引退競走馬のゆくえ
かつて競馬場で輝いていたサラブレッドたち。しかし、引退後の彼らの未来は必ずしも明るくはありません。
農林水産省の資料によると、2024年には10,838頭の競走馬が登録抹消となりました。その内訳を見ると、36.6%が再登録、30.9%が乗馬としてセカンドキャリアへ進む一方で、約2割は「へい死」や「その他」に分類され、行き場を失った馬も少なくありません。
つまり、多くの馬が新しい生活の場所を得られず、命を絶たれる可能性があるのが現実です。私は、この現状を変えるために立ち上がりました。
引退馬に安全で豊かなセカンドライフを提供するため、あなたの支援が不可欠です。馬たちの未来をつなぐため、私たちは行動します。
このプロジェクトで実現したいこと
・引退競走馬に新しい居場所を提供する殺処分や行き場のない馬を、一頭でも多くリトレーニング施設に受け入れ、安全で豊かなセカンドライフを送れるようにします。
・馬ふんを有効活用した循環型農業の実現施設で生まれる馬ふんを堆肥化し、野菜栽培に活用。馬と土、そして人をつなぐ循環型の仕組みを作ります。
・売上を施設に還元して持続可能な仕組みを作る野菜の販売益の一部を施設へ還元し、馬の飼養費や新規入厩の資金に充て、長期的に命をつなぐプロジェクトとして持続させます。
・馬と人をつなぐ物語を広める「この野菜を買うことで馬の命が救われる」というストーリーを発信し、支援者と馬の命をつなぐ架け橋を作ります。
プロジェクト立ち上げの背景
私は一口馬主としてサラブレッドに出資し、レースを見守る中で気づいたことがあります。それは、競走生活を終えた馬たちの多くが、行き場を失い、十分なセカンドライフを送れない現実です。
勝利の栄光やファンの歓声の裏で、引退後に殺処分される馬や、適切な受け皿がなく不安な日々を過ごす馬がいることに、胸が痛みました。「この命をつなぎたい」—その思いが、このプロジェクトを立ち上げる原動力となりました。
私は、馬に安全な居場所を提供し、馬と人をつなぐ循環型の取り組みを通して、引退馬たちに新しい人生を創りたいと考えています。
現在の準備状況
このプロジェクトを実現するため、私たちはすでに具体的な準備を進めています。
・農地の確保:賛同者様からプロジェクト用の農地(500坪)を手に入れました。
・作物の検証:3年間、馬ふん堆肥を使ってさまざまな作物を試作。その結果、日持ちが良く、単価が高値安定の「にんにく」にたどり着きました。
・販路の開拓:すでに直売やオンライン販売などの販路も確保済みで、スムーズに収益化できる体制を整えています。
これにより、馬ふん堆肥から育つ野菜を安定的に生産・販売し、施設への還元につなげる準備が整いました。
リターンについて
ご支援いただいた方には、除草剤や殺虫剤を一切使わず馬ふん堆肥で育てた、にんにくをお届けします。農産物のため、天候や生育状況によっては不作となる場合もあります。その場合は、代替として オリジナルリサイクルマークをあしらった外出には恥ずかしいTシャツやキャプをお送りする予定です。
あなたの支援が、引退馬のセカンドライフを支える循環型プロジェクトにつながります。
ニンニクは山梨産、10個ごと縛って纏めます。軒下風通しの良い日の当たらない場所で吊るして保管してください。高温多湿での保管は避けるようにお願いします。発送の際は収穫日の記載を行います
スケジュール
9月末〜10月:にんにくの植え付け
植え付け〜収穫まで:生育状況を定期的にSNSで報告
5月末頃〜:収穫開始、順次リターン(返礼品)の発送
支援者の皆さまは、SNSで成長の様子を見守りながら、馬と野菜の循環の物語に参加できます。
最後に
馬の命が、土と人をつなぐ循環を生む。
あなたの支援が、一頭の引退馬に新しい明日を届け、未来の命を守る力になります。
共に、馬と人が笑顔でつながる物語をつくりましょう。




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