“もったいない”を美味しさに。アンコウちくわで小田原のミライ&子どもへ活力を!

未利用部位であるアンコウの皮を活用した「アンコウちくわ」を多くの方に届けたい。そして、頂いたご支援をもとに子どもたちに海の課題を知ってもらう取組を実践したい。

現在の支援総額

192,000

38%

目標金額は500,000円

支援者数

26

募集終了まで残り

57

“もったいない”を美味しさに。アンコウちくわで小田原のミライ&子どもへ活力を!

現在の支援総額

192,000

38%達成

あと 57

目標金額500,000

支援者数26

未利用部位であるアンコウの皮を活用した「アンコウちくわ」を多くの方に届けたい。そして、頂いたご支援をもとに子どもたちに海の課題を知ってもらう取組を実践したい。

◆はじめに


-これまで活用されていなかった、アンコウの皮から、ちくわを作るー


すべてはここから始まりました。


私たち、小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会は、これまで小田原地魚大作戦協議会と連携し、地元・小田原で獲れるアンコウを使った「小田原あんこうカレー」という商品を開発・販売してまいりました。

漁港の駅TOTOCO小田原でも販売中


「小田原あんこうカレー」は、もともと地元の刺網漁師から、「春先のアンコウは品質がいいのに、鍋需要の時期からずれるため、売れない。」そうした困りごとを聞いたところから開発が始まりました。

小田原のアンコウは主に刺網漁にて漁獲されます

令和5年3月から販売を開始し、徐々に認知度が高まるとともに、令和6年1月に開催された「第9回Fish-1グランプリ」で審査員特別賞を受賞するなど、内外でも取組みは高く評価されました。

審査員特別賞を受賞


しかし、「小田原あんこうカレー」には課題が残りました。

それは、「皮」の問題です。


「小田原あんこうカレー」は、レトルト食品とする性質上、使用可能な部位が限られており、特に魚体の中でも大きな割合を占める「皮」については使用が出来ず廃棄される状態、つまり「未利用部位」となっていました。


小田原のアンコウは活きたまま出荷される

アンコウは本来、7つ道具とも称されるように、家庭料理では活用できる部位が非常に多いことが特徴です。こうしたことから「もったいない」と感じてはいたものの、商用利用についてはノウハウが少ないことなどから、他に転用できる術もなく、困り果てていました。


これはおそらく多くのアンコウを取り扱う水産事業者が抱えている課題であり、活用方法が見いだせれば、SDGsの観点や商業性も含めて「革命的」取組になる・・・そう捉えていました。


◆伊勢兼商店との出逢い

そのような課題を抱えていた中、ふと、ある発想が頭をよぎりました。


「魚肉練り製品で、アンコウの皮を使えないか。」


そう、私たちがいる神奈川県小田原市は、古くから蒲鉾などの魚肉練り製品の製造が盛んなまちです。


「もしかしたら、練り製品で使えるのでは?」


そうした考えがあった中、関係各所で相談を重ねる中、小田原市水産業プロモーションソング「オー!サカナ!!」のプロデューサーであり、おだわらミライプロジェクトの副代表も務める亀井さん(LIVE HOUSE小田原姿麗人統括)に伊勢兼商店をご紹介頂きました。

伊勢兼商店をはじめ、小田原には歴史ある魚肉練り製品(蒲鉾など)を扱う事業者が多数いる。


◆アンコウちくわの開発

令和7年4月から、小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会、おだわらミライプロジェクト、伊勢兼商店の3者で打合せを行い、まずは実現可能性を探るため、アンコウの皮をちくわに練りこむ形で試作を行うこととなりました。

冷凍したアンコウの皮を解凍

アンコウの皮にコラーゲンが多く含まれるため、原料のよさをそのまま活用できるすり身に加える際の加水の代わりとなり、アンコウ本来のもつよさがすり身に加わる

アンコウの皮を加えたすり身が完成

ちくわとして焼き上げる


結果は、衝撃的でした。

なんと、劇的に食感がよく、美味しいちくわが作れることがわかったのです。


調べていくと、アンコウの皮はコラーゲンが多く、すり身に添加することで「もっちり」した食感を実現することがわかりました。これが劇的な食感のよさ・美味しさの秘密です。

さらには、コラーゲン含有量やタンパク質の増加など、栄養面でもプラスの効果があることがわかりました。

見た目は普通のちくわですが、食感•旨みが進化!


また、昨今注目を集めているとおり、魚肉に含まれるタンパク質には、筋肉の維持・増強、生活習慣予防、疲労回復など様々な健康効果があると言われています。


今回のアンコウちくわは、通常の魚肉練り製品を上回る(※)コラーゲン・タンパク質量があることから、「パワーフード」として身体づくりにも活用できることが期待されます。

(※ 伊勢兼商店取扱商品による比較)


◆アンコウを知らない子どもたち

今回、クラウドファンディングを実施した背景に、ひとつみなさまに知って頂きたいことがあります。


実は私たちは、小田原市内の小学校に伺い「小田原の水産業について」授業を行う機会が多々あるのですが、毎回必ず「小田原で獲れる魚クイズ」を実施しています。

小学校での授業。クイズを交えながら小田原の魚について説明している。

そこで毎回といっていいほど、「アンコウ」が獲れることを知らない子どもが多数いらっしゃいます。いや、多数という言い方は適切ではないかもしれません。ほとんど知られていないです。


このことに関する危機感は非常に強く抱いていました。


ご存知の方も多くいらっしゃるかもしれませんが、現在「魚離れ」と呼ばれる魚の消費量の減少が大きな課題となっています。

出典:令和6年度水産白書(水産庁)

水産庁の統計によると、日本人1人1年あたりの魚の消費量は毎年の統計で過去最低を更新し続けており、日本の食卓から魚がどんどん離れている状況です。

「魚離れ」がこのまま続けば、魚を生業にしている漁師さんなど水産業に携わる人の収入減少に直結し、収入が減少すれば担い手が減り、やがては日本の水産業が持続可能なものではなくなってしまう可能性すらあります。


漁業•水産業が持続可能になるために、消費量の向上は不可欠


「魚離れ」には様々な要因があると指摘されているところですが、興味深いのは「知らない魚は食べない」という傾向があることです。

現在の日本人の魚の嗜好は、マグロ、サーモンなど「知っている魚」に集中する傾向があります。

そう、「知らない」というだけで消費者の手にも取ってもらえないのです。

つまり、「知っていること」は魚の消費量を底上げするためには非常に重要なことです。

ミライの消費者である子どもが知らないこと、これは大きな問題だと思っており、このクラウドファンディングを機に、「小田原アンコウ」の子どもへの認知度向上を図りたいと考えています。


アンコウのことをもっともっと知ってほしい!


なお、今回のクラウドファンディングの収益は、リターンに係る経費を除き、すべて「子どものため」に還元します。(当協議会の手元に利益は残しません。)

具体的には、小田原市内の子ども食堂へ「アンコウちくわ」を無償提供することや、子ども向けに魚に親しんでもらうための取組を行いたいと考えています。また、より多くの子どもたちに対し、アンコウちくわ」をきっかけに、海の課題を伝える、そうしたことも合わせて行います。


これまでも当協議会では、子ども食堂との連携企画を多数実施しています。

◆連携メンバーと、その想い

今回のプロジェクトは、私たち小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会と、おだわらミライプロジェクト、伊勢兼商店と連携して進めています。

ここで、それぞれの想いを紹介させてください。


⬜︎おだわらミライプロジェクト

タウンニュース社より提供(中央が河田さん)おだわらミライプロジェクト代表の河田真理です。

「アートと社会を繋ぐ」をテーマに、令和6年11月より、「おだわらんらんフェスタ」を年3回のペースで定期開催しております。

歌・ダンスによるミニステージの開催と、手作り雑貨やスイーツ、遊びや体験ブース、キッチンカーが並び、年齢も性別もダンスジャンルの垣根をも超えて、市民が集い、世代を超えてイキイキと手を取り合い、感動とやわらかな調和の中で交流が生まれる場を創出しております。


私が主催しております小田原市のバレエスタジオAnge balletの生徒達は、小田原市水産業プロモーションソング「オー!サカナ!!」のMV出演をきっかけに、このメロディと振付の可愛らしさが気に入った様子で、「おだわらんらんフェスタ」や、「港の夜市大作戦」など、小田原市の様々なイベントで楽しく踊らせて頂いております。また、イベントで踊る際は、地域の子どもたちと一緒になって踊らせていただくことが多く、そのようにして、「サカナ」が子どもたちにとって、より身近になっていくとともに、踊りを通して”イキイキさ”が街に広がっていくことを、とても嬉しく感じております。


こうした背景の中で、今回、アンコウプロジェクトへの参画のお話を頂きまして、大変嬉しく思っております。


「オー!サカナ!!」が子どもたちにとって、自然と馴染み深く広がっていったように、アンコウを知らない子どもたちへ、アンコウを「知る」きっかけを子どもたちと一緒に楽しみながら創っていくことができればと考えております。


子どもたちのミライ、小田原市の豊かなミライのために何ができるかということを、このプロジェクトを通してワクワク真剣に考える機会を頂けましたことを大変感謝しております。今後のプロジェクトの展開をとても楽しみにしております。


そして、おだわらミライプロジェクトは、今後も、音楽やダンスを通して市民が交流し、小田原市の新たな魅力に触れる場として、さらには小田原市の一次産業発展に貢献することを意図して、アートと社会が繋がり、街をイキイキと盛り上げていく場を創出していきます。


⬜︎伊勢兼商店


伊勢兼商店は、小田原の海とともに歩み、魚の恵みを活かしたものづくりに取り組んでまいりました。

”アンコウちくわ”の開発は、これまで蒲鉾づくりに使われてこなかったアンコウに挑戦し、さらにその未利用部位を活かすことで、海の資源を未来へつなぐ新たな試みです。


開発を進める中でたどり着いたのは、アンコウを加えることで生まれる、ちくわの張りのある弾力と深みのある旨みでした。


この一品を通じて、地域の魅力とともに海の豊かさを未来へつなぎ、魚の新しい価値を広げていきたいと考えています。


*****************


私たちのそれぞれの役割は異なりますが、「美味しく、健康で、よりよいミライを創りたい」といった共通した想いがあります。

こうした3者で手を組み、このプロジェクトを実施しています。


◆強力な応援者!

「アンコウちくわ」の取組に賛同し、この度、小田原市出身ロックバンド「藍坊主」のhozzy様をはじめ、旅する絵描き・イラストレーター たなかきょおこ様書道家 杉崎宗雲様イラストレーター・アーティスト NAGISA様デザイナー Chihiro帽子作家 濱田さゆりといったクリエイターの皆様からリターンへのご協力を頂きました。

ここで、協力いただいたクリエイターの皆様をご紹介をします。


⬜︎藍坊主 hozzy様

神奈川県小田原市出身のロックバンド藍坊主のVo&Gt担当。

2025年バンド結成25周年を迎えた。

楽曲によりジャケットデザインの描き下ろしも行っている。



⬜︎旅する絵描き・イラストレーター たなかきょおこ様

旅する絵描き・イラストレーター。

海と山が近い小田原が気に入り、2017年より在住。

身近な建物や風景を多く描き、小田原三の丸ホール開館ビジュアル、箱根ちもと湯もちパッケージイラストなど地域に根差した作家活動も行っている。


⬜︎華書道家 杉崎宗雲様

旧御室御所仁和寺に伝わる御室流華道の伝承者、華書道家。1200年の伝統を受け継ぎながら、3D&DX技術やAIを駆使して「散る一輪」を永遠に咲かせるデジタル化に挑む。日本文化DXの最前線で、時空を超えた文化継承の新たな地平を切り拓き、アーティストと職人の国際的地位向上をめざす先駆者として活動。


⬜︎イラストレーター・アーティスト NAGISA様

1997年生まれ。小田原市出身。イラストレーター・アーティスト。

2020年よりイラストレーターとして活動を始めています。

店舗ロゴデザイン、アパレルデザイン、パッケージデザインなどを担当し、活動の幅を広げています。

この情報社会の中で生きる私達の生活で人と人との繋がりを私の絵は目で表しています。つなぐ手段はたくさんありますが、私の描く絵を気に入ってくださると嬉しいです。想像ができない未来も少しでも明るくなる様に想いを込め、書きつづけています。


⬜︎デザイナー Chihiro様

小田原を拠点にイラストやグラフィックデザインを行っています、ちひろです!

地域で活動するお店や皆さまに寄り添いながら、やさしい世界観でデザインをしています。

見る人がほっとするような温かなデザインづくりを大切にしています。

今回のプロジェクトを通して、小田原の海や食の魅力が、子どもたちをはじめたくさんの方に届いたら嬉しいです。


⬜︎帽子作家 濱田さゆり様


「帽子は幸せを運ぶ」と願いながら全て手縫いにこだわり、一点物を中心に心を込めて製作しています。

帽子会社のアトリエ勤務を経て独立。婦人雑誌のパターン製作、子供服の雑誌に作品発表、スーパー歌舞伎の被り物製作などを経験。都内で定期的に展示会を開催。1996年より、読売・日本テレビ文化センターにて「手作り帽子」講座を開講中。


◆クラウドファンディングのリターンについて

⬜︎御礼のメッセージ

心を込めた御礼のメッセージをお送りします。


⬜︎アンコウちくわ引換券


アンコウちくわ3パックの引換券となります。

こちらは伊勢兼商店店頭での引換となりますので、店舗までお越しいただく必要があります。

※写真はイメージです。実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。


⬜︎アンコウちくわ商品発送

アンコウちくわ3パックをご自宅までクール便で郵送します。


⬜︎オリジナルちくわTシャツ


おだわらミライプロジェクト亀井副代表(LIVE HOUSE小田原姿麗人統括)プロデュースのオリジナルTシャツです。


⬜︎オリジナルちくわTシャツ+藍坊主hozzy様デザインTシャツセット


おだわらミライプロジェクト亀井副代表(LIVE HOUSE小田原姿麗人統括)プロデュースのオリジナルTシャツと藍坊主hozzy様デザインTシャツの2枚セットです。


⬜︎オリジナルちくわTシャツ+たなかきょおこ様デザインTシャツ


おだわらミライプロジェクト亀井副代表(LIVE HOUSE小田原姿麗人統括)プロデュースのオリジナルTシャツとたなかきょおこ様デザインTシャツの2枚セットです。


⬜︎オリジナルちくわTシャツ+杉崎宗雲様デザインTシャツ


おだわらミライプロジェクト亀井副代表(LIVE HOUSE小田原姿麗人統括)プロデュースのオリジナルTシャツと華書道家 杉崎宗雲様デザインTシャツの2枚セットです。


⬜︎オリジナルちくわTシャツ+NAGISA様デザインTシャツ


おだわらミライプロジェクト亀井副代表(LIVE HOUSE小田原姿麗人統括)プロデュースのオリジナルTシャツとイラストレーター・アーティストNAGISA様デザインTシャツの2枚セットです。


⬜︎オリジナルちくわTシャツ+Chihiro様デザインTシャツ

おだわらミライプロジェクト亀井副代表(LIVE HOUSE小田原姿麗人統括)プロデュースのオリジナルTシャツとデザイナー Chihiro様デザインTシャツの2枚セットです。


⬜︎オリジナルアンコウ帽子


帽子作家濱田さゆり様プロデュースのオリジナルアンコウ帽子です。


⬜︎市場見学ツアープラン+アンコウちくわ


アンコウが水揚げされる時期に、小田原市水産市場にて、セリの現場を見学し、さらには朝どれの地魚を中心とした朝食を食べるツアーです。お土産にアンコウちくわ1パックつき。

実施日:令和8年3月28日(土)

実施場所:小田原市水産市場(神奈川県小田原市早川1-10-1)

実施時間:5:15~8:30頃


⬜︎刺網漁業体験


小田原の刺網漁業を体験するプランです。

漁船に乗船し、アンコウなどが漁獲される様子を間近で見学しながら、網を手繰ることも一部体験して頂きます。(お土産つき)

集合場所:小田原漁港(神奈川県小田原市早川1-10-1)もしくは江之浦漁港 ベッセル江之浦(神奈川県小田原市江之浦183-1)

※実施日については、申込者・漁業者と個別調整の上で決定します。

※必ずアンコウが漁獲されることが確約されたものではありません。

※2人1組プラン、3人1組プランの2プランあります。


◆一般発売について

今回の「アンコウちくわ」プロジェクトについては商品開発・クラウドファンディングをもって、一定の取組は終了となります。

今後の一般発売については、アンコウの皮を活用する希望があった店舗にて、オリジナル商品として販売を行う予定です。


なお、今回の取組に参画した伊勢兼商店では、アンコウの皮を活用した新商品を販売する予定です。今後の詳細については伊勢兼商店公式SNSでご確認ください。


◆最後に

今回のアンコウちくわは、ただの新商品ではありません。

小田原の”海のチカラ”を信じて、多くの人が連携し、”ミライ”へ繋げる新しい取組です。

子どもたちの笑顔のため、そして、海の文化を次の世代へ残すため、是非ご支援をよろしくお願いいたします!

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。(プロジェクトメンバー一同)

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • リターン仕入れ費

  • 地域還元(子ども食堂への無償提供など)

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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