「通わせたくても、通える場所がない」
私たちは医療的ケア児・重症心身障害児のための新しい療育施設をつくります
はじめまして。有限会社総合療育リハ・サービス代表取締役の山田正弘です。
私たちはこれまで、長年にわたり、障害のあるお子さまとそのご家族に寄り添う支援を続けてきました。その中で、何度も耳にしてきた言葉があります。
「通わせたくても、通える場所がない」「医療的ケアが必要だと言われて、断られてばかりです」
人工呼吸器や胃ろう、吸引などの医療的ケアが必要なお子さまを持つご家族から、私たちは何度もこの言葉を聞いてきました。
発達障害の通所施設は年々増えています。しかし、医療的ケア児・重症心身障害児を専門的に受け入れられる施設は、今も地域にほとんどありません。
実際に、人工呼吸器や胃ろう、吸引などの医療的ケアが必要なお子さまの場合、「受け入れ先が見つからない」という理由だけで、ご家族が仕事を辞めざるを得ないケースも珍しくありません。
私たちは、そうした現実を現場で見続けてきました。
なぜこの施設をつくるのか
正直に言えば、医療的ケア児・重症心身障害児の支援は、経営的には決して楽な事業ではありません。
人員配置は手厚く必要で、設備投資も高額。制度上の報酬も十分とは言えず、リスクは大きい分野です。
それでも、私たちはこの新施設の整備を決断しました。
なぜなら、「誰かがやらなければ、この地域では永遠に増えない」そう確信したからです。
これまで当法人では、4つの事業所で医療的ケア児・重症心身障害児の通所支援を実施してきました。多くのお子さまにご利用いただき、多くのご家族と関わってきました。
だからこそ分かっています。この分野は、需要があるのに、供給が圧倒的に足りていない。
民間事業者としてリスクを引き受けてでも、先に動かなければ、何も変わらないと考えました。
新施設で実現したいこと
新しい施設では、医療的ケア児・重症心身障害児を含む、さまざまなニーズを持つお子さまが、一人ひとりの発達段階に合わせた専門的な支援を受けられる環境を整えます。
理学療法士・作業療法士・保育士・社会福祉士・介護福祉士など、障害児支援の専門職チームによる支援体制を構築し、
これまで同様、ボバース概念に基づくリハビリテーションと、発達心理学に基づいた支援プログラムを軸に、支援を行っていきます。
ここは単なる「通所施設」ではなく、ご家族も安心して相談できる、地域の拠点となる場所を目指しています。
なぜクラウドファンディングを行うのか
この施設は、すでに法人としての責任で建設を進めており、2026年3月中旬には竣工予定です。
建物そのものは、自己資金と融資及び行政からの補助で整備しています。
しかし、ここからが本当の課題です。
建物だけでは、医療的ケア児・重症心身障害児の支援はできません。本当に必要なのは、その中身――専門設備です。
今回導入予定の設備は、総額約550万円にのぼります。
- 医療用機械浴:約300万円
- 感覚統合療法用遊具:約150万円
- 短期入所設備一式:約100万円
建設費だけでも大きな初期投資となっており、これらすべてを自己資金だけで賄うことには、正直なところ限界があります。
そこで今回は、「施設をつくるための資金」ではなく、この施設の“質”を決めるための資金として、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
新施設イメージ
この300万円で何が変わるのか
今回、皆さまにお願いしたい支援額は300万円です。
この300万円があれば、医療的ケア児・重症心身障害児が、安全に、そして安心して入浴できる環境を整えることができます。
医療的ケア児・重症心身障害児の入浴介助は、抱きかかえながらの移乗や姿勢保持、チューブ類への細心の注意が必要で、常に転落や呼吸状態のリスクと隣り合わせです。
機械浴は、お子さまの身体への負担を最小限にしながら、保護者や支援者の身体的負担も大きく軽減します。
入浴は単なる「生活動作」ではなく、清潔の維持、体調管理、リラックス、親子の安心感――すべてに直結する、極めて重要な支援です。
この設備があるかどうかで、受け入れられるお子さまとそのご家族の生活の質は、大きく変わります。
導入予定の電動ストレッチャー(HN-720)と特殊浴槽(HB-610)
また、障害児の多くは、身体の動かしにくさだけでなく、「感覚の受け取り方」に大きな困難を抱えています。
たとえば、
・触られることが極端に苦手
・音や光に過敏で、すぐに不安定になる
・自分の身体の位置や動きをうまく感じ取れない
こうした状態は、単なる「わがまま」や「性格」ではなく、脳が感覚情報をうまく整理できていないことが原因です。
感覚統合療法用の遊具は、揺れる・登る・転がる・押す・引くといった動きを通して、脳に適切な感覚刺激を与え、身体の感覚を少しずつ育てていきます。
これにより、
・姿勢が安定する
・不安やパニックが減る
・食事や着替えなど日常生活が楽になる
・他者との関わりが持ちやすくなる
といった変化が、少しずつ現れてきます。
感覚統合遊具は単なる「遊び道具」ではありません。お子さまの脳と身体の発達を支える、専門的なリハビリテーション機器です。
遊具室のイメージ
私たちについて
有限会社総合療育リハ・サービスは、児童発達支援・放課後等デイサービスなど、障害児通所支援事業を長年運営してきました。
平成24年の児童福祉法改正前から、地域で生活する身体に障害のある子どもたちの支援に取り組んできました。
しかしながら、発達障害の施設が増える一方で、医療的ケア児・重症心身障害児の受け入れ先が少ない現状は、この10年以上、ほとんど変わっていません。
私たちは、その現実を変える側でありたいと考えています。
リターンについて
本プロジェクトでは、金銭的なリターンではなく、「この施設を一緒につくった仲間」としての形を残したいと考えています。
- 1,000円〜5,000円:ご利用者様と一緒に作成する感謝のお礼状
- 10,000円以上:広報誌『たちばな誌』・HPへのお名前掲載(希望者のみ)
- 50,000円以上:内覧会へのご招待(希望者のみ)
支援してくださった方のお名前は、この施設の歴史の一部として、私たちは大切に記録します。
スケジュールについて
2025年12月 クラウドファンディングプロジェクトチーム結成
2026年2月初旬 クラウドファンディング開始
2026年4月 新事業所へ移転
2026年5月初旬 クラウドファンディング終了
2026年6月 リターン発送
最後に
このプロジェクトは、決して「特別な子どもたち」のためだけの話ではありません。
誰のご家庭にも、事故や病気で、突然、医療的ケアが必要になる可能性があります。
それでも安心して暮らせる地域であるかどうか。それを、今、私たちは問われているのだと思っています。
この施設が、「障害があっても、当たり前に暮らせる地域」の小さな一歩になることを願っています。
どうか、この挑戦に、力を貸してください。






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