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はじめまして。
映画『かげひなた』で監督・脚本を務める上西雄大です。まずはこの映画がどんな作品なのかを簡単にご紹介させて下さい。
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映画『かげひなた』について

社会の片隅で生きる人たちに、“光”は届くのか?
元ヤクザ、刑務所出所者、施設出身の若者、孤独な高齢者。 「社会の影」とされた人々が寄り添い合い、 失われた絆を取り戻していく。映画『かげひなた』は、再生と救いを描いた感動のヒューマンドラマです。
監督は『ひとくず』で国内外から高く評価された上西雄大。
主演には【岡田結実】【賀集利樹】【笹野高史】【松原智恵子】【高橋惠子】ら、実力派俳優たちが集結しました。
本作は、「更生支援」「高齢者福祉」「若年者の孤立」など、 社会が見過ごしてきた現実に真っすぐ向き合いながら、 “人は一人でも、誰かに愛されれば生きていける”というあたたかい希望のメッセージを届けます。

私はこれまで15年間、映画制作を通じてこの国の「不都合な真実」と向き合い続けてきました。「ひとくず」「ねばぎば新世界」「西成ゴローの四億円」どの作品も、社会の片隅で苦しむ人々の声なき声を届けるために作り上げてきたものです。
しかし、作品を重ねるごとに、私の中で一つの確信が深まっていきました。
この国には、構造的な「愛の欠如」という深刻な病が蔓延している。
それは個人の問題ではありません。社会システム全体が、弱者を排除し、見捨て、忘れ去る仕組みになっているのです。

日本は世界一の超高齢社会です。しかし、私たちはその現実とどう向き合っているでしょうか?
「早く死んでほしい」ある家族が、認知症を患った母親について口にした言葉です。介護疲れ、経済的負担、そして社会からの孤立。これらが重なった時、人は愛する家族に対してさえ、こんな言葉を吐いてしまうのです。
映画『かげひなた』の舞台である老人ホーム『子不知』に集う高齢者たちは、まさにこの現実の犠牲者です。家族から見捨てられ、生活保護で細々と生きる彼らを見ていると、私は怒りで体が震えます。
彼らは「お荷物」ではありません。長い人生を懸命に生き抜いてきた、尊敬すべき人間なのです。
しかし、この社会は彼らを「寝たきり老人」「認知症患者」「生活保護受給者」といったラベルで分類し、人間としての尊厳を奪い続けています。

日本の再犯率は約30%。
先進国の中でも特に高い数字です。なぜでしょうか?
答えは明確です。この社会が、元犯罪者を人間として受け入れることを拒否しているからです。
主人公の木村道夫のように、刑期を終えて社会に戻ろうとしても、就職は困難、住居確保も困難、周囲の冷たい視線に日々さらされる。そんな状況で、人はどうやって真っ当に生きていけというのでしょうか?
「罪を犯したのだから当然だ」そう思う方もいるでしょう。しかし、考えてみてください。彼らの多くは、幼少期の虐待、貧困、家庭崩壊といった、社会が生み出した問題の被害者でもあるのです。
社会が彼らを作り出しておきながら、その責任を個人に押し付けて排除する。これが正義でしょうか?

最も許せないのは、子どもたちへの冷酷さです。
虐待を受けた子どもたちが18歳で施設を出た後、適切な支援もなく社会に放り出される現実。AV産業に取り込まれる少女たち、暴力団や半グレ組織に利用される少年たち。映画に登場する未雪や瑛太は、まさにこの社会が生み出した被害者です。
子どもは社会の未来です。その子どもたちを守れない社会に、一体どんな未来があるというのでしょうか?
日本の子どもの貧困率は約14%。先進国の中でも極めて高い数字です。しかし、多くの大人たちは「自己責任」という言葉で思考停止し、この現実から目を背け続けています。

しかし、絶望だけを語るために映画を作っているのではありません。
私は数え切れないほどの「小さな奇跡」をこの国の現場で目撃してきました。
ある元ヤクザの男性が、老人ホームで高齢者の世話をしながら涙を流す姿。虐待を受けて育った少女が、温かい大人に出会って初めて見せる笑顔。家族に見捨てられた老人が、血のつながらない若者から「おじいちゃん」と呼ばれて嬉しそうにする瞬間。
人は、たった一人でも自分を愛してくれる人がいれば、どんな過去があっても立ち直ることができる。
これが、私が15年間の映画制作を通じて学んだ、最も重要な真実です。

映画の中で、主人公・未雪の祖母が語る言葉があります。
「人間の体があるのはせいぜい100年くらいや。体がある間は、他人様のためにその体を使わせてもらうの。相手が呆れるくらい、阿保になって人を助けて徳を積むんよ」
本作の原案には、林さゆりさんのおばあちゃんの言葉が込められています。
この「陰徳を積む」という考え方は、実は私自身の人生哲学でもあります。
見返りを求めず、ただ人のために尽くすこと。社会から「バカだ」「偽善だ」と言われても、困っている人を見捨てないこと。その積み重ねが、やがて自分にも、そして社会全体にも温かい光をもたらすこれが日本古来の美しい価値観です。
しかし、現代社会はこの価値観を完全に見失っています。効率性、生産性、経済合理性、そんな冷たい数字だけで人間を判断する社会になってしまいました。
私たちは、いつからこんなに冷たい民族になってしまったのでしょうか?
映画に登場する老人ホームの名前『子不知』(こしらず)には、私の深い想いが込められています。
「親の心、子不知こしらず」この言葉は一般的に、子どもが親の愛情を理解しないことを嘆く表現として使われます。しかし、私はこの言葉を逆の意味で使いました。
「子の心、親知らず」親が子どもの本当の気持ちを理解しないから、社会がこんなにも歪んでしまった。
虐待する親、子どもを見捨てる親、高齢になった親を邪魔者扱いする子どもこれらすべてが、愛情のやり取りの断絶から生まれています。
『子不知』に集う人々は、そんな愛情の断絶の被害者たちです。
しかし、彼らはここで新しい家族関係を築いていきます。血のつながりはなくても、深い愛情で結ばれた「本当の家族」を。

前作「ひとくず」がカンヌ国際映画祭でスクリーニングされた時のことを、私は忘れることができません。
アクティング(演技)、シナリオについては絶賛されました。しかし、撮影機材、録音機材、照明などの技術面で厳しい指摘を受け、正式選考は困難とされたのです。
その瞬間、私は心の底から思いました。
「技術的に劣っているからといって、この物語の価値が下がるわけではない。しかし、世界に届けるためには、技術面でも最高水準を目指さなければならない」
それから数年間、私は制作体制の完全な見直しに取り組みました。撮影機材、音響機材、照明機材、すべてを世界水準に引き上げ、スタッフの技術研修も徹底的に行いました。
『かげひなた』は、その集大成です。カンヌ、ヴェネチア、ベルリン世界の三大映画祭での正式選考を突破し、日本映画の真の実力を世界に示すための作品として作り上げました。

これまでの私の監督作品群が、ニース国際映画祭、ロンドン国際映画祭、ミラノ国際映画祭、マドリード国際映画祭などで数々の賞を受賞できたのは、描いているテーマが日本だけの問題ではないからです。
高齢者の孤独、元犯罪者の社会復帰、児童虐待これらは世界共通の社会問題です。そして、「愛の力による救済」というメッセージも、人種や宗教を超えた普遍的な価値を持っています。
『かげひなた』は、日本の物語でありながら、世界中の人々が共感できる人間愛の物語として制作しました。

この深いテーマを体現してくれるキャストの皆さんとの出会いも、私にとって大きな財産です。
岡田結実さんが演じる三角未雪は、現代の若者が抱える理想と現実のギャップを等身大で表現してくれます。社会貢献への情熱と、それを実現する困難さ、彼女の演技を通じて、多くの若い観客が自分自身の生き方を見つめ直してくれることを願っています。
賀集利樹さん、笹野高史さん、松原智恵子さん、高橋惠子さんという実力派俳優陣は、それぞれが深い人生経験を持つ人物を演じ、物語に重厚な深みを与えてくれました。

この物語を関西弁で描いたのには、深い理由があります。
標準語では表現しきれない、人と人との微妙な距離感や感情の機微。関西弁特有の温かさ、時には辛辣さ、そして底知れぬ優しさこれらすべてが、登場人物たちの人間性をリアルに表現するために必要だったのです。
「なあ、なんでお婆ちゃん、言い返せへんの?」「世の中には悪い人なんかおらんねん」「ありがたい、ありがたい、あんたが居てくれてこそや」
これらの言葉は、標準語に翻訳した瞬間に、その真の意味を失ってしまいます。関西弁だからこそ表現できる、深い愛情と人生の重みが込められているのです。

私がなぜ、これほどまでに社会派映画にこだわり続けるのか。それは、この国の未来を本気で憂いているからです。
少子高齢化、経済格差の拡大、家族関係の希薄化、地域コミュニティの崩壊
これらの問題は、すべて「愛の欠如」という根本的な病から生まれています。
効率性ばかりを追求し、人間の尊厳を軽視する社会に、どんな未来があるというのでしょうか?
私たちが失いかけているのは、日本人が古来から大切にしてきた「思いやり」「助け合い」「おもてなしの心」です。これらの価値観を取り戻さない限り、この国に真の復活はありません。

『かげひなた』は、単なる感動作品ではありません。この映画を観た人々が、実際に行動を起こすきっかけになることを目指しています。
元犯罪者への偏見をなくし、彼らの社会復帰を支援する活動。高齢者を大切にする地域コミュニティの再生。虐待を受けた子どもたちへの支援活動。
映画館を出た観客一人ひとりが、小さな「陰徳」を積み重ねることで、社会全体が変わっていく、それが私の最終目標です。

目標金額:1,000万円達成で実現全国100館以上での公開で、延べ10万人に届ける!
まず最初に実現したいのは、この映画を全国の人々に確実に届けることです。
都市部だけでなく、地方の映画館でも同時上映を行います。高齢者問題、元犯罪者の社会復帰問題、児童虐待、これらは地方でこそ深刻な課題となっています。
大都市の映画館だけでなく、地方の小さな映画館、公民館、福祉施設でも上映会を開催し、本当にこのメッセージを必要としている人々のもとに映画を届けます。
【1,000万円での資金使途】
全国配給・宣伝費:600万円
リターン制作・発送費:200万円
クラウドファンディング手数料:200万円

目標金額:2,000万円達成で実現世界最高峰の舞台で日本の心を発信!
第1段階が達成できたら、次は世界への挑戦です。
前作「ひとくず」でカンヌでのスクリーニングは実現しましたが、技術面での課題により正式選考には至りませんでした。
『かげひなた』では、カンヌ・ヴェネチア・ベルリン世界三大映画祭での正式選考突破に挑戦します。
【追加資金使途】
国際映画祭出品費:300万円
映画祭への旅費交通費:200万円
海外版字幕制作・国際マーケティング:500万円

目標金額:2,500万円達成で実現最も届けたい人々のもとへ直接映画を運ぶ!
そして最終段階では、この映画のメッセージを最も必要としている人々のもとに直接届けます。
老人ホーム、刑務所、児童養護施設、少年院などで特別上映会を開催します。これらの施設にいる人々こそ、この映画のメッセージを最も必要としている方々です。
また、全国の学校での道徳授業や人権教育の教材としても活用していただけるよう、教育委員会との連携も進めます。
【追加500万円での資金使途】
福祉施設・教育機関での無料上映会:300万円
社会貢献活動・啓発事業:100万円
教育教材化・配布費用:100万円
この段階的な3ステップは確実に成果を上げていくためです。
まずは第1段階で国内での確実な成功を収め、その実績を基に第2段階で世界に挑戦し、最終的に第3段階で真の社会貢献を実現する!
この流れにより、皆様からお預かりした資金を最も効果的に活用することができます。
一人でも多くの人に「ありがたい、ありがたい。あんたが居てくれてこそや」という言葉を届けるために、どうぞお力をお貸しください。
そして、その成功の先にある世界挑戦、そして真の社会変革まで、私たちと一緒に歩んでいただければと思います。

映画「ひとくず」が2万5千人を超える動員を記録し、現在もロングラン上映を続けていることは、単なる商業的成功を意味するのではありません。
それは、社会の片隅で苦しむ人々の物語に、多くの人が心から共感してくれたという証拠です。
観客の皆様からいただいた感想の中で、最も多かったのは「この映画を観て、自分の生き方を見つめ直した」という声でした。映画の力で人の心を変え、そして社会を変えることができる!その可能性を、私は確信しています。

長い文章をここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
私は監督として、一人の人間として、この国の現状に対して深い憤りと悲しみを抱いています。しかし同時に、変えることができるという希望も抱いています。
「世の中には悪い人なんかおらんねん。その人のええとこだけ見るようにせんとあかんよ」
祖母のこの言葉を、私は映画制作を通じて社会全体に伝え続けています。どんな人間にも光る部分があり、愛される価値があり、社会に貢献できる可能性がある!その真実を、一人でも多くの人に気づいてもらいたいのです。
この映画『かげひなた』が完成し、全国の映画館で上映され、やがて世界に向けて発信される、その瞬間に、あなたも立ち会ってください。
社会の「影」を「日向」に変える一歩にぜひご協力ください。どうぞ、この挑戦に力を貸してください。
「ありがたい、ありがたい。あんたが居てくれてこそや」
たった一人でも、こんな風に心から感謝してくれる人がいれば、人は生きていける。この映画を通じて、そんな温かいつながりを世界中に広げていきたい。どうぞ、この想いの実現にご協力ください。







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