子どもたちへ、最高の「原風景」を。空き地から生まれるアート体験!

地域の空き家を解体し、更地で子供たちがのびのびと体を動かしてアートが体験できるアトリエスペースをつくります!

現在の支援総額

155,000

15%

目標金額は1,000,000円

支援者数

10

募集終了まで残り

26

子どもたちへ、最高の「原風景」を。空き地から生まれるアート体験!

現在の支援総額

155,000

15%達成

あと 26

目標金額1,000,000

支援者数10

地域の空き家を解体し、更地で子供たちがのびのびと体を動かしてアートが体験できるアトリエスペースをつくります!

1.ご挨拶

はじめまして!

東京大学の2年生で、今秋から建築学科に進学しました、山田ゆりかです。

鳥羽でのインターン中に撮った1枚

大学では、地域が持つ可能性を建築の力で引き出すことに強い関心を持って活動しています。

とあるご縁で三重県鳥羽市に惹かれ、昨年度から月に一度のペースで通い始めました。そこでまちづくりに取り組む一般社団法人kiccaの下で学生会員として活動する中で、日に日に鳥羽への想いは強くなっています。(2025年9月には、総務省の「地域おこし協力隊インターン」として、さらに深く鳥羽に関わりました。)

鳥羽市も、全国の多くの地域と同じく空き家問題を抱えています。今にも崩れそうな家が点在し、地域の安全や景観への影響が懸念されています。そんな中、ある時耳にした地域の方の一言が、ずっと心に引っかかっていました。
「子どもたちに、もっといろんな体験をさせてあげたい。」

この言葉と、目の前にある使われていない土地が結びつきました。 豊かな自然に囲まれた鳥羽だからこそ、都会では決して得られない体験ができる。子どもたちの自由な発想を受け止めてくれる「空き地」は、最高の学び舎になるはずです。都市部ではもはや希少な、ただ広くて何もない、けれど自由に使える場所。そこには子どもたちの創造性や表現力、そして自分で考え動く力を育む可能性が眠っています。この場所で、子どもたちが自由に身体を動かし、手を使って作品をつくる体験を届けたい。そんな想いから今回このクラウドファンディングを立ち上げました。

「子どもたちに原風景を見せたい」——いいえ、原風景を子どもたち自身の手でつくり出してもらいたい。誰かから与えられた景色を見せるのではなく、自分たちの手で未来の「原風景」を創りだす体験を届けたい。

私には建築という専門領域が、そしてプロジェクトの共同実施者には教育の専門性があります。私たちの知識と情熱を掛け合わせれば、鳥羽の子どもたちに心からワクワクする「体験」を届けられると、確信しました。

そんな思いを胸に今回クラウドファンディングに挑戦します。どうか私たちの想いに耳を傾けていただけますと幸いです。


2.kicca団体事業紹介

一般社団法人kicca(キッカ)は、「やまとたちばなの香る伊勢志摩地域を持続可能にし、いつも新しい風と新しい人を感じながら、まちを動かし続ける」ことを目的に2023年9月に設立したまちづくり団体です。

kiccaロゴ

kiccaは、鳥羽市の木で、『日本書紀』や『古事記』に登場し「非時香果(ときじくのかぐのこのみ」つまり、永遠に香っている果実と表現されてきた「やまとたちばな」に由来し、この神話を縁として、橘の香る=橘香(きっか)と名づけました。鳥羽市の市街地で10年以上前から活動している「鳥羽なかまち」をバックグラウンドに持つことから、「鳥羽なかまち」をハブとして活動をしています。活動は主に、①まちづくり拠点整備、②起業家支援、③地域資源活用の3つを軸に展開しています。

 kicca理念に賛同する正会員、賛助会員、サポーター会員の皆様の支援のもと、理事を中心に活動を行っています。それに加えて、実働の部分で活躍しているのが学生会員の方たちです。学生会員は、大学生を中心に構成され、まちづくりや地域活動等に興味のある学生が集まっており、kicca marcheといったイベントのスタッフ、今後のkicca企画の提案などを行っています。


3.kicca実績紹介

 拠点となる元木材倉庫にカフェをオープンし、観光客、地元の方と交流できるスペースを提供しております。

漁具をアップサイクルした素材を使用したカフェの厨房カウンター

また、昨年度から鳥羽駅前の噴水のある公園(佐田浜東公園)で「kicca marche」を開催しております。観光地ならではの強みを生かし、メインターゲットは観光客、そしてハイシーズンに合わせ、鳥羽の玄関口を彩るイベントを企画しています。kiccaの運営メンバーだけでなく、三重県内の大学生、そして東京などの都心部からも学生にお越しいただき、イベントのお手伝い、出店体験などをしていただいています。

GWイベントの写真

kiccaとしてももちろんですが、まち全体で学生の若い力、新しい発想などを取り入れられるような仕組みづくりもしております。


4.鳥羽なかまち紹介

 私たちkiccaのバックグラウンドである「鳥羽なかまち」とは、鳥羽市の市街地である鳥羽3丁目、4丁目界隈をさし、昭和の頃は「鳥羽の台所」として商店が軒を連ね、人々で賑わっていました。しかし、モータリゼーションが進み、近くに商業施設ができるなど生活環境の変化とともに衰退の一途を辿っています。人口も減り、高齢化も進み、誰も歩かなくなってしまった地域ですが、転機が訪れます。地域の文化的な建物である「大庄屋かどや」が国の有形登録文化財になることとなり、「かどや保存会」が発足しました。

大庄屋かどや 外観の様子大庄屋かどや

 「かどや保存会」ではただかどやを守るだけでなくかつてのまちの賑わいを取り戻したいという思いがありました。そこでUターンしてきた女性たちを中心に地域の方がまちづくりに取り組む団体として「鳥羽なかまち会」を結成し、なかまちマーケットを開催し地域の人を呼び込んだり、元々クリーニング店であった空き家を自分たちでリノベーションし、「クボクリ」をつくり、ギャザリングスペースとしてみんなが集える場をつくるなど精力的に活動しています。

現在のクボクリの外観

月に一度のなかまち会議


5.鳥羽なかまちの空き家の現状

 人口の減少とともに空き家も増加し、危険な空き家も増えてきています。鳥羽市全体の空き家率は三重県内でも3番目に高い27.0%です。(全国平均13.6%、三重県平均15.2%「令和4年鳥羽市空家等対策計画」より)鳥羽なかまちは、市内全域のうち約11%の86件程度が空き家であり、そのうち外観をみて改修の必要がないというA判定は36件、再利用が可能なB判定は34件、老朽化が著しいのは12件、判定不可4件となっています。

溶け始めた空き家

 この写真は時間とともに中から溶けてしまった空き家の様子です。こうした空き家は台風や大雨といった災害により崩れてしまう危険が高く、暮らす人も訪れる人も安心安全で過ごせない町となってしまう可能性があり、私たちは危機感を持っています。

 また、地方特有の課題として、相続登記や土地登記が曖昧なため、活用したくても出来ない。新たに活用したい人がリスクと感じて何も動けないという現状があります。鳥羽なかまちの家屋の特徴として少ない土地を上手く活用するためウナギの寝床のような長屋づくりで隣の家と外壁を共有しています。

内壁が剥き出しになっている建物

 なので、隣が解体されるとこのように外壁が無い恰好になってしまいます。住んでいるのであれば外壁を新たにつくるなど負担になりますし、空き家であるとそのまま放置されるので朽ちるスピードが早まり危険性が高まることとなります。


6.クボクリを解体したい理由

 前項写真は、実は全部クボクリ周辺の前と今を写したものなんです。地域の方がまちのためにと自分の土地以外の部分も取得し、解体し更地にしていただきました。

更地になったクボクリ横 外壁を共有していたクボクリは、従来より雨漏りの問題で2階部分が使えないほか管理も大変だったので、隣の危険空き家を解体する前よりクローズしており、今後の持続可能なまちづくりを目指すkiccaとしてはこのまま放置することは出来ず、責任を持って買取り、次の価値をつくることを決意しました。

 こうした「使えない空き家」を責任持って解体することから始める空き家、空き地の活用を「終わりの始まり」と銘打って進めていきたい。その第1弾として位置づけています。


7.解体後のビジョン

①解体も、学びと体験の時間に

 まずは地元の工務店・解体業者さんにご協力いただき、空き家の解体そのものをワークショップ化。家という大きな構造物が姿を消す瞬間を目の当たりにしながら、「建物はいつか朽ちるもの」であることを子どもたち自身に感じてもらいます。それは、今自分が暮らす家や町を大切にする気持ちにもきっとつながるはずです。また、建物の一部をあえて壊さずに残す・自分たちの手で解体するといった体験を通して、物への愛着や丁寧に扱う姿勢も育んでいきます。たとえば「腰の高さまでだけ残してみる」「一部の廃材を再利用する」など、壊すことにも創造性をプラスしていきます。

②更地は、こどもたちのアトリエに

 空き家のあった場所が更地になれば、そこはもう子どもたちだけの自由なアトリエです。ブルーシートを敷き、日よけのテントを張り、テーブルやイスも自分たちでつくる。ときには遊具まで手づくり。週末には、親子でふらっと立ち寄れるオープンスペースとして、大人は倉庫カフェで談笑、子どもたちはワークショップでのびのび表現する。そんな光景をここで生み出したいと考えています。

解体後の予想図

③地域課題を体感するマテリアル

 アトリエで使用する素材の中には、鳥羽の海岸に流れ着いた海洋プラスチックをアップサイクルする企業「REMARE」さんの端材も活用予定です。子どもたちは創作を通じて、鳥羽が抱える「海のごみ問題」や、持続可能な資源活用についても、自然に学び・感じることができます。

海洋プラスチックごみをリサイクルして作る、REMAREさんの素材

④アーティストとのコラボで表現の幅を広げる

 さらに、鳥羽を拠点に活動されている地域のアーティストの方々にもご協力いただき、様々なテイストのアートを体験できるプログラムも企画中です。子どもたちにとって、表現の楽しさや奥深さに出会う貴重な機会になるはずです。

⑤学生が継続的に関われる場として

 手の届く範囲のコミュニティではなく、馴染みの地域から一歩外に出た世界で作る仲間と出会うことで、新たな気づきや可能性が見えてきます。特に大学生というモラトリアムに、知らない世界へ飛び込み刺激を受けることは学生にとっても貴重な、価値ある体験になることは間違いありません。アトリエの開放に合わせて大学生を呼べば、子供たちに教育の場を提供すると同時に学生自らも成長する機会を得ることができます。

東大生地方創生コンソーシアム鳥羽合宿の様子

〔アトリエ活用第一弾!〕うみアートワークショップ開催決定!

 来春、このアトリエを活用して、本クラウドファンディングでご支援いただいた方を対象に初めてのアートワークショップを開催いたします!

 【開催概要】

日時:2026年3月中の週末(参加決定者の皆様にのみ詳細をお知らせいたします。)

内容:鳥羽で活躍中のアーティスト・上村光さんの監修による、空き家の廃材や海洋プラスチックのリサイクル材を用いたアート作品制作ワークショップ。子供も大人も、今まで作ったことがないようなモノづくりに没頭すること間違いなし。完成作品は、なんと期間限定で鳥羽水族館内に「海の生き物アート展」として展示されます!

ワークショップ講師:上村光 さん

京都精華大学大学院博士前期課程日本画領域修了
鳥羽市出身在住。主宰する造形教室や市内中学校で講師をしながら作家活動をしている。また市内の放課後児童クラブにも職員として勤務中。



※「うみアートワークショップ」へのご参加は、原則としてご支援いただいた方を対象としております。
なお、状況によってはクラウドファンディング終了後に一般の方向けに参加募集を行う場合がございますが、その際もご支援者様にとって不利にならないよう配慮し、より有利な条件での募集は行いません。

8.kiccaに関わる学生の声

金澤 史月佳/芝浦工業大学 空き家改修PJ OG

 学生時代鳥羽で2軒の空き家改修に携わり、構想から設計施工、予算管理や施工図作成・町の方との会議まで、キャンパスではできなかった経験が、今の仕事に100%活きていると日々実感中です。個人的にデザインの仕事もさせていただき、私たち学生がやりたいことをやれる環境を作っていただきました!



廣津 明依/三重大学 教育学部 特別支援教育コース 2年・三重創生ファンタジスタクラブ9期部長

 ファンタジスタのプロジェクトのうち、主にみえフルという三重県の柑橘を盛り上げるためにできたプロジェクトでKiccaさんにはお世話になっています!初めはキッチンカーで商品を販売していく中で分からないことばかりでしたが、マルシェのお手伝いをしていく中で様々なことが体験出来ました!マルシェに出店する上で何が必要なのか体験できたことはもちろんですが、Kiccaさんのイベントに参加して一番良かったと感じることは人との繋がりが増えることです。5月のマルシェの時には大人の方だけでなく他の大学との交流があり、自分の視野が広がるきっかけにもなりました!

阪本 拓海/鳥羽商船高等専門学校2年 情報機械システム工学科

 鳥羽で実際に地域の方と関われるKiccaの活動は、学びが多く魅力的です。空き家の解体も、地域の未来に必要な一歩だと感じ、応援したいと思います。





9.リターンについて

➀学生限定プラン【1,500円】

●メールでの全力お礼状

●kiccaの公式HPに「学生支援者」としてお名前を掲載

●kiccaで活動する学生メンバーが活動の様子を報告します!(1回分)

:kiccaに関わる学生メンバーによる活動報告メッセージをメールにてお送りいたします。


②応援のみプラン【3,000円】

●メールでの全力お礼状

●kiccaの公式HPにお名前を掲載


③コアに関わりたい方向けプラン【10,000円】

●メールでの全力お礼状

●kiccaの公式HPにお名前を掲載

●kiccaで活動する学生メンバーが報告します!(4回分)

:2026年の春夏秋冬計4回、kiccaに関わる学生メンバーによる「活動報告メッセージ」に「オリジナル写真で贈る!鳥羽の景勝・名物紹介」を添えて、配送にてお送りいたします。どのメンバーから、どのような報告が来るかは毎回のお楽しみ!?

●アトリエ完成(うみアートワークショップ開催)までのストーリー動画の限定共有

:クボクリが解体されてからアトリエとして使われるまでの様子を撮影した、10~15分程度の動画を作成します。ご支援いただいた方に、動画のURLを限定公開させていただきます。なお、ご登録いただくGMailアドレスにのみ動画へのアクセス権をお渡しいたします。


④コアに関わりたい親子向けプラン【10,000円】

●メールでの全力お礼状

●親子で「うみアートワークショップ」参加権(子ども1人、付き添い1人)

:上記に掲載の「うみアートワークショップ」に親子でご参加いただけるプランです。

●KICCA Base 内のカフェで使用できるドリンクチケット 10枚分


⑤コアに関わりたいファミリー向けプラン【15,000円】

●メールでの全力お礼状

●親子で「うみアートワークショップ」参加権(子ども2~3人、付き添い2人まで)

:上記に掲載の「うみアートワークショップ」にご家族でご参加いただけるプランです。

●KICCA Base 内のカフェで使用できるドリンクチケット 10枚分


⑥企業・団体様向けプラン【100,000円】

●メールでの全力お礼状

●東大生が丸1日インターンに伺います!

:「空き家の解体ワークショップ」・鳥羽水族館様とコラボさせていただく「うみアートワークショップ」など、鳥羽でワークショップの企画・運営をおこなってきた私・山田が、御社に丸1日インターンに伺います。地域の方や企業の皆さまと協働しながらアイディアづくりから実践までを行い、新しいチャレンジを形にしていきたいと考えております!日時や内容などの詳細に関しては、後日改めてご相談させていただきます。


⑦鳥羽水族館ファンの方向けプラン【5,000円】

●メールでの全力お礼状

●【鳥羽水族館公認コラボ商品!】オリジナルデザイン入り、木製コースター2枚セット(配送)

コースターデザイン:木場はるの さん

三重県鳥羽市出身。広告デザインの専門学校を卒業後、アパレル会社勤務を経てフリーのイラストレーターとなる。主にポップでレトロな風合いのイラストを描き、起業とのコラボグッズや原画の販売、店舗のロゴデザインなどを制作している。



コースターイメージ:鳥羽水族館のラッコをモチーフにした限定デザインです。実際のデザインは11月中の公開を予定しております。

10.今後のスケジュール

11月7日~12月31日 クラウドファンディングサイトオープン

11月16日 クボクリにて解体ワークショップを開催

1月〜 業者さんによる解体作業開始

3月中 【鳥羽水族館コラボ】うみアートワークショップの開催


11.最後に

 観光地としてたくさんの魅力を持ち、人の出入りが活発な町は日本中にいくつもあります。ですが、そこに暮らす子どもたちの日常がもっと彩り豊かになれば、きっと彼らは自分たちの町により深い愛着を抱き、たとえ進学や就職で若い世代が一度は町を離れることがあっても「またこの町に帰ってきたい」と思ってもらえるのではないでしょうか。そのような原体験を、この場所で届けたい——それがこのプロジェクトの願いです。

 同時に、私たちのような学生が、自分の興味や専門を活かしながら社会に関わっていける・はじめの一歩を踏み出せる場所をこのプロジェクトを通して整え、やりたい事に力をみなぎらせる仲間を全国に増やしていきたいと考えています。

 皆さまのご支援は、鳥羽という一地域にとどまらず、全国の子どもたちや学生たちにとっての希望や活力となるはずです。

 どうかご支援を、よろしくお願いいたします!

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 解体費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

社会課題の解決を
みんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます
無料
掲載をご検討の方はこちら

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


同じカテゴリーの人気プロジェクト

あなたにおすすめのプロジェクト

新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!