
今年の春、福岡県から和歌山県の高校へラグビー留学する青年がいます。
『はやた』君、18歳。
9歳から養護施設を転々とした後、自立支援グループホームで暮らしていた彼が、さまざまなタイミングが重なってつかんだ今回のチャンス。
それは、彼のこれからの人生を変えることになるかもしれません。
私たちはこのプロジェクトを通じて、
「あなたのことを応援してくれる人は、こんなにいるんだよ」
と、彼に伝えたいと考えています。
このページをご覧いただきありがとうございます!
『特定非営利活動(NPO)法人 AFO』理事長の今村と申します。
AFOは、福岡県の筑豊地域を中心に就労移行支援など、働きたい方や自立を目指す方々のサポートに力を入れている団体です。
【AFOプロフィールと実績】


・設立:2010年6月
・拠点:福岡県飯塚市、田川市、直方市、中間市、古賀市、糟屋郡粕屋町
・就労移行支援7ヵ所、自立訓練2ヵ所、就労選択支援1ヵ所、就労継続支援A型事業所1ヵ所、自立支援グループホーム23床 等
【Webサイト:https://www.afo-wing.net/ 】
上記の通り、AFOでは衣食住を含めてトータルサポートする体制を整えています。
拠点は筑豊地域が中心ですが、拠点のない地域からの連携支援実績もあり、毎月約200名の利用者さんがいらっしゃいます。そして、毎年約100名を就職に繋げてきました。
また、県事業でもある若者サポートステーションの受託実績もある等、地域に根ざした支援を行ってきて今年で16年目となります。
また施設には養鶏場や農園、牛小屋もあり、自然豊かな環境を取り入れて利用者さんの活動を行っています。セラピー犬もおり、利用者さんの心を和ませるお仕事をしてもらっています。

その私たちがなぜ今回、クラウドファンディングを立ち上げることになったのか?
それにはまず、AFOの利用者の1人である『はやた』君の生い立ちを知っていただく必要があります。
【はやた君のプロフィール】
年齢:18歳
身長:181cm
体重:107kg
足のサイズ:29cm
性格:素直でポジティブ。言われたことをすぐにやれる、頑張れる。
特性:ADHD、その他
彼は今でこそ立派な体格をしていますが、生まれた時から幼少期は体格も成長過程もごく普通の男の子で、両親と兄弟と一緒に暮らしていました。
ですが、小学校入学前ごろから暴れたりなどの特性が出始め、小学3年生の時。
いよいよ手がつけられない状態にまで至ったようで、両親ははやた君を『児童養護施設』へ預けることにしました。
はやた君はそこから、施設を転々とします。
小学6年生で169cmにまで成長し、力も強くなったものの、感情をコントロールすることが難しい。
そんな彼を、受け止めて充分に支援する体制を整えている場所が、限られていたためです。
福岡県内のみならず、佐賀県の施設も経て、再び福岡の施設へ戻ってきたはやた君。
そこでは同じような特性を持つ青少年が生活しており、中学生になった彼はまだまだヤンチャではあるものの、素直な性格で職員の方々にかわいがられて過ごしました。
しかしながら、中学校へはほとんど通えないまま。
高校への進学もかなわず、児童養護施設卒業を控えた令和7年・春。
私たちのもとへ相談が入り、はやた君はAFOの自立訓練施設『ウイング』で自立を目指すことになりました。

AFOのグループホームで生活し、昼間はウイングで自立訓練に励んでいたはやた君でしたが、事業所でも不安定になることがあり、目の前の生活をこなすので精いっぱいでした。
そんな彼に転機が訪れたのは、その年の秋のこと。
『和歌山南陵高等学校』との出会いがきっかけでした。

皆さんは、和歌山南陵高等学校をご存知でしょうか?
経営上の問題で一度は廃校寸前まで追い込まれたものの、復活までの道のりは『仰天ニュース』にも取り上げられ、現在も再建へ歩み続けている学校です。
AFOからも南陵高校の通信課程へ進学予定の利用者さんがいた関係で、その日、南陵高校の教頭先生に福岡県まで来ていただき、打ち合わせをしていました。
そして「ぜひウイングの事業所見学を」と教頭先生をお連れしたところに偶然、はやた君が居合わせたのです。
教頭先生ははやた君の姿を見て、彼にこう声を掛けました。
「いい体格してるねー! ラグビーやってみない?」
というのも、南陵高校はその時、ラグビー部の新設に向けて奔走している真っ最中でした。
その監督に就任するのが偶然にも私のラグビー仲間だったということもあり、私自身もその話は知ってはいました。
教頭先生はそこに、はやた君を誘ったのです。
それを聞いて私はまず、正直、(無理じゃないかなぁ・・・)と思いました。
そもそもはやた君は就職を目指して自立訓練をしているところで、進学を考えていなかった、という状況でもあったからです。
しかし、無理だと思うのと同時に(体も大きいし、もしかしたら・・・?)という気持ちがあったのも事実で、私はその後はやた君に、
「試しにタックルしてみる?」
と、軽い気持ちで声をかけたのです。はやた君はとまどいながらも、タックルバッグを持った私と向かい合い、次の瞬間。
―ドンッ!!―
重い音とともに、私は簡単に吹っ飛ばされました。
(・・・えっ?)
(何でこんなに強いんだ!? おかしい!!)
今度は私がとまどう番でした。
はやた君は体が大きいにしても、このタックルの強さは普通じゃない。
「じゃあ、次は走ってみよう」と、近所の広場を走らせてみたら。
・・・速い。
体重が100kg以上あるのに、スポーツをしている中学生の私の娘よりも速い。
(これは、いけるかもしれない)
私の中にあった『もしかしたら』は確信に変わり、『無理だ』という思いは、とっくに掻き消えていました。
しかしはやた君は最初、和歌山南陵高校にもラグビーにも、あまり乗り気ではありませんでした。
体格も将来性も確かにあるのに、生い立ちや今までの過程からくるものなのか、気持ちが弱く、(無理じゃないかな)と彼自身も考えていたようです。
そこで私は、和歌山南陵高校の新設ラグビー部監督に就任するという私のラグビー仲間に連絡を取りました。
彼は福岡県民ながら、和歌山県に移住して監督を務めることを決意した人です。
4月に新設される和歌山南陵高校ラグビー部は、その監督のもと、前人未到の『創部2年での花園(全国大会)出場』を目指してスタートを切ります。
そんな情熱を持った監督と、面談したはやた君。
「南陵高校には色んな生徒がいる。その中で、はやた君も一緒に成長させていきたい」
「はやた君の体格は絶対に活かせる。ぜひ、一緒にラグビーをしよう」
その時かけられた監督の言葉に、そして私をはじめとしたAFO職員の後押しに、はやた君も前を向き始めます。
何もかもが『偶然』だった。
そんなタイミングで巡り合った未来に、はやた君は言いました。
「自分の体格を活かせるところがあるのなら、使ってほしい」
「変われるチャンスかもしれない・・・」


それからはやた君は、ラグビーをやっている私の息子と一緒にラグビーの映像を見たり、ルールを教わったり、練習をしたりして過ごしています。
大人の言うことだけでなく、子どもの言うことも素直に聞くことができるはやた君。
キャッチの難しいラグビーボールも、難なくキャッチできるようになりました。
私がきついトレーニングを課しても、文句も言わずやってのけるのです。
そして体重100kg越えながら50mを7秒台で走れるというポテンシャルも相まって、めきめきと技術を伸ばしています。
『ラグビー』という、打ち込めるものを見つけたからでしょうか。
はやた君の持ち前の素直さは、勉学にも発揮されだします。
日々学習に取り組み、今年2月に行われた南陵高校の筆記試験も合格。
無事に、和歌山南陵高校への切符を掴み取りました。


こうして、4月から和歌山南陵高校の新設ラグビー部の部員として入学・入寮し、がんばることになったはやた君。
その挑戦を、AFOだけでなく、今までお世話になった施設の職員の方々も応援してくれています。
しかし、大きな問題がありました。
これから必要となるものへの『資金』です。

9歳からはやた君は、親元へは戻ったことがありません。
他の兄弟は両親の元でそれぞれ暮らしていますが、はやた君の居場所はそこにはなく、
「家には戻れない」
と、はやた君自身も言います。
施設卒業後、生活保護を受けながら自立支援グループホームで生活していた彼の手元には現在、わずかなお金しかありません。
スマホすら、彼は持っていないのです。
そしてラグビーという競技は、他のスポーツ以上に初期費用と維持費がかかります。
スパイクやヘッドギア、彼の体躯に合わせた特注のユニフォーム等に加え、遠征費用も。
また、彼は寮生となりますが、その体を維持するための補食費も不可欠です。
ラグビーの『プロップ』というスクラムの最前列で相手と組みあうポジションは、いかに体を重く強く作れるかが最重要課題であり、はやた君もそこのポジションに属します。
食事も大切なトレーニングの一貫であり、プロップの選手に課されるノルマは、「1食1kg」。
成人が1食で食べるご飯が約200gと考えると、単純に5倍。寮の食事だけでは、とてもではないが足りません。
さらに、はやた君は自分の服もあまり持っていないという現状。
施設を転々としてきた彼には『自分の体に合うもの』を当たり前に選ぶことすら難しく、私たちがおさがりを探しても、4L・靴のサイズは29cmとなると、ほとんど見つからないのです。
保護者からの経済的な援助は望めない。
それなら、私が個人的に援助をしようか・・・
そう考えていたのですが、「本当にそれでいいのか?」と、私は立ち止まりました。

過酷な幼少期を生きてきて、それでも「変わりたい」と懸命にもがいている一人の青年がいる。
その事実を一人でも多くの方に知っていただき、皆さんのあたたかい助けを受けることで、
「自分のことを応援してくれる人が、こんなにいるんだ」
という実感を、はやた君に『一生の宝物』として持っていてほしい。
そう、思ったのです。
当初はやた君は、障がい者雇用で社会へ出る準備をしていました。もちろんそれも、尊い自立です。
しかし彼は、ラグビーという自分の力で切り拓く別の道を見つけました。
支援のレールを歩むはずだった彼の中に、
「自分の力で、スポーツの世界で、一人のアスリートとして未来を切り拓けるかもしれない」
という、全く新しい選択肢が芽生えました。
そして、それを心から応援してくれている人たちがいる。
その事実が、はやた君にとって何よりの希望になるのではないかと、私は感じています。

とはいえ、彼はこの先、どのような未来を歩んでいくかわかりません。
南陵高校でラグビーに打ち込み、大学へ、ラグビー選手の道へと進んでくれたら・・・と個人的には願っていますが、違う未来を選ぶこともあるでしょう。
けれど、はやた君がたとえこの先どんな道に進んだとしても。
いつか彼がふと立ち止まって振り返った時、このプロジェクトで得られた皆さんからの応援は、きっと彼の過去を照らす『光』となってくれる。
この経験が、過去を恨む気持ちを少しずつ溶かし、彼が前を向く力になると信じている。
だからこそ私は、このクラウドファンディングを立ち上げました。

私たちAFOは、これまでにも数多くの若者の自立を支えてきました。
利用者さんにははやた君と似通った境遇である若者も少なくはなく、だからこそ私たちも通信制高校制度を立ち上げる等、自分の足で立って生きていこうとする若者に最大限寄り添える方法を、模索している最中です。
今回のはやた君のエピソードは、そんな私たちに新しい問いを投げかけました。
『支援される側』として生きてきた若者が、自らの意志と能力で『挑む側』に回る。そんな奇跡のような転換を、法人の枠を超えて応援することはできないか。
そしてその応援を、「こんなに支えてくれる人がいるんだよ」と、彼に伝えたい。
いや、必ず伝えなければならない、と。
私は一人の支援者として、そしてAFOの代表として、はやた君の挑戦を『AFOの新しい使命』に掲げようと決意しました。
ぜひ、皆様のお力を貸していただければと願っております。

本プロジェクトは私たち『特定非営利活動法人AFO』が主体となり、若者の活動支援を目的とする事業として実施します。
支援金はすべてAFOが管理し、対象となる若者の活動に必要な費用として適切に使用いたします。
資金を直接本人へ渡すのではなく、AFOが必要物品の購入・支援を行うかたちで、皆様からの応援をはやた君に届けます。
【主な使用用途】
・ ラグビーユニフォーム
・スパイク、防具類
・トレーニングウェア
・日常衣服(特注サイズ含)
・補食費
・遠征費、交通費

・2026年4月:クラウドファンディング開始
・2026年5月下旬:クラウドファンディング終了
・2026年夏ごろ:リターン発送開始

本プロジェクトでは、金額に応じてリターンをご用意しております。
AFOには農園があるほか、食材にこだわった飲食店も運営し、利用者さんの就労支援を行っています。
はやた君の活動だけでなく、AFOとして、それらを活かしてご支援にお返しさせていただきます!
◆ お礼メール送付
◆ お礼状送付
◆ 写真付きお礼状送付
◆ AFOの農園でとれた季節のお野菜
◆ 理事長 今村が競りで自社一頭買い・黒毛和牛のお肉 等


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
2年後、本プロジェクトをご支援いただきました皆さまと、花園 ―― 東大阪市花園ラグビー場で、はやた君の出場する全国大会を一緒に応援したい!
・・・というのが、私の夢であり、このクラウドファンディングの最終的な目標でもあります。
一人の青年が偶然つかんだ、人生を変えるかもしれないこのチャンス。
その最初の一歩を支えるスパイクを、ユニフォームを。
そして「ひとりではない」という勇気を、私たちと一緒に彼に届けていただけないでしょうか。
高校生ラガーマンとして全国大会を目指す彼を、花園のグラウンドに向かう彼の背中を。
一緒に支えて、押していただけないでしょうか。
皆さまのあたたかいご支援を、心よりお願い申し上げます。
※本プロジェクトに掲載しておりますお名前・団体名・画像は、それぞれ許可をいただいて掲載しております。








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