自己紹介
こんにちは。私は現在、マレーシアにあるサンウェイ大学でデジタル映画制作を学んでいる永尾 珠莉(ながお じゅり)です。日本から異国マレーシアに渡り、映画を通して「記憶」や「文化」を表現することを学んでいます。
このプロジェクトで実現したいこと
短編映画『Red Plum(梅干し)』を完成させることです。本作は、「母の記憶」をテーマに、戦争後の荒廃した世界で生き残った二人の日本兵の物語を描きます。若い兵士・山口は、戦前に母が作ってくれた梅干しを唯一の希望として胸に抱えています。しかし、放射能に覆われた土地で出会った親子との関わりが、やがて悲劇へと変わっていく。この映画では、戦争や破壊ではなく、「母を想う心」「人間の優しさと愚かさ」を静かに描きます。
また、本作を通してマレーシアと日本の歴史にも目を向けてほしいと考えています。私自身、マレーシアに留学するまで、その歴史を教科書の数行でしか知りませんでした。しかし、現地で学ぶうちに、私たちが決して忘れてはいけない過去があることを知り、強い衝撃を受けました。
この映画は「戦争映画」ではありません。けれども、戦争が終わった後にも残る悲劇について、観る人それぞれがもう一度考えるきっかけになればと思っています。

プロジェクト立ち上げの背景
異国の地マレーシアで映画を学ぶ中で、私は「日本人としてのアイデンティティ」や「家族の記憶」を強く意識するようになりました。離れて暮らすことで、何気ない日常や母の手料理の温かさをより深く感じるようになり、その感情が『Red Plum』の原点になりました。
梅干しは、私にとって懐かしい思い出の中でどんなに時間が経っても腐らず、しょっぱさの中に温かさがあると感じています。その“梅干し”をモチーフに、失われた時代の中で“母の記憶を抱く兵士”の姿を描きたいと思いました。
この作品は、私が大学の授業の一環として挑む初めての監督作品でもあります。与えられた課題は、教授が構築した世界観をもとに、自分たちで物語を再構築し、短編映画として完成させるというもの。多国籍の仲間たち(マレーシア人・インド人)と共に、私たちはそれぞれのルーツや文化の視点を持ち寄り、一つの物語を創り上げようとしています。
私はこの作品を、ただの課題としてではなく、自分自身のバックグラウンドと想いを映画という形で残すための挑戦だと考えています。この物語は、私にしか描けないと信じて、『Red Plum』世界に届けたいと思っています。

現在の準備状況
現在、脚本・絵コンテ・美術デザイン・衣装制作が進行中です。撮影はマレーシア国内で実施予定で、現地の映画専攻学生とチームを組んでいます。また、ロケ地候補の下見も終えています。
クラウドファンディングでいただいたご支援は、主に以下の費用に使用します:
俳優出演料・スタッフ謝礼
ロケ地使用料・美術製作費
衣装・メイク・小道具費
交通費
リターンについて
エンドロールへのお名前掲載(スペシャルサンクスクレジット)
映画のオンラインリンク提供
監督からの感謝メッセージ
映画のスチールイメージの共有
スケジュール
2025年11月 クラウドファンディング開始
2025年11月 撮影(マレーシア国内)
2026年12月 ポストプロダクション(編集・カラー・音響)
2026年2月以降 国内外映画祭への応募・リターン発送
最後に
『Red Plum』は、戦後を描く映画でありながら、その中心にあるのは「母を想う気持ち」「記憶の重さ」「愛の形」です。
海外で学ぶひとりの日本人学生として、「母からもらった想いを映像として世界へ届けたい」。その一心でこの作品を制作しています。
あなたの応援が、作品を完成へと導く力になります。どうかこの挑戦に、力を貸してください。





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