震災からの再出発──石巻発・放牧牛乳の“やさしさ”を日本中に届けたい!

茂木家ファクトリーの放牧牛乳をファンへ直接届けるため、低温殺菌ができる機材と工場の建設を実現したい!

現在の支援総額

2,453,000

81%

目標金額は3,000,000円

支援者数

114

24時間以内に3人からの支援がありました

募集終了まで残り

9

震災からの再出発──石巻発・放牧牛乳の“やさしさ”を日本中に届けたい!

現在の支援総額

2,453,000

81%達成

あと 9

目標金額3,000,000

支援者数114

茂木家ファクトリーの放牧牛乳をファンへ直接届けるため、低温殺菌ができる機材と工場の建設を実現したい!

自己紹介

こんにちは。宮城県石巻市で酪農業を営む「茂木家ファクトリー」の茂木梨恵です。

私は北海道の出身で、1998年に宮城県石巻市の茂木家に嫁ぎました。


正直、サラリーマン家庭に育った私は、最初は酪農に魅力をあまり感じられずにいました。

そんな私が変わったのは、石巻赤十字病院でパート勤務をしていた時期のことでした。患者さんの食事制限や栄養管理の現場にふれる中で、"健康とは何か""食べることの意味"を深く考えるようになったのです。

「体にいいものを届けたい」そう思い始めた頃、偶然見かけた乳製品研修の新聞記事に惹かれ、酪農センターでの研修に1週間泊まり込みで参加。生乳に手をかけることで、新たな製品へ生まれ変わることが、私にとってとても魅力的で、”やりがいを持ってやれる天職だ!”と強く思った矢先、研修の翌月に東日本大震災が発生しました。

私たちの地域も大きな被害を受け、ライフラインは止まり、牛たちはストレスに耐えきれず、20頭近くの牛がすべて廃用処分となりました。家族の誰もが涙を流し、何も手につかない日々でしたが、いつまでも落ち込んではいられないと覚悟を決め、パートを辞めて主人と新たなチャレンジをスタートしました。



それから、経営が軌道に乗り始めた時、「この牧場の生乳のおいしさを活かす方法はないか」と考え、手作りバターの製造に挑戦しようと早速行動に移し、茂木家ファクトリーを立ち上げました。

工房を自宅の一室にリフォームし、バター作りのための機械を導入。いざ作り始めてみると失敗の連続。試行錯誤を繰り返し、震災から10年かけてようやく納得のいくバターが完成しました。

私たちは自社店舗は持たず、道の駅などでの委託販売からスタート。

ある日、マルシェで出会ったお客様から、「香りがよく、一口食べるとミルクの甘みが口いっぱいに広がってやみつきになる」と言っていただいたことが、何よりの励みになりました。

ファンも少しずつ増え、次第にこんな声も届くようになりました。

「バターだけじゃなく、美味しい牛乳が飲みたいわ」

その言葉に背中を押され、「とにかくやってみよう!」の精神で、外部委託によるヨーグルトと牛乳の製造をスタート。ですが、製造管理や味の安定性など、外部委託ならではの難しさもあり、継続には至りませんでした。

今回のプロジェクトは、その悔しさと、これまで支えてくださったお客様の声に応える挑戦です。

牛の命と、家族の努力と、地域の支えの中で生まれた“放牧牛乳”を、今度こそ、自分たちの手で丁寧に、直接届けたい。

放牧牛乳の魅力をもっと多くの人に直接お届けするために「低温殺菌ができる設備」と「製造用の工場」をつくる挑戦を決めました。

茂木家の放牧牛乳の味わいと、そこに込めた想いを、あなたにもぜひ届けさせてください。

それが、茂木家ファクトリーの新しい一歩です。


このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトで実現したいのは、茂木家ファクトリーの放牧牛乳を、搾ったそのままの“やさしさ”と“命の温もり”をできるだけ保った状態で、皆さまに直接お届けすることです。

そのために、どうしても必要なのが「低温殺菌設備」と、それを稼働させるための「製造工房」です。

現在、市販されている多くの牛乳は高温で瞬間的に殺菌されます。これは安全性を確保するうえで効率的ですが、同時に牛乳本来の甘さや香りが薄れてしまうという側面もあります。私たちが育てている放牧牛たちのミルクは、草の香りや季節の空気をまとい、飲むとほんのり甘く、やさしい後味が広がります。この“命の味”をできるだけそのままに届けたい。そのためには、手間がかかっても低温殺菌という手法が欠かせないのです。


そしてもうひとつ。地域の子どもたちや、命の営みに触れたことのない人たちに、「牛乳は命からできている」ことを知ってもらいたい。家畜ではなく、“生き物”として牛を大切に育てていること、私たちの手で搾り、加工し、手紙を添えて届けるような牛乳づくりをしていることを感じてほしいんです。


私たちは決して大きな牧場ではありません。でも、だからこそできる「心の通った食づくり」があると信じています。


この挑戦は、ただ設備を整えるだけではありません。放牧酪農の価値を伝え、未来へと繋いでいくための一歩です。

茂木家ファクトリーが届けたいのは、「やさしさ」と「つながり」を含んだ一杯の牛乳。そのための環境を整えるこのプロジェクト、どうか皆さまのお力をお貸しください。


プロジェクト立ち上げの背景

道の駅やマルシェで、顔を合わせて直接声をかけてくださるお客様がいます。

バターを買ってくれたその場で笑顔を見せてくれる方がいます。

茂木家ファクトリーの製品は、地域の皆さん、そして支えてくださるファンの方々とのつながりがあってこそ育ってきました。だからこそ私は、「ただ商品を届ける」ではなく、想いごと、背景ごと、命ごと、手渡すように届けたいと強く願っています。

先述した通り、お客様からこんな言葉をいただきました。

「バターだけじゃなく、美味しい牛乳が飲みたいわ」

それは私たちにとってただのリクエストではなく、信頼と期待の言葉でした。

その声に応えるべく、外部委託で牛乳やヨーグルトの製造にも挑戦しました。けれど、味の繊細さや思い通りに届けられないもどかしさに直面し、継続することはできませんでした。

でも諦めたくなかった。

私たちの牛乳は、のびのびと放牧で育った牛たちが、季節ごとの草を食べ、自然の中で健康に育ったからこその“やさしさ”が詰まっています。飲んだ人が「ほっとする」「体にすっと染み込む」そんな味わいです。

その“ホンモノの牛乳”を、地域の人に、ファンに、家族に、子どもたちに届けたい。石巻から、手作りの温度感のままみなさまへ届けたい。この想いを、どうしてもカタチにしたいと思いました。

だから今回、低温殺菌ができる設備と製造工房をつくるという挑戦を始めました。大きな規模ではなくても、私たちにしかできない“顔の見える酪農”で、牛乳を届ける環境を整えたい。

これは、ただの設備投資ではなく、人と人とのつながりをもっと深く、あたたかくするプロジェクトだと考えてます。

10年間バターと共に歩んできた茂木家ファクトリーの次のステージ。

今度は、牛たちの命と、家族の努力と、応援してくれた皆さんの想いをのせて、「牛乳」というかたちで、心からの“ありがとう”を届けたい。

地域に、そしてファンのあなたへ。どうかこの挑戦に力を貸してください。


なぜ低温殺菌設備が必要なのか

私たちが育てている牛たちは、草地を自由に歩き、自然の中でのびのびと暮らしています。そんな放牧牛のミルクは、季節や草の種類によって香りや風味が変わり、まさに“自然の恵み”そのものです。

この個性豊かなミルクの魅力をそのままに届けるには、「低温殺菌」が必要です。

現在多くの市販牛乳に使われている高温殺菌では、安全性は高い一方で、風味が損なわれてしまうこともあります。それに対して低温殺菌は、時間をかけてじっくり熱を通すことで、ミルク本来の甘さや香りを活かすことができる方法です。

以前は外部の工場にお願いして牛乳やヨーグルトの製造を行っていました。ありがたいことに、多くの協力とご縁をいただきましたが、やはり「自分たちの牛乳は、自分たちの手で仕上げたい」という想いが強くなっていきました。

牛の命に日々向き合っている私たちだからこそ、その想いごと、味わいごと、お届けできる体制をつくりたい。低温殺菌設備は、その第一歩になると信じています。

リターンについて

◉ 3,000円

  • ミニタオル+メッセージカード

◉ 5,000円

  • 折りたたみ保冷バッグ+メッセージカード

◉ 6,000円

  • スクエア保冷バッグ+メッセージカード

◉ 8,000円

  • 折りたたみ保冷バッグ+ミニタオル+メッセージカード

◉ 9,000円

  • スクエア保冷バッグ+ミニタオル+メッセージカード

◉ 10,000円

  • 牛乳500ml×3本+メッセージカード

  • ◉ 10,000円

  • 牛乳900ml×2本+メッセージカード

◉ 12,000円

  • 牛乳500ml×3本+折りたたみ保冷バッグ+メッセージカード

  • ◉ 12,000円

  • 牛乳900ml×2本+折りたたみ保冷バッグ+メッセージカード

◉ 16,000円

  • 牛乳900ml×3本+スクエア保冷バッグ+メッセージカード

  • ◉ 16,000円

  • 牛乳200ml×12本+スクエア保冷バッグ+メッセージカード

◉ 18,000円

  • 牛柄法被(はっぴ)(茂木家ファクトリーロゴ入り/1着)+メッセージカード

◉ 20,000円

  • 《乳製品Bセット》+折りたたみ保冷バッグ+メッセージカード

◉ 30,000円

  • 《乳製品Aセット》+折りたたみ保冷バッグ+メッセージカード

◉ 60,000円(定期便)

  • 《乳製品Aセット×2回》初回に折りたたみ保冷バッグ付+メッセージカード

  • 《乳製品Bセット×4回》初回に折りたたみ保冷バッグ付+メッセージカード

◉ 80,000円(定期便)

  • 牛乳500ml×3本×7回セット+初回に折りたたみ保冷バッグ付+メッセージカード

  • 牛乳900ml×2本×7回セット+初回に折りたたみ保冷バッグ付+メッセージカード

  • 牛乳200ml×12本×5回セット+初回に折りたたみ保冷バッグ付+メッセージカード


※ セット内容詳細

  • 乳製品Aセット 牛乳900ml×2/有塩バター100g/無塩バター100g/モッツァレラチーズ120g×2/ストリングチーズ70g×2

  • 乳製品Bセット 牛乳500ml×2/有塩バター40g/無塩バター40g/モッツァレラチーズ120g/ストリングチーズ70g


スケジュール
  • 2025年10月中旬〜12月中旬:クラウドファンディング実施期間

  • 2025年12月〜2026年2月:低温殺菌設備および製造スペースの工事・設置開始

  • 2026年2月〜3月:製造試験・パッケージや販売準備

  • 2026年4月:放牧牛乳の販売スタート・リターン発送開始予定


最後に

「放牧牛乳を届けたい」それは、命を育て、命をいただく酪農の現場で毎日感じることです。このプロジェクトは、小さな家族経営の挑戦です。応援してくださる皆さんと一緒に、未来に続く食のカタチをつくっていきたいと思っています。

私たちは、大きな企業でも、何百頭も牛を飼う牧場でもありません。でもだからこそ、目の前の牛たちと丁寧に向き合い、その命から生まれる牛乳を、大切に、大切に、あなたの元へ届けたいと思っています。

放牧というスタイルを貫くのは、牛のため、そして人のため。自然と共に生き、牛のリズムに寄り添いながら、“無理のない酪農”のあり方を、これからの時代に残していきたいんです。

今回のプロジェクトは、私たちにとって大きな挑戦です。でも、一歩ずつでも進んでいけば、きっと未来は変えられると信じています。そしてその未来を、一緒に歩んでくれるあなたの存在が、何よりの力になります。

その第一歩に、どうかご支援をお願いします。【茂木家ファクトリー】一同、心からの感謝を込めて。

どうか、あなたの力を貸してください。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


同じカテゴリーの人気プロジェクト

あなたにおすすめのプロジェクト

新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!

24時間以内に3人が支援しました