初めまして無職です。
2024年に会社を辞め、気づけば「写真家(無職)」という何をしているか分からない肩書きになっていました。
ただ、その無職の時間を使って、日本全国の廃墟を巡り、1年間かけて写真集を作りました。
その写真集が――『来たるべき過去のために』 です。

自己紹介とストーリー
始まりは2012年、中学2年生。多くの同級生がサッカーや恋に心を燃やしていたころ、私は錆と埃に心を捧げていました。
そう、廃墟探索です。
休日は部活よりも廃墟。放課後はカラオケよりも廃墟。恋人は廃墟。なかなかに「人に理解されにくい青春」を全力疾走していました。
高校生の頃の私。廃墟に行くために部活を辞め、お小遣いは全て交通費に。
高校時代にSNSに触れ、美しい廃墟写真に衝撃を受けて一眼レフを購入。夢中で撮影し、少しずつ注目を集めるようになりました。でもいつしか「もっと評価されたい」「誰も行っていない場所へ」と、廃墟を承認欲求の舞台にしてしまい、自己嫌悪ののち、一度やめました。
その後は大学を卒業し、社会人に。何かの間違いで大手に就職し、馬車馬のごとく働く日々。死ぬほど働き、死ぬほど疲れ、そして2024年、会社を辞めました。
肩書きが「無職」になった瞬間、思ったのです。
「もう1年遊べるドン! 廃墟にもう一度向き合おう」と。
プロジェクトで実現したいこと
高校生のころのように「承認欲求の舞台」としてではなく、関係を記すものとして、廃墟と向き合いたい。
そしてそれらをまとめた写真集を販売したい。
大学時代に考え続けた結論が背中を押しました。
――写真とは、技術や装置の所産以上に、撮影者と世界の関係性がにじみ出るものだ。家族写真が、撮る人の眼差しでまったく異なる顔を見せるように。
廃墟は人に作られ、人に捨てられ、やがて痕跡すら失われます。それでも確かに、営みや記憶が刻まれています。その呼吸と、自分の呼吸を重ねながら誠実に真正面から撮る。その結果生まれたのが、この写真集です。

写真集について
タイトルは 『来たるべき過去のために』。
過去の遺物となった廃墟に残る記憶を、誠実に、真正面から、いまに立ち表すこと。そして、いずれ私たちの営みもまた廃墟となる――その来たるべき過去のために。
無職が、家賃とカップラーメン代を削って全国を回って撮った一冊です。正直、資産は崩れゆく廃墟よりも儚い状態です。

資金の使い道
・写真集の印刷・製本費(写真集のデータ自体は完成しております。受注という形でクラウドファンディングを募らせていただきます)
・発送費
リターンについて
写真集(通常版)
A5サイズ・72ページ・オールモノクロ(モノクロ写真に拘っておりまして)
最後に
ここまで「無職」を強調してきましたが……実は2025年9月からありがたいことに復職しました。ただ、次は「社畜系廃墟マニア」になりそうです。
この写真集は、肩書きが「無職」だった頃に全国を巡って撮影した旅の結晶です。資金面では決して余裕はありませんが、いただいたご支援はすべて写真集の制作と今後の活動継続のために大切に使わせていただきます。
そして、これからも未来において懐かしく振り返られる「いま」を、ともに残して行こうと思います。
初めてでよくわかっておりませんが、真面目に取り組みました。ぜひ応援よろしくお願いいたします。
参考までに
廃墟写真の撮影以外にも写真を使ってこんなことをしています。
写真に対する思いなどを知っていただけたらと思います。





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