ごあいさつ
沢田伸スケッチ本出版プロジェクトチームです。
このたび、沢田伸が長年にわたり描き続けてきた建築スケッチを一冊の本として残すため、クラウドファンディングに挑戦します。

本プロジェクトの主人公は、全国ヘリテージマネージャー制度の生みの親の一人である沢田伸氏です。ヘリテージマネージャーとは、地域に眠る歴史的な建築や風景の価値を見出し、保存と活用を通じて次世代へつないでいく専門人材のことを指します。
沢田氏は全国各地を駆け巡り、ヘリテージマネージャーの活動を広める一方で、ペン一本で建物や風景の「記憶」を描き留め続けてきました。【喜寿までに3,000枚のスケッチを描く】という目標を掲げ、その数は今も増え続け、2025年9月、77歳の誕生日に見事3,000枚を達成しました。
このプロジェクトを始めた理由
沢田氏が長年描き続けてきたスケッチの一枚一枚には、すでに姿を消してしまった建物、変わりゆく街並み、そしてそこに確かに流れていた時間が丁寧に描き留められています。それらは、写真や図面だけでは残しきれない、日本の建築と風景の「記憶」を記録したものです。
しかしながら、これほどまでに貴重で美しいスケッチの多くは、これまで限られた人の目にしか触れることがなく、体系的にまとめられる機会もありませんでした。このままでは、その記録が埋もれてしまう可能性もあります。
[歴史的建造物のスケッチ作品例]福島県猪苗代天鏡閣
愛知県聖ヨハネ教会堂
神奈川県立歴史博物館
兵庫県三田茅葺の民家東京駅
兵庫県淡路市玉ねぎ小屋
『このまま埋もれさせてしまうのは、あまりにも惜しい』
それが、本企画を立ち上げた原点です。ヘリテージマネージャー制度を全国に普及させるため、沢田氏が各地を巡る中で描かれたこれらのスケッチは、単なる作品ではありません。地域ごとの建築遺産や風景のあり方を写し取った、日本の建築史そのものと言える記録です。
この貴重なスケッチ群を、一冊の本としてまとめ、未来へ手渡すこと。それこそが、本プロジェクトで実現したいことです。
実現したいこと
本書では、沢田氏が長年にわたり描き続けてきた3000枚の中から厳選した約650点のペンスケッチを収録し、ヘリテージマネージャー制度誕生の秘話や今日に至るまでの苦労話、裏話を綴った自伝的エッセイとともに、230ページの美しいスケッチ集として出版いたします。
この本は、建築や文化財に関わる専門家だけのものではありません。むしろ私たちは、日常の中でふと「この建物、いいな」「この街並み、残ってほしいな」と感じたことのある方にこそ、手に取っていただきたいと考えています。
建築を学ぶ学生や、まちづくりに関わる人々、地域の歴史に関心を持つ方々。そして、かつて見慣れていた風景がいつの間にか失われていたことに、少し寂しさを覚えた経験のあるすべての人に。
表紙
1.第一章~第三章40歳で始めたスケッチと「白髪の画伯」との出会い、阪神淡路大震災を契機としたヘリテージマネージャー養成講習会の立ち上げ、自発性を重んじる「アメーバー型ネットワーク」の構築まで、建築遺産を守る情熱の軌跡を綴ります。

2.第四章~付録地域のNPO活動やモダン建築祭を通じた遺産保護の取り組み、全国ネットワークへの広がりと各地の取材記録を収録 。1990年からの海外スケッチ遍歴や、長年培ったペン画の描画手法と哲学も公開します 。

3.多様なスケッチが収録本書には、傾いた蔵や民家、武家屋敷、洋館、城郭など、全国各地の多様な建築を描いたスケッチが収録されています 。40歳から描き溜めた3000枚より厳選された、臨場感あふれるペン画の一部をぜひご覧ください 。

沢田氏のスケッチには、専門的な解説がなくても、建物や風景が大切にされてきた理由が、線の集積として自然に伝わってきます。それは「守るべき価値」を押しつけるものではなく、見る人それぞれが、自分なりの記憶や思いと重ね合わせることのできる記録です。
この本が、建築や風景を見つめ直すきっかけとなり、「残したいと思う気持ち」を次の行動へとつなげる一冊になることを願っています。
ヘリテージマネージャーについて
阪神・淡路大震災を教訓として発足した登録有形文化財制度を背景に、その制度を現場で支え、活かしていく人材として「ヘリテージマネージャー」の養成が始まりました。
ヘリテージマネージャーとは、地域に眠る歴史文化遺産を発見し、保存し、活用しながら、まちづくりへとつなげていく能力を持った人材です。

この取り組みは兵庫県から始まり、全国へと広がりました。2012年には全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会が設立され、現在では47都道府県すべてにヘリテージマネージャーが誕生し、地域に根ざした多様な活動が展開されています。
私たちが大切にしているのは、歴史文化遺産を「守るだけの存在」にするのではなく、地域の資源として捉え直し、これからのまちづくりに積極的に活かしていくという考え方です。
沢田伸氏の活動拠点でもある兵庫県は、ヘリテージマネージャー制度誕生の地でもあります。この出版プロジェクトは、制度の理念と実践を長年体現してきた沢田氏の歩みを記録し、次の世代へと手渡していく試みであり、その意味でも特別な場所から生まれる一冊だと考えています。
プロジェクトの社会的価値
このスケッチ集は、単なる作品集ではなく、日本各地で失われつつある建築や風景の価値を「見える形」で社会に共有するための記録です。古建築やモダン建築を愛する方々はもちろん、まち歩きや文化に関心を持つ多くの方に、建築と風景を見つめ直すきっかけを届けたいと考えています。
写真では捉えきれない建物の温かみや、そこに刻まれた時間の重なりを、ペンスケッチならではの表現で伝えること。それは、建築を「知識」ではなく、「記憶」や「実感」として受け取ってもらうための試みでもあります。
また、本書を通してヘリテージマネージャー制度の認知が広がることで、各地に残る貴重な建築遺産に目を向け、保存や活用へとつながる動きが生まれることを私たちは目指しています。
皆さまのご支援は、一冊の本を出版するためだけのものではありません。日本の建築や風景を次世代へ手渡す活動に、共に参加していただくことそのものだと考えています。
リターンについて
心を込めて準備したリターンをご用意いたします。沢田氏直筆のサイン本をはじめ、スケッチをモチーフにしたポストカード、サイン入り複製画(額装)、オリジナルのクリアファイルやマグカップ、トートバッグ、手拭いなどをご用意いたします。
[リターン品のイメージ]
Tシャツ
マグカップ
トートバッグ
手拭
クリアファイルポストカード (絵葉書)5枚セット
フレークシールセット※特に人気が予想されるのは、沢田氏本人と巡るヘリテージツアー(神戸市内)や、一日限定のスケッチ座談会(著者を囲んでのスケッチ談義)です。これらの体験型リターンでは、直接氏からスケッチの技法や建築への思いを学んでいただけます。
※また、特別応援枠として、出版記念パーティーの参加チケットのご用意も検討中です。
美味しいお酒とお料理を楽しみながら、沢田伸氏ご本人を囲み、スケッチや建築、まち歩きの思い出などを語り合える、和やかで楽しいひとときを企画しております。
スケジュール
本プロジェクトは当初、クラウドファンディングを通じて皆さまからご支援をいただき、そのご支援をもとに書籍を出版する計画で準備を進めてまいりました。
しかし、制作が当初の予定以上に順調に進み、一日でも早く皆さまにお届けしたいという思いから、書籍はクラウドファンディング開始に先立ち、2026年7月3日に発刊いたしました。
本クラウドファンディングでは、発刊をゴールではなく新たなスタートと位置付けています。皆さまからお寄せいただくご支援は、書籍の増刷や全国への普及活動、原画展・出版記念パーティー・スケッチ座談会・ヘリテージツアーなどの関連イベントの開催、そして建築文化や地域の記憶を次世代へ受け継ぐための活動に大切に活用させていただきます。
リターンには発刊済みの書籍をお届けするほか、支援者限定の特典やイベントも多数ご用意しております。書籍を読むだけでは味わえない体験を通じて、「ヘリテージスケッチ」の世界をより深く楽しんでいただければ幸いです。(※詳細な日程や内容については、進捗にあわせて随時お知らせいたします。)
また、支援者の皆さまを中心とした出版記念パーティーも開催予定です。沢田伸氏を囲み、原画をご覧いただきながら制作秘話や建築・まちづくりへの思いを直接語り合える、特別なひとときをご用意したいと考えています。この一冊をきっかけに、新たな交流の輪が広がることを願っています。
本プロジェクトの目的は、書籍の出版だけではありません。
『ヘリテージスケッチ』をより多くの方へ届け、建築文化や地域の記憶を未来へつないでいくことこそが、このクラウドファンディングの本当の目的です。
最後に
沢田氏が描き続けてきた3,000枚のスケッチは、失われつつある建築や風景を、そっとすくい上げるように記録してきました。それらを、このまま個人の記録として終わらせるのではなく、「誰もが手に取れる本」という形で未来へ残したい――それが、私たちがこのプロジェクトを立ち上げた理由です。
この挑戦は、私たちだけの力では成し遂げることができません。皆さま一人ひとりのご支援が、本の完成につながり、建築や風景の記憶を次の世代へ手渡す力になります。
もし、このスケッチ集に少しでも心を動かされるものがあれば、ぜひこのプロジェクトに参加してください。ともに、残したい風景を未来へつなぐ一冊をつくれたら嬉しく思います。
どうか、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。





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