
「DIXANS(ディゾン)」は、武蔵小山の「pâtisserie de bon cœur(パティスリー・ドゥ・ボン・クーフゥ)」が、味わいと質感にこだわったケーキ作りを続け、10周年のタイミングで、ケーキとコーヒーのマリアージュをより深く楽しんでいただける場所を作りたい――そんな想いから、2015年に水道橋にオープンしました。

DIXANSでは、バリスタが豆本来の個性を見極め、繊細に抽出することで、一杯の価値を最大限に引き出します。
特定の焙煎にとらわれず、多様な豆に真摯に向き合うその姿勢は、
“素材と対話する”パティスリー・ドゥ・ボン・クーフゥの哲学と響き合っています。
ケーキとコーヒー、そして空間――
すべてに共通するのは、「質感」へのこだわりと、味覚に深く残る体験の追求。
水道橋から始まったDIXANSは、現在では九段下、人形町へと展開を広げ、
“記憶に残る一杯と一皿”を、より多くの方に届けています。

DIXANS 10周年。
次の一歩は、“DIXANSらしい”コーヒーの味の探究へ。
2025年4月、DIXANSは10周年を迎えました。
この10年で、DIXANSの世界観は少しずつ認知され、空間・ケーキ・コーヒー、そのすべてが織りなす時間を多くの方に愛していただけるようになりました。

そして今、私たちは次なるブランディングのステップへと進みます。
それは、“DIXANSらしいコーヒーとは何か?”という問いに向き合うこと。
ケーキとのマリアージュを、より深く、豊かに感じていただくために、コーヒーの品質と個性をさらに突き詰めていきたい。その想いから、10周年の節目に、自家焙煎という挑戦をスタートさせます。
豆の選定、焙煎、抽出。そのすべての工程に私たちの想いを込めて。
唯一無二のマリアージュ体験を、これからのDIXANSでお届けしてまいります。

<本山遼介が考えるコーヒーの哲学>
一杯のコーヒーを極めることは、素材への敬意から始まります。
豆ひとつひとつには産地や環境、育てた人――その背景すべてに物語があり、その個性が味を形づくる。
僕はいつも自分に問いかけます。「この豆は、どう抽出されたいのか?」
耳を澄まし、そっと導くように抽出する――それがDIXANSの流儀であり、豆本来の美しさをお届けするための哲学です。
同時に、僕は現場で厳しい現実も見てきました。
飲食店は「3年で30%、10年で10%が生き残る」と言われるほどの世界で、個人店はさらに厳しいかもしれない。
バリスタとして優秀でも、準備万端でも、続けられない現実がある。
DIXANSを始める前から、僕にはこの逆境に何もできない歯がゆさがありました。
だからこそ、**バリスタが納得いくまで接客とコーヒーとお客様に向き合える“舞台”**を用意したい。
若い世代が志したときに、挑戦を続けられる土台を残したい――その思いが、今の行動を支えています。
今回の焙煎所プロジェクトは、そのための具体的な一歩です。
素材への敬意を、日々の抽出とお客様の体験に確実に結び直すために。
DIXANSは、バリスタが本気で向き合える舞台を整え、静かな覚悟で、良い一杯を積み重ねていきます。
DIXANS人形町店の1階を一部改装し、店舗内にコーヒー焙煎機を新設します。
これにより、焙煎から抽出まで一貫した品質管理を可能にし、**DIXANSらしい“コーヒー体験”**をさらに深めていきます。
本プロジェクトの中心は、焙煎機本体の導入およびその設置に伴う設備工事。
香り・味・質感にまでこだわった「DIXANSの一杯」を、自分たちの手で表現するための第一歩です。
<資金計画とクラウドファンディング>
この挑戦を形にするため、クラウドファンディングで300万〜500万円の資金調達を目標としています。
いただいたご支援は、以下の用途に充てられます:
・焙煎機本体の購入費用
・設置および煙突工事などの設備費
・配線・配管など店舗機能にかかわる改修工事
なお、目標金額に届かない場合でも、頂いた支援は無駄にせず、計画通り焙煎機の導入を実行いたします。
【2025年10月上旬〜11月中旬】 焙煎機導入クラウドファンディング
【2026年1月中旬〜下旬】 焙煎機設置とそれに付随する工事
※工事期間中も通常営業を継続し、お客様にご不便をおかけしないよう最大限配慮いたします。
【2026年1月中】 焙煎機調整・試運転
【2026年2月より】 焙煎機運用開始・順次リターン開始
DIXANSは今年、10周年という節目を迎えます。
ここまで歩んでこられたのは、日々お越しいただくお客様、支えてくださる仲間たち、そして何より「この一杯が美味しかった」と言ってくださる皆さまのおかげです。
私たちはこれまで、全国の素晴らしい焙煎士が手がけた豆と真摯に向き合い、「素材を正しく注ぐ」という誇りを胸に、コーヒーを提供してきました。
でも今、私たちは次のステージへと進もうとしています。
10年の歩みの先にある、「DIXANSらしいコーヒーとは何か?」という問い。
その答えを、自分たちの手で、焙煎という工程から表現したい。
それは、ただのオリジナルづくりではありません。
パティスリー・ドゥ・ボン・クーフゥが大切にしてきた“素材と対話する姿勢”を、コーヒーにおいても体現し、ケーキと響き合う深い体験を届けたい——
そんな想いから、このプロジェクトは始まりました。
正直、不安もあります。
でも10年間培ってきた信頼と、皆さまへの感謝を胸に、新たな一歩を踏み出します。
この挑戦が、次のDIXANSの足跡となって、皆さまと一緒に歩めることを願っています。
どうか、温かい応援をよろしくお願いいたします。
DIXANS オーナー・バリスタ
本山 遼介









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