【緊急支援】熊本集中豪雨で壊滅的な被害を受けた八代のい草文化を、未来へつなぐプロジェクト

はじめまして。株式会社元林・九州事業所の平田佳代子と申します。

このページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

２０２５年８月に起きました、九州地方を中心とした集中豪雨により、国産い草の生産地である、熊本県八代地域は大きな被害に遭いました。

日本で流通しているい草製品の原産地と生産地のグラフ

現在日本で流通しているい草製品のうち、国産の原料が使われているものはたったの20％しかありません。

そのうちの97％を熊本県の八代地域（八代市、氷川町、宇城市）で生産しています。

今回、八代のい草農家さんが豪雨で甚大な被害を受け、国産い草の文化が消滅の危機に瀕しています。この危機を乗り越え、い草文化を未来へ継承するため、皆様の力をお借りしたいと思っております。

被害の状況とい草農家の現状

2025年8月10日から九州地域で大雨が続きました。

線状降水帯がいくつも発生し、多くの地域で川の氾濫や洪水が発生しました。

い草の生産地である八代地域も甚大な被害を受けました。

被害状況について八代郡氷川町のい草農家、小林昌修さんにお話をお伺いしました。

（写真左　小林昌修さん　写真右　インスタイル株式会社　石橋直樹社長）

倉庫兼畳の表地製造工場の近くにある用水路が氾濫し、

30分もしないうちに、下記の状態になったそうです。

漏電を起こさないために、畳表織機や乾燥機の電源を急いで落としに行くだけで精一杯だったそう。

い草は収穫後、半年から1年寝かすことでより品質のよい畳地になっていくのですが、2016年に起きた熊本地震の前まではこちらの2階部分に収穫したものを保管していたそうです。

地震後からは崩れ落ちる危険があるため、1階部分に保管するように変更していましたが、今回の水害により、60㎝～70㎝ほど水没してしまいました。

水没してしまったい草は使い物にならないとのことで廃棄処分となります。

水がひいてからは、掃除も大変だったそうです。

畳表織機や乾燥機も水没し、完全に水が抜けきるまで、動かすこともできず、修理対応が難しい機械もあり、今だに製造を再開できていないい草農家さんもいらっしゃるとのことでした。

熊本県内でのい草関連の被害額の総額は14億円にまで膨らんでいます。

現在、八代のい草農家さんは220件ほどあるそうですが、高齢化や後継者不足、海外製い草の輸入などにより、毎年30～40件ほど減っている状況です。

今回の集中豪雨災害により、今まで以上に離農される方が増えるのではないかと言われています。

このプロジェクトで実現したいこと

この状況の中、私たちが今、できることは

“い草農家さんへのご支援と共に、国産い草のよさを知っていただき、使っていただくこと。”

だと考えました。

今回のプロジェクトでは、リターンとして、国産い草を使用したアイデアあふれる商品に触れていただきながら、被災されたい草農家さんを一緒に応援いただきたく思っております。

国産い草のみを使った商品の企画製造を手掛けるインスタイル株式会社様にご協力を頂き、様々なリターン品を選定しました。

インスタイル株式会社さんは福岡県大川市にあります。染色した鮮やかない草を織り上げた“花ござ”の生産量は、大川市がある、筑後地域が国内の九割を占め、歴史ある工芸品となっています。また掛川織と呼ばれる筑後地方独特のい草の織り方が伝わる場所でもあります。この花ござの企画製造と共に、現代のライフスタイルに合った製品作り、い草がもつ消臭性や抗菌性の特性を活かした商品を手掛けるなど、い草の新たな可能性を追求した取組みを行っています。

そして、今回、ご支援いただいた額のうち、商品代や送料、CAMPFIREの手数料など諸経費を差し引いた額すべてを、八代のい草農家様へ災害復興支援金として支援させていただきます。

国産のい草について

小林さんの生産されたい草

国産い草の大きな特徴として、見た目にムラが全くありません。国産のい草はしっかり成長させた状態のタイミングで、収穫をすることで、ムラのないい草になるそうです。中国産は均一性が低く、色ムラがある場合もあります。

また国産のい草は丈夫で弾力性があり、長く使用できます。中国産は耐久性が国産に劣ります。

写真はい草の断面図。

国産のい草は、繊維がより太く、スポンジ状の部分には様々な化学物質を吸収する作用があります。

それらの作用により、いぐさには大きく4つの効果があるといわれています。

１.浄化・消臭効果

２.調湿効果

３.抗菌効果

４.リラックス効果

これらの効果が昔から続く日本の生活文化に畳(い草)が寄り添ってきた理由だと思います。

リターンについて

【お心のみプラン】　

い草農家さんを支援し、私たちの活動をただただ応援してくださる方向けのプランです。

1000円、3000円、5000円、こちらのプランのリターンはすべて同じです。

感謝の気持ちを込めて、お礼のメッセージをお送りいたします。

【国産い草を暮らしの中に！プラン】　

い草農家さんを支援し、リターン品として、国産い草を使った商品をお届けするプランです。

い草の機能を活かした商品を用意しました。

これからの季節にぴったりな、い草のしめ縄飾りです。

当社のオリジナル企画商品で、い草のしめ縄にドライフラワーやプリザーブドフラワーをアレンジした限定品となります。

い草のしめ縄は3人の職人さんが同時にねじりながら縄を編んでいきます。

お花も一つ一つ、丁寧に取り付けました。

い草の調湿・浄化・消臭効果を活かす為、玄関周りやお部屋の中で飾っていただくことをお勧めいたします。

また、お正月だけでなく、リースのように1年を通して飾ることができるインテリアとして、温かみのあるフラワーアレンジを施しました。

サイズ：ピンク　約縦38㎝×横15㎝

　　　　イエロー　約縦18㎝×横24㎝

※限定生産のため、限定数なくなり次第、受付終了となります。（ピンク25個、イエロー30個）

　1点ずつの手作りのため、サイズ形状に若干の個体差がございます。

　生花を使用しておりませんので長持ちしますが、半永久的に品質を保証するものではありません。

丸いフォルムで和風、洋風どちらのフードスタイルにもマッチするコースターです。

裏表リバーシブルで使用できます。(織り色が裏表で反転します。）

また汚れても布巾でふき取るだけで、問題ありません。

同色の2枚セットです。4種類のカラーから1つお選びいただけます！

サイズ：直径12㎝

い草の消臭、抗菌、調湿効果を活かしたインソールです。

畳の特徴である足裏で感じる優しい自然の触感を靴の中で感じることができます。

い草の無数気孔が余分な汗を吸収し、靴の中を快適にしてくれます。また、靴を脱ぐときに、気になる臭いを抑えてくれます。

6色、8サイズから１つお選びください。

縁はポリエステル65％、綿35％を使用、裏面に滑り止め付きポリエステル不織布を使用しています。

い草の織っていく際に出る、端材を再利用して作ったい草のスティックです。

そのまま、飾るだけでも消臭、調湿効果がありますが、お好きなアロマオイルなどをスティックに垂らし、ディフューザーとしてもお使いいただけます。

アップサイクル品のため、色はお選びいただけません。若干の混色がある場合があります。

ランダムで違う色のスティック大小セットをお届けします。

サイズ：大　約25㎝　、小　約20㎝

インスタイル様からご提供いただいた、コースター2枚セット、インソール1ペアセット、スティック大小セットをフルセットにしました。

い草の魅力を十分に楽しめるセットになっています！

また3点セットのため少しだけお得なセット価格にしております。

自己紹介

株式会社元林は、兵庫県神戸市に本社を構える創業120年の雑貨商社です。長年にわたり、世界各国の企業様とともに、さまざまなモノづくりに携わってまいりました。

九州出身の私が2023年の夏、新たな挑戦としてスタートさせたのが「九州事業所」です。

『九州から世界へ』というスローガンを掲げ、地域に根ざしたモノやコトを世界へ発信するための拠点として、九州の作り手の皆様と力を合わせながら、商品づくりを進めています。

私はこれまで、自分の足で九州各地を巡り、作り手の皆様が暮らす町の風景や、その土地の歴史を感じながら、ひとつひとつ丁寧にお話を伺ってきました。ただモノをつくるだけではなく、「なぜこのモノをつくるのか」「どんな想いがこもっているのか」といった背景を深く理解することを大切にしています。また、人と人の「つながり」から生まれたモノやコトを日本から世界中に届けていくことを目指しています。

つながりを通して、国産のい草文化の現状や機能・効果を知るうちに、もっとこの良さを伝え、発信し続けていくことに私たちの意義があると考えました。
皆さまからのご支援を通じて、九州の魅力をもっと多くの方に知っていただき、地域の未来へとつないでいけたら嬉しいなと思っております。よろしくお願いいたします。

支援金の使い道について

・い草農家様が営農継続できるための活動費用に最優先で充てさせていただきます。

　（機械の修理や、作業場・倉庫の修繕）

・リターン品の商品購入費と送料

・CAMPFIREへの手数料

・広報宣伝費用

スケジュール

11月初旬　クラウドファンディング開始

12月初旬　クラウドファンディング終了

12月中旬　リターン品発送

最後に

今回の集中豪雨被害によって、国内のい草生産量97％を占める八代市が甚大な被害をうけ、国産のい草文化を継承していく未来に危機的な状況が生まれています。

い草農家、小林さんは

"昔からある文化をこれからも残していきたい。

なくなって気づく人も多い世の中で、和の文化をもう一度見直してほしい。”

この思いを込めて、日々生産に励んでいらっしゃいます。

このプロジェクトを通して、国産い草の魅力を知っていただき、

日本で昔から大切に継いできた国産い草の文化をさらなる未来へと残していけるよう

ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。