東京都鍼灸師会 デフリンピックボランティア運営担当です。ご報告が遅くなりましたが、皆様にご支援いただいたデフリンピックスクエアでの〈はりケアステーション〉、11月20日〜11月25日までの全日程を終了しました。〈はりケアステーション〉で鍼体験をしていただいた方の総数はのべ「856名」!施術後アンケートでは、少なくとも6割以上の方が鍼を初体験との回答。当初の予定とは異なることがいくつかありましたが、鍼灸の普及活動としてはとても充実した結果となりました。レスリング・バレーボール・サッカー・ボウリング・空手など、各種競技のデフアスリートの方々にも鍼ケアを受けていただくことができました!男子バレーボール日本代表の方も!スロバキアの空手代表(左)とコーチ(右)想定と違ったこと最初に想定していたのは、デフアスリートがたくさんデフリンピックスクエア(以下、デフスク)を訪れること。しかしながら、宿舎として利用していた国は少なく、練習場としてはバレーボールとバスケットボールのみ配置されていました。また、各競技の試合会場が異なるため、アスリートへの導線としては弱かったことは想定外のことでした。デフスク内でも、企業が多かったのはカルチャー棟。我々のブースがあるスポーツ棟は少し来場者の導線から外れていたため、集客しにくかったことが挙げられます。急遽、初日に作ったチラシ22日(土)〜24日(月・祝)の三連休にはデフスクに多くの人が訪れていました。反対に、バレーボールの練習がなかったりと、これが1日だけのブース出展であれば、100人に満たない人数への体験で終わっていただろうなと考えています。複数日の出展だからこそ徐々に伸びていった体験者数実際の来場者856名の内訳は、11月20日(木) 62名11月21日(金) 88名11月22日(土) 165名11月23日(日) 231名11月24日(月・祝) 244名11月25日(火) 66名です。体験者の中には、(1)アスリート、アスリートの関係スタッフ(コーチや帯同者など)(2)デフリンピックスクエアの現地スタッフ(運営や手話通訳者)、出展企業のスタッフ(3)デフリンピックスクエアを訪れた一般の方が含まれています。割合が一番多いのは一般の方。しかし、実は現地スタッフ・出展企業の方もたくさん体験していただきました。実際に鍼体験を受けてから、同僚やチームの方にどんどん宣伝をしてくれたんです。中にはわざわざ、自分たちのブースで出会った方を自らアテンドして来てくださるスタッフも!「鍼を受けてみたらすごくよかったって聞いてきました」「通訳の仲間に受けておいでって言われました」と導線の弱さを口コミがカバーしてくれました。本当にありがたかったです。また、期間中にデフスク現地にいるスタッフの方の中には、「今日も来ました!」と毎日通ってくれた方も!これ実は、地域で鍼灸治療院を運営する場合の患者さんが増えていくパターンと似ていました。単発イベントでの出展ではなかなか味わえない、とても貴重な経験になったなと感じています。スタッフ全員の力で作り上げたイベントピークタイムには列ができることもあった、今回の〈はりケアステーション〉。活動に従事したのは運営を含めて60名のボランティア。それぞれが互いを気遣いながら、積極的にやれることを探し、シナジーを最大限に発揮したことで800名を超える方に笑顔で体験をしていただくことができました。運営から、心より感謝申し上げます。スタッフアンケートで、「非日常の臨床を楽しめた」「貴重な体験ができた」など、嬉しい感想もいただけ、運営としては万感の思いです。また、当プロジェクトにご支援をいただいた皆様のおかげで、スタッフに少しばかりの還元をすることができました。改めて、御礼申し上げます。ご支援いただいた皆様には後日報告書をお送りいたしますが、まずは当日の雰囲気を少しでも感じていただければ嬉しいです。スタッフ全員で作り上げた、新しい試み。大成功となったことを素直に喜びたいと思います。今後とも、東京都鍼灸師会の活動を応援していただければ幸甚でございます。公益社団法人 東京都鍼灸師会デフリンピック施術ボランティア運営委員会







