
はじめまして!魚沼市地域おこし協力隊の河合昭宣(かわい あきのぶ)と申します。2023年4月より新潟県魚沼市の福山新田集落に単身で移住し、地域おこし協力隊として、約2年半活動に励んできました。
農業に興味を持ち、農業体験で日本各地を回っていた学生時代に、山暮らし体験ツアーで訪れたことがきっかけで魚沼市の方々と交流が続き、一度地元愛知県でシステムエンジニアの職に就いた後に会社を辞め、魚沼市に移住しました。
地域おこし協力隊の任期は2026年3月に終了しますが、卒隊後の新しいステップとして、スマート農業を使って魚沼の米作りを助け、次世代に繋げていくためのプロジェクトを実施したいと思っており、そのための株式会社を立ち上げたいです。
応援よろしくお願いいたします!



魚沼市は言わずと知れたお米の名産地。甘みや粘りが強く食べ応えのある「魚沼産コシヒカリ」は、コシヒカリの最高峰として高い評価を得ています。
魚沼産コシヒカリの美味しさは魚沼の自然環境があってこそ。日本トップクラスの豪雪地帯(私の住む魚沼市福山新田集落では昨年4mを超える積雪でした...!)である魚沼地域は、ミネラルたっぷりで綺麗な雪解け水が豊富に存在し、それを米作りにそのまま使えることが特徴です。また、山間部に位置して寒暖差の激しい地域であることから、稲がデンプンを蓄えようとする作用が働き大粒で質の良いお米になります。
屋根の雪下ろしの様子です。多い時は1日で1mの積雪があることも。
さらに、「雪室」と呼ばれる雪を使った天然の冷蔵庫を使って収穫されたお米を保管することで、米の乾燥による劣化を防ぎ、夏まで美味しく食べることができる「雪室貯蔵米」が食べられるのも魚沼地域ならではの魅力です。
冬の終わりに中に満杯に雪を詰め、収穫されたお米を貯蔵します。
しかしながら、日本有数の産地でも過疎化や高齢化の波には逆らえず、米農家の年齢層は60~80代が中心となってしまっており、農薬散布や草刈りなど夏場の重労働を担える人材が不足しています。
このまま従来の「キツい農業の形」を続けていては、高齢の農家が引退しても若い担い手が不足し、荒廃する農地が増え、せっかくの美味しいコシヒカリが生産できなくなるのも時間の問題で、今すぐに対策をしなければ...という強い危機感を感じています。


この危機的な状況を打開するためには、新しいテクノロジーを使った「ワクワクするような農業の形」を作ることが一番だと私は信じています。
農業のネガティブなイメージ(キツい・汚い)を払拭すること、そして作業の効率化によって生産性を向上させ農家の利益を増やすこと、それによって農業に興味を持ってくれる方を増やすこと。少しずつ農業に関わる人材を増やしていければ、これからも皆様に美味しいお米を提供し続けることができるはず。
そのために、スマート農業を専門に扱う株式会社を立ち上げたいと思っています!
会社名は「さかなとねこ」。地域おこし協力隊としてお世話になった魚沼の「魚」と、猫の手も借りたい時の手となれるよう「猫」の文字を取って、魚沼の農家にとっての助け舟「猫の手」になれるように、という願いを込めて名付けました。
会社のロゴは手作りです!

具体的に実施したい事業としては下記の4つです。
まずは魚沼地域を中心に事業を行う予定です!
① ドローンを使った農薬散布の請負サービス
協力隊期間に農薬散布テストをした時の様子です。米作りでは、除草剤・殺虫剤・肥料など様々な農薬を散布します。従来「動力噴霧機」と呼ばれる農薬散布機器を使い、大型の噴霧機は車からホースを伸ばしたり、小型の噴霧機は肩から背負ったりして散布をしていました。例えば私が体験した背負い式の噴霧機は一度に20ℓを肩に背負うため、機械の重さと合わせて40kg近くを身体で支えながら圃場を1つずつ回る必要があり、体力的に相当な厳しさがあるものでした。
そのため重労働が必要ないドローンを使った散布方法は徐々に全国で広がってきていますが、ドローンに関する正しい知識や操作技術が必要で、特に高齢の農家にとっては導入のハードルがかなり高いものでした。
また、費用面でも1機200~300万円と高額な機体が多く、個人農家では導入しても採算が取れないため、私たちのようなドローン専門の事業者が色々な圃場をまとめて散布することには大きなニーズがあると考えています。
② ラジコン草刈り機を使った草刈りの請負サービス
ラジコン草刈機のデモを実施していただいた時の様子です。
夏場に最も長い時間作業をしなくてはならないのが畔の草刈りです。従来は「刈払機」と呼ばれる機械を持って刈るか、「自走式草刈機」と呼ばれる機械を持ちながら手元のスイッチで操縦するタイプの草刈機などが主流でした。特に刈払機で畔の斜面を刈る時は危険が伴い、滑ったり他人に刃が当たったりして大怪我や死亡事故が起きたりもする危険な作業でもあります。
ラジコン草刈機は遠隔で操作できることから、草刈りの危険な部分を限りなくゼロに近づけ、草刈り効率も上げ、場合によっては車の中など涼しいところから作業ができる点が魅力です。
ただ、ラジコン草刈機もドローンと同様に高額な機体が多く、個人農家では導入しづらいというデメリットがあり、私たちのような存在が必要です。今回は斜面対応の150万円前後の機体の導入を予定しています。
③ ドローンの空撮画像を使った圃場解析サービス
近赤外線など特殊な波長を撮影できる空撮用のドローンを使って、空撮画像から圃場の生育診断を行うサービスも提供したいと思っています。
私が大学院生の頃、ドローンからのリモートセンシングを使った水稲の生育を研究した際には、圃場内や圃場間の生育差を観測することができており、それを使って肥料・農薬を適切な場所に適切に散布したり、圃場の見回りの手間を簡略化させたり、収穫適期の診断ができる可能性があります。
まだまだ試験段階のため数年間データの蓄積は必要ですが、安価で実現できればより生産性を上げたり労力を減らしたりすることができる技術です。
圃場の生育場所によって施肥量を変える可変施肥マップを試作した時の画面です。
④ スマート農業導入支援サービス
スマート農業の課題の1つとして、農家に機器を使いこなすだけの知識や技術がない、という問題があります。せっかく良い機械があってもどう使うか分からない、そもそもどれを選べばいいのか分からない、日々の作業に追われてそれを調べている余裕がない、という方も多いのが現状です。
そうした方々のお悩みを解決するため、地域おこし協力隊3年間でドローンを中心に多くのスマート農業機器に触れていた経験を生かして、スマート農業機器を導入する際の情報提供や、使う時のアドバイスをするサービスを提供したいと思います。
また、スマート農業は国や自治体でも重要施策として位置付けられており機器の導入にあたって様々な補助や助成があるのですが、申請手続きの煩雑さから利用を断念する農家も多いと聞きますので、それらの申請手続きについてもサポートする予定です。

いただいた支援金の用途については下記を予定しております。
・株式会社の設立や運営にあたる諸費用
・ドローン、ラジコン草刈り機、画像解析用ソフトウェアの購入費用
下記の6種類10個のリターンをご用意しております。
【純粋に応援していただける方向け】3,000円
・お礼のメッセージ、活動報告
※お礼のメッセージ、活動報告は他の全てのリターンにも含まれています。
【お米を食べてみたい方向け】5,000円~15,000円
・私が自身で育てた魚沼産コシヒカリ(1kg、5kg、10kgが選べます)
※精米は標準的な精米方法となります。
【野菜や山菜を食べてみたい方向け】15,000円
・魚沼市内で採れた季節の山菜・野菜詰め合わせ(春、夏、秋の全3回)
※内容はおまかせとなります。
【スマート農業に興味がある農家の方向け】15,000円
・ドローンおためし散布券
・ラジコン草刈機でのおためし草刈り券
・当社サービス全てに使える20%割引券
【米作りや田舎暮らしに興味のある方向け】25,000円
・魚沼市での農作業体験ツアー
【魚沼地域の法人様向け】100,000円
・業務用の車両に広告を貼る権利

今後のスケジュールは下記を予定しています。
状況によっては時期が多少前後する場合がございます。
【2025年】
8月~9月 クラウドファンディング実施
10月 株式会社「さかなとねこ」設立、スマート農業機械発注
11月 クラウドファンディングリターン品お届け
12月 創業融資等手続き
【2026年】
1月 画像解析サービス、スマート農業導入支援サービス開始
2月~4月 ドローン・ラジコン草刈り機発注、納品、試験運転
5月~6月 ドローン・ラジコン草刈り機での農作業請負サービス開始
プロフィール

河合 昭宣(かわい あきのぶ)
出身地:愛知県名古屋市
現住所:新潟県魚沼市福山新田
年齢:30歳
好きなこと:旅行、卓球、ゲーム、Youtubeなど
得意なこと:地図作り、パソコン、ドローンなど

最新の活動報告
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【活動報告Vol.0】クラファン達成のお礼です!
2025/10/20 18:00この度は「ドローンでワクワクするような農業を!日本一のコシヒカリの地、魚沼での挑戦。」プロジェクトをご支援いただきましてありがとうございましたm(__)m多くの方々に応援をいただきながら、9月末に無事目標額を達成することができました!!いただいたご支援は一度私個人で預かったのち、11月の株式会社設立の際に資本金の一部に充てさせていただいた上で、来年度から使用を予定している農業用ドローンやラジコン草刈り機の購入費用等に使わせていただく予定です。リターンの商品につきまして、まずは魚沼産コシヒカリ(新米)のリターンを選択いただいた方々への発送準備が予定通り進んでおります。【10月下旬~11月上旬】頃の到着を見込んでおりますので、それまで今しばらくお待ちくださいませ。(支援者の皆様へ)次回【Vol.1】より、支援者の皆様に向けた活動報告を掲載予定です!!次回は稲刈りの様子と今年のお米について報告をさせていただきます。お楽しみに!(^^)! もっと見る






はじめまして。お聞きしたいのですが、リターンは着払いですか?元払いですか?お米を他の施設に寄付したいためお聞きしておきたいです。