はじめに
はじめまして。私たちは学生・社会人有志団体ムィルです。ムィルはウクライナ語で「平和」を意味します。
メンバー5人は全員面識のない者同士でしたが、ネットを通じて知り合い、「ウクライナのために何かしたい」という共通した想いを抱えていたことでチーム結成に至りました。
<ロシアによるウクライナの侵略…、その現状は>
テレビのニュースで「ウクライナ」という言葉を聞く回数が、少しずつ減ってきたと感じませんか。
2022年に始まったロシアによるウクライナへの侵攻から、すでに3年以上が経ちました。私たちが日本で穏やかな日々を過ごしている一方で、現地では今もなお砲弾が飛び交い、多くの人々が不安な毎日を送っています。そうした過酷な現実から逃れ、世界各国へ避難した人々の中には、日本で避難生活を送っている方々もいます。故郷を追われ、家族と離れ、見知らぬ土地で未来を模索する人々の現実は一日も途切れることなく続いているのです。

その現実から目を背けたくない。風化させてはいけない。そんな想いを共有した学生と社会人が集まり、ムィルは誕生しました。
プロジェクト立ち上げの背景

私たちの活動のきっかけは、フジテレビ・ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション・たどりついた家族』(2025年7月20日)放送で見た、日本に避難してきたウクライナの家族の姿でした。その方々が語る言葉の一つひとつに心を動かされながらも、同時に「自分には何もできない」という無力感を覚えた方も少なくないのではないでしょうか。私たちも、そうでした。

そんな中でも私たちにできることがあるはずだと考え、私たちは、日本で暮らすウクライナ出身のイェブトゥシュク・イーゴルさんとジュロヴァ・ナタリアを講師に迎え、現地の“今”を語り、そして“感じる”ためのイベントを企画しました。
学生と社会人の有志がチームとなり、ゼロから創り上げるプロジェクトです。
それは、ウクライナ人の「生の声」に真摯に耳を傾け、その想いを日本の人々と共有する「場」をつくること。報道では伝えきれない、一人の人間としての喜び、悲しみ、そして未来への希望。その声に触れる機会を創ることこそ、私たちにできる最初の一歩だと考えました。
このプロジェクトは、ごく普通の学生と社会人が「何かしたい」という一心で立ち上げた、小さな、しかし切実な試みです。
このプロジェクトで実現したいこと:「今のウクライナ」と「文化体験」で繋がる二部構成イベント
今回、私たちは日本で暮らすウクライナ出身のイェブトゥシュク・イーゴルさんをお招きし、二部構成のイベントを企画しています。
第一部では、イーゴルさんの「今のウクライナ(市民の生活と暮らし)」の時間。
そして第二部では、ナタリアさんの講師をもとに、ウクライナの文化に身体で触れる「民族ダンス体験ワークショップ」を行います。
文化体験では、ウクライナの民謡「Ой лопнув обруч(ああ、たがが外れた)」や食材をテーマにした「Картопля(カルトープリャ/ジャガイモ)」「Печенеє порося(ペチェネーイェ・ポロシャー/焼き子豚)」など、明るいフォークダンスを一緒に体験します。
「ただウクライナの方から話しを聞いてみたい」
「東部は大変そうだけど首都はどうなの」
「ドローンってそんなに怖いの」
「子供たちの不安は?」
「ロシアについて市民はどう思っているの?」
「ゼレンスキー大統領って昔、タレントだったの?」
「日本に来てびっくり、ウクライナとの共通点」
などから、
「ウクライナの文化に興味がある」、
という方のご参加を心からお待ちしています。
言葉と文化、両方を通じてウクライナへの理解を深め、参加者との間に温かい繋がりを生み出すことを目指しています。
おひとりで、友人と、カップルやご夫婦から家族の方と一緒に、など多くの方にご参加頂ければと思います。
<講師紹介>
IEVTUSHUK IGOR(イェブトゥシュク・イーゴル)
西ウクライナ・リュボムリ市出身。
キーウ国立言語大学日本語学科卒業。在学中の2013~2014年にはユーロ・マイダン(別名:尊厳の革命)デモに参加。ロシア軍によるクリミア半島進入時には日本のメディアとともに現地へ赴き、通訳・取材サポートをする。卒業後、筑波大学大学院の研究生プログラムに入学。国際日本研究専攻で国際関係論を学ぶ。卒業後は日本企業で、システムエンジニアとして勤務。その傍ら、日本で母国ウクライナの支援をしているKRAIANYの活動に参加し、2021年「NPO日本ウクライナ友好協会KRAIANY」が設立されてからは、同協会理事として、ウクライナ支援に奔走している。杉並区在住。


ZHUR0VA NATALIIA(ジュロヴァ・ナタリア)
ウクライナ・チェルカースィ市出身。
カニウ市立文化専門学校の振付学部を修了後、ウクライナ国立文化芸術アカデミーで振付学を専攻し、ダンス指導法や舞台芸術を学ぶ。1998年よりチェルカースィ市立「シェフチェンコ」劇場にて、バレエ団ダンサー・女優として舞台に立ち、ヨーロッパ各国での公演にも参加。2006年に日本へ移住。
2014年よりNPO法人 日本ウクライナ友好協会KRAIANYが運営するウクライナ日曜学校「ジェレリツェ」で、ウクライナ語・フォークダンス・演技を子どもたちに指導している。2022年からは、避難民サポート、日本人向けウクライナ語講座を担当、チャリティーイベントの企画など、文化を通じたウクライナ支援活動に尽力している。


<イベント詳細>
※下記記載の注意事項を必ずお読みください。
●日時:2026年1月11日(日)
16:30開場
17:00 開演
19:00 終演
※当日の進行状況により、時間が多少前後する場合がございます。予めご了承ください。
●タイムテーブル
16:30〜17:00受付
17:00〜18:00開演のご挨拶・第一部
18:00〜18:15会場切り替え・お手洗い休憩
18:15〜18:45第二部
18:45〜19:00 終演のご挨拶
●内容詳細
第一部:イェブトゥシュク・イーゴルさんのご講演/対談・質疑応答
ご講演:歴史的背景や戦争が始まる前の日常、生活が一変した日のこと、避難の道のり、そして日本での暮らしや未来への想いなど、彼自身の言葉で語っていただきます。
対談・質疑応答:会場の皆さんからの質問に直接お答えいただく時間です。
第二部:ウクライナ民族ダンス体験ワークショップ
専門の講師をお招きし、ウクライナの伝統的な民族ダンスを体験します。音楽に合わせて身体を動かすことで、言葉だけでは伝えきれない文化の豊かさや楽しさを感じていただけます。
●場所:新宿forest
(〒160-0022東京都新宿区新宿1-2-9
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅 徒歩1分)
●注意事項
・受付開始時刻より前にお越しいただいても会場にはお入りいただけません。本会場にはお待ちいただけるスペースがございませんので、開場時間内にお越しください。
・お手洗いがございますが、数が限られますのでご注意ください。
・講演中の飲食はお控えください。
・ゴミは各自でお持ちください。
・本講演についてのご不明点は下記メールアドレスまでお問い合わせください。
メールアドレス: ukraineseminar11@gmail.com
件名:【講演会】
本文:応募時の氏名・問い合わせ内容
※会場にお問い合わせいただいても対応できかねます。ご了承ください。
〈ムィルメンバーコメント〉
はじめまして。学生メンバーの西里太一です。
この度は、私たちのプロジェクトページをご覧いただき、本当にありがとうございます。
報道が減っていく中で、人々の記憶から戦争が薄れていくことに、私は強い危機感を覚えました。忘れてしまうことは、遠い場所で苦しんでいる人々を、いないことにしてしまうのと同じではないか。そう感じたのです。
掲載している写真は、実際に私たちが三鷹にあるウクライナカフェ「クラヤヌィ」に伺ったときに撮影したものです。その際、イーゴルさんの以前の講演会のチラシを見つけ、本公演に繋がりました。
どうか、この小さな一歩を、私たちと一緒に踏み出していただけないでしょうか。
皆さまのご支援を、心よりお待ちしております。

川辺悠斗 コメント
戦争は遠い過去の出来事のように感じるかもしれませんが、今もなお世界のどこかで、多くの人がその現実の中で生きています。
私たちは「遠い国の話」ではなく、「いま、この瞬間にも起きていること」として戦争を捉え直し、少しでも多くの人にその声を届けたいという思いで、この講演会を企画しました。
映像やニュースだけでは伝わらない“生の言葉”を通して、平和や人の強さについて一緒に考える時間にできればと思っています。
戦争を風化させないという願いを胸に、丁寧に準備を進めています。
ぜひ会場に足を運んでいただき、あなた自身の目と耳で感じてください。
応援、どうぞよろしくお願いいたします。

遠藤古都 コメント
ウクライナ侵攻から3年半以上がすぎてもなお、未だに平和的な解決ができていません。しかしながら、長引く戦争によって関心が薄れつつあるように思います。今一度、戦争の悲惨さを学び、ウクライナの人々に思いを馳せたいです。

鈴木菜々美 コメント
テレビに映るウクライナの方々を見て最初に思ったのは「私と何が違うんだろう」です。
私がこの子で、今戦争に怯えていたかもしれない。この子が私で、今安全に過ごせていたかもしれない。
たまたま日本に生まれたというだけで、私だけ平和に過ごせている現状が、腑に落ちませんでした。
現地にいなくても、できる支援はたくさんある。
この講演会は、そのたくさんのうちの1つです。ここをゴールとせず、この先更なる支援に繋がることを祈って運営にあたります。
皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

山元琉聖 コメント
満足にごはんを食べられない、家族や友達が側にいない、安心して眠ることができない。そんな日常が普通になってしまった人たちがいます。小さなことでもいい。私の一歩が、あなたの一歩が、きっと戦争終結に必要不可欠な前進となります。ご支援お願いします。

リターンについて
¥1,000【来場参加コース】
ウクライナのお話と文化体験の会にご参加いただけるコースです。
この会場での出会いや対話の時間を、私たちと共に過ごしていただけます。
※他のリターンをお選びの方で、当日ご参加を希望される場合は、こちらのコースも併せてご支援ください。
¥1,000【遠方応援コース】
このイベントの場を支えてくださる皆さまへ、主催メンバーから感謝のメッセージをお届けします。
遠方から応援してくださる方、想いを寄せてくださる方に向けたコースです。
¥2,000【ウクライナ風景写真コース】
ウクライナの風景写真を、メールでお届けします。
会場にお越しいただいた方には、同じ写真をポストカードとして手渡しでお渡しいたします。
日常の中に、ウクライナの空気を感じていただける一枚です。
¥3,000【動画アーカイブコース】
当日の講演の様子を収録したアーカイブ映像をお届けします。
当日ご参加が難しい方や、後日じっくり内容を振り返りたい方におすすめのコースです。
¥7,000【スペシャルサポーターコース】
イベント当日の冒頭でお名前(または団体名)を読み上げ、アーカイブ映像のクレジット、HPにもお名前を掲載いたします。(ニックネーム可能)
このプロジェクトの実現を特別に支えてくださる方への感謝を、心からの形でお伝えします。
本プロジェクトでご支援いただいた資金は、以下のイベント運営に必要な費用として使用いたします。
・会場費
・講師謝礼
・当イベントの運営に必要な諸経費
本プロジェクトの運営費を差し引いた後、万が一余剰金が発生した場合には、登壇者であるイェブトゥシュク・イーゴル様ともと協議の上、ウクライナ現地へ必要な支援を届け、日本で避難生活を送るウクライナの方々をサポートするNPO法人「日本ウクライナ友好協会KRAIANY」へ寄付いたします。
なお、以下の点については同法人よりすべて許可を取得済みです。
・「売上の一部を寄付すること」
・「寄付先としてプロジェクトページに明記したうえでクラウドファンディングを実施すること」
寄付を行う場合は、プロジェクト終了後に精算し、寄付額を確定した上で、2026年2月末を目処に寄付を実施いたします。寄付完了後は、活動報告にて振込明細等をご提示し、ご支援者の皆さまにご報告いたします。
※本文中に記載のあるNPO法人 日本ウクライナ友好協会KRAIANYは、 プロジェクトの企画・運営には関与しておりません。
※本クラウドファンディングは、あくまでイベント実施に必要な費用の調達を目的としており、第三者への寄付そのものを主目的としたプロジェクトではありません。
※本ページで使用している講師プロフィール写真および記載内容は、イェブトゥシュク・イーゴルさん、ジュロヴァ・ナタリアさんから掲載許可を取得した上で掲載しています。また、それ以外の写真は、メンバーが撮影したもの、または権利確認済みのフリー素材のみを使用しています。
最後に
このプロジェクトは、単にイベントを開催することがゴールではありません。
この対話の場から生まれた気づきや共感が、波紋のように広がっていくこと。それこそが私たちの本当の願いです。
どうか、この想いに共感いただけましたら、ご支援、そして情報の拡散にご協力いただけますと幸いです。






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