【プロジェクトの実施背景】
はじめまして。木立株式会社の伊藤大悟と申します。
私は2019年12月から兵庫県加西市でアートギャラリー「Void」を運営しています。
中高校生の時から音楽や映画に影響を受け、アート作品を鑑賞する機会も多い学生時代を過ごしましたが、社会人になり首都圏で建築系の会社に就職し、地元の加西に帰ってきてからも建築の仕事をして生活していました。
https://voidkasai.com/
https://www.instagram.com/void_kasai/
あるとき、解体作業から空間が出来上がっていく過程の中で、解体されたままの空間が格好良いなと気が付きました。
何もない空間で、何かできるのではないかと直感的に感じました。
当時私は33歳、2歳の娘と妊婦の妻と私生活も大忙しのタイミングではありましたが、アーティストとの出会いもあり、アートの仕事は未経験ながらも思い切ってギャラリーを始めました。
兵庫県の中西部に位置する加西市。人口約4万人のこの街で、Voidは音楽イベントや現代アートの展覧会を企画し活動を続けてきました。

[これまでの展示のアーティスト]
安野谷昌穂、工藤冬里、COOL、ミナミリョウヘイ、食品まつり、小林勝行、小穴琴恵、SHOKKI、NAZE、Kenji Sakai、リヴァ・クリストフ、UC EAST、hisakanao、Tomoko Konae等
地方でアートを発信することの難しさ、それでも続けてきた意味を日々考えながら活動する中で、一つの大きな夢が生まれました。
それは
「地方から世界へ」。
加西という地方からアートの可能性を世界に向けて発信したいという強い想いです。

2025年11月に初めて東京のアートフェアに参加し、沢山の方に作品を観てもらう機会がありました。
そして、その夢を実現するチャンスが巡ってきました。
2026年5月、アジアの国際アートフェア「ART BUSAN」に、Voidとして出展できる可能性が生まれたのです。
ART BUSANのマネージャーの方から出展の依頼があり、地方のギャラリーではなかなかない機会でもあったので、挑戦したい気持ちでいっぱいでしたが、正直なところお金の心配が頭にありました。
ART BUSANの過去開催の様子
【課題と現状】
地方のアートギャラリーやアーティストが世界の舞台に立つことには、大きなハードルがあります。特に作品の海外輸送費、出展料、渡航費など、資金面での課題は非常に大きいものです。
今回、Voidとして韓国・釜山で開催される「ART BUSAN」に出展するにあたり、姫路を拠点に活動する安野谷昌穂さんと、東京を拠点とするCOOLさんの2名のアーティストの作品を展示したいと考えています。
安野谷昌穂さん
国内外での個展やグループ展に参加。日本を拠点に活動中。日々の生活の中に漂う生命的な情報や社会的な事象、自然の中で得た観察や感覚などを自らの中心に投影し、そこから発生する瞬間的な反応反射を軸に置き、内在する多層的な表現世界から印象を捉えながら具現化していく。
https://www.instagram.com/masahoanotani/

COOLさん
アクリル絵の具やエアブラシ、オイルパステルなどを使用して絵を描いてます。ぼんやりしたものが、絵を描くことによってだんだんはっきりしていくように思えたり、全く違うものになったり、何かを見つけたいという感覚で制作しています。
https://www.instagram.com/punpuripurin2/
両氏は独自の表現方法で国内外から注目を集めているアーティストですが、大型作品の海外輸送には専門的な梱包技術と高額な費用が必要となります。
また、開催期間中のブース運営や作品の展示・管理のための渡航・滞在費も含めると、総額で大きな資金が必要となります。
しかし、この挑戦は単なる一ギャラリーの野望ではありません。
地方のアートシーンが世界とつながる新しいモデルケースとなり、加西市や周辺地域の若手アーティストたちに大きな刺激と希望を与えることになるはずです。
<安野谷昌穂さんからのメッセージ>
見渡す限り田畑が広がる加西市のど真ん中、大型ショッピングモールの真正面で対になって存在感を放っているのがVoidです。
見た目は派手ではないけれど、やっていることが本当にクリエイションど真ん中だなといつも思います。そんな場所は世界中でも少ないので国内に留まらず海外からのファンも少しずつ増えているようです。オーナーの大悟さんの”好き”を突き抜けていくのはとても大変だと思いますが、絶対に大切なことだと思います。立地や経済的な問題でそのセンスが死んでしまってはいけません。こういう場所と人間がしっかりと表現し存在してくれると言う事は、世界中のクリエーションに携わる人やそのファンの命にもつながっていきます。
いま僕にできる事で精一杯協力したいので、是非皆様も応援よろしくお願い致します。
【プロジェクトの詳細】
私たちが挑戦するのは、2026年5月22日〜24日に韓国・釜山で開催される「ART BUSAN」への出展です。
アジア最大級のアートフェアである本イベントには、世界中から一流ギャラリーが参加し、コレクターやアート愛好家が集まります。
出展するアーティストは2名。姫路を拠点とする安野谷昌穂さんは、独自の素材と技法で繊細かつ力強い作品世界を構築し、国内外で高い評価を受けています。また、東京を拠点とするCOOLさんは、現代社会に鋭い視点を投げかける作品で注目を集めています。
ART BUSANの会場イメージ
本プロジェクトを通じて実現したいことは、単に国際アートフェアに出展するだけではありません。地方から世界への挑戦という新しいモデルケースを創出し、地域の若手アーティストや次世代クリエイターたちに「可能性は無限大」というメッセージを伝えることです。
加西市という地方から世界へ。
このチャレンジが、日本の地方アートシーンに新たな風を吹き込む契機となることを信じています。
【資金使途・リターン】
今回のクラウドファンディングで集めた資金は、主に以下の費用に充てさせていただきます。
・ART BUSAN出展料
・作品の梱包・輸送費(日本→韓国→日本)
・滞在制作費(アーティスト)
・ブース設営・運営費
リターンとしてご用意しているのは、このプロジェクトならではの特別な体験や作品です。
支援コースに応じて、展示作品のグッズ、釜山滞在中に制作する絵葉書、安野谷昌穂による支援者様と対話し作るドローイングセッション、そして帰国後の報告会や食事会へのご招待などさまざまな特典をご用意しています。
特に高額支援者様には、Void伊藤が運営する宿泊施設YASURAGIの特別宿泊券や安野谷さんやCOOLさんの作品を特別価格でお届けするコースもご用意。普段はなかなか手に入らない貴重な作品を、このプロジェクトを通じてコレクションに加えていただける機会となります。
そして何より、皆様は「アートを育てる一員」として、地方から世界へ挑戦するアーティストとギャラリーを直接支援する喜びを得られます。このプロジェクトの一部となり、日本の地方アートシーンの未来を共に創造していきましょう。
【スケジュール】
本プロジェクトは以下のスケジュールで進行する予定です。
現在:クラウドファンディング実施中
2025年12月:出展正式決定・申込手続き
2026年1月〜3月:作品選定・展示プラン確定
2026年4月:作品梱包・輸送準備
2026年5月上旬:作品発送
2026年5月20日〜21日:現地入り・ブース設営
2026年5月22日〜24日:ART BUSAN開催
2026年5月下旬:作品日本帰国・リターン準備開始
2026年6月:支援者様向け報告会・リターン発送
現地での様子は、SNSを通じてリアルタイムで発信予定です。支援者の皆様には、より詳細な情報や舞台裏もお届けする予定ですので、ぜひ私たちの挑戦を見守っていただければ幸いです。
【支援者への呼びかけ】
「地方から世界へ」。この言葉は単なるスローガンではなく、私たち木立株式会社とVoidの切実な願いであり、挑戦です。
加西市という小さな地方都市から、アートの可能性を世界に向けて発信する。その一歩として、アジア最大級のアートフェア「ART BUSAN」に挑戦します。
この挑戦は私たちだけのものではありません。支援してくださる皆様、そして日本全国の地方で活動するアーティストやギャラリーの皆様と共に歩む道だと考えています。

地方のアートシーンに光を当て、新たな可能性を示す。私たちの挑戦が、次世代のアーティストたちの背中を押す存在になれば、これほど嬉しいことはありません。
最後になりますが、このプロジェクトにご興味を持っていただいた皆様、そして応援してくださる皆様に心から感謝申し上げます。どうか私たちの「地方から世界へ」の挑戦に、お力添えいただけますと幸いです。
木立株式会社(Void/YASURAGI) 伊藤大悟



