
『こども園まある』は、3才から6才までの子ども達が、
ひとつの家族のように過ごす子どものための園です。
この園で大切にしてきたのは、
子どもが子どもらしく、そして自分らしくあること。
ありのままを受け入れて、愛されること。
あたりまえのことですが、どの子にとっても本当に必要なことです。
両親を自分で選び、生まれてくるという子ども達。
『まある』では、神様から手渡された子ども達が
どの子もかけがえのない存在として大切に導かれるよう歩んできました。
この25年間でまあるを卒園・在園した子ども達は、延べ200人にもなります。
しかしこの小さな園は、2026年3月でお終いの時を迎えました。
閉園にあたりこの25年間の実践の記録を本にしたいと思います。
手に取って欲しいのは、
卒園生やこれから子育てを始める人、シュタイナー教育を学びたい人たち……。
この本が多くの方の心の琴線に触れ少しでも人生の手助けになることを願っています。


ルドルフ・シュタイナー(1861年~1925年) クロアチアのクラリエヴェク生まれ。
ドイツを中心に活躍した哲学者でありゲーテ研究や教育の分野で知られている。
自らの思想を人智学として創始し、
教育や芸術、農業、医学、社会学等幅広い分野に提唱した。
まあるは、日本シュタイナー幼児教育協会賛助会員です。
詳しくは知りたい方は、
日本シュタイナー幼児教育協会のHP(下記にリンク)をご覧ください。

沖縄出身。西南学院大学(福岡県)で幼児教育を学ぶ。就職した園でシュタイナーの人間観と出会いその奥深さに衝撃を受け人生の方向が決まる。シュタイナー農法を実践するぽっこわぱ耕文舎(熊本県)にて約1年研修。自然の中で自分自身を見つめる時間となり原点となる沖縄へ帰ることにする。学童クラブで働くなかシュタイナー教育に関心のある人たち(学校教諭・塾講師・染織家)と交流しながらできる事を模索中、サハラ砂漠の旅から帰ってきた友寄英紀(ともよせひでのり)と出会い結婚。英紀はテレビ局勤務後、アメリカの大学に入学。中退して世界を旅した後沖縄に帰り学童クラブで働き始める。子育てをするなかシュタイナー教育学習会こぴえを仲間とたちあげ、やがて実践する場を作りたいと準備会を作り、3年かけて2001年こども園まあるを開園。3年目より夫も加わり2人3脚で運営する。卒園生対象の自然教室も開催。2007年より沖縄大学人文学部こども文化学科にて非常勤講師を13年務める。2人の年齢や体力を鑑み、2026年3月末をもって園を閉める事を決める。

私たちは、こども園まある友の会のメンバーです。
友の会のメンバーは、こども園まあるの卒園生と保護者、職員、応援する人々で構成されています。
企画・編集
與座里佳子 よざ・りかこ
5人の子育て真っ最中です。上の子3人が中城村にある沖縄シュタイナー学園に通い、4番目の子がまあるでお世話になっています。そして、1歳になる子がいます。日々子育てをしながら、自分自身をみつめ、子どもをどう見つめていけばよいのかを、まあるの保育を通して学んでいます。まあるの根底にある熱の力(原動力)と沖縄の土地の熱を感じ、私も熱を込めて今回お手伝いできることを嬉しく思っています。将来、まあるのようなシュタイナー園を創りたいと思っています。
小浜治華 こはま・はるか(フリーランスライター)
筆名は今村治華。まある14期生の保護者です。卒園生である娘は本や言語が大好きな子に育ち、メキシコ留学を経て現在高校生。今日までの子の成長の折々で、まあるでの3年間が、いかに豊かで尊い時間であったかを噛みしめています。ゆかり先生の〈おはなしの言葉〉などを文字にして残すことで、まあるの中にある大切な “ なにか ” に思いを寄せられる本になることを願っています。

書籍デザイン
米須清成 こめす・きよなり(グラフィックデザイナー)
入園説明の時に訪れた、まあるの持つ雰囲気に惹かれ子どもをまあるへ通わせることを決めました。まあるでの3年間の経験は子どもだけでなく、先生から教えてもらった生きる姿勢は私と妻の指針として今でも大切な宝物です。まあるの25年を1冊の本にまとめ、これまでまあるに関わった人たち、これからこの本を通してまあると出会う人たちへと手渡すお手伝いに関わることができて嬉しいです。

広報
上里理恵子 うえざと・りえこ
「まあるでは、夢のように幸せだった」と卒園生の息子はいつも言います。まあるでの日々は、子の心に温かく確かな光を灯し、導き続けてくれているように思います。沖縄にこんなにも素晴らしい幼稚園があったことを記念誌として残したい。いつかその志を継ぐ園が生まれることを願いつつ……
奈良岡美奈子 ならおか・みなこ / 安冨祖千紗子 あふそ・ちさこ
応援
こども園まある友の会
(こども園まあるの卒園生および、その保護者)他



この本を手渡したいのは、園の卒園生、協力してくれた方たちはもちろん、
これから子育てをする人やシュタイナー教育に関わりたい人、園を立ち上げたい人達です。
1 こども園まあるが生まれ、終わるまでの物
2 まあるの子ども達との日々
3 ちょっと笑えて、うるっとくる、ともさんによるこぼれ話
4 まあるの日々を体験した保護者や子ども達の声
5 まあるに力を貸してくださった方達からのメッセージ
6 子ども達が日々触れたもの
7 まある年表
8 思い出の写真、まあるの絵地図
1 ── こども園まあるが生まれ、終わるまでの物語
目に見えない力に後押しされ、遠くに見える光を頼りに歩いてきたまあるの25年間をお伝えします。 その為には私自身がどのようにシュタイナー教育と出会い、まあるの誕生までたどり着いたのか、そこまでの道のりや思いも一緒にお伝えできたらと考えています。園を閉じるにあたり記念誌として何か記録を残せないかと考え、OBの皆さんと内容について相談を始めました。その過程で忘れていた出来事や紹介する機会がないまま埋もれていたたくさんの方達との出会いを思い出すことができました。まあるができたのは奇跡のようでもあり、たくさんの人の思いが集まってできたのですから必然でもあったような気がします。この本は単なる記録だけではなく、まあるが生まれ、終わるまでの、皆の物語として残すことが良いと思っています。

2 ── まあるの子ども達との日々……具体的な保育の実践記録
この25年間は試行錯誤の日々でした。ドイツで始まったシュタイナー教育をこの日本、そして沖縄で実践するにはどうしたら良いのか。他の日本にあるシュタイナー園を見学させてもらったり、研修や文献で学んだりしながらまあるで何が出来るのか考えました。迷ったときに立ち返るのは、シュタイナーの人間観。本質に目を向け、今自分が納得できる実践をしていこうと決めてやってきました。そして当然ですが園はそこで働く人や通って来る保護者の方たちのあり様が大きく反映されます。ですからシュタイナー園は様々な形があり、それぞれの園の特徴があると思います。ここではまあるの実践を紹介します。
*シュタイナーの人間観をもとに7歳までの子ども達の発達をどうとらえるか
・自分で選んだ人生を生き抜く身体作りがもっとも大切と考える
その発達を支える保育とはどのようなものが望ましいのか
・日々の生活リズムを整える(静かな時間と活動の時間)
・想像力や意志の力が育つ自由遊びの大切さ
・詩を唱えお話しに耳を澄ます(ろうそくを灯す静かな時間)
・想像力を膨らませる自然素材の素朴なおもちゃ(木の実、貝殻、布、紐など)
・美しい物に触れ作り出す喜びを感じる(自然素材を使った手仕事(織りや刺繍))
・食生活を大切に考え野菜作りやお料理に関わる(天然酵母でのパン作りなど)
・生命に触れる自然体験(虫捕り、湧き水場でのカニ採りなど)
・子どもの周りにいる大人のあり方(大人の働く姿を身近に感じる)
・季節を感じる行事を大切にする(夕涼み会、収穫感謝祭など)

3 ── ちょっと笑えて、うるっとくる、ともさんによるこぼれ話
4 ── まあるの日々を体験した保護者や子ども達の声
・座談会:園はやりたいだけでは成り立たない。
まあるにたどり着くまでの親子の物語
5 ── まあるに力を貸してくださった方達からのメッセージ
・假野祥子氏 ぽっこわぱ耕文舎(南阿蘇)
・有吉光寛氏 日本バブテスト連盟 福岡南キリスト教会 牧師
一般社団法人 ディアコニア アガベ ヴィレッジ 教育担当
・古謝恵氏 おはなしの木の会代表(沖縄)
・比嘉純朝氏 工業高校建築科教諭
6 ── 子ども達が日々触れたもの
・子どもたちが出会ったおはなしや絵本、歌
・子ども達のおもちゃ

7 ── まある年表
8 ── 思い出の写真、まあるの絵地図


25年目を迎えたこども園まあるは、2026年3月をもって閉じる事をきめました。

25年前は、沖縄にはシュタイナー教育を勉強する会はありましたが、実践する幼稚園や学校はありませんでした。長年の、いつか実践する園を始めたいという思いが溢れ、経験や経済力も乏しいなか、あるのは情熱と体力で2001年にスタートしました。そこからの25年の間たくさんの失敗もしてきました。経済的にも厳しく理想と現実の間で悩むこともたくさんありました。それでも今日まで続けてこられたのは、まあるで育っていく子ども達の姿に感動し自分たちのやっている事に誇りが持てた事と、小さな園ですが遠くからでもまあるへ通わせたいという父母の皆さんの熱い思いと協力があったからだと思います。
またシュタイナー教育に関心をもち、もっと学びたいという仲間がたくさんいたことは大きな支えになりました。その仲間とまあるの卒園生がつながり沖縄シュタイナー学園設立に至りました。少しずつ沖縄にもシュタイナー教育が根ざしつつあるのを感じています。園を閉じるにあたり残念に思ってくださる方がたくさんいますが、どんな事にも始まりがあれば終わりがあります。まあるは終わりを迎えるというより次の人達へバトンを渡す時がきたのだと受け止め、次世代への応援の気持ちを込めて本を作りたいと思います。
2002年。緑がいっぱい 最初のまある
ハリーとマリーも一緒に。2009年のまある


まあるを卒園・在園した子ども達や保護者の皆さんへ
いままで、こども園まあるの日々や思いをみんなにお伝えする機会や余裕がないまま、今日にいたりました。卒園しても進学や就職で沖縄を離れる節目には顔を見せに来てくれ、懐かしそうにおもちゃに触れながらあの頃を思い出している子ども達。まあるでは卒園の日を旅立ちの会といいます。人生の旅の途中では迷う事もあるでしょう。まあるで夢中になって遊んだ幸せな体験。それは、どこかで今の自分とつながっている事を感じ、心の支えになって欲しいと心から願います。また、まあるに通っていた時間は保護者の皆さんにとってもそれぞれが人生を試行錯誤し、悩みながら子どもと一緒に育つ日々だったのではないかと思います。よくまあるにたどり着きましたね。。。というほどの小さな園ですがここで出会った人たちは出会うべくして出会ったご縁のある方たちばかりです。今回の本は、皆さんへの感謝の気持ちを届けたいと思います。
シュタイナー教育に興味のある方達へ
シュタイナー教育に関する本は、以前と比べ増えてきました。調べれば情報もたくさん手に入れる事ができます。沖縄でも2022年よりシュタイナー学園が始まり、まあるの卒園生が通うことが出来るようになりました。しかし、公教育が中心の日本ではシュタイナー教育を実践する場はまだまだ少ないのが現状です。まあるの記録が是非学びのきっかけになり、実践する場が増える事を願っています。
これから子育てを始める方達へ
子育ては自分探しでもあります。自分の元に生まれてきてくれたわが子をどんな風に育てていこうかと考えた時、自分自身が何が好きで、何を大切だと思っているのか気づくきっかけになります。子育ては日々の積み重ねの連続で時には思うようにいかなくて悩む事もあるでしょう。そんな時この本の中から子育てに活かせるヒントを見つけて欲しいと思います。未来を作り出すのは今生きている、そしてこれから生まれてくる子ども達です。この本が、未来へ繋がる子育ての役に立つことを願っています。
今まで応援してくれたたくさんの方へ。そしてこれから出会う方へ
近くから遠くから手助けや応援してくれてありがとうございます。本を読んで改めてまあるってこんなところだったのか。よく頑張ってこれたなと思ってもらえると嬉しいです。園を閉じることによりこども園まあるは形としては目に見えなくなります。でも、ご縁でつながったたくさんの人たちの中に、この本を通してあたたかな記憶として残ることを願います。


本の製作部数は200部を予定しています。
ご支援いただいたお金は、
本の印刷代・編集デザイン費・発送代(封筒や紙代)・通信費等に使わせていただきます。
完成した本は、クラウドファンディングに協力してくれたリターン品としてお送りします。
本の売り上げから利益を出すことを目的にはしていません。
本が手元に残った場合には、次のことを考えています。
①これから子育てをする人の目にとまりやすい場所への寄贈。
たとえば助産院や小児科の病院。子育て支援の場所へ。
②教育の現場へでていく方達を育てる学校の図書館へ寄贈。
③シュタイナー教育の教材を販売しているお店に金額を相談しながら置いていただく。



本作りを大切にしたいと考え、コースはとてもシンプルなものになりました。
本1冊コース 3500円
完成した本とお礼状を、ご指定のご住所へお送りします。
本1冊+まあるからのお礼のお手紙+送料
本1冊+応援コース 5千円 1万円 3万円 5万円 10万円
完成した本とお礼状を、ご指定のご住所へお送りします。
本1冊+まあるからのお礼のお手紙+送料+応援金
応援金は制作期間中の事務費や光熱費などに使わさせてください。
本なし応援コース 5千円 1万円 3万円 5万円 10万円
お礼状をお送りします。
応援金は本の制作費と、
制作期間中の事務費や光熱費などに使わさせてください。
※お送りする本の仕様はコースや金額に関わらず、すべて同じです。
本の完成は “2027年夏” を予定しています。
2026年春に園を閉じたあと、本格的に本作りの作業が始まります。
お届けまでに時間がかかることをご了承ください。

クラウドファンディング公開までの道のり……
2025年3月 まあるが残り1年となり、記念誌を残したいと動き始める。
2025年4月 記念誌作りについて協力をOBに依頼する。
製作費を捻出する方法を検討する。
2025年5月 クラウドファンディングについて成功した人の話をきいて相談を始める。
記念誌の構想を話し合う。
2025年6月 身近なOBに連絡をとり協力をあおぎ、中心となるメンバーを決める。
デザインをOB保護者に依頼。
OBの連絡網作りを始める。
2025年7月 キャンプファイヤー・キュレーター橋本憲太郎氏に、
クラウドファンディング挑戦の相談する。
まあるの歴史を整理し始める。
2025年8月 クラウドファンディングに挑戦する意味を、みんなで話し合うなかで、
より多くの人に手にとって欲しいと考えはじめ、
記念誌ではなく、本を作ろうと決める。
2025年9月 本作りの日程を決め、再度見積もりを依頼する。
2025年10月 全体スケジュールを見直し。
2026年3月 公開する。
これからのスケジュール
2026年3月末 『こども園まある』を閉じます。
2026年3月 『こども園まある』大同窓会を開催。
皆さんにクラウドファンディングを告知。
2027年3月 原稿一式を入稿。
2027年 夏 本完成。お届けの発送をスタート。
本の完成は、2027年夏を予定しています。
園を運営している間は、本作りの作業がなかなかはかどりませんでした。
2026年春に園を閉じたあと、本格的に本作りの作業に入りますので、
長くお待たせすることになりますが、
必ずお手元にお届けいたしますので宜しくお願いします。
旅立ちの会


これからも子ども達は生まれ続けます。
この25年間の間にも社会はものすごい早さで変化してきました。今の社会の流れは必要な物や情報はすぐに手に入り便利で豊かになった一方で子ども達にとって大切なものが失われていきました。自然に触れながらこどもらしくゆったり遊ぶ時間や空間。そして仲間。自分の手で物を作り出す喜び。静かに耳を澄ます体験……。まあるの25年は、今の社会の中では貴重な場であり、かけがえのない時間だったと思います。25年間こども園まあるの仕事に携われて本当に幸せでした。
幼児教育は子ども達がそれぞれが持っている自我や個性というような原石を磨き始めるお手伝いをする事だと思います。ですから若者になって再会した時、あの頃磨き始めた石が彼らの中でちゃんと輝いていると感じる瞬間は時を経て届いた何より素敵な贈り物です。人生の旅の途中の子ども達や保護者の方達とのつながりはずっと続いていきますから、これからの旅の報告が楽しみです。そして今回の本づくりのプロジェクトを応援して下さる皆さん。どうかこれから生まれてくる子ども達の為に、そしてご自身の為にこの本の中から何か光になるようなものを見つけてくださることを願っています。






