プロジェクトオーナー自己紹介
はじめまして、岡山で動物愛護活動をしている澤木崇と申します。
動物愛護活動のきっかけは、運営していたペットショップから一切の生体販売を辞め、保健所や愛護センターから迎えた保護犬を、店頭を使って譲渡し始めたことです。
そこに至った経緯は、当時の犬猫の殺処分数の多さへの懸念でした。毎年何万もの犬猫が殺処分されている一方で、わざわざ新しい命を産み出してまで販売する必要があるのか?という疑問が湧き、ペットショップとして生体販売では無く、これまでお世話になった犬猫に貢献できる、他のアプローチは無いかと考えた結果でした。そこからは、ますます動物愛護活動に興味を持つようになりました。

その活動では、「志村どうぶつ園」にも出演したりと、多くの方に認知をして頂く事になり、岡山市内にさらにもう1店舗、「ペットを売らないペットショップ」に転換してくれるペットショップのお手伝いもして、今でも関わり続けています。
保護犬や保護猫の認知を高め、それぞれの家庭が犬猫を迎える際にも、最も優先される選択肢が彼らだという世の中になるように、これからもより良い活動をしていきたいと思います。

(倉敷保健所で次に迎える保護犬を視察)
このプロジェクトで実現したいこと
狂犬病ワクチン接種率を上げる、特に「元保護犬」の狂犬病ワクチン接種率を向上させたいと考えています。
狂犬病ワクチン接種率は少しずつ下落しており、現在(平成6年度)全国平均で70.8%(登録頭数6,048,725頭分の4,281,702頭)まで落ちています。
さらに岡山県では66.2%(登録頭数100,744頭分の66,702頭)と、全国平均よりも4ポイント以上低くなっており、リスクの高まりと反比例して意識の低さを感じています。
そこで保護犬の社会的地位を高める為にも、まずは飼い主の意識を高める必要があると考え、狂犬病ワクチンの接種率を「元保護犬」について、100%を目指せるように取り組みをしていきたいと思います。
犬や動物が苦手な人からも、「さすが保護犬を迎える人というのは、意識が高くて周りの事も考えてるんですね」と言われるような飼い主、そういう風潮の社会を形成できる一歩になればと思い、「元保護犬」への狂犬病ワクチン無償提供プロジェクトを実現したいと考えています。
狂犬病ワクチンとフィラリア検査をセットにして、元保護犬と飼い主さんに提供して、元保護犬の狂犬病ワクチン接種率の100%を目指します。
ワクチン接種の当日は、担当獣医師への協力として、「フィラリア予防薬(1回分700円~)」か「フィラリア+ノミダニ予防薬(1回分2,500円~)」をご購入頂ければ助かります。それぞれ1回分か、5回分の価格で6回分のセット販売を予定しています。
![]()
(画像はイメージです)
プロジェクト計画
2025年11月 既に当日実施する獣医師を1名確保しております。獣医師とワクチン・フィラリア検査の提供価格や、ご購入頂ければ有難いフィラリア予防薬の価格、当日の流れを打ち合わせしております。
2025年12月 4月に実施できる会場の選定を進め、確保に向けて予約します。可能な限りドッグランやカフェなどを併設している施設で、飼い主さんも楽しめる環境を整えたいと思います。その際に、狂犬病ワクチン接種ができる会場条件を満たしているかどうかも、岡山家畜保健衛生所と確認を進めます。衛生面などの条件については、現時点で岡山家畜保健衛生所に確認済みです。
2026年1月 ワクチン会場設置の届出を、岡山家畜保健衛生所に提出します。ワクチン実施日に、獣医師名義による会場での動物病院開業届けが必要で、会場決定次第提出する予定です。ワクチン実施日当日を終えた後は、すみやかに廃業届を提出する流れとなります。
2026年1月 プロジェクトの日程や会場が決定し、予算に猶予があれば協力獣医師を追加募集します。基本的にはSNSでの呼びかけを予定していますが、紹介なども考えています。
2026年1月 クラウドファンディング終了により、予算額が決定するので、同時に募集人数も決定します。1頭につき3,000円のセット(狂犬病ワクチン+フィラリア検査)になるので、予算額÷3,000円で募集頭数が決まりますが、獣医師の数により1日にこなせる件数がありますので、どちらかの低い数での募集となります。
2026年2月 SNSや様々な店舗での告知により、希望者(元保護犬さん)募集を行います。飼い主さんの狂犬病ワクチンとフィラリア検査の負担はゼロで募集となります。希望者が募集人数を超える場合は、抽選または先着での当選となります。
2026年4月 ワクチン接種とフィラリア検査および「フィラリア予防薬(1回分700円~)」か「フィラリア+ノミダニ予防薬(1回分2,500円~)」の販売を実施します。予防薬はそれぞれ1回分か、5回分の価格で6回分のセット販売を予定しています。当日の画像や動画などを可能な限り残します。
2026年4月 ご支援頂いた皆さんに、実施後の飼い主の声を届けます。SNSでも広く発信していきたいと思います。
2026年4月以降 もし予算が残れば引き続き岡山県内か、最もワクチン接種率の低い沖縄県内で、同プロジェクトを実施していきます。
プロジェクト立ち上げの背景と狂犬病ワクチンの重要性
日本は現在「狂犬病清浄国(狂犬病が無い国)」と言われており、これを根拠にして狂犬病ワクチンの接種を避けている飼い主もいます。
ところが世界に目を向けると、1997年まで狂犬病の発生が無かったインドネシアのフローレス島では、漁師の船に乗って来た、たった3頭の犬の中から狂犬病が発生し、3年後には全島に流行しました。流行を阻止するために50万頭の犬(犬総数の63%)が処分され、3年間で計81人が死亡しました。
狂犬病は、一度侵入し流行してしまうと、その撲滅に莫大な時間と費用がかかり、また多くの命が犠牲になってしまいます。
狂犬病は世界の地域によって、発生する動物種に特徴があります。アフリカ、中米、アジアの地域では、狂犬病のほとんどが犬で発生しています。日本国内で狂犬病予防の対象が犬となっているのは、こうした地域的特性から来ています。
一方、北米では、アライグマやスカンク、ヨーロッパでは、キツネ、南米ではコウモリで多く発生しており、これらの動物も感染源となっています。

(保健所にいる時点で初対面で触れるコは、比較的譲渡し易いコです)
また、飼い主として留意しておきたい点としては、万が一国内で狂犬病を発症した動物が発見された場合、その地域で狂犬病ワクチンを接種していない犬は、全て殺処分になる可能性があるという事です。そして、狂犬病ワクチンを接種していれば、それは避けられるという事です。
それほど、致死率ほぼ100%の狂犬病というのは恐ろしい病気であり、哺乳類であれば人間も含めて感染の可能性があり、あっという間に拡がってしまう事を、「狂犬病洗浄国」であるが為に危惧しているという事です。
これらの事象は、愛犬家でない人からすると、より忌むべき事象であることでしょう。狂犬病ワクチンの接種率が年々下がってきている事は、飼い主の意識の低下と捉えられ、その低下に対する嫌悪感は犬達にまで及ぶことになります。
保護犬や保護猫を迎えてくれる人が増えるから、彼らの命が救われるという流れを考えると、より多くの人に犬や猫の存在を受け入れてもらう必要があります。
「さすが保護犬を迎える人というのは、意識が高くて周りの事も考えてるんですね」と言われるような飼い主、そういう風潮の社会を形成しないといけないのは、こういった理由があります。
人と犬との共生におけるノミ・ダニ駆除の重要性
近年、ダニ媒介性の感染症「重症熱性血小板減少症候群」が、国内で発生しており、近年は報告されている地域が日本全国に広がっています。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、マダニにより媒介されるSFTSウイルスによる感染症で、主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)で、重症化し、死亡することもあります。
SFTSは2011年に中国で初めて報告されました。以降、日本、中国、韓国、台湾、ベトナム、タイ及びミャンマーで患者発生が確認されており、東アジアや東南アジアで発生しています。
2013年1月、SFTSの患者(2012年秋に発症)が国内で初めて確認されて以降、2020年まで毎年60~100名程度の患者が報告されていました。海外渡航歴のない日本在住の患者から分離されたウイルスが、中国の流行地域で見つかっているウイルスのタイプと異なっていることから、以前から日本国内に存在していたと考えられます。2021年以降は、毎年100名を超える患者が報告されており、2025年は過去最高の183名の患者が報告されています(2025年11月2日時点)。
SFTSは多くの場合、ウイルスを保有するマダニに刺されて感染しています。また、野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出された報告があり、SFTSウイルスに感染したネコやイヌとの接触により感染したと考えられる症例も報告されています。国外では患者血液や分泌物との直接接触が原因と考えられるヒト-ヒト感染の事例報告が以前からあり、2024年3月に国内でも初めてのヒト-ヒト感染事例(患者→医療従事者)が報告されています。

国内ではSFTSウイルスに感染し、発症したネコ、イヌ及びチーターが報告されています。これまで、西日本を中心に感染した動物が報告されておりましたが、徐々に東日本での報告も増えており、ヒトでの患者が報告されている地域と重なります。一般的に動物がSFTSウイルスに感染した場合、多くは症状を示さない(不顕性感染)と考えられていますが、ネコやイヌでは発熱・元気消失・嘔吐・黄疸(黄疸はネコのみ)などの症状を示し、ネコは約6割、イヌは約4割が死亡します。また、国内において、シカ、イノシシ等の野生動物やネコやイヌの血液を検査したところ、SFTSウイルスに対する抗体を持っている(=過去にSFTSウイルスを保有するマダニに吸血されて、SFTSウイルスに感染したことのある)動物がいることが分かっています。
ネコやイヌがSFTSウイルスに感染すると、発熱や消化器症状などのヒトと同じような症状(問22参照)を示すことがあります。SFTSウイルスに感染し、発症している動物の血液や唾液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染する可能性があります。実際に、ネコに咬まれたことが原因でSFTSウイルスに感染した事例や発症動物の体液等との直接接触が原因と考えられる獣医療関係者の感染事例も報告されています。ただし、発症していないネコやイヌ、屋内のみで飼育されているネコやイヌからヒトがSFTSウイルスに感染した事例はこれまでに報告されていません。
動物からSFTSウイルスに感染しないためには、動物に付着したマダニは適切に駆除しましょう。飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際には、マスク、手袋などを着用し、咬まれたり舐められたりしないように注意したうえで、動物病院で診てもらってください。ペットがマダニに刺されないようダニ駆除剤も有効ですので獣医師に相談しましょう。
現在の準備状況
獣医師(現在1名決定済み)と協働して、まずは岡山県で「元保護犬」限定の、狂犬病ワクチン提供イベントを実施します。
混雑の可能性を考慮して、可能な限り会場は岡山県内の、駐車場に余裕のあるドッグランか公園を準備します。保健所の許可も取得予定です。
実施時期までには、イベントに賛同して協力してくれる獣医師も募集して、さらに多くの接種ができるように呼びかけも行っていきます。
使い切れなかった予算があった場合、時期をずらした岡山県内の第2回開催や、ワクチン接種率ワーストの沖縄県での開催も実施してきます。
資金の使い道について
・クラウドファンディング手数料17%
・会場設置費約2万円
・リターン品製作費及び発送費約1万円
残りの資金については全て「狂犬病ワクチン+フィラリア検査」セット1回分3,000円に振り分け致します。
リターンについて
ご支援頂いた方には、ご支援感謝のメールと実施報告のメールをお送りします。また希望者さまのお声も届けられたらと思います。
スケジュール
2025年11月 協力獣医師確保(1名確定)
2025年12月 会場選定と確保
2026年1月 ワクチン会場設置の届出
2026年1月 追加で協力獣医師募集
2026年1月 クラウドファンディング終了
2026年2月 希望者(元保護犬さん)募集
2026年4月 ワクチン接種+フィラリア検査実施
2026年4月 皆さんに実施後の飼い主の声を届けます
最後に
年々下がっている狂犬病ワクチン接種率は、犬の飼い主にとっても地域にとっても大きな課題です。
私たち飼い主だけでなく、地域全体にも犬を苦手としている人にも、安心感を持ってもらう為にも必要な事です。
そして飼い主とそのパートナーという観点では、万が一に狂犬病が発生した場合、ワクチンを受けていない地域の犬たちが殺処分になる可能性がある事を考えると、彼らを守る為のワクチンでもあります。
保護犬や保護猫という存在が世の中に広く認知される事で、殺処分の危機にある彼らの受け入れ先の家庭が増えていきます。それには、保護犬や保護猫のイメージがポジティブに受け止められなければいけません。「ワクチンを打つというルールさえ守れない」飼い主では、とうていポジティブなイメージにはならないでしょう。
保護犬や保護猫の未来の為にも、狂犬病ワクチンの接種率向上を目指して、活動していければと考えています。
最新の活動報告
もっと見る東京に行ってきました
2025/12/05 16:14「共生の為に目指せ「狂犬病ワクチン」接種率100%!元保護犬への提供プロジェクト」プロジェクトオーナーのsawaki takashiです。プロジェクトをご覧頂き、ありがとうございます。予定通り、12月3日に東京まで行ってきました。4月まではまだまだ時間があるので、獣医師に動いて貰う事は現段階ではあまり無いのですが、候補会場へのアプローチや保健所との詳細な打ち合わせなどは、年明け早々から動きたいと思っています。予算によって規模感が変わるプロジェクトなので、まだどの程度の会場が必要になるかは模索中です。しっかりと数がまとまって提供できるなら、ドッグランなどを併設した施設などが良いと思っています。会場で飼い主さんも、楽しむ事もできるかも知れません。現在、ご支援頂いている皆様、拡散に協力して頂いている皆様、本当にありがとうございます。その想いと予算は、大切に使わせて頂きます。このプロジェクトはオールイン形式なので、目標金額に達しなかった場合でも実行致します。実施までの間、温かい目で見守って頂ければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。澤木 もっと見る12月3日(水)は東京で獣医師と打ち合わせ予定です
2025/12/01 14:52「共生の為に目指せ「狂犬病ワクチン」接種率100%!元保護犬への提供プロジェクト」プロジェクトオーナーのsawaki takashiです。プロジェクトをご覧頂き、ありがとうございます。開始から3日目になりますが、3日間ともご支援を頂いており、有難い限りでございます。さて、今回のプロジェクトは、元保護犬さんに対して「狂犬病ワクチン+フィラリア検査」を提供するというものですが、協力頂く獣医師は交通費のみでの参加という事で、大変有難く思っております。その獣医師と12月3日(水)に、東京で打ち合わせの予定となっておりますが、こちらは別件での打ち合わせも兼ねておりますので、当然ご支援については使用しない打ち合わせとなります。また、近況としても報告を致します。皆さまのご支援や拡散により、プロジェクトをより良いものに、より多くの保護犬の助けになるものに昇華させる可能性が広がります。ぜひとも、よろしくお願いいたします。澤木崇 もっと見る




コメント
もっと見る