入所や賃貸契約ができない
・葬儀や遺品整理など死後の各種手続きをお願いする人がいない
・家族や親族が近くにおらず日々生活をサポートする人がいない
・地縁や社縁の希薄によって老後に漠然とした不安を抱えている
などのような表面化しづらいものの支援が必要な課題です。
さらに、このような課題を抱えた方々に対する支援制度(任意後見等)には多額のお金がかかることも多く、経済的にゆとりのない単身高齢者は「支援を受けたくても受けられない」という状況に陥っています。

このような現実を前に、「誰もが安心して最期まで暮らせる地域をつくりたい」という想いから、私自身が発起人となって「NPO法人ひとしずく」を設立することにしました。
様々な職種18人で、身寄りのない高齢者のための “身元保証人の引き受け体制” や “死後の事務手続き代行” などの支援を行っていきたいと考えています。
こうした支援を出発点として、こどもの体験格差の是正や、人とのつながりで健康と安心を届けるまちづくりなど、全世代を支える活動へ広げていきたいと考えています。
しかし、これらの支援を提供していく運営には費用がかかります。そこで今回、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。
身寄りのない高齢の方々をはじめ、鳥取市に暮らす誰もが安心して年を重ねることができる社会を目指していきますので、どうぞ応援いただけると嬉しいです。

これまでの活動(株式会社つむぎの取り組み)
これまで運営してきた 株式会社つむぎ では、「ご利用者・家族・職員・地域住民の想いをつむぎ、すべての人が健康と感じる社会を創造します。」という理念を掲げて、2012年12月12日に設立しました。
理念を簡潔に表現すると、すべての方が「やりたいことができる」または「やりたいことに挑戦できる」社会を創るということです。
そのために、介護保険に基づく事業(デイサービスなど)や児童福祉法に基づく事業(障がい児通所支援事業など)など、直接的に対象者へ支援する事業と共に、地域食堂×つむぎマルシェなどの取組を通して、地域作りを実施してきました。




NPO法人ひとしずく設立(メンバー紹介)
今回設立した「NPO法人ひとしずく」は、作業療法士の原田伸吾(株式会社つむぎ代表取締役)が発起人となり、様々な異業種の皆さんと総勢18人で立ち上げた団体です。
ビジョンに「生きるを味わい楽しむことができる公正な社会を創る」を掲げ、2025年9月に法人登記しました。


NPO法人ひとしずくの取り組み
「NPO法人ひとしずく」として取り組むのは、身寄りがなく経済的にも困難な高齢者の抱える課題を支援するためのサポートです。
具体的には以下の4つを中心とした支援サポート体制を整えていこうと考えています。
1. 身元保証人の役割の引き受け
2. 死後の事務手続きの代行作業
3. 定期訪問による日常生活補助
4. 助け合いできる互助会の運営
1. 身元保証人の役割の引き受け
私たちがまず真っ先に取り組みたいのは、「身元保証人の役割をNPOが引き受ける体制を作ること」です。
現在の社会通念や制度では、
・介護施設などに入所するとき
・病院に入院するとき
・賃貸住宅に契約するとき
などの際には「身元保証人」を求められることがほとんどです。
しかし、頼れる家族や親戚のいない高齢者には身元保証人を用意することができずに途方に暮れることが多発しています。
判断能力の低下していない場合には成年後見人制度も利用できないため、民間の身元保証サービスを自費で活用するしかないのですが、通常相場で100万円近くの費用がかかるので経済的余裕のない方は断念せざる得ない状況です。
そこで、当社NPO法人が「身元保証人の役割」を引き受けていく体制を整えていきたいと考えています。

2. 死後の事務手続きの代行作業
身寄りのない高齢の方々が最も心配されているのが「自分自身が逝去した後の手続き」についてです。
医療費や入院費の精算、遺体の引き取り、居室の現状回復、葬儀・納骨などなど、身寄りのない中でどう対応するべきか悩んでいる方が大勢います。
そこで、当社NPO法人としてご逝去後の各種手続きを代行または支援する仕組みも作っていこうと考えています。
3. 定期訪問による日常生活支援
身元保証人の役割を引き受けると共に「日常生活の支援の実施」も検討しています。
当社メンバーが定期的に自宅や入所・入院先を訪問し、身体面・認知面・生活面等の状況を確認することで、健康リスクの早期発見・早期把握や、必要な支援へのコーディネート、孤独・孤立対策にも繋げていきたいと考えています。

4. 助け合いできる互助会の運営
孤立孤独対策として「助け合いの互助会」の運営にも取り組む予定です。
会員同士が得意なことでちょっとした手助けを依頼できる「お助け活動」というシステムを作ることで、「助けられたり、助けたり」という自分の存在価値を自覚できるような状態を作っていきたいと思っています。
その他にも、月に一度の夕食会、会員同士での「お見送りの集い」など、仲間と集える場を作っていきます。

資金の使い道
これらの支援が本当に必要な方々ほど、金銭的に余裕がありません。
だからこそ、私たちは 「一定のサービスは無償で」「緊急時対応等にかかる費用は低額で」「死後にかかる必要な費用は分割支払い」で提供できる体制を目指しています。
そのための第一歩として、以下の費用をクラウドファンディングで募ります。
・身元保証体制をつくるための運営費
・専門職・事務スタッフの確保
・死後事務支援に必要な備品
・体制整備・互助会活動(交流会など)の運営費
リターン紹介
●3,000円
①感謝の気持ちを込めて、お礼のメッセージをお送りします。
●5,000円・10,000円・30,000円
①感謝の気持ちを込めて、お礼のメッセージをお送りします。
②HP上でお名前や社名を掲載します。(30,000円はロゴも掲載可)
●100,000円
①感謝の気持ちを込めて、お礼のメッセージをお送りします。
②HP上でお名前や社名(ロゴ掲載可)を掲載します。
③理事長原田の講演権(有効期限2年間)

本事業を考えたキッカケ
実は、このプロジェクト立ち上げのきっかけは、ご利用者のひとり「カトウさん(仮名)」と関わった経験からでした。
カトウさんはアパートで一人暮らしをする身寄りのない高齢の方。
私たちが関わりだしてすぐ、カトウさんから
「わたしの最期は誰が面倒見てくれるのだろう…」
という相談を受けました。
カトウさん自身、これまでに自分と同じように身寄りのない友人が入院する際などには率先してサポートをされていました。そして、数々の友人を看取る中でふと不安に駆られたと言います。
「気づいたら自分1人になってしまった。私はみんなのサポートをしてきたのに、私のことは誰がサポートしてくれるのだろう…。亡くなった時の準備はしていても、いざ亡くなった時に自分では手続きできない。どうすればいいのか。」
そんなカトウさんの想いを聞き、私たちは一緒に考えてみました。
最初に調べたのは「成年後見人制度」です。
しかし、成年後見人制度は判断能力が低下している方を対象している制度のため、判断能力が低下していないカトウさんが利用することは難しいということがわかりました。
続いて、民間の提供する「任意後見サービス」も調べました。
こちらは利用可能ではあるものの、費用負担が高く、カトウさんの経済状況を鑑みると生活が圧迫されることは明確です。
結果としてカトウさんの不安は解消されることはありませんでした。

そんなカトウさんと出会いから「身寄りのない高齢者の現状」に初めて気付かされました。
そして、カトウさんの同じような不安を抱えている方がたくさんいることを知り、身寄りのない高齢者が安心して暮らせる仕組みを作っていくことの必要性を痛感。
誰もやらないのであれば私たちが動かなければならないという強い決意に至り、周りの多業種の方にも声をかけ、賛同いただいた18名の方々と一緒に立ち上げることになったのが今回の「NPO法人ひとしずく」です。

このクラウドファンディングは、鳥取を身寄りのない高齢者が安心して暮らせる社会にしていくための第一歩になります。
どうぞ共感いただいた方々からの応援の声を届けていただけると嬉しいです。
最後に・理事長原田からのメッセージ
私たちNPO法人ひとしずくのビジョンは『すべての人が「生きる」を味わい楽しむことができる公正な社会の実現』です。人は自分にとって大切な何かをすることによって、成長し、幸せになるという信念のもと、どのような境遇にある方も、やりたいことができる社会を創ります。
現在、全国的に血縁・地縁・社縁が薄くなり、孤独・孤立が問題となっています。この孤独・孤立の問題は高齢者だけでなく、全世代において共通した問題となっています。その中で、喫緊の課題である「身寄りのない高齢者」の抱える社会課題について、最初に取り組みます。しかしながら、前述しましたように、高齢者だけでなく、こどもの孤独・孤立、そこに生活困窮等の要素も加わることで、こどもたちの体験格差という社会課題も生じています。私たちは、身寄りのない高齢者の支援とともに、こどもの体験格差に対する取り組みも実施していきます。
すべての人が「やりたいことができる、やりたいことに挑戦できる」公正な社会の実現に向け、鳥取から挑戦します。何卒皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最新の活動報告
もっと見る【目標達成率85%突破】
2025/12/03 10:08クラウドファンディングが目標達成率85%を突破し支援総額85万円を超えました!応援して頂いた皆様、心より感謝申し上げます。終了まであと18日☆引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。 もっと見る支援者様へ!理事・原田からのメッセージ動画を公開しました。
2025/11/27 12:00いつも温かいご支援と応援をいただき、誠にありがとうございます。NPO法人ひとしずく理事長 原田です。この度、皆様により深く、私たちの活動内容と「身寄りのない高齢者」が直面している現実をお伝えするため、新しい動画を公開いたしましたことをご報告いたします。ぜひ、以下のURLより動画をご視聴ください。▶︎ 動画URL:https://camp-fire.jp/projects/853490/view https://youtu.be/w-m7LVlMjHQどうか、私たちの想いを込めたこの動画を、一人でも多くの方に届けていただくためにお力添えをお願いいたします。引き続き、最後まで尽力してまいりますので、温かいご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 NPO法人ひとしずく 理事長 原田伸吾 もっと見るいただいた応援メッセージをご紹介!!
2025/11/26 16:59皆さま、いつも温かいご支援と応援を本当にありがとうございます。皆さまのおかげで、プロジェクトスタートから2週間で、なんと目標金額の75%に到達することができました!驚きと感謝でいっぱいです。そんな皆さまからいただいた、心に響くメッセージの一部をご紹介させていただきます。 ★応援メッセージ①「最期まで安心して生きられる」 本当に大切なことです。自身の経験からも、その支援の大切さを身に染みて感じております。 本プロジェクトの成功を心よりお祈り申し上げます!【プロジェクトメンバーより】「最期まで安心して生きられる」ことの大切さを、改めて深く受け止めました。いただいたお気持ちを胸に、プロジェクトの実現に向けて力を尽くしてまいります。★応援メッセージ②「身寄りのない高齢者を地域で最後まで支え抜く」という社長の強い覚悟と熱意に、深く感銘を受けました。 作業療法士としての専門的な視点を活かしつつ、その資格にこだわらずに真に必要とされる支援を多職種で地域に根差して届けようとする貴団体の取り組みは、必ずや全国のモデルケースになると確信しています。 地方や作業療法士という分野では、明るい話題が不足しがちな現状において、このような希望に満ちた挑戦は、多くの方々にとって大きな励みとなります。 心から応援しています!【プロジェクトメンバーより】多職種連携で支援を届けようとする私たちの取り組みを深くご理解いただき、心より感謝申し上げます。ご期待に沿えるよう、地域にとって必要とされる活動を続けてまいります。 ★応援メッセージ③ 微力ですがお手伝いさせてください。 いつも様々な気付きの機会をくださり、ありがとうございます。原田さん方の目指す安心が、当たり前のことになるよう、応援しています!【プロジェクトメンバーより】そのお気持ちが、私たちにとって大きな支えです。私たちが目指す「安心」が、皆さまにとって当たり前の社会になるよう、心を一つにして最後まで頑張ります。皆さまからの心に響くメッセージは、私たちにとって大きな力となっています。本当にありがとうございます。皆さまの期待に応えられるよう、残りの期間も走り抜けます!目標達成まであと一歩。ご支援はもちろん、お知り合いの方に本プロジェクトをご紹介いただけることが、達成への大きな一歩となります。 引き続き、応援よろしくお願いいたします! もっと見る






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