プロジェクトの目的
「自分が生きた証をアート作品に」
若手アーティストと高齢者が出会い、人生を作品にする「自分史アート」プロジェクト。
「自分史アート」は、高齢者の人生の物語を、若手アーティストがアートとして表現するプロジェクトです。
思い出の写真や言葉、心に残るエピソードをもとに、丁寧な対話を重ねながら“その人だけの作品”を制作します。 作品は、ただのアートではありません。
それは「生きた証」であり、「これまでの人生をもう一度見つめ直す時間」です。
語る人も、聴く人も、お互いの心がやさしく満たされていく。そんな瞬間を、アートを通して生み出したいと思っています。
プロジェクト立ち上げの背景
私は元訪問看護師として、
在宅医療の現場でたくさんの人生の最終章に立ち会ってきました。
あたたかな家族に囲まれて旅立つ人
ひとり暮らしでも地域や医療スタッフとつながりながら、穏やかに最期を迎えた人
そのひとりひとりの人生に、「その人らしさ」という輝きがありました。
けれど、人生の終わりに近づくと
――「もう私の人生は終わり」
――「私のことなんて誰も知らない」
そんな言葉を耳にすることもありました。
でも、私は思うんです。
どんな人生も、美しくて尊い。
激動の時代を生き抜いた人たちの足跡こそが、ひとつのアート作品のように輝いていると。
だからこそ、
「人生の記憶をアートとして残すことで、もう一度“生きててよかった”と思ってもらえる瞬間をつくりたい」
そんな想いで、クラフトメモリアを立ち上げました。
実現したいこと
このプロジェクトでは、私がインタビューを通して高齢者の人生を丁寧にお聴きし、その物語を若手アーティストへとつなぎます。
完成したアート作品は、展示会「自分史アート展」で発表。さらに、作品とストーリーをまとめた図録を制作し、全国に届けていきます。
アートを通じて、高齢者が自分の人生を誇りに思えるように。若いアーティストが新しい創作の場を得られるように。そして、世代を超えて“生きる力”や“希望”を分かち合えるように。
そんな循環を、ここから広げていきたいと考えています。
最後に
人生の終わりは、決して「終わり」ではなく
その人が生きた時間を誰かが受け継いでいく「始まり」でもあると思っています。
この小さなプロジェクトが、誰かの心を灯すきっかけになれば嬉しいです。
人が生きた証を大切にできる社会を、アートの力で築き上げたい。
その第一歩を、あなたと一緒に踏み出せたらと思います。







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