■ プロジェクトの原点:母への想いから生まれた「回想法」に着目した絵本

本プロジェクトのきっかけは、福島県立医科大学の教授で医師として長年高齢者と関わってきた安村誠司氏が、認知機能の低下がみられる自身の母のために「何かできることはないか」と考えたことでした。 安村氏は、過去の懐かしい記憶を呼び起こすことで心の安定や脳の活性化を図る「回想法」に着目。高齢者が自然と当時の記憶を語り始めたくなるような絵本の制作を思い立ちました。

回想法とは?
1960年代にアメリカの精神科医ロバート・バトラーによって提唱された心理療法の一種です。昔の懐かしい思い出を語り合ったり、思い出したりすることで、脳を活性化し、情緒を安定させることで認知症のケアや予防に非常に有効なアプローチとして広く活用されています。
■ 日本画家・齋 正機(さい まさき)氏の作品との融合
その構想の中で、安村氏は福島市出身の日本画家でエッセイストでもある、齋 正機氏の作品と出会います。 日本の原風景を温かく描き出す、齋氏のすでに完成された素晴らしい作品群。その一つひとつの絵に込められた世界観に、安村氏が「誰の心にもある」懐かしい記憶や風景を物語として書き加えるという形で、この絵本は誕生しました。

■ なぜ今、映像化が必要なのか
すでに1,800冊以上も販売されており、好評を得ているこの絵本ですが、この絵本を朗読し、映像化することで私たちはさらに一歩進んだケアの形を目指します。
絵本を映像化することで、テレビ、スマートフォン、タブレットなどいつでもどこでも手軽に回想法を取り入れていただくことが可能になる上に、高齢者施設などでのレクリエーションやアクティビティの際に皆さんで一緒にご覧いただいた後、テーブルごとに話に花を咲かせていただくいわゆる「グループ回想」にも繋がるものと確信しております。
画面に映し出される齋氏の描く美しい風景、ラジオ福島のアナウンサーによる明瞭で温かな声は、高齢者の皆さまに豊かな刺激と笑顔を届けるだけでなく、より深く鮮やかに回想の世界へ誘います。
プロによる朗読映像が、日々のケアの一助となり、入居者様やご家族と、支える方々が共に笑顔で語り合える時間を共有していただきたいと考えています。
すでにラジオ福島様のご理解とご協力のもと、5月下旬の完成を目途に、朗読の収録・編集作業が始まっております。
著者:安村 誠司氏(やすむら せいじ)

医学博士 福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター 長・教授
1984年 山形大学医学部卒業
1988年 同大学院医学研究科修了、医学博士取得
1988年 東京都老人総合研究所疫学部 客員研究員・主任研究員
1993年 山形大学医学部公衆衛生学講座 講師、助教授
2000年 11月、福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座 教授に着任。疫学(災害疫学)、公衆衛生学、老年学、生活習慣病予防等に関する研究に従事
2006年 同大医学部 副医学部長
2017年 同大理事(教育・研究)兼副学長(学務)
2020年 同大理事(県民健康・新学部)兼副学長(県民健康)
2022年 同大理事(県民健康)兼副学長(県民健康)
2024年 3月31日をもって定年退任
2011年 同大放射線医学県民健康管理センター副センター長として福島県「県民健康調査」に従事
2020年 放射線医学県民健康管理実施本部長(~2024年3月)
2023年 6月22日より同大放射線医学県民健康管理センター長
受賞歴:
1996年 日本公衆衛生学会奨励賞「地域における転倒・骨折の予防に関する研究」
2017年 日本母性衛生学会 学術論文賞
2018年 平成30年度日本老年社会科学会「論文賞」
2019年 日本疫学会 功労賞
学会等:
- 日本公衆衛生学会 理事
- 日本疫学会 代議員
- 日本老年社会科学会 理事 等
絵画:齋 正機氏(さい まさき)

1966年 福島県福島市泉生まれ
1994年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻大学院修了
1998年 第4回ふるさとの風景展最優秀賞(喜多方市美術館/福島)
2003年 第38回昭和会展昭和会賞(日動画廊/東京)
2011年 「齋正機展~記憶ノ散歩ノ色~」
(’15年、’21年、’23年、’24年、箱根・芦ノ湖成川美術館/神奈川)
2015年 「齋正機展~帰り道シリーズ~」
(’21年、’23年、’24年、箱根・芦ノ湖成川美術館/神奈川)
2019年 「齋正機の世界展~ふくしまものがたり~」
(とうほう・みんなの文化センター/福島/'20、佐藤美術館/東京)
「齋正機の世界展~あいづものがたり~」(喜多方市美術館/福島)
2022年 絵と映像とエッセイで綴る齋正機展2022「福島今昔物語」
(とうほう・みんなの文化センター/福島)
「福島鉄道物語」エッセイ集刊行
齋正機の世界展 アルバムをめくるように。(砺波市美術館/富山)
2025年 海辺のミュージアムで楽しむ日本画のきらめき(横須賀美術館/神奈川)
現在、両口屋是清美術顧問
絵とエッセイで綴る「福島鉄道物語」を福島民報にて連載中
百貨店、画廊などで個展、グループ展を多数開催
朗読:ラジオ福島(略称rfc)

◆概略
1953年12月 株式会社ラジオ福島(rfc)開局。全国で23番目の民放ラジオ局として放送開始
1954年3月 郡山、若松、平(現・いわき)に放送局を設置し、県内全域をカバー
1965年5月 JRN(TBS系列)に加盟
1971年4月 NRN(文化放送・ニッポン放送系列)に加盟。クロスネット体制へ
1977年12月 第1回「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン(通りゃんせ基金)」開催
1996年10月 公式ウェブサイトを開設
2011年3月 東日本大震災発生。 震災直後からCMを全面カットし、24時間災害報道特別番組を350時間14分放送
2011年4月 radikoを通じたインターネット配信(試験放送)を開始。
2017年3月 FM補完放送(ワイドFM)の本放送を開始。(福島・郡山局 90.8MHz)
2018年12月 いわき・原町局でのワイドFM放送を開始。FM補完中継局全局開局
2023年12月 開局70周年
2025年3月 情報発信サイト「newsR」スタート
◆朗読参加アナウンサー

(左上)手塚伸一 (右上)深野健司 (左下)小川栄一 (右下)森本庸平

(左上段)山地美紗子 (右上段)大本愛惟 (左中段)海藤尚美 (右中段)高田優美 (左下段)井畑美穂子 (右下段)渡邉美香
映像制作:フォーカス
株式会社フォーカスは、福島県福島市に拠点を置く 総合広告ソリューション会社です。 広告動画、プロモーション動画、採用動画、 フィロソフィー動画、WEB CM、WEBサイト制作まで、 企業のコミュニケーションを一貫してプロデュースしています。 私たちが大切にしているのは、 「どんな表現をするか」よりも 「なぜ、それを伝えるのか」という視点です。 中小企業には、大企業にはない強みがあります。 歴史、地域との関係性、経営者の想い、 社員一人ひとりの誇り。 それらが正しく伝われば、 企業は“価格”ではなく“共感”で選ばれる存在になります。 フォーカスは、制作会社である前に、 企業の想いに向き合うパートナーでありたいと考えています。
出版:株式会社ワールドプランニング
◆業務内容
高齢者医療に関する専門書の出版、高齢者のこころと身体に関するあらゆる情報を提供、主に高齢者医療関連学会の管理・運営,機関誌の編集等
◆担当学会・機関誌一覧
・公益社団法人日本老年精神医学会
機関誌:PSYCHOGERIATRICS(年6号) 老年精神医学雑誌(月刊)
・日本老年社会科学会
機関誌:老年社会科学(年4号)
・一般社団法人日本認知症ケア学会
機関誌:日本認知症ケア学会誌(年4号)、認知症ケア事例ジャーナル(年4号)
・一般社団法人日本老年看護学会
機関誌:老年看護学(年2号)
等





