消えゆく伝統工芸を現代の暮らしへ届けたい|肥後象嵌グラスホルダーMEMAMORI

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はじめまして。このページをご覧いただき、ありがとうございます。

熊本市で「肥後象嵌 光助」を営む、4代目の大住裕司と申します。

当工房は明治7年(1874年)に初代・大住伊吉が肥後象嵌師として創業して以来、2代目・大住正、3代目・大住正敏、そして私へと、150年にわたって肥後象嵌の技術と伝統を受け継いでまいりました。


肥後象嵌とは、背景となる鉄の表面に細かな溝を刻み、そこに純金や純銀を打ち込んで模様を表現する、伝統的な金工技法です。
国の伝統的工芸品にも指定されており、江戸時代初期から約400年の歴史を持ちます。
かつては刀の鍔や小柄に施され、武士のダンディズムの象徴として愛されてきました。

現在、私を含め5名の職人で、1つ1つ手作業による制作を続けています。
2016年のG7伊勢志摩サミットでは、安倍首相から各国首脳への贈呈品として当工房の肥後象嵌入り万年筆が選ばれたほか、2019年女子ハンドボール世界選手権大会のメダル制作など、国内外の晴れ舞台でも評価をいただいてまいりました。

また、私自身は肥後象がん振興会の会長も務めており、伝統技術の保全と発展に日々取り組んでおります。

私がこのプロジェクトを始めたのは、肥後象嵌の未来にとても強い危機感を覚えたからです。

皆さんは、「肥後象嵌(ひごぞうがん)」をご存じでしょうか。

おそらく、多くの方にとって聞き慣れない言葉だと思います。実はそれこそが、今私たちが直面している最大の問題です。

国の伝統的工芸品に指定され、400年の歴史を持つ熊本の伝統工芸であるにもかかわらず、地元・熊本の方でさえ、その名前を知らない人が年々増えています。観光で熊本城のふもとにある当工房の前を通りかかっても、「肥後象嵌って何ですか?」と尋ねられることが珍しくありません。

知られていなければ、手に取ってもらえない。手に取ってもらえなければ、需要は生まれない。需要がなければ、この道を志す若者は現れない——そして職人がいなくなれば、400年の技術は永遠に失われます。

現在、肥後象嵌に携わる職人は、全国でも10名に満たしません。

高齢化も進んでおり、これからの数年間で新しい担い手を育てなければ、取り返しのつかないことになると感じています。

肥後象嵌のすべての工程を修得するには10年かかるとも言われる世界です。今日始めて、明日できるものではありません。

追い打ちをかけるように、近年は材料費の高騰にも苦しんでいます。肥後象嵌は純金を主要な素材のひとつとして使いますが、金の価格はここ数年で大きく上がりました。材料を仕入れるだけで経営が圧迫される。しかし、金を使わなければ肥後象嵌ではなくなる。この板挟みの中で制作を続ける日々です。

さらに、伝統工芸品としての格式は高く評価されてきた一方で、現代の生活に合った商品が少ないという課題もありました。刀の鍔や置物は素晴らしい芸術品ですが、日常の中で気軽に身につけて楽しめるものかと言われると、どうしてもハードルがあります。

認知の低下、職人の減少、材料費の高騰、そして現代の暮らしとの距離——これらの課題が重なり、肥後象嵌は今、存続の瀬戸際に立たされています。

「このままではいけない。何か新しいことを始めなければ、自分の代で終わってしまうかもしれない。」

そう強く感じていたときに、多くのご縁をいただくことができました。

全国の伝統工芸、職人さんのご支援をされているニッポン手仕事図鑑さん主導のもと、肥後象嵌の現状に協力していただける方々が集まってくれました。全国から6名の有志が実際のありがたいことに熊本の当工房に集まって美術系大学の学生やデザイナーなど、若い感性を持つメンバーたちです。2泊3日のインターンシップで肥後象嵌の制作現場に触れ、歴史を学び、そして私たちが抱えている苦しい現状を包み隠さず伝えました。「肥後象嵌を売れる工芸品にしたい」

「もっと多くの人に知ってもらいたい」「この技術がこれからも残り続けてほしい」

——メンバー全員がその想いを共有し、半年弱にわたってアイデアを出し合い、話し合いを重ねました。
伝統工芸である肥後象嵌を多くの人に知ってもらうには、従来の肥後象嵌の製品では、日常使いするものとして一般的には選ばれ難い存在となっています。その中で着目したのが、「メガネ/サングラス」でした。

メガネ/サングラスは、目を守る大切なものです。
そして、職人にとって目は命と言っても過言ではありません。鉄の表面に刻んだ細かな溝に金を打ち込む

——肥後象嵌のすべての工程は目を酷使する繊細な作業であり、

メガネ/サングラスは私たちにとって最も身近な道具のひとつです。近年では視力矯正だけでなく、紫外線対策やファッションとしてメガネやサングラスを使う方も増え、多くの方にとって生活に欠かせない存在になっています。

そんな日常の中で使われるメガネを、もっと便利に使えるようにしながら、肥後象嵌の魅力を身近に感じてもらえるかたちにできないか。

肥後象嵌のアイデンティティ「武士のお洒落」を、「現代のお洒落」へ——そうして生まれたのが、肥後象嵌のネックレス型グラスホルダー「MEMAMORI」です。

名前には、「目を守る」と「お守り」、そして職人の技を「見守る」という想いを込めました。

MEMAMORIは、ネックレス型のグラスホルダーです。

肥後象嵌を施したフックパーツに、サングラスやメガネを引っ掛けて首元に身につけることができます。

メガネ/サングラスを使わないときは首元にかけておけるため、外出先や車中で置き場所に困ったり、置き忘れたりする心配がなくなります。

もちろん、メガネ/サングラスを掛けないときはアクセサリーとしてもお使いいただけます。

メガネを使っている方の中には、
「外したときに置き場所に困る」「どこに置いたか分からなくなる」
と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。

特に外出先や車の中などでは、メガネを安全に置いておく場所が見つからないこともあります。



このグラスホルダーは、メガネを使わないときに首元にかけておくことができるため、
必要なときにすぐに取り出して使うことができます。
置き忘れや紛失を防ぐことができるのも大きな特徴です。
運転中や作業中など、メガネの収納が難しい場面でも快適にお使いいただけます。
肥後象嵌は、かつて武士が使用していた刀装具の装飾として用いられてきた伝統技術です。

刀の鍔や小柄などに施され、実用品でありながらも美しさや個性を表現するための装飾として発展してきました。武士たちは戦いの道具である刀にも美意識を宿し、細部にまでこだわった装飾文化を築いてきたのです。

※歴代光助の作品

本商品は、そんな武士たちの美意識に着想を得て生まれました。かつて刀に施されていた肥後象嵌の装飾を、現代の暮らしの中で身に付けて楽しめる形へと落とし込んでいます。

武士のお洒落を、現代のお洒落へ。

伝統の技術を、日常の中で楽しめるグラスホルダーとして提案します。



デザインは、現在大学でデザインを学ぶ学生が手がけた、メガネをモチーフにしたオリジナルの家紋を取り入れています。
家紋は日本の伝統的な紋様文化のひとつであり、家や家系を象徴する印として古くから受け継がれてきました。

そのフォーマットを活かしながら、伝統的な趣と現代の暮らしに馴染む遊び心を両立させたデザインに仕上げました。

特注のネックレスは真鍮にガンメタコーティングを施しており、落ち着いた色合いで性別を問わず幅広い方にお使いいただけます。

シンプルで落ち着いたデザインとなっており、そのため、大切な方へのプレゼントとしても最適です。

日常のさりげないアクセントとして、さまざまな場面で身に付けていただけるメガネホルダーです。

鉄の落ち着いた黒色と、金の輝きが生み出すコントラスト。
それが肥後象嵌の最大の特徴です。使い続けることで少しずつ風合いが変化していき、長く使うほどに手になじみ、味わいが増していきます。
時間の経過とともに生まれる変化を楽しみながら、一生物として長くご愛用いただけます。
長くお使いいただけるよう、彩り、コントラストなど職人が計算をし全て手作業で行っております。

また、お手入れは特別な道具を必要とせず、ティッシュややわらかい布で軽く拭いていただくだけで十分です。日常の中で使いながら、少しずつ育っていく風合いをお楽しみください。

肥後象嵌は、職人が1つ1つ手作業で仕上げていく繊細な技術です。
まず鉄の表面に細かな溝を刻み、その溝に金を打ち込んでいくことで模様を表現します。
非常に細かい作業であり、長年の経験と高い技術が求められます。

本商品は、当工房の若手職人が制作にあたっています。
長年受け継がれてきた技術を守りながら、新しいかたちで伝統工芸の魅力を発信していく取り組みでもあります。
職人の手によって作られたこのメガネホルダーは、1つとして同じものはなく、それぞれに手仕事ならではの表情があり、長く大切に使っていただける一品です。



MEMAMORIは光助としても肥後象嵌としても新たなチャレンジです。
経験年数に囚われず、実力を見て若手職人と一緒に取り組んでおります。
伝統に縛られすぎず、長年受け継がれてきた技術を守りながら、新しい形で伝統工芸の魅力を発信していく取り組みでもあります。

このプロジェクトを通して、より多くの人に肥後象嵌を知っていただき、次の世代へとつながっていくきっかけになればと考えています。

このプロジェクトが目指しているのは、単に便利なグラスホルダーを届けることだけではありません。

MEMAMORIをきっかけとして、肥後象嵌という伝統工芸の存在と魅力をより多くの方に知っていただくこと、そしてこの技術を次の世代へと繋いでいくこと——それが、私たちの最も大きな願いです。

プロジェクトで集まったご支援は、MEMAMORIの制作費用、制作に必要な材料費(とりわけ価格が高騰している金の仕入れ)、若手職人の育成にかかる費用、そして肥後象嵌の認知度向上に向けた活動費に充てさせていただきます。

【商品詳細】

商品名:MEMAMORI

生産地:熊本県熊本市

素材:鉄、金、真鍮ガンメタコーティング(チェーン部分)

サイズ:〈モチーフ〉直径1.2cm 〈リング〉直径2cm 〈チェーン〉長さ45.5cm

総重量:4.9g

保存方法:多湿を避けて保存してください。

【お手入れ方法】

ティッシュややわらかい布などで拭いてください。

【注意事項】

純金には傷が入りやすいため、扱いにはお気をつけください。

また、水に濡れた場合はすぐに拭き取ってください。

商品の詳細は以下のとおりです。

肥後象嵌は手作りで作業工程が多く、大量生産ができません。当工房の5名の職人が1つ1つ丁寧に仕上げていくため、数量には限りがあります。ご支援の数量が確定次第、制作に入り、およそ2〜3ヵ月で完成する見込みです。

また、2026年2月27日から3月5日にかけて銀座蔦屋書店(GINZA SIX 6階)にて展示・販売を行い、展示初日・2日目には職人が店頭に立ってお客様に直接ご説明する機会もいただきました。多くの方に実物を見ていただき、手に取っていただけたことは、私たちにとって大きな手応えとなっています。

このクラウドファンディングでは、早期にご支援くださった方から順に、限定の割引価格でお届けできるリターンをご用意しております。

各リターンの割引率と金額については、対応商品ごとにリターン一覧をご確認ください。



3~4月:プロジェクト実施期間

4月:プロジェクト終了

5月 :製作開始

6月:リターン配送開始
Q1. 重さはどのくらいですか。

A: 総重量4.9gです。日常的に首元にかけやすいよう、程よい重さに仕上げています。長時間身につけていても負担になりにくいサイズ感です。

Q2. 金属は錆びませんか。

A: 肥後象嵌は鉄を使用していますが、通常の使用で錆びにくいよう仕上げています。使用後にやわらかい布で軽く拭いていただくと、より長く綺麗な状態でお使いいただけます。

Q3. お手入れ方法を教えてください。 

A:ティッシュややわらかい布で軽く拭いていただくだけで、長くご使用いただけます。

Q4. 1つ1つ同じデザインですか。 

A:職人が手作業で制作しているため、細かな模様や風合いには個体差があります。手仕事ならではの魅力としてお楽しみください。

Q5. プレゼントとしても使えますか。 

A:シンプルで落ち着いたデザインとなっており、性別を問わず幅広い方にお使いいただけますので、大切な方へのプレゼントにも最適です。

品質を守りつつ納期内にお届けする努力を最大限いたします。
ですが、予想を大幅に超えるご注文や予期せぬ問題が発生するリスクはございます。

私たちは品質を第一に考えておりますので、大変申し訳ありませんが、納得のいく品質基準を満たさない限り出荷いたしません。遅延が発生する際は、必ず事前にご連絡させていただきます。

開発中の製品につき、サイズ・デザイン・仕様が一部変更になる可能性がございます。

ご支援後のサポーター様都合によるキャンセルや返金はお受けできません。あらかじめご了承ください。

本プロジェクトを通して想定を上回る皆様からのご支援をいただき、現在進めている体制から量産体制をさらに整えることができた場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。


ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

肥後象嵌は、400年にわたって受け継がれてきた熊本の誇りです。鉄の静かな黒と、金の凛とした輝き——そのコントラストの中に、先人たちの技術と美意識が息づいています。

しかし、どれほど優れた技術も、知られなければ消えていきます。職人がいなくなれば、二度と取り戻すことはできません。

MEMAMORIは、伝統工芸の未来への小さな一歩です。このメガネホルダーを手に取ってくださった方が「肥後象嵌って何だろう」と興味を持ち、誰かに話し、その輪が少しずつ広がっていく——そんなきっかけになれたら、職人としてこれ以上の喜びはありません。

400年の伝統を、次の100年へ。皆様のあたたかいご支援を、心よりお待ちしております。

肥後象嵌 光助 4代目 大住裕司



支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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