① はじめに/プロジェクトへの想い
プロジェクトへの想い
私は現在、デイサービスの管理者として現場に立ちながら、介護に10年以上関わってきました。
主任・副施設長を経て、今も利用者さんとご家族のすぐそばで働いています。
介護が必要になったとき、本当は誰かに頼りたいのに、頼れずに頑張っている家族がいます。
「まだ大丈夫」
「自分がやるしかない」
そう言いながら、限界を超えてしまう人たち。
私は現場で何度も見てきました。
本当は助けてほしいのに、声を上げられない家族の姿を。
だから私は、世田谷に「断らない」「夜も預かれる」デイサービスをつくりたい。
このプロジェクトは、その第一歩です。
② 現在の課題・社会背景
介護の現場で感じている現実
今、介護の現場は深刻な人手不足に直面しています。
募集をかけてもなかなか人が集まらず、入職しても定着しない施設も少なくありません。
その影響は、すべて利用者さんとご家族に返ってきます。
「いっぱいで受け入れられません」
「対応が難しいです」
「人が足りません」
そう言われて、行き場を失う家族。
それでも誰にも頼れず、頑張り続ける家族。
私は管理者として、受け入れを断らざるを得ない現実も経験してきました。
本当は助けたい。
でも人も場所も足りない。
その板挟みの中で、何度も悔しい思いをしてきました。
だからこそ、強く思います。
このままではいけない。
現場にいるからこそ見える課題に、
目を背けずに向き合いたい。
それが、私がこのプロジェクトを立ち上げた理由の一つです。
③ なぜ世田谷でやるのか
なぜ世田谷なのか
妻の実家もあり、子育てもこの街でしてきました。
私にとって世田谷は、「住んでいる場所」ではなく、生活のある街です。
それなのに今、私は片道約2時間かけて職場に通っています。
現場に向かうたび、何度も思いました。
「なぜ、自分の街で介護ができないんだろう」
世田谷には高齢者も多く、介護が必要な家庭もたくさんあります。
そして同時に、空き家や使われていない古民家も増えています。
介護が必要な人がいて、使われていない家がある。
それなのに、その間をつなぐ場所が足りていない。
だったら、自分がつくろう。
この街で育ち、この街で暮らし、この街で家族を支えたい。
世田谷で、世田谷の人のための介護を。
それが、私の原点です。
④ なぜ宿泊対応型なのか(夜の話)
なぜ「宿泊対応型」なのか
介護で一番つらいのは、実は「夜」です。
日中は何とかなる。
でも夜になると、選択肢が一気になくなります。
徘徊、せん妄、トイレ介助、呼び出し、不眠。
眠れないまま朝を迎える家族も、決して少なくありません。
それでも多くの家族は言います。
「まだ大丈夫です」
「何とかなってます」
でも実際は、限界ギリギリです。
私は現場で、その“限界を超えてしまう瞬間”を何度も見てきました。
介護うつ、体調不良、家族関係の悪化。
どれも、夜の負担が積み重なった結果です。
だから私は、“泊まれるデイサービス”をつくりたい。
理由を細かく説明しなくてもいい。
事情を無理に話さなくてもいい。
ただ、「今日はしんどい」だけで使える場所。
家族が一晩、安心して眠れる場所。
それが、宿泊対応型デイサービスです。
⑤ なぜ「断らない」のか
なぜ「断らないデイサービス」を目指すのか
介護の相談をすること自体、家族にとってはとても勇気がいります。
何度も迷って、考えて、やっとの思いで電話をかける。
そんな人たちがほとんどです。
それなのに、
「対応できません」
「難しいです」
と断られてしまうと、深く傷つきます。
「やっぱり迷惑なんだ」
「もう相談しない方がいいんだ」
そうやって心を閉ざしてしまう人も、実際にいます。
私は管理者として、受け入れを判断する立場も経験してきました。
現実的に難しいケースがあることも、よく分かっています。
でも同時に、
断られた家族の表情も、たくさん見てきました。
だからこそ決めました。
**「まず断らない」**と。
最初から線を引くのではなく、
「どうしたら受けられるか」を一緒に考える。
制度や枠に当てはめる前に、まず人として向き合う。
そんな場所を、私はつくります。
⑥ なぜ古民家なのか
なぜ古民家なのか
私がつくりたいのは、「施設」ではありません。
**“家のような場所”**です。
玄関で靴を脱いで、
居間でお茶を飲んで、
こたつでうたた寝をして、
テレビを見ながら何気ない話をする。
そんな、当たり前の時間が流れる場所をつくりたいと思っています。
高齢になると、環境の変化は想像以上に大きな負担になります。
初めての場所、初めての人、初めての空間。
それだけで緊張してしまう方も少なくありません。
でも古民家には、
どこか懐かしくて、落ち着く空気があります。
構えなくていい。
頑張らなくていい。
無理をしなくていい。
「ここなら大丈夫」
そう思ってもらえる場所にしたい。
だから私は、古民家にこだわります。
⑦ 今回のクラファンでやること
今回のプロジェクトでやること
このクラウドファンディングでは、いきなり開業するわけではありません。
まずは、**世田谷で宿泊対応型デイサービスを実現するための「土台づくり」**を行います。
具体的には、以下の内容に取り組みます。
・世田谷区内の古民家・空き家の情報収集、現地調査
・不動産会社や物件所有者との相談・交渉
・行政(世田谷区・保健所など)への相談、指定申請に向けた準備
・事業計画の具体化、収支シミュレーションの作成
・専門家(行政書士・社労士等)への相談費用
そして、皆さまからご支援いただいた資金は、主に以下の用途に使わせていただきます。
・物件調査・打ち合わせにかかる交通費、資料作成費
・事業計画書作成にかかる費用
・行政相談・申請準備にかかる費用
・今後の開業に向けた準備資金の一部
無理に進めることはしません。
焦らず、一つずつ、確実に。
「場所を見つける」ことと、「計画を形にする」こと。
まずはそこを、全力で進めます。
⑧ 最後のメッセージ
最後に
介護は、本来一人で抱えるものではありません。
でも現実には、誰にも頼れず、誰にも弱音を吐けず、
一人で頑張り続けている人がたくさんいます。
私は、そんな人たちの**「逃げ場」になりたい**と思っています。
断られない。
責められない。
無理をしなくていい。
「しんどい」と言ってもいい場所。
「助けて」と言ってもいい場所。
そんな場所を、世田谷につくります。
これは、まだ始まりの一歩です。
でも、この一歩がなければ何も始まりません。
どうか、この想いに力を貸してください。
そして、一緒にこの場所をつくってください。
心から、よろしくお願いいたします。



