わたしたちが実現したいこと
私たち世界自然遺産推進共同企業体は、沖縄県内外の企業・団体が参画して活動を行っていますが、これらの活動資金は、会員企業等からの寄付、一般の方々からの寄付で成り立っています。
会員企業連携し、活動の周知や寄付商品販売等の取り組みを行っておりますが活動費は限られ、外来種駆除活動も補助金に委ね年に1回の活動しかできていない状況です。 外来種駆除は、1回の活動ではすべてを取り除くことは難しく、継続的に活動を行い、経過観察をし、根絶を目指していく活動が必要となります。
また、ロードキル防止や密猟・盗掘対策には、監視体制を整えることも大事ですが、まずは一人ひとりが世界自然遺産登録地の現状を知り、理解し、何が出来るかを考える機会を持っていただくことが必要と考えています。 そのためにも私たち世界自然遺産推進共同企業体は、シンポジウムやワークショップ等を通して、より多くの方々に知っていただく機会を設けていきたいと取り組んでいます。
私たちの活動を通して、まずは知っていただき、協力をいただくことで、沖縄島北部及び西表島の世界自然遺産を、世界的にかけがえのない生物多様性の高さを認められたこの地域を、次の世代へと残していきたいと考えています。
私たちの活動に賛同いただき、お力添えをいただけないでしょうか。
世界自然遺産推進共同企業体とは・・・
私たち世界自然遺産推進共同企業体は、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の世界自然遺産への登録を目的に、沖縄県内の企業・団体を中心に企業の垣根を超えて企業体を発足しました。2018年の発足時は31社でしたが、2025年現在は58社となり沖縄県内外の企業・団体が参画しています。
沖縄島北部及び西表島の世界自然遺産登録地をはじめとする沖縄県内において、①希少種及び自然環境の保護、②世界自然遺産に関する普及啓発、③調査・研究等、④密猟・密輸防止対策、⑤行政による普及啓発等への参加及び協力、⑥希少種及び自然環境の活用を通じた地域貢献・地域振興、⑦SDGsの推進による社会の持続的発展への貢献等の活動を主に行っています。
私たちは、 ”世界自然遺産登録がゴールではない” ”もっと良くして次世代へ引き継ぎたい” という想いから、 世界自然遺産登録地域が抱える ≪外来種による動植物の捕食や生息環境の悪化≫ ≪密猟・盗掘≫ ≪ロードキル≫ ≪オーバーツーリズム≫ 等々、様々な問題になにか出来ることはないか? と考え活動しています。
これまでの活動
2024年度には、共同企業体主催の活動として、外来種駆除活動、シンポジウム、ワークショップを初めて開催しました。
外来種駆除活動では、講師から外来種の説明を受け、駆除作業を行いました。
駆除対象の外来種は、≪特定外来生物≫に指定されている南アメリカ原産の「ナガエツルノゲイトウ」
茎や根の断片からも再生して生育域を広げることが出来てしまう植物で、沖縄島北部やんばる地域では畑を中心に拡がり、畑の草刈りが困難になったり、在来植物や農作物をおおわれて枯れる等の被害が発生しています。
※関東以西に広く分布しているのでみなさんの近くにも生育している場所があるかもしれません。
駆除作業の前に講師から外来種について説明
実際に外来種を見ながら説明をうけ、駆除活動を実施
生物多様性が評価されて世界自然遺産に登録された沖縄島北部及び西表島ですが、登録地における外来種問題はとても深刻な状況です。
沖縄県で対策外来種に指定されている種類は、375種類(令和3年3月更新)。また、侵略的外来種においては、沖縄は日本国土の1%未満の面積にも関わらず、侵略的外来種の約4分の1(25%)が定着しています。
※参照:沖縄県対策外来種リスト|沖縄県公式ホームページ
※参照:侵略的な外来種 | 日本の外来種対策 | 外来生物法
外来種の中には、ペットとして飼われていたネコがノネコとなり野生化し、やんばるの森に生息する希少な哺乳類や鳥類などの生き物たちを食べてしまい、森の生態系に影響を及ぼすノネコ問題も大きな課題のひとつです。 わたしたち世界自然遺産推進共同企業体でもノネコ問題への協力として、保護・捕獲されたノネコ情報の周知や受入れへ協力等を行っています。
※参照:世界自然遺産登録地の沖縄島北部におけるネコの収容情報及び譲渡等について|沖縄県公式ホームページ
外来種には、植物もたくさんあります。観葉植物としても活用されている「ポトス」も野外では巨大化し、既存の木々の枝や葉を覆ってしまうことで樹木を枯らしてしまうこともあります。以前はのり面緑化のために道沿いにうえられていた「アメリカハマグルマ」も強い繁殖力をもっている為、畑などにも広がり、生態系に影響を与えています。
外来種の中には、私たちの生活に定着している動植物が野生化し、自然環境に影響を与えているものも多くあることを私たちも日々専門家の方々に教えていただきながら活動を行っています。
2025年2月に開催したシンポジウム&ワークショップでは、「森から見る世界自然遺産」(国立大学法人琉球大学 理学部 小林峻助教)、「海から見る世界自然遺産」(一般財団法人沖縄美ら島財団 総合研究所 統括 野中正法氏)の基調講演の後、『自然の絆を守る ~世界自然遺産地域の持続可能な環境保全~』と題して【外来種】をテーマにパネルディスカッションを行いました。
ワークショップでは、ヤンバルクイナなどの希少種の生態を学びながら落ち葉や植物の画像を用いて希少種の切り絵を作成しました。
世界自然遺産登録地が抱える課題についてパネルディスカッション
切り絵を始める前に希少種についての学び
ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ、ケナガネズミ、リュウキュウヤマガメ、
オキナワイシカワガエルなどの絵に切り絵をしていきます。
また、数多くの観光客が訪れる沖縄においては、ロードキル問題もとても深刻な課題です。
西表島でのイリオモテヤマネコのロードキルは、皆さんの努力と協力もあり2年以上、事故は発生していませんでしたが、先日被害が発生してしまいました。国頭村・大宜味村・東村のやんばる地域では、ヤンバルクイナやケナガネズミなどが交通事故にあっています。
※参照:イリオモテヤマネコの事故件数 | 西表野生生物保護センター
※参照:ロードキル情報 | やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館
私たち共同企業体では、環境省・沖縄県とも連携し、ロードキル対策活動にも力を入れていくべく、活動内容の検討を行っています。
共同企業体では、世界自然遺産登録に向けて、勉強会や講演会、会員企業の管理施設を使用して企画展等も実施し、世界自然遺産登録への機運醸成にも寄与してきました。また、発足当初から沖縄島北部及び西表島でのビーチクリーン活動や外来植物駆除活動等を地域自治体や沖縄県、環境省と連携して実施してきました。世界自然遺産登録を記念して毎年開催されるやんばるビーチクリーンにも毎年多くの共同企業体会員企業から参加しています。
世界自然遺産登録1周年記念イベントやんばるビーチクリーン実施(2022年9月)
更なる情報発信、活動推進を目指して…
2024年には、企業体のロゴマークを策定し、情報発信の強化を図っています。
テーマは「自然の調和と多様性」
ロゴマークのデザインには、世界自然遺産登録地に生息する動植物が描かれています。
沖縄島北部及び西表島に生息する特有の植物や動物を幾何学的な形状に取り入れ、自然環境を象徴するデザインとしています。幾何学模様は、自然界の秩序や調和に加え、自然の美しさとその複雑さを視覚的に表現しました。また、自然を反映した色合いを使用し、地域の豊かな生態系を強調しています。

リターンについて
お礼のメッセージはもちろんですが、世界自然遺産推進共同企業体HPにご支援いただいた方々のお名前掲載(希望者のみ。ニックネーム可)させていただきます。
世界自然遺産推進共同企業体
その他、共同企業体及び会員企業各社よりグッズや商品を提供いただいています。
・世界自然遺産推進共同企業体ロゴデザインを用いたステッカー、エコバッグ
・世界自然遺産推進共同企業体会員企業提供商品、施設入場券、イベント体験等
スケジュール
2025年11月 外来種駆除活動
2026年1月 クラウドファンディング終了
2026年2月 世界自然遺産推進共同企業体シンポジウム2026 開催
2026年3月 リターン発送及びご案内
最後に
私たち世界自然遺産推進共同企業体は、企業・団体が参画して活動を行っていますが、これらの活動資金は寄付で成り立っています。
まずは、”世界自然遺産ってなに?” ”生物多様性ってどんなこと?” といったところから知っていただき、皆さんのご自宅や近所にある自然を守る、維持していくことが、世界自然遺産登録地をより良い状態で次の世代へと残していくことに繋がっていくと考えています。
ぜひ、私たちの活動に賛同いただき、お力添えをいただけないでしょうか。
応援、心よりよろしくお願いいたします!






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