

こんにちは。山梨県大月市で活動を行っている、「NPO法人フリースクール・オンリーワン」です。
皆様は今、日本の教室の「声なき声」が、どれほど深刻な危機に瀕しているかご存知でしょうか?
昨今、不登校児童生徒数は過去最多を更新し続けています。令和6年度時点で、小中高生合わせて42万人以上の生徒が不登校となっています(注1)。これは早急な対応が必要な大規模な潜在的危機です。
(注1)文部科学省. (2025.10.29). 令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要. https://www.mext.go.jp/content/20251029-mxt_jidou02-100002753_2_5.pdf
私たちオンリーワンは、このように「学校」と合わなかったすべての子どもたちの学びを地域で保障するために、2010年の設立以来活動を続けています。「社会でやっていける人を育てる」「主体の立ち上がりと協働 〜弱さを絆に〜」という理念のもと、フリースクールとして主に不登校や行き渋りに悩む小学生・中学生をサポートしています。私たちは、生徒たちにとっての第三の居場所を提供し、安心して学び、成長できる環境づくりに日々尽力しています。
当スクールでは、各生徒に合わせた個別学習はもちろん、学年を超えて全員で交流して遊ぶ時間も大切にしています。週1・2・5日の登校コースとオンラインコースの4つのパターンを用意しているため、自分のペースで無理なく取り組むことができます。また、在籍校との連携を密に取り、当スクールへの登校が出席扱いとなるよう働きかけています。
さらに、通信制高校のサテライト校も併設しているので、高校のカリキュラムに沿った学習も行っています。全生徒が協働して行うプロジェクトもあり、互いに助け合う精神を育む場にもなっています。
令和6年度には、保護者の方々への支援として親の会「ぬくもり」を発足しました。子供だけでなく保護者も含め、誰一人取り残されず安心して過ごせる社会を目指しています。
教室には漫画や小説が大量にあり、いつでも読める環境。
当スクールに通う生徒は、一人ひとりの特性や心身の状態に合わせたきめ細かな配慮を求めています。
しかし現状では、その理想からほど遠く人手は常に不足しており、必要なサポートを十分に行き届かせることができていません。目の前に支援を必要とする生徒がいるのに、思うように手を差し伸べられない、そんなもどかしさと悔しさを日々痛感しています。
私たちにとって、生徒の状態に応じて柔軟に対応できるだけの十分な支援体制とそれを担う人材の確保は不可欠であり、喫緊の課題です。
そこで私たちは、皆さまのお力をお借りしながら、生徒たちの「今」を共に支えていけたらと考えております。スタッフが1人加わるだけでも、できることはぐんと広がります。これまで気づけなかった生徒の表情や変化に出会えることもありますし、その存在が子どもたちにとって大きな支えになることもあります。
下記には、当スクールの生徒たちの様子をまとめております。ぜひ目を通していただき、私たちの思いに共感してもらえましたら、一緒に歩んでいただけるとうれしいです。
当スクールに通う生徒は、様々な事情や背景から学校生活にうまく馴染めず、不安感や心の不調を抱えて不登校に悩みながらも、何とか乗り越えようと日々ここに通っています。
彼らの中には、何か月、あるいは何年にもわたって学校に通えていないために、実際の学年とは異なる学習到達度にあるという生徒もいます。自分の限界をうまく把握できないまま「がんばろう」と強く意気込んで無理をしてしまい、体調を崩すこともあります。また、こまめな休憩を必要とすることも多く、学習に集中することに時間がかかることもあるのが現状です。
そのような生徒の課題に対しては、心身の状態に応じた個別の学習支援計画を立て、実践していくことが求められています。生徒たちの学びの機会を保障するために、できるだけ少人数で柔軟に対応する必要があり、各生徒の特性に合わせた細かな配慮が欠かせません。
大学生と一緒にカフェの準備をしている様子。
全員が責任感を持って取り組んでいる。
一日の半分は各自で勉強する時間に充てている。
残りはトランプやゲームなどをして頭を休ませている。

特に思春期の生徒は、学校生活や自己像、周囲の変化にとても敏感で、大きな不安を抱えやすい状態にあります。計画どおりに進まない、体調不良が続く、対人関係がぎくしゃくする、など些細なきっかけで心が大きく揺らぐことがあります。
また、そういった緊張が波及することもあります。当スクールでは様々な特性を持った生徒が集まっていることから、同じ空間で誰かの心が乱れる様子を目にすると、他の生徒までも感情のバランスを崩してしまうことが少なくありません。昨日は穏やかに過ごせていたのに、今日は気分が不安定で勉強に向かえないというように、状態が日々大きく変化することも珍しくありません。
生徒たちが安心して過ごせるようにするため、不安定な時にはそばにいてなんでも相談に乗れるような人がいることが望ましいです。生徒たちは、声に出してSOSを示せないときにそれを察知して寄り添ってくれる存在、いつでもどんなことでも気軽に声をかけられる存在を求めています。私たちは、生徒たちが落ち着いて過ごすことができる雰囲気を整えることが一番大切だと考えています。
スノードームをつくっている様子。
工作を通して自分らしさを見つけることができる。
子どもたちが協力して完成させたドミノ。
「ギミックを入れたい」という工夫が詰まっている。
これまで当スクールの生徒が求めている支援を挙げてきましたが、先述のとおり、職員の慢性的な不足により、これらの需要に十分応えきれていません。現在、常勤で働くスタッフは一人だけで、非常勤の講師や大学生ボランティアの協力のもと、何とか運営を続けられている状況です。スタッフが抱える負担感が伝わってしまい、保護者や生徒たちから不満や不安の声をいただくこともあり、大変心苦しく思っています。
私たちは、多感な時期にある生徒たちの今を丁寧に受け止める余裕を持つことが、彼らの未来を輝かしいものとする秘訣ではないかと思います。自分を理解してくれる人がいた、自分の心の声を聴こうとしてくれる人がいた、という経験は彼らを強く励まします。大人が一人増えるだけで、彼らの人生が大きく変わるほどの影響力があるのです。
子どもたちの今を守り、未来を育てるため、皆様からのご協力を心から必要としています。皆様からのご支援は、単なる資金ではありません。それは私たちが、学校に馴染めない子どもたちに、確実に手を差し伸べるための「人的資源」そのものです 。ぜひお力をお貸しください。どうかよろしくお願いいたします。





理事長である、私自身も本校の卒業生でした。
私は幼少期から複雑な家庭環境に居り、日常的に恐怖・ストレスを感じながら過ごしておりました。その対処方法が分からなかったため、中学生頃から問題行動が増え、高校も定時制高校に入学をしました。しかし、2年生の秋頃に通信制高校に転入学を行い、それが当校でした。
同級生たちは大人しい性格の子が多かった為、性格上あまり関わる事はないと当初は考えておりました。ですが、月日を重ねていくにつれて仲良くなっていき、私自身も問題行動が減少して変わっていく事が出来ました。
そこで、前理事長から後任として継いで欲しいと言う話がありましたが、大変苦しい経営状況を把握しており、私自身も25歳でしたので人生を賭ける選択に悩みました。
それでも引き継ぐ決心をするよう背中を押したのは、私のように複雑な理由により恐怖・ストレスを感じていてもSOSを伝えられない子どもたちの存在でした。この活動で問題解消をして助ける事が出来ない事例も多いと思います。しかし、必死に助けを求めていた当時の気持ちを思い出し、100人のうち1人でもSOSを出せる居場所を守りたいと考えました。
運営したいという気持ちだけでは、経営上の資金難は解決する事が出来ません。そのため私は平日と全ての土日祝日は夜勤のアルバイトを17時〜翌朝8時30分まで行い、10時からは本校にて仕事をする生活を続け、1日も休日を取らず生活を守っていました。
資金面でギリギリ保てたとしても、やはり私だけでは運営する事は出来ませんので、大学生ボランティアの力添えが必要不可欠でした。学業・アルバイト・ボランティアの両立により、文章では伝えきれないほど苦しい思いをさせてしまっていたと思っています。ですが、週3日をほぼ継続的に参加して下さっており、ここまで子どもたちの居場所を守る事ができました。
私は、ボランティアで活動する志がある学生の方がしっかり対価を受け取る事ができるように変えていきたいです。
そのためには、皆様の応援が欠かせません。本校にご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

不安の中でも前へ進もうとする生徒を支えたい——その思いで私はここに足を運ぶようになり、子どもたちの成長の瞬間に何度も心を打たれてきました。様々な思いを抱えながらも、少しずつ着実に育っていく姿に、私が勇気づけられています。また、教師を目指すうえで必ず出会うであろう、子どもたちの悩みや困難を知ることができ、大きな糧にもなっています。しかし、それらに気づけても最低限のことしかできないという場面が何度もあり、非常にもどかしい限りです。対応が丁寧にできれば、彼らはもっと大きく花開くはずです。より多くの支援者がこどもたちに継続的に寄り添える環境を整えるため、ご支援をお願いします。(ボランティア歴5ヶ月・O)
フリースクールへの興味のきっかけは、「学校に来たくないなら無理に来させなくていい」という言葉への戸惑いでした。学校から解放した後、子どもたちはどこで何ができるのかを知らなければ、無責任な発言になりかねないと思ったからです。先輩の勧めで当スクールに来るようになってから既に一年以上経ったことで、子どもたちにとってのフリースクールをはじめ「第三の居場所」の存在意義がいかに大きいかを知ることができました。「学校では上手くいかなくても、ここでは自分を出せる!」「新しい自分になれる!」そんな場であり続けたいと強く思います。
当スクールのボランティアの強みは、大半が教師を目指しているということです。子どもたちへの熱い思いを胸にし、共に一喜一憂し、一緒に頭を悩ませることができる人たちが集まっています。多少忙しくても、子どもたちのためなら時間を割くことも厭わないです。それでも、気持ちだけではやっていけないのが現状です。皆様のお力添えのもと、より手厚い支援につなげたいと考えています。(ボランティア歴14ヶ月・S)
・子どもたちが作成した作品の郵送
⇢キーホルダーやロウソク等を2~3個お届けいたします。
・御礼の手紙の郵送
⇢手紙を一枚お届けいたします。
・子どもたちが運営するカフェの食事券の郵送
⇢1リターンにつき1人分、どのメニューでもサービスいたします。
⇢有効期限は2030年12月までとさせていただきます。
・HP、SNSへの名前の掲載(個人向け【任意】)
・HP、SNSへの企業ロゴの掲載(法人向け【任意】)

※頂いた個人情報はリターンのためのみに使用し、第三者に提供することはございません。
※郵送にてお届けする場合、備考欄に住所と氏名のご記入をお願い致します。
※HP・SNSへの記載を希望される場合は、備考欄に氏名のご記入をお願いいたします。ロゴ掲載の場合は、メール等にてご提供下さい。
※記載を希望されない場合は、その旨をご記入ください。

NPO法人 フリースクール・オンリーワン 理事長 日向 直也
〒401-0004 山梨県大月市賑岡町強瀬747番地2F(最上階)
TEL : 0554-22-3362
MAIL : info@fs-onlyone.jp
[各種メディア]
Instagram : https://www.instagram.com/freeschol.onlyone/






コメント
もっと見る